【連載142】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

9月2日金曜日夕方

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんばんは。31日震度5弱の地震がありましたがやはり被害は出ていました。熊本城の奉行丸東側の石垣の上にある漆喰(しっくい)の塀や木柵が倒壊する可能性があるとのことです。熊本城総合事務所によりますと1日朝に城内の被害状況を調べていた熊本城調査研究センターの職員らが見つけました。塀は約20メートルにわたって城内側に倒れ木柵は石垣から落ち一部がぶらさがった状態になっています。一帯は立ち入り禁止区域でけが人はいませんでした。

このほか熊本地震で解体が決まっている中央公民館(中央区草葉町)も2階部分の損傷が拡大。倒壊の恐れがあるとして解体前に応急的な補強を施すことになりました。

市は同日、地震の相次ぐ発生や台風の接近を受けて緊急の対策本部会議を開催。大西一史市長は「さらなる被害拡大が懸念される。二次被害を起こさないよう対応してほしい」と話していました。

今のところ「人的被害」は軽症者1人だけです。震度5ありながら軽傷1人で済んだことは幸いでした。まだまだ熊本被災者の方には大変な生活が強いられますが、どうぞ『命』だけは投げ出さずに生き抜いてください。お願い致します。

県観光課が昨日1日まとめた宿泊客数動向調査によりますと、今年4~6月の宿泊客は熊本地震の影響で『前年同期比20.2%減の33万2889人』でした。九州新幹線の全線開業移行、順調に伸びていた関西以西からの宿泊客が大幅減となったほか『中国などからの海外客も激減』。『調査を始めた11年以来最大の減少』となりました。

年4回のサンプル調査で県内の主要39ホテル・旅館を調べました。国内客は8.1%減の29万3638人。熊本市や阿蘇地域の施設が被災で休業したことに加え、余震を警戒して修学旅行がキャンセルされたことが影響しました。地域別では『関西や中国、四国地方の宿泊客が40.7%減の3万2167人』となりました。

『海外客は59.9%減の3万9251人』。インバウンド(外国人観光客)を多く受け入れていた施設が休業、キャンセルも相次いぎました。『5月は特に落ち込みが大きく9割近い減少幅』となりました。

同課は今後の見通しについて「南阿蘇村の一部を除きほぼ営業を再開している。7月から国が補助する割引旅行商品『九州ふっこう割』の利用も始まったので、少しずつ回復するだろう」とみています。

熊本が復興復旧する前に果たして『熊本への旅行』を大々的にアピールしていいのか?考え方にもよりますが難しいのではないかと思います。専門家は「もう震度3以上は起きない!」と豪語しながら一昨日31日には再び震度5クラスの地震が起きました。専門家はアテになりません!旅行業界の立場で見るととにかくお客さんを呼びたいのはわかりますが『熊本が被災地』であることを考慮し、念には念を入れてPRしてほしいと切に願います。

JR西日本、熊本県、県観光連盟は昨日1日、熊本地震で落ち込んだ観光復興を支援するキャンペーン「RE:SMILE」を始めました。JR西の大阪環状線にくまモンのラッピング列車を走らせるなど、関西で熊本観光をPRします。10月31日まで。

県内の観光地や郷土料理を紹介するパンフレット、阿蘇を背景にしたくまモンのポスターも作成。車内広告のほか、大阪や京都、神戸市といった主要駅構内のデジタルサイネージ(電子看板)にポスターを掲示します。大型商業施設で物産販売のイベントも開く予定です。

この日はJR西の二階堂暢俊総務部長が県庁の蒲島郁夫知事を訪問し、被災した熊本城と阿蘇神社の復旧支援金4億円の目録を手渡しました。同社は5月に1億円の義援金も贈っています。

二階堂部長は「九州に向けた利用客は回復傾向だが、地震のインパクトはやはり大きい。外国人観光客も含めて関西からの誘客に取り組みたい」と話していました。

JR北海道と並ぶ『日本一危険』なJR西日本は熊本に義援金を贈る余裕があるのでしょうか?義援金を贈ることは素晴らしいことですが『社長を含めお偉いさんたちのカッコつけ』ならばやめたほうがいいのではないかと思います。その分『JR西日本の安全面』に費やすべきだと思いますが筆者の取り越し苦労でしょうか?

熊本市の中心市街地のビル屋上でミツバチを飼育する「熊本ハニープロジェクト」(荒木健代表)が熊本地震で被災した熊本城の復興の一助になればと支援Tシャツを作り、市内の協力店や同プロジェクトのホームページなどを通じて販売しています。

同プロジェクトのミツバチが蜜を集める場所の一つが熊本城の桜。熊本地震で城が大きな被害を受けたことから、恩返しの気持ちを込めてグッズ販売による支援を決めました。

デザイナーでもある荒木代表が熊本城や阿蘇神社の楼門、加藤清正の長烏帽子(ながえぼし)形の兜(かぶと)などをデザインし、Tシャツや缶バッジ、ポストカードを制作。復興への思いを「NEVER GIVE UP KUMAMOTO」の文字に込めました。

「Tシャツを着たり、着ている人を見たりすることで熊本のことを思い出してほしい」と荒木代表。売り上げの一部は熊本市の熊本城災害復旧支援金に寄付する予定。

*問い合わせは、美容室「Taff mama」

TEL096(322)7933、または熊本ハニープロジェクトのホームページまで。http://kumamoto-honey.com/home.html

熊本への支援をしたい方、どこに支援したらよいか迷っている方は「ハニープロジェクト」に参加してみてはいかがでしょうか?熊本城の災害復旧支援金に一部が寄付されるとのことです。

1.被災地情報

①熊本地震で被害、 熊本県などに普通交付税繰り上げ交付!

総務省は、熊本地震で大きな被害を受けた熊本県と県内17の市町村に対し、11月に交付する予定の普通交付税の一部458億円余りを、繰り上げて、本日2日交付すると発表しました。

普通交付税は、地方自治体の財源不足を補うため国から各自治体に年4回交付されますが、災害で大きな被害が出た場合などには、自治体の資金繰りを円滑にするため繰り上げて交付することができます。

総務省は、熊本地震で大きな被害を受けた熊本県と県内の17の市町村に対し、11月に交付する予定の普通交付税の一部458億8800万円を、繰り上げて、本日2日交付すると発表しました。

内訳は、熊本県に283億600万円、熊本市に55億9900万円、八代市に26億1400万円、宇城市に16億1500万円、菊池市に12億7800万円などとなっています。

高市総務大臣は閣議のあとの記者会見で「今後も被災自治体の実情を踏まえ、財政運営への支障が生じないよう適切に対応していく」と述べました。

②熊本城復興Tシャツで応援!ミツバチ飼育「ハニープロジェクト」!

熊本市の中心市街地のビル屋上でミツバチを飼育する「熊本ハニープロジェクト」(荒木健代表)が熊本地震で被災した熊本城の復興の一助になればと支援Tシャツを作り、市内の協力店や同プロジェクトのホームページなどを通じて販売しています。

同プロジェクトのミツバチが蜜を集める場所の一つが熊本城の桜。熊本地震で城が大きな被害を受けたことから、恩返しの気持ちを込めてグッズ販売による支援を決めました。

デザイナーでもある荒木代表が熊本城や阿蘇神社の楼門、加藤清正の長烏帽子(ながえぼし)形の兜(かぶと)などをデザインし、Tシャツや缶バッジ、ポストカードを制作。復興への思いを「NEVER GIVE UP KUMAMOTO」の文字に込めました。

「Tシャツを着たり、着ている人を見たりすることで熊本のことを思い出してほしい」と荒木代表。売り上げの一部は熊本市の熊本城災害復旧支援金に寄付する予定。

*問い合わせは、美容室「Taff mama」

TEL096(322)7933、または熊本ハニープロジェクトのホームページまで。http://kumamoto-honey.com/home.html

③ふっこう割、高速乗り放題九州外の認知低く!

熊本地震の影響で減少した観光客を呼び戻すため、国が助成する割引旅行商品「九州ふっこう割」の認知度が、九州外の大都市圏では26.3%にとどまることが、地方経済総合研究所(熊本市)が昨日1日発表したアンケート結果で分かりました。

九州の高速道路が定額で3日間乗り放題となる「九州観光周遊ドライブパス」の認知度は、12.7%とさらに低い値でした。いずれも九州では観光復興を後押しする国の施策として注目されていますが、全国への周知が課題に浮かび上がりました。

同研究所は「知名度の高いくまモンの活用やマスコミを巻き込んだプロモーションなど、情報発信に知恵を絞る必要がある」と指摘しています。

九州での認知度は、ふっこう割が64.3%、ドライブパスは42.2%。既に利用・予約した人は、ふっこう割が4.6%、ドライブパスは1.2%でした。九州外ではいずれも認知度が低く、利用・予約も1%程度ですが、内容を説明すると「利用したい」が80%前後に上りました。

調査時期は7月上~中旬で、対象は20歳以上。九州7県で1820人、関東と中京、関西で各500人が答えました。

➃JR西日本熊本観光を関西でPR!

JR西日本、熊本県、県観光連盟は昨日1日、熊本地震で落ち込んだ観光復興を支援するキャンペーン「RE:SMILE」を始めました。JR西の大阪環状線にくまモンのラッピング列車を走らせるなど、関西で熊本観光をPRします。10月31日まで。

県内の観光地や郷土料理を紹介するパンフレット、阿蘇を背景にしたくまモンのポスターも作成。車内広告のほか、大阪や京都、神戸市といった主要駅構内のデジタルサイネージ(電子看板)にポスターを掲示します。大型商業施設で物産販売のイベントも開く予定です。

この日はJR西の二階堂暢俊総務部長が県庁の蒲島郁夫知事を訪問し、被災した熊本城と阿蘇神社の復旧支援金4億円の目録を手渡しました。同社は5月に1億円の義援金も贈っています。

二階堂部長は「九州に向けた利用客は回復傾向だが、地震のインパクトはやはり大きい。外国人観光客も含めて関西からの誘客に取り組みたい」と話していました。

⑤熊本城を美しく、青から白へ、シート張り替え!

熊本城内(熊本市中央区)で、熊本地震の傷痕を覆っていたブルーシートが姿を消し、白いテント生地のシートに張り替えられています。市役所前にある長さ約110メートルの長塀は、延々と白いシートが続いています。

熊本城総合事務所によりますと4月の地震直後は、市が備蓄分のブルーシートで崩落した石垣など10カ所を応急処置しましたが、鮮やかな青色が目立ち過ぎました。

このため「城の景観と調和できる色」として白いシートを選定。7月から張り替え作業を始め、8月中にほぼ完了しました。耐久性はブルーシートの約1年に対し、2~3年に延びるとそうです。「ブルーシートより少しだけ痛々しさが和らぐ」と同事務所。

⑥奉行丸の塀が倒壊、熊本城!

熊本市は昨日1日、同市西区などで震度5弱の揺れを観測した31日夜の地震で、熊本城の奉行丸東側の石垣の上にある漆喰(しっくい)の塀や木柵が倒壊するなどした、と発表しました。

熊本城総合事務所によりますと、1日朝に城内の被害状況を調べていた熊本城調査研究センターの職員らが見つけました。塀は約20メートルにわたって城内側に倒れ、木柵は石垣から落ち、一部がぶらさがった状態になっています。一帯は立ち入り禁止区域で、けが人はいませんでした。

このほか、熊本地震で解体が決まっている中央公民館(中央区草葉町)も2階部分の損傷が拡大。倒壊の恐れがあるとして、解体前に応急的な補強を施すことになりました。

市は同日、地震の相次ぐ発生や台風の接近を受けて緊急の対策本部会議を開催。大西一史市長は「さらなる被害拡大が懸念される。二次被害を起こさないよう対応してほしい」と話していました。

⑦益城町の川端さんら、東京・新宿で写真展!

熊本地震で被災する前後の熊本の姿や、被災地で暮らす子どもたちの元気な笑顔を伝える「旅する、熊本写真展」が8月31日、東京都新宿区の全労済ホールで始まりました。4日まで。入場無料。

呼び掛け人は益城町安永の写真家、川端麻衣さん(34)。地震で新築したばかりの自宅兼スタジオの窓ガラスが割れ、全体が傾くなどの被害に遭いました。周辺には全半壊して住めなくなった住宅も多く、「かわいそうな町のままで終わらせたくない」(川端さん)と写真展を思い立ったそうです。

仲間の写真家やデジタルアート作家に呼び掛け、20~50代の12組が作品を寄せました。がれきの山となった街並みの写真が並ぶ一方、県民や支援ボランティアらの笑顔や、被災前の美しい観光地を写した作品も展示しています。

川端さんは、子どもたちの屈託のない笑顔を撮った写真などを出品。「不安を感じつつ、一瞬一瞬を楽しむ子どもの姿に、大人が癒やされた。笑顔に将来への希望を込めた」と話しています。

作品は16日以降、東京・吉祥寺で開かれる復興イベントでも展示される予定。川端さんは「全国を巡回して、見た人が熊本に来てもらえる写真展にしたい」と意気込んでいます。

⑧熊本城マラソン2017、「応援枠」3時間で満員!

来年2月19日に熊本市で開かれる第6回の熊本城マラソンの参加受け付けが昨日1日、インターネットで始まりました。3万円以上の寄付で抽選を免除する「熊本応援チャリティーランナー特別枠」は、受け付け開始後約3時間で定員の300人に達しました。

午後17時までに、フルマラソン、3キロ、熊日30キロの3種目に計3574人がエントリー。昨年比4割増のハイペースで、実行委は「想定を上回る反響。熊本地震の影響で熊本を応援したいというランナーが増えたのではないか」とみています。

地震で石垣が崩れるなど、熊本城の被害が大きく開催が危ぶまれたが、一部コースを変更して実施。昨年までの城下町4キロを3キロに短縮し、名称を「復興チャレンジファンラン」としました。

定員はフル1万2千人、3キロ1500人、熊日30キロ150人で、定員を超え場合は抽選となります。初日に申し込んだ3574人の内訳は、フル3378人、3キロ193人、熊日30キロ3人。

申し込みはインターネットのみで、大会ホームページで受け付けます。10月3日午後17時締め切り。10月下旬に当落を通知します。

⑨熊本市の小学校でボランティア、宮城の大学生!

仙台市にある宮城教育大の教育学部4年、菊田真由さん(21)=同市=は8月29日から5日間、ボランティアとして熊本市東区の東町小で学習支援をしています。高1で東日本大震災を経験。気仙沼市で同居していた祖父母は津波の犠牲になりました。今も悲しみは癒えませんが、「これまでの支援に恩返ししたい」と熊本の子どもを優しく見つめています。

30日にあった3年生の書写の授業。毛筆で「木」の字を練習する子どもらに、菊田さんが声を掛けました。「ゆっくり書こうね。上手、上手」。休み時間は子どもらが菊田さんを取り囲み「宮城ってどこ?」「このアニメ知ってる?」と次々に話し掛けました。

同大は菊田さんらボランティアの学生10人を熊本市と御船町の計4校に派遣。授業や宿題の丸付けの手伝いを担います。「今も余震におびえ、心が張り詰めている児童もいる。楽しく会話してくれることが一番ありがたい」。東町小の吉岡和博教頭(54)は歓迎しています。

東日本大震災の後、菊田さんが通う高校に東京の大学生がボランティアに来ました。放課後に勉強を教わり、大学生活の話に胸を膨らませました。熊本地震を機に思い出し、「自分も何かしなきゃ」という強い思いに駆られました。

「熊本の子たちはとても元気。でも、つらい気持ちを隠しているだけかもしれない」。接する子どもに、菊田さんは自分の経験を重ねます。両親や妹と2か月間避難した中学校には、家族全員を失った人や、不安な様子の幼い子どもがいました。「自分が元気でいなきゃ」と言い聞かせ、努めて明るく振る舞いました。

東町小での活動は本日2日に終了。菊田さんは宮城に戻って県の教員採用試験に臨みますが、熊本の子どもらが気掛かりです。「私は3年たって、祖父母を亡くした悲しみがよみがえってきた。またボランティアに来て、熊本の子どもに寄り添いたい」。

⑩TOHOシネマズ光の森、13日から営業再開!

熊本地震の影響で休館していた熊本県菊陽町のTOHOシネマズ光の森が、復旧工事と安全確認を終え、13日から営業を再開すると、昨日1日発表しました。同館は前震後の4月15日から営業を停止。16日の本震で建物内部の壁や天井がゆがみ、張り替えなど大規模な復旧工事が必要となったため、再開が遅れていました。

全スクリーンで上映を再開。「君の名は。」「シン・ゴジラ」など現在公開中の新作を中心に、通常通り上映します。チケット販売は11日午前0時からネット上で、13日午前9時から同館窓口で再開します。

休館中に公開された作品の前売り券で、同館で購入した分は10月13日まで、窓口で払い戻しをします。有効期限内に上映中の映画を鑑賞できる「パスポートチケット」は、同館に限り期限を延長して使うことができます。

⑪3次元データを修復に活用!

ラグビーW杯が開催される2019年の修復を目指す熊本城天守閣(熊本市中央区)。複数の民間事業者が、復旧工事における技術提案の参加を表明し、熊本城はいよいよ修復へと動きだします。

8月下旬、土木・建築業界では珍しい、文化財関連の講演が開かれました。製造・建築業CAD販売のモアコンセプト(北区)は、熊本城をはじめ熊本地震で被災した文化財の復旧に一役買おうと、国際交流会館(中央区)で、文化財にフォーカスした講演会を企画。市町村職員や文化関係者ら約30人が集まりました。

テーマは「3次元データと文化財」。国内外の遺跡調査が専門の札幌学院大人文学部の臼杵勲教授(57)は、文化財の保護・修復などにおける「3Dデータの活用」について話しました。

そもそも調査現場での少ない人員のカバーや、作業の効率化を念頭に3Dデータに関心を持ったという臼杵教授。3Dレーザーで立体測量図面を描き出すスキャナーや3Dプリントなどの機器を紹介しながら、3D記録の利点として「本物に近い感じでバーチャル観察が可能」「2D化も容易」などを列挙。「熊本城の修復の経過に3Dは有効だ」と強調しました。

計測リサーチコンサルタント(広島市)のクリエイティブ事業部長の西村正三さん(63)は、3Dレーザースキャナーとデジタル画像の「融合」を提案。2006年の宇土櫓(やぐら)の石垣の3Dデータと、ドローン(小型無人機)で撮影した震災後の石垣を比較しました。

石垣を縦にスライスした断面の線を、両画像に重ねると、前に膨らんでいる「はらみ」の部分が明確になりました。さらに06年の段階で、すでに膨らみがあったことも判明しました。

現在は京都府の職員を対象に、多角的な視点から画像を撮影して3D化する「SFM」と呼ばれる技術指導を行う西村さん。「ぜひ『おらが村の文化財』は自分たちで守る、という気持ちを持ってほしい。画像があれば、必ず将来に役立つ」。最新技術が文化財を後世に残すのではありません。いつの時代も「それらを思う人々の心」が肝要なのです。

⑫県内宿泊客、前年比2割減!4~6月!

県観光課が昨日1日まとめた宿泊客数動向調査によりますと、ことし4~6月の宿泊客は、熊本地震の影響で前年同期比20.2%減の33万2889人でした。九州新幹線の全線開業移行、順調に伸びていた関西以西からの宿泊客が大幅減となったほか、中国などからの海外客も激減。調査を始めた11年以来最大の減少となりました。

年4回のサンプル調査で、県内の主要39ホテル・旅館を調べました。国内客は8.1%減の29万3638人。熊本市や阿蘇地域の施設が被災で休業したことに加え、余震を警戒して修学旅行がキャンセルされたことが影響しました。地域別では関西や中国、四国地方の宿泊客が40.7%減の3万2167人となりました。

海外客は59.9%減の3万9251人。インバウンド(外国人観光客)を多く受け入れていた施設が休業、キャンセルも相次いぎました。5月は特に落ち込みが大きく、9割近い減少幅となりました。

同課は今後の見通しについて「南阿蘇村の一部を除きほぼ営業を再開している。7月から国が補助する割引旅行商品『九州ふっこう割』の利用も始まったので、少しずつ回復するだろう」とみています。

⑬カフェ型健康サロン避難所閉鎖で最終回!

熊本地震の避難者に体も心も元気になってもらおうと、熊本市中央区の市総合体育館で5月半ばから毎日開かれてきた、運動指導と茶会を組み合わせた「カフェ型健康サロン」が8月31日、最終回を迎えました。

サロンは避難所生活の長期化による生活不活発病と、避難者の孤立防止が狙い。市高齢者支援センター「ささえりあ水前寺」と「同江津湖」、市、熊大、医療機関など約30事業所が連携してスタートしました。午後14時から約1時間のメニューに約50人が参加しました。

最終日は、スロー筋トレに70~50代の約15人が参加。「いち、に、さん、よん」と声を出しながら、いすに座ったまま片足ずつゆっくり上げ下ろししたり、立ち上がってスクワットをしたりしました。この後、バナナケーキとアイスコーヒーを楽しみながら歓談しました。

初回から毎日欠かさずに参加してきた松尾道子さん(74)は「足に筋肉がつき、手押し車なしで歩けるようになった。お茶会で、友達もでき毎日が楽しい」とほほ笑んでいました。

参加者には歩数計や健康手帳も配布。健康づくりのため、自ら近くの江津湖周辺を散歩するようになった人たちも。15日の避難所閉鎖に伴い体育館でのサロンは閉じますが、月2回程度、別の場所で続ける意向です。

サロン開設当初からかかわり、この日、筋トレを指導した菊南病院健康運動指導士の中嶋朋子さん(47)は「皆さんが自発的に体を動かすようになった。避難者の方々の絆も深まりうれしい」と話していました。

2.ここ一週間の地震

2016/09/02 16:38 02日 16:35頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/02 10:36 02日 10:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/02 08:30 02日 08:27頃 宮城県沖 2

2016/09/02 05:14 02日 05:11頃 栃木県北部 1

2016/09/01 19:08 01日 19:05頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/09/01 12:50 01日 12:47頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/01 11:49 01日 11:46頃 有明海 3

2016/09/01 10:40 01日 10:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/01 06:38 01日 06:33頃 熊本県熊本地方 4

2016/08/31 23:13 31日 23:09頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/31 22:21 31日 22:18頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/31 21:39 31日 21:36頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/31 19:54 31日 19:51頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/31 19:50 31日 19:46頃 熊本県熊本地方 5弱

2016/08/31 18:07 31日 18:03頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/31 12:45 31日 12:42頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/31 10:06 31日 10:03頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/31 09:02 31日 08:59頃 和歌山県南部 2

2016/08/31 08:15 31日 08:12頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/31 07:02 31日 06:59頃 鳥取県中部 2

2016/08/31 05:42 31日 05:37頃 茨城県沖 1

2016/08/31 05:29 31日 05:26頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/31 05:08 31日 05:05頃 茨城県沖 2

2016/08/31 01:41 31日 01:38頃 鳥取県中部 1

2016/08/30 23:14 30日 23:11頃 鳥取県中部 2

2016/08/30 20:22 30日 20:19頃 日向灘 1

2016/08/30 17:54 30日 17:50頃 茨城県沖 1

2016/08/30 17:11 30日 17:07頃 福島県沖 2

2016/08/30 15:48 30日 15:45頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/30 15:42 30日 15:39頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/30 08:56 30日 08:53頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/30 04:48 30日 04:44頃 熊本県天草・芦北地方 2

2016/08/30 04:29 30日 04:25頃 千葉県北西部 1

2016/08/30 04:16 30日 04:13頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/08/30 02:56 30日 02:54頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/08/30 02:05 30日 02:02頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/08/29 14:38 29日 14:35頃 岩手県沖 1

2016/08/29 10:45 29日 10:42頃 宮古島近海 1

2016/08/29 09:38 29日 09:34頃 十勝地方南部 1

2016/08/28 23:19 28日 23:15頃 奄美大島近海 1

2016/08/28 15:05 28日 15:01頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/28 13:59 28日 13:57頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/28 13:23 28日 13:18頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/08/28 10:02 28日 09:58頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/28 05:48 28日 05:44頃 新島・神津島近海 3

2016/08/27 23:58 27日 23:55頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/27 23:14 27日 23:11頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/27 22:50 27日 22:46頃 茨城県南部 3

2016/08/27 19:04 27日 19:01頃 宮城県中部 2

2016/08/27 15:23 27日 15:20頃 和歌山県南部 1

2016/08/27 12:44 27日 12:40頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/27 10:22 27日 10:19頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/27 04:39 27日 04:36頃 根室半島南東沖 2

2016/08/27 03:19 27日 03:16頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/26 21:50 26日 21:47頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/26 20:25 26日 20:22頃 千葉県東方沖 1

2016/08/26 19:44 26日 19:41頃 千葉県東方沖 1

2016/08/26 18:31 26日 18:28頃 千葉県北西部 1

2016/08/26 10:04 26日 10:00頃 茨城県沖 1

2016/08/26 08:05 26日 08:00頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/26 02:31 26日 02:28頃 熊本県熊本地方 3

2016/08/26 02:10 26日 02:05頃 鳥島近海 2

(続く)

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