【連載127】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

8月18日木曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんにちは。本日18日午前10時42分熊本地方気象台発表です。

天草・芦北地方では『20日まで高潮』に注意が必要です。熊本県では本日18日昼過ぎから夜遅くまで急な『強い雨や落雷』に注意を要します。九州北部地方は高気圧に覆われて概ね晴れています。

本日18日の熊本県は高気圧に覆われて概ね晴れますが湿った空気や強い日射の影響で大気の状態が不安定になるため『雷を伴って非常に激しい雨の降る』所があります。高温が予想され『熱中症の危険が特に高くなる見込み』です。暑さを避け『水分をこまめに補給』するなど十分な対策をとることが必須です。

明日19日の熊本県は高気圧に覆われて概ね晴れますが湿った空気や強い日射の影響で大気の状態が不安定になるため『雷を伴って激しい雨』の降る所があります。

波の高さは外海では本日18日、明日19日ともに1メートル、内海で

は本日18日、明日19日ともに0.5メートルの見込みです。

阿蘇山(中岳)上空およそ1500メートルの風は本日18日午前9時現在、東の風6メートル、午後21時時の予想は東の風5メートル、霧島山(新燃岳)上空およそ1500メートルの風は本日18日午前9時現在、北東の風6メートル、午後21時の予想は南東の風3メートル。

本日18日正午~明日19日正午までの1時間雨量は多い所では50ミリ、

24時間雨量は多い所では80ミリの見込みです。

熊本地震で最も被害を被った『南阿蘇』の現状をご紹介します。水源が打撃を受けたほか震災後の豪雨で復旧工事が妨げられ『4か月たった今も692世帯で断水』しています。このため村は新たな水源の掘削やゴルフ場所有の井戸の活用などで一日も早い断水解消に取り組んでいます。村内は大半が地元の水源から取水して集落の生活用水を賄う簡易水道を利用。『断水はすべて旧長陽村』で『長野・袴野地区158世帯』『沢津野・乙ケ瀬地区46世帯』『黒川地区141世帯』『立野地区347世帯』。

*長野・袴野地区は地震で山中の水源からの配管が壊れたものの簡易処置で5月下旬に全面復旧しました。しかし6月下旬の豪雨で土砂崩れが起こり仮管が流された上、道路も土砂に埋もれたため水源の使用を断念しました。村は別の水源を確保するため水脈を調査し直線距離で約700メートル離れた場所で8月に入って掘削を開始。岩盤などの状況にもよりますが水質、水量などの確認を経て9月中の水道復旧を目指しています。

*沢津野・乙ケ瀬地区は枯渇した水源の代わりに民間ゴルフ場の井戸を活用する予定。ただ豪雨で被害を受けた配管の修理が必要で全面復旧は9月になる見込み。

*建物の倒壊が激しい黒川地区は道路も含め全体的な集落の復旧状況に合わせ水道の復旧作業も進めるとのことです。

*立野地区は阿蘇大橋とともに崩落した送水管を別の橋に設け国道57号に敷設する方針ですが国道の復旧時期は未定。このため村は国交省立野ダム工事事務所が道路工事用水の確保を目的に同地区で行っているボーリングで水量などの条件が合えば一部を応急的に飲用水に回してもらう案なども検討しています。村環境対策課は「村民の生活に欠かせない水の確保のため、あらゆる手だてを考え、断水解消に向けて努めていく」としています。

先日唯一行方不明の大学生のご遺体が見つかったのも『南阿蘇』です。現在は村と村を結ぶ『阿蘇大橋』が陥落したため、遠回りして移動を余儀なくされています。東京や大阪とは違い『山間の村』なので復旧・復興にはかなりの時間を要するようです。ドローンなどを有効に使い、郵便など運べると良いのですが……。

熊本では前震の14日、本震の16日から4か月経ちましたが、熊本県内の人災状況をご報告いたします。

昨日も掲載しましたが市は熊本熊本地震後に死亡した7人を新たに震災関連死と認定したと発表しました。市が認定した関連死はこれで24人となりました。県災害対策本部も同日、嘉島町が5月に男性=当時(87)=を震災関連死と認定していたことを確認し、関連死に1人を追加。『一連の地震による関連死は計25人』となり『直接死50人』と『大雨による二次災害死5人』を合わせた『犠牲者は80人』となりました。

この中で熊本市では70代~90代の男性3人と女性4人が4月16日~5月15日の間に亡くなりました。うち6人は『避難生活でのストレスなどで持病』が悪化しました。もう『1人は車中泊した翌朝に食べ物をつまらせて窒息し蘇生後脳症で死亡。エコノミークラス症候群』を起こした可能性が高いと判断されました。医師と弁護士でつくる「市災害弔慰金等支給審査委員会」の答申に基づき大西一史熊本市長が12日付で認定しました。同時に別の80代女性と70代男性の2人については「地震と死亡に因果関係が認められない」と結論付けました。6月20日の大雨による土砂崩れで亡くなった北区津浦町の80代の夫婦2人についても市は申請を受けて『弔慰金の支給』を決めました。夫婦の死亡は地震による二次災害死と判断されていました。熊本市は8日現在、地震による直接死を含めて88件の弔慰金申請を受けており、34件の審査を済ませました。

震災から4か月が過ぎ本格的に災害見舞金の支給、倒壊した住宅の撤去作業が行われていますが、6月の豪雨で、一旦「半壊」と診断された住居が「全壊」になったり、「一部損壊」が「半壊」あるいは「全壊」となったり『診断のやり直し』が行なわれていますが『マンパワー不足』でなかなか進みません。進まないと「見舞金」が出せませんし、住居の撤去も出来ません。当初手伝いに来ていた他県の職員はほとんど帰ってしまいました。

そこで小池新都知事にお願いしたいのですが東京都は16万人も職員がいる日本最大の自治体です。どうぞ熊本に職員を派遣してください。熊本復興の為に力を注いでいただけることを切に願います。もちろん他の道府県自治体にもお願いしたいです。

1.被災地情報

①被災庁舎、復興へ模索!宇土は本格解体へ準備!

4月の熊本地震で庁舎が損壊した宇土市役所で昨日17日、本格的な解体工事の準備が始まりました。益城町など県内ではほかでも庁舎機能が維持できず、建て替えなどの検討が進みます。「行政の中枢」の被災で、耐震見直しなども課題にあがっています。

宇土市役所本庁舎の敷地にはこの日、重機が運び込まれ、外壁の日よけなどを取り除く準備を始めました。市によりますと、撤去作業を本日18日に延期。その後、大型クレーンの先に磁石をつけ、4,5階の室内から重要書類などが入ったキャビネットを取り出し、4,5階を解体し1~3階に残る書類を取り出すとのこと。工期は来年3月24日までで解体費用は約3億7900万円だそうです。

市では近くの市民体育館を拠点としていていましたが、本庁舎の駐車場にプレハブの仮設庁舎を建て今月8日に拠点を移しました。仮設庁舎に来た50代の女性は「本庁舎が壊れてからしばらくは市役所の窓口がどこにあるかわからず不安だった」という。解体は「(壊れ方が無残で)見るに堪えないから早く解体したほうがいいと思っていた」と話していました。

益城町役場は本庁舎が損壊。隣接する2階建てのプレハブへ機能を一部移転したが全ての課が入りきらず、旧庁舎や町公民館に機能を分散させています。

本庁舎には5月中旬に赤紙が貼られましたが、仮庁舎が狭いため建設課が置かれたまま。4億9千万円で仮庁舎の建設予算は議会で認められず、建て替え時期は未定。所得証明書を発行しに来た同町広崎の農家菅野義昭さん(74)は「どこに何があるか分かりにくい。大きな場所にまとめてほしい」と話していました。

ひびなどで閉鎖された八代市役所では、敷地の中で仮設庁舎を建設中です。2年前に敷地内への建設が決まった新庁舎も今回、建設の必要性が高まったとして基本構想づくりが進みます。業務は中心部から離れた支所などで継続。本庁舎内の市議会の本会議場も使えず、6月定例会は鏡文化センターのステージ上で開催。9月定例会も同じ会場になる可能性があるとのことです。

人吉市では、地震の影響で本庁舎を閉鎖、行政機能を4か所に分散。行政サービスが低下した上、防災センター機能を備えた庁舎が必要として、市別館のある一帯に新庁舎を建設する計画で2020年10月の供用開始を目指します。延べ床面積約9千平方メートルの規模の庁舎を建てる方針で、民間から提案を募り、9月下旬に設計業者を決定します。1年半かけて本庁舎の構造や機能、総事業費などを確定させるとのこと。

市では、若手職員らの意見を聞く会も始めた。メンバーで総務課の田代花梨(かりん)さん(26)は、各庁舎の行き来に30分以上も時間をむだにすることもあると言い「市民が使いやすい庁舎に。安心や安全にとも考えます」。

松岡隼人市長は昨年4月の就任後、厳しい財政事情を理由に総事業費を16億円、20億円に抑える「分庁方式」の2案を提示してきましたが、地震後に方針転換。同年3月に策定していた総事業費約33億円の「総合庁舎方式」の計画に沿った案に戻しました。被災庁舎として国の財政支援が見込めることも市側には幸いしました。

県市町村課によりますと、今回、機能移転した自治体はほかに天草市、大津町。また、水俣市が全機能を、小国町が一部の機能を仮庁舎に移転する予定とのことです。

②復興へ、体験語り合う!

熊本地震で被災した阿蘇中央高(熊本県阿蘇市)の生徒5人が8月上旬、東日本大震災の被災地を視察し、福島県の中高生らと議論するプロジェクトに参加しました。東北の若者たちの奮闘に接し、熊本の復興につながる独自の取り組みも検討中です。

東北の中高生や大学生のグループが互いの震災体験を共有しようと、「東北×熊本~復興の輪プロジェクト」を開催。参加した生徒らは5~10日、いわき市で震災発生時の話を聞き、東京電力福島第1原発から機と20キロ圏内の様子を見学。地元の中高生に熊本の現状を伝えました。東京であった復興未来会議では、東北や東京の代表と復興について議論しました。

「東北の同世代が募金などに取り組んでいると知り、自分たちに何ができるか考えた」と、グリーン環境科2年の二子石隼(はやと)さん。社会福祉科2年の中嶋勝太(しょうた)さんと菅大輝(だいき)さんは「東北の復興が進んでいない様子を見て、熊本の現状を伝えたいと思った」と話していました。

生徒らは今後、県内の中高大学生と協力し、復興に向けた取り組みができないか検討しています。農業食品科1年の平川愛梨さんと吉岡杏優(あゆ)さんは、「若者だからこそできることがあるはず。心の復興を目指したコンサートなどを開きたい」と意気込んでいます。

③「グループ補助金」申請審査!

熊本県は昨日17日、熊本地震で被災した企業の復旧費を一部補助する「グループ補助金」事業について、申請の内容を審査する評価委員会の初会合を県庁で開きました。

同委員会は経済や経営学に詳しい有識者や県商工観光労働部の局長ら7人で構成。委員長には、大日本スクリーン製造(現・SCREENホールディングス、京都市)の社長を務めた橋本正博県産業振興顧問が就きました。

会合は非公開であり、7月22日までに申請があった113グループ(構成員数計1742社)の復興事業計画を審査。被災地の復興や雇用の維持などに結びつくかどうかが、採択の基準となります。県は23日に結果を公表する予定。

同事業は、複数の事業者がグループを組んで行う復興事業が対象。中小企業の場合、国や県が復旧費の4分の3以内を補助します。

➃土曜運行22日以降もJR豊肥線代替バス!

JR九州熊本支社は16日、熊本地震による豊肥線の不通区間(阿蘇市-大津町)を補う通学者向けの代替バスを、22日以降も土曜に運行すると発表しました。日曜、祝日は従来通り運行しません。

バスを利用できるのは宮地~肥後大津間の9駅のうち7駅。22日以降は平日が朝夕の上下計15本で、1学期より上下とも2本減便になります。1学期になかった土曜の便は、夏休みと同じ上下の計7本。いずれも大型の50人乗り1台が走ります。

停車場のうち赤水駅前だけが、約300メートル北側の「阿蘇西ふれあい市場あかみず」に移ります。肥後大津~赤水間の所要時間はこれまで渋滞を考慮して60分でしたが今後は20分短い40分となります。

同支社は「県教委の要請や利用実態を踏まえて利便性を高めた」としています。冬休みの運行計画は後日発表します。

⑤熊本市の犠牲者80人に!新たに7人関連死認定!

*昨日と一部重複!

熊本市は16日、熊本地震後に死亡した7人を、新たに震災関連死と認定したと発表しました。市が認定した関連死はこれで24人となりました。県災害対策本部も同日、嘉島町が5月に男性=当時(87)=を震災関連死と認定していたことを確認し、関連死に1人を追加。『一連の地震による関連死は計25人』となり『直接死50人』と『大雨による二次災害死5人』を合わせた『犠牲者は80人』となりました。

市によりますと、70代~90代の男性3人と女性4人で、4月16日~5月15日の間に亡くなりました。

うち6人は、避難生活でのストレスなどで持病が悪化しました。もう1人は、車中泊した翌朝に食べ物をつまらせて窒息し、蘇生後脳症で死亡。エコノミークラス症候群を起こした可能性が高いと判断されました。

医師と弁護士でつくる「市災害弔慰金等支給審査委員会」の答申に基づき、大西一史市長が12日付で認定しました。

同時に、別の80代女性と70代男性の2人については「地震と死亡に因果関係が認められない」と結論付けました。

また、6月20日の大雨による土砂崩れで亡くなった北区津浦町の80代の夫婦2人についても、市は申請を受けて弔慰金の支給を決めました。夫婦の死亡は地震による二次災害死と判断されていました。

熊本市は8日現在、地震による直接死を含めて88件の弔慰金申請を受けており、34件の審査を済ませました。

⑥被災した大型店「サンリブくまなん」27日営業再開!

マルショク(大分市)は、熊本地震の影響で休業している熊本市中央区の大型総合スーパー「サンリブシティくまなん」の営業を27日に再開します。

同店は地震で天井や壁などが損傷しましたが、専門家の調査で構造上の安全を確認。内装や設備の改修を進めていました。食料品や衣料品など1~3階の全館再開となります。

マルショクは、熊本市のサンリブ健軍(東区)、サンリブ子飼(中央区)、サンリブ清水(北区)も休業中。健軍と子飼は建て替えを検討しており、解体が進む清水は「再開については未定」としています。

熊本市内の大型店では、イズミ(広島市)が運営する東区の「ゆめタウンサンピアン」が9月1日に、南区の「ゆめタウンはません」が9月下旬に、それぞれ1階部分の営業再開を予定しています。

⑦上益城の皆さん花火を一緒に「火伏地蔵祭」に招待!

熊本市山都町の火伏地蔵祭実行委員会は、熊本地震で大きな被害を受けた上益城郡の住民を、21日に開く花火大会に無料招待します。観覧希望者を募っています。

地蔵祭は1563年、火災が相次いだ馬見原地区の火を鎮めようと、地蔵を近くの寺から移した際に始まったといわれています。花火大会は祭りの最後を彩るイベントで、今回は約千発を打ち上げます。実行委は、午後13時に益城町総合体育館前から無料バスを出し、御船、甲佐町経由で午後14時40分に馬見原地区に到着。名物の裸みこしなどを見てもらった後、午後20時から花火を打ち上げます。帰りのバスも用意します。

「復興に向けて元気を出してもらい、馬見原のアピールにもつなげたい」と実行委副委員長の森川弘士さん(59)。事前申し込みが必要。定員90人。町商工会蘇陽支所TEL0967(83)0037。

⑧断水今も!南阿蘇村の4地区692世帯!

熊本地震による被害が大きかった熊本県南阿蘇村は、水源が打撃を受けたほか震災後の豪雨で復旧工事が妨げられ、4か月たった今も692世帯で断水しています。このため村は、新たな水源の掘削やゴルフ場所有の井戸の活用などで、一日も早い断水解消に取り組みます。

村内は大半が地元の水源から取水して、集落の生活用水を賄う簡易水道を利用。断水はすべて旧長陽村で、長野・袴野地区158世帯、沢津野・乙ケ瀬地区46世帯、黒川地区141世帯、立野地区347世帯。

長野・袴野地区は、地震で山中の水源からの配管が壊れたものの、簡易処置で5月下旬に全面復旧しました。しかし、6月下旬の豪雨で土砂崩れが起こり仮管が流された上、道路も土砂に埋もれたため、水源の使用を断念しました。

村は別の水源を確保するため水脈を調査し、直線距離で約700メートル離れた場所で8月に入って掘削を開始。岩盤などの状況にもよりますが、水質、水量などの確認を経て9月中の水道復旧を目指しています。

一方、沢津野・乙ケ瀬地区は、枯渇した水源の代わりに民間ゴルフ場の井戸を活用する予定。ただ、豪雨で被害を受けた配管の修理が必要で、全面復旧は9月になる見込み。建物の倒壊が激しい黒川地区は、道路も含め全体的な集落の復旧状況に合わせ、水道の復旧作業も進めるとのことです。

立野地区は、阿蘇大橋とともに崩落した送水管を別の橋に設け、国道57号に敷設する方針ですが、国道の復旧時期は未定。

このため村は、国交省立野ダム工事事務所が道路工事用水の確保を目的に同地区で行っているボーリングで水量などの条件が合えば、一部を応急的に飲用水に回してもらう案なども検討しています。

村環境対策課は「村民の生活に欠かせない水の確保のため、あらゆる手だてを考え、断水解消に向けて努めていく」としています。

⑨地震犠牲者を追悼御船町で精霊流し!

*昨日と一部重複

熊本県御船町の御船新橋一帯で16日、伝統の精霊(しょうろう)流しがあり、初盆を迎えた遺族らが故人の霊を見送りました。今回は熊本地震の犠牲者を追悼しようと、主催する地元保存会が「慰霊船」を特別に仕立てて思いを共有。町内で唯一、地震で亡くなった持田哲子さん=当時(70)=の遺族も「万灯(まんとう)」と呼ばれる灯籠を流し、川面を見つめました。

300年以上の伝統があるという御船川の精霊流し。慰霊船は、町商工会青年部が提案しました。木村貴洋部長は「伝統を守り、犠牲者に天国から復興を見守ってもらいたいとの思いを託した」と語っています。

菊やろうそく、花火で飾った慰霊船は長さ5メートル。提灯をつるす骨組みに紙を貼り、訪れた人々が「安らかにお眠りください」などと書き込みました。川に入った藤木正幸町長らが火をつけ、見送りました。

持田さんの夫武久さん(75)=滝川=は、本震で亡くなった妻を思い「あっという間に初盆が来た。思い出や悲しみに浸る暇もなかった」。優しく働き者の持田さんを「かあちゃ」と呼んでいたと言い、「お世話になったね ありがとう かあちゃ幸せを見守っていてくれ」と記した万灯を流しました。

町はこの1年間に亡くなった町民191人を追悼する慰霊祭も開催。河川敷に設けた祭壇を前にあいさつした藤木町長は、「地震で命を失った方の冥福を祈る。被災者の一日も早い復興を願う」と述べていました。

⑩西原村に9500万円寄付!東京の農場主災害公営住宅資金に!

熊本地震で被災した西原村を支援しようと、東京の農場主が、9500万円を村に寄付したことが昨日17日分かりました。被災者が住む仮設住宅の入居期限は最長2年のため、村は安価に入居できる災害公営住宅の建設を計画しており、寄付金はその資金に充てる意向。

日置和彦村長によりますと、寄付者は東京都稲城市の男性(88)。男性は西原村出身の知人などを通して深刻な被害状況を知り、5月に災害寄付金として1千万円を寄付。その後も1千万円~2千万円の額で寄付を重ね、総額が9500万円に達しました。

村では1200棟を超える住家が全半壊し、700~800戸が解体される見通しだそうです。被災者は高齢者が多く、仮設退居後、住む家の確保が大きな課題になります。村はそうした世帯を対象にした災害公営住宅の建設計画に着手しており、男性の寄付金を役立てたいとしています。

計画では、災害公営住宅は村内3か所に長屋方式で建設。全体で約40世帯の入居を想定しています。日置村長は「談話室も設け、入居者が日に1回は一緒に食事をするなど、顔の見える施設にしたい」と話しています。

⑪絵画で地域に元気を!錦ケ丘中美術部が郵便局飾る!

熊本市東区の尾ノ上郵便局駐車場フェンスに、熊本地震からの復興を願う絵画2点が飾られています。嶋田恒昭局長(64)から依頼を受け、近くの錦ケ丘中美術部が制作。明るい絵で、校区を励ましています。

同区は地震の被害が大きかったことから、嶋田局長が「尾ノ上から元気を発信したい」と発案。同美術部は東日本大震災の際にも「祈り」をテーマにした壁画を制作したことがあり、「美術部にしかできないことで、復興の手助けをしたい」とアイデアを出し合いました。

「復興熊本、ガンバルバイ‼」をテーマに原画を募り、2・3年生が中心となって完成させました。

熊本城背後から朝日が昇る様子を描いた絵と、くまモンと咲き乱れる花を一緒に描いた絵に、メッセージを託しました。

「朝日には未来への希望を願った」と部長の船島友紀さん(15)。副部長の冨岡星七さん(14)は「絵を見た人たちが少しでも元気になって、復興につながっていけたらうれしい」と話していました。

2.生活情報

【災害ごみ】

『玉名市』

市民を対象に被災家屋や小屋の瓦を同市の仮置き場で受け入れます。9月30日までの平日(午前9時~午後17時)に市環境整備課で申請を受け付け、搬入許可証を発行します。

申請には

(1)市発行の、り災証明書か罹災届出証明書(コピー可)

(2)本人確認書類(免許証など)

(3)印鑑

が必要。市環境整備課TEL0968(75)1118。

『阿蘇市』

阿蘇畜産農業協同組合跡で午前9時~午後16時半(正午~午後13時は中断)に受け入れ。日曜は休止。公費解体の搬入許可証は申請を受け付けています。

『産山村』

平日午前9時~午後16時、村住民課に連絡。指定時間帯に産山地区公民館グラウンドで受け付けます。

『小国町』

平日に町住民課が対応します。TEL0967(46)2115。

『南小国町』

平日に町町民課が対応します。8月末まで。TEL0967(42)1113。

『南阿蘇村』

火、金曜は受け入れ休止。それ以外は午前9時~午後16時半(午前11時半~午後13時は中断)、立野ダムストックヤード、長陽パークゴルフ駐車場。持ち込む際はごみの分別と、被災証明書か、り災証明書が必要。

『熊本市』

燃やすごみは東部と西部の各環境工場、埋め立てごみは扇田環境センターで、それぞれ受け入れます。手数料の免除には、市役所や区役所での事前申請が必要。受け入れは午前8時半~午後16時半。市廃棄物計画課TEL096(328)2359。

『大津町』

平日と土曜の午前9時~午後16時、室の永井運送敷地内で、解体木やコンクリートブロック、瓦などに限って受け入れます。罹災証明書などの提示が必要。日曜は休止。

『西原村』

一時休止。平日と土曜の午前8時半~正午と午後13時~同16時半、布田の村民グラウンドで受け入れます。天候次第で中止や時間変更もあります。日曜は休止。

『益城町』

火、水、木、土、日曜の午前9時~正午と午後13時~同16時、旧益城中央小で。地震で壊れた食器や家具、電化製品などの災害片付けごみは8月末で受け入れを終了します。

『甲佐町』

午前8時半~正午、午後13時~午後16時半、緑川グラウンド。月曜は休止。

『嘉島町』

浮島周辺水辺公園北側で午前9時~正午、午後13時~午後17時。水、日曜は休止します。

『御船町』

町民グラウンドで午前9時~正午、午後13時~午後16時。り災証明書(原本)の提示が必要。月曜は休止。雨天時は休止もあります。

『宇城市』

家屋の公費解体や自主解体を市に申請した人を対象に、家具や家財を仮置き場に搬入できる許可証を発行しています。搬入期限は発行から2週間以内(日曜休止)。申請は平日のみで、り災証明書と身分証明書、印鑑を持参して衛生環境課へ。

【医療】

・県医師会などの「夜間小児救急電話相談」。♯8000またはTEL096(364)9999。午後19時~翌朝午前8時。

・県助産師会の「妊娠・産後電話相談」。TEL096(325)9432。平日午前10時~午後16時。

・労働者健康安全機構の「心と健康に関する電話相談」。心の相談フリーダイヤル(0120)783728。平日午前10時~午後17時。健康相談同(0120)021506。月・水・金曜午後13時~午後17時。問い合わせは熊本産業保健総合支援センターTEL096(353)5480。

・がん患者や家族の相談を、熊本大病院など県内19カ所所の「がん相談支援センター」で受け付けています。県健康づくり推進課TEL096(333)2208。

【避難所】

『大津町』

大津地区公民館分館、老人福祉センター。

『西原村』

構造改善センター。

『熊本市』

市総合体育館(中央区)と城南総合スポーツセンター(南区)で受け入れています。

『益城町』

町総合体育館、町保健福祉センターなど10カ所。

『嘉島町』

町民体育館。

『御船町』

町スポーツセンター。

『宇城市』

市武道館。

『美里町』

町福祉保健センター湯の香苑、中央庁舎、砥用庁舎。

『宇土市』

轟地区体育館は明日19日午前で閉鎖し、走潟地区体育館に集約予定。

【銭湯】

『全県』

県公衆浴場業生活衛生同業組合の加盟施設が、自宅で入浴できない被災者を対象に無料開放しています。利用者は、り災証明書もしくは身分証明書の提示が必要。熊本市内は菊の湯(中央区新町)、大福湯(同区坪井)、龍の湯(同区琴平本町)、たかの湯(東区栄町)、あしはらの湯(北区植木町)、松の湯(同)。同市以外は、サンパレス松坂(山鹿市)、玉名ファミリー温泉(玉名市)、潮湯センター海老屋(長洲町)。

『山鹿市』

さくら湯は被災者の入浴料を無料にしていますが本日18日は月1回の休館日で営業しません。

『熊本市』

ピースフル優祐悠は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前5時~午前0時。住所、氏名、年齢の記入が必要。

『益城町』

阿蘇熊本空港ホテルエミナース「七福の湯」は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前10時~午後22時。り災証明書もしくは運転免許証などの提示と、住所、氏名、年齢の記入が必要。

【給水】

『南阿蘇村』

沢津野詰所前、長野公民館前、袴野集会所前、袴野集会所前、旧立野小グラウンドは午前9時~午後18時。東急第一別荘前、黒川交差点まどか前、長陽中央公民館前は終日。

『西原村』

西原中、山西小は終日。

『熊本市』

市上下水道局(中央区)で飲料水を提供します。

『嘉島町』

町役場南側駐車場の水道を開放。

『美里町』

中央庁舎。

3.ここ一週間の地震

2016/08/18 03:49 18日 03:46頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/18 03:03 18日 03:00頃 茨城県北部 2

2016/08/17 15:32 17日 15:28頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/17 13:40 17日 13:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/17 12:01 17日 11:56頃 福島県沖 2

2016/08/17 09:47 17日 09:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/17 06:51 17日 06:47頃 トカラ列島近海 1

2016/08/17 06:45 17日 06:41頃 トカラ列島近海 2

2016/08/17 06:42 17日 06:39頃 鹿児島県薩摩地方 1

2016/08/17 05:05 17日 05:01頃 福島県浜通り 1

2016/08/17 04:27 17日 04:22頃 宮古島北西沖 1

2016/08/17 04:17 17日 04:13頃 茨城県北部 2

2016/08/17 00:27 17日 00:24頃 青森県三八上北地方 2

2016/08/16 20:42 16日 20:39頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/16 12:00 16日 11:57頃 福島県沖 1

2016/08/16 06:16 16日 06:12頃 秋田県内陸南部 1

2016/08/16 03:51 16日 03:48頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/16 03:47 16日 03:44頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/16 03:27 16日 03:24頃 福島県浜通り 1

2016/08/16 00:31 16日 00:28頃 宗谷東方沖 2

2016/08/15 16:08 15日 16:04頃 福島県沖 4

2016/08/15 13:40 15日 13:36頃 伊予灘 3

2016/08/15 05:26 15日 05:23頃 有明海 1

2016/08/15 04:54 15日 04:51頃 十勝地方南部 1

2016/08/15 03:53 15日 03:49頃 福島県沖 3

2016/08/15 02:19 15日 02:16頃 宮城県沖 1

2016/08/14 23:46 14日 23:43頃 沖縄本島近海 1

2016/08/14 16:42 14日 16:38頃 沖縄本島近海 1

2016/08/14 11:50 14日 11:46頃 沖縄本島近海 2

2016/08/14 05:21 14日 05:15頃 千葉県南東沖 2

2016/08/14 05:08 14日 05:04頃 瀬戸内海中部 2

2016/08/13 22:46 13日 22:42頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/13 19:56 13日 19:52頃 釧路沖 1

2016/08/13 17:53 13日 17:49頃 宮城県沖 2

2016/08/13 15:03 13日 14:59頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/13 13:01 13日 12:57頃 福島県沖 2

2016/08/13 07:20 13日 07:17頃 網走沖 1

2016/08/12 23:16 12日 23:13頃 千葉県東方沖 1

2016/08/12 22:14 12日 22:11頃 有明海 1

2016/08/12 20:49 12日 20:45頃 有明海 1

2016/08/12 16:05 12日 16:02頃 福島県沖 1

2016/08/12 12:53 12日 12:49頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/12 11:13 12日 11:09頃 長野県南部 1

2016/08/12 09:54 12日 09:51頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/11 21:45 11日 21:42頃 新潟県中越地方 1

2016/08/11 18:52 11日 18:49頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/08/11 15:37 11日 15:34頃 岐阜県飛騨地方 1

2016/08/11 09:41 11日 09:38頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/08/11 09:39 11日 09:36頃 和歌山県北部 1

2016/08/11 03:47 11日 03:44頃 浦河沖 1

(続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です