【連載226】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?

『被災地阿蘇、心も体も冷える冬到来!NHK紅白、熊本出身の武田アナ抜擢!』

11月25日金曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!

皆様こんにちは。熊本は南ゆえ暖かいと思っている方も多いかと思いますが既に道路は凍っています。昨日に続き阿蘇の現状から報告することにいたします。

冬本番!熊本県の阿蘇山で初冠雪が観測された昨日24日、熊本地震で主要道が寸断した阿蘇地域は、路面凍結による「孤立化」を懸念する声が聞かれました。通勤通学に欠かせないマイカーやバス、工事車両が行き交う迂回(うかい)路は山深く、例年、雪に閉ざされることもしばしばです。国土交通省九州地方整備局と県はチェーン着脱場を増設するなど対策を急いでいます。

熊本地震で南阿蘇村の阿蘇大橋、阿蘇長陽大橋、俵山トンネルが不通になり、熊本市などへの主要3路線が使えません。迂回路として外輪山を越える県道の「ミルクロード」と「グリーンロード」が生活道路となっていますが、冬場はしばしば積雪で通行止めになるため「もともと冬場は通らない道」(村職員)そうです。

九地整が年内の仮復旧を目指す「俵山トンネルルート」(南阿蘇村~西原村)も、地震で壊れた橋を迂回して山間部を通らなければならず積雪の恐れが強いです。熊本市の会社に通う南阿蘇村の男性(46)は「出勤できない日があるかもしれない」と気をもんでいます。

九地整はミルクロードに交通が集中すると見て、チェーン着脱場11カ所を年内に完成させ、凍結防止剤散布などの対策を強化します。ただし、1日の交通量は地震前の4倍の2万台に増えて渋滞が常態化。他の道路が凍結すれば、混雑に拍車が掛かる恐れがあります。

気象庁の予報では、25日の阿蘇市の最低気温は今季最低の氷点下2度。九地整熊本河川国道事務所は「観光や仕事で通る人も冬タイヤやチェーンで備えてほしい」と呼び掛けています。

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県は昨日24日、12月定例県議会に提出する2016年度一般会計補正予算など46議案を公表しました。一般会計には409億6100万円を追加。熊本地震復興基金(523億2千万円)も初めて取り崩し、25億9500万円を予算化します。補正後の総額は前年同期比80.4%増の1兆3802億7600円。

一般会計は熊本地震対応、経済対策、通常分の3本柱。地震対応には323億2千万円を充てます。12回目の追加で、累計5528億5700万円。

自宅再建が困難な被災者のため、市町村から受託する災害公営住宅整備事業に14億2500万円を計上します。第1弾として300戸分の設計委託費と50戸分の工事請負・管理委託費を盛り込みました。益城町を通る県道熊本高森線の4車線化に向けた測量、設計、地質調査の費用には1億5400万円。

政府の第2次補正予算などに対応した経済対策には49億4100万円を使います。このうち、九州中央自動車道や南九州西回り自動車道など国直轄事業の県負担に計28億3200万円を充てます。

通常分の36億9900万円のうち、19年開催のラグビーワールドカップ推進事業には、5億2600万円を確保しました。県内の試合会場「うまかな・よかなスタジアム」の照明などを更新します。

財源は、国庫支出金95億7千万円や、預託金など諸収入139億9100万円のほか、県債が140億2900万円。補正後の県債合計は前年同期比で2.09倍の2041億600万円となります。

県政運営の基本方針「熊本復旧・復興4カ年戦略」と、17年3月末に予定する「県住宅供給公社の解散」の議決も求めます。議案の内訳は予算9、条例7、財産取得1、市町村負担金2、工事関係2、計画1、その他24。

開会は12月1日。

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「フランスの皆さん、モンジュール!」。熊本県営業部長のくまモンが11月23日、今年の新酒を公開したばかりのワインの名産地・フランス南東部のボージョレを訪ねました。

くまモンはフランス観光開発機構と各地の観光局から招かれて今月19日からフランス各地を訪れています。訪問の目的のひとつは熊本産ワインを本場の生産者たちに試飲してもらうこと、もうひとつは4月の熊本地震のときにフランスの人々から寄せられた支援にお礼をすることです。

くまモンはこの日、ボージョレ観光局の担当者らに案内され、訪問した先々でフランスのワイン生産者らの温かい歓迎を受けました。歴史あるワイン産地「シャトー・ド・モンムラ」「ムーラン・ア・ヴァン」では、館の壁から突き出たイノシシのはく製に驚いたり闘牛のまねをして番犬にちょっかいを出したりと相変わらずのいたずらぶりを発揮。古城や風車のたたずまいと眼下に広がるブドウ畑の壮大さには深く感じ入った様子でした。さらにワインがテーマの博物館「アモー・デュブッフ」を見学、施設のあちこちに入り込んだりして楽しむ姿が見受けられました。

くまモンはこのあと美食で知られる街・リヨンや首都パリを訪ねてフランスの人々と交流を深める予定です。

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紅白の総合司会は「NHKニュース7」(毎日後19時)を担当する同局の武田真一アナウンサー(49)に決定。歌番組の司会は初めてですが、昨日24日に行われた紅白初出場組の会見進行もスムーズにこなしました。

武田アナは報道陣の前に笑顔で登場すると「フラッシュが…来た!」とまぶしそうに切り出し、「普段ニュースを担当していますが、(紅白前半終了後に放送される)合間のニュースではなく、総合司会を担当します」とあいさつ。報道陣を笑わせる一方、AKB48の特別企画を発表する前には、登壇したメンバーたちの表情を見ながら「その不安はまさしく的中です」とさわやかに指摘、早くもユーモアを発揮しました。

4月に震災に見舞われた熊本市出身。県立熊本高卒で高校時代の同級生と結婚し、2児の父でもあrます。筑波大第一学群社会学類を卒業後の1990年に同局入り。「災害報道は自分の原点」が信条で、熊本地震の際には特番の司会もフル回転でこなし、安定感のある実力を買われて今回の抜てきとなりました。

紅白の抱負については「今年から4年間、紅白のテーマは『夢を歌おう』。故郷の熊本地震や東日本大震災の被災者のほか、先の見えない苦しい状況にいる方々に、来年も頑張ろうと思っていただける元気や勇気を届ける番組にしたい」と宣言。本番では紅組司会の女優、有村架純(23)、白組司会の嵐・相葉雅紀(33)の頼れる補佐役となりそうです。

なお、ラジオ中継は同局の二宮直輝アナ(32)と寺門亜衣子アナ(31)。ウラトーク司会はバナナマンと同局の橋本奈穂子アナ(36)が務めます。

1.被災地情報

①宇城市に災害公営住宅100戸、18年3月完成めざす

宇城市は昨日24日、熊本地震の被災者支援として災害公営住宅約100戸を建設する方針を明らかにしました。市議会12月定例会に提出する2016年度一般会計補正予算案に、工事費25億円を計上しました。

市によりますと、仮設住宅は176戸を整備済みで、みなし仮設住宅への入居申請は約400世帯。いずれも入居期限は2年間となっているため、退去後も自宅再建が困難な被災者が想定されます。市は、仮設住宅やみなし仮設住宅の入居者を対象に行ったアンケートで、災害公営住宅への入居希望を把握しました。

18年3月末までの完成を目指します。財源の4分の3は国の補助金。建設場所は未定ですが、老朽化した市営住宅の建て替えも含め、今後、計画内容を詰めていきます。

市は「今後も被災者の意向を聞きながら整備を進めていきたい」としています。

②益城町がふるさと納税、返礼再開!12月1日から

熊本地震で大きな被害を受けた益城町は12月1日から、地震の影響で中止していた「ふるさと納税」の返礼を再開します。町は「復興に向け、平常に戻す必要があります。いつまでも甘えてばかりはいられない」としています。

ふるさと納税は、2008年度にスタート。出身地や応援したい自治体に寄付すると、所得税と住民税が軽減される仕組みです。

益城町によりますと、昨年度のふるさと納税を利用した寄付は154万円(14件)でしたが、今年度は10月31日時点で4905万円(605件)に急増。県外自治体による代理受付分も合わせると、1億1214万円を受け取りました。

町は返礼品として地元農産物を贈ってきましたが、4月14日の前震以降は生産者も被災したことなどからストップしました。

返礼再開に合わせ、ふるさと納税の仲介サイト「ふるさとチョイス」の利用も開始。1万円以上の寄付をした町外在住者が対象で、益城産の茶やコメ、漬物など約20点から選んでもらいます。12月1日以前の寄付は対象になりません。

町は「自主財源が落ち込む中、ふるさと納税は大変貴重な財源となっていて、ありがたい。災害に強い町によみがえらせるため、さまざまな事業に活用したい」と話しています。

③阿蘇巡る「復興支援」ツアー!島原半島ジオパーク協議会が企画

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに登録されている長崎県の島原半島ジオパークの協議会が23日、熊本地震で被災した阿蘇ジオパークの復興支援ツアーを企画し、長崎の市民らが阿蘇市の草千里と阿蘇神社を見学しました。

阿蘇地域の8市町村で構成する阿蘇ジオパークは、ジオサイト(見どころ)の多くで地震による土砂崩れが発生。観光面の打撃も大きいため、応援する狙いです。

島原半島と姉妹協定を結ぶ韓国・済州島ジオパークも協力。参加者計52人が、阿蘇ジオパークガイド協会員の解説を受けながら、拝殿の解体が進む阿蘇神社や草千里を巡りました。

島原市の元会社員、下田一博さん(71)は「約60年ぶりに訪れた阿蘇は言葉がないほど傷ついているが、地球の活動を体感できる。自然の雄大さは変わらず、素晴らしい」と話していました。ツアー参加費の一部は、阿蘇ジオパーク推進協議会に寄付されました。

④豪快演奏「活力に」!熊本市中央区で県内太鼓チーム

熊本地震の被災者に元気を届けようと、県太鼓連盟と熊本市は23日、中央区の熊本城二の丸広場ステージで「復興支援響演会」を開催。県内から集った太鼓チームが、豪快な演奏を響かせました。

熊本市や宇城市、玉名市などの計18団体が順番に登場し、オリジナル楽曲などを披露。フィナーレには連盟の統一曲「肥後大地の詩(うた)」を合同演奏し、会場を沸かせました。

熊本市南区富合町の主婦渡辺英美さん(33)は「力強い演奏で、明日からも頑張る活力になりました」と喜びました。

うどんや焼きそばを販売する「食バザー」もあり、観光客らをもてなしました。

⑤災害時の柔軟対応学ぶ!熊本市民とミーティング

熊本地震の教訓を考える「復興ミーティング」が23日、熊本市中央区の市民会館シアーズホーム夢ホールでありました。市民に防災意識を高めてもらおうと、市が初めて主催。参加希望した市民ら75人が災害時の対応について話し合いました。

大西一史市長ら市幹部も加わり、「クロスロード」と呼ばれるゲームを実施。5人ずつ15テーブルに座り、災害時に区役所職員や避難所リーダーだったとしたらと想定し、10の質問にイエスかノーで回答。その後、その理由を話し合いました。

問は「庁舎が避難者であふれて物資輸送ができない。避難者に出ていってもらうか」「避難所でのペット同伴を認めるか」など。「別の避難所を紹介する」「まずは避難者の命が優先される」「ペットは家族との価値観もある」「動物が苦手な人もいる」など多様な意見が出ました。

クロスロードは1995年の阪神大震災を契機に考案されました。質問に正解はなく、少数派や他人の意見を尊重しながら、災害時の柔軟な対応を学べます。

熊本大3年の岩本裕成さん(20)=中央区=は「ほかの人の意見を受け入れる訓練になった」。大西市長は「普段から災害のことをイメージすることが大事。身近な人たちとゲームをやってほしい」と話していました。今後もさまざまな形でミーティングを続ける方針。

⑥11市町村で災害公営住宅、仮設退去後見据え計画

熊本地震で住宅を失った被災者を対象に、応急仮設住宅を整備した県内16市町村のうち11市町村が、仮設退去後の災害公営住宅の建設を計画していることが、23日までに分かりました。大半が仮設住宅の入居期限(2年)を見据えて2018年夏ごろまでの完成を目指し、被災者への聞き取りなどで必要戸数の把握を急いでいます。

取材に対し、熊本、宇土、宇城、美里、大津、西原、南阿蘇、御船、嘉島、益城、甲佐の11市町村が「建設する」と回答。うち甲佐町は50戸、宇土市は25戸を建設する予定としました。残る9市町村は、被災者へのアンケートや説明会で意向確認を進めており、結果を把握した上で、建設戸数を決める方針。

一方、阿蘇、菊陽、産山、山都の4市町村は「既存の公営住宅が利用できる」などとして災害公営住宅の建設は予定しておらず、氷川町は「建設の有無を含めて検討中」としています。

県住宅課は、2004年10月の新潟県中越地震など過去の地震災害を例に、熊本地震での建設戸数を1200戸程度と想定。「設計や建設など市町村に必要な技術的支援をしたい」と話しています。

国土交通省によりますと1995年1月の阪神大震災では兵庫県と大阪府に計2万6102戸を建設。新潟県中越地震では同県内に336戸、2007年7月の新潟県中越沖地震では80戸が整備されました。11年3月の東日本大震災では建設が続いており、16年9月末現在、東北、関東、中部の8県で2万743戸が完成しています。

⑦紅葉、夜景彩る!旧細川刑部邸でライトアップ

熊本地震で被災し立ち入り禁止となっている熊本城三の丸の「旧細川刑部邸」で、紅葉が見ごろを迎えました。熊本城総合事務所は一部を期間限定で開放し、夜間のライトアップを始めました。

熊本市中央区古京町の刑部邸は、地震で土壁が剥げ落ちたり、塀が倒れたりした。被害の詳しい調査も、復旧もまだできていません。

事務所によりますと、一帯には約160本のモミジやケヤキがあり、11月中旬ごろ色づき始めました。このうち石畳の並木など約60メートルを開放し、約30本をライトアップすることにしました。

昨日24日午後17時過ぎ、赤や黄色の木立がライトに浮かび上がると、入場者は写真を撮ったり、うっとりと見入ったりしていました。山鹿市の坂田多鶴子さん(56)は「青空の下とはひと味違う表情。幻想的でとてもきれい」と話していました。

入場無料で、午前8時半~午後20時。ライトアップは日没後。開放は12月11日までですが、紅葉が終われば早めるとのことです。

⑧うっすら雪化粧!高岳で初冠雪 阿蘇市 2016年11月24日

阿蘇市は昨日24日、阿蘇高岳(標高1592メートル)で、初冠雪を観測したと発表しました。市職員が午前11時ごろ、市役所から目視で確認しました。昨年より2日早く、平年より5日遅いとのことです。

熊本地方気象台によりますと、強い寒気が県内に流れ込み、各地の最低気温は熊本市9.3度、阿蘇市乙姫5.8度、人吉市9度など前日より3度ほど低い数値でした。それでも平年より3~4度高いそうです。

同市一の宮町にある国立阿蘇青少年交流の家からは、うっすら雪化粧した高岳山頂が見えました。同施設で働く三枝ひとみさん(34)は「例年にない暖かい気候が続いていたが、急に冬が訪れたみたい」と身を震わせながら高岳を見上げました。

本日25日は県内全域で晴れの予報ですが、放射冷却により一段と冷え込む見込み。

⑨熊本・西原村が特産品の販売会!南区で

4月の熊本地震で震度7の揺れに襲われた熊本県西原村が22日、南区の堀場製作所で特産品などを販売しました。堀場の子会社の工場が村にある縁で毎年続いており、今年で6回目。日置和彦村長(69)は「村は元気だと伝えたい」と話していました。

この日は村職員らが堀場の社員ら約1千人に、特産のサツマイモなど約100点を販売しました。人口約7千人のうち最大で約4千人が避難生活を強いられ、今月18日に最後の避難所を閉鎖したばかり。断水などの影響で米や野菜の生産にも大きな影響が出たそうです。日置村長は「道路などの復旧はこれから。被災者の心のケアもしながら、頑張っていきたい」。堀場厚社長(68)は「こうした交流が、少しでも村の力になればありがたい」と話していました。

⑩虎舞で豊作祝う!地震で水湧いた産神社

熊本地震後に池の水が湧き始め、被災した水田に水を供給した阿蘇市狩尾の産(うぶ)神社で23日、秋の大祭がありました。地区に伝わる虎舞(とらまい)を子供たちが披露し、住民が今年の豊作を感謝しました。

この地域では、阿蘇神社の祭神となっている健磐龍命(たけいわたつのみこと)が豊作の祈願と感謝に獅子舞を奉納したとの伝説から、祭神に遠慮して獅子でなく虎の舞いをするようになったと伝わっています。高齢化で大人の舞い手はいなくなったが、子どもたちが練習をして継がれているそうです。

地元の狩尾3区では4月16日の地震で川から水田に水を供給できなくなりました。一方で、50年ほど前から水が減っていた産神社の池に水が戻り、田植えをすることができました。五嶋一俊区長(69)は「地震直後はどうなるかと思ったが、ほとんどの田で田植えができ、大豊作の年になった」。

祭りにはボランティアで支援した人たちも訪れ、地区の人たちと一緒に子供たちの舞に大きな拍手を送っていました。

⑪立野住民「安全性確保を」

熊本地震で長期避難世帯に認定されている南阿蘇村立野地区の住民を対象にした「復興ワークショップ」が23日、住民の多くが仮設住宅などで暮らす大津町であり、135人が参加しました。地区の未来像より、早期のインフラ復旧を望む声が続出しました。

住民は数人で机を囲み、被害状況や再建の意向を地図に書き込み、意見を出し合いました。「ここなら安心して住めるという言葉が欲しい」「どこに住めるかもわからないのに将来の夢を語れと言われても酷だ」などと戸惑う声が多く、国道57号やJR豊肥線などの交通網や、農業用水の復旧などを口々に要望しました。元県職員の井川正明さん(65)は「立野は交通の要所として栄えた。駅を前より立派にするなどして復興の拠点にすべきだ」と話していました。

会場では、議論に先だって県の担当者が、土砂崩れが起きた斜面にせきを造るなどの工事に年度内を目標に着手すると説明しました。地区では国、県あわせて13カ所で治山や砂防など総額数十億円規模の工事をし、完了は2019年度になります。

⑫災害用トイレ「不足」5割!NPOが自治体調査 予算確保・備蓄場所が課題

災害時、避難所に設置される災害用トイレの備えについてNPO法人が実施した調査で、回答した自治体の約5割が「不足している」と答えていることが明らかになりました。災害用トイレを巡って国は、今春にまとめた新たな指針で自治体に対策を促していますが、整備が進まない実態が見えてきました。

調査したのは「日本トイレ研究所」。1980年代から公共トイレの環境改善に取り組み、自治体などに災害時のトイレ計画策定の講習会を開いています。調査は9~10月、都道府県や市の計811自治体に聞き、92自治体から回答を得ました。

想定避難者数に対する災害用トイレの備えについては「非常に不足」と「不足」が合計53%。理由として「予算の確保が難しい」「備蓄場所がない」などがあげられていました。トイレ対策の責任者を決めていない自治体は約60%。避難所の仮設トイレ設置場所を具体的に定めている自治体は約23%にとどまりました。自由回答からは「備蓄しておくべき種類は何か」といった情報不足も浮かび上がりました。

トイレ不足は感染症リスクを高めるほか、排泄(はいせつ)回数を減らそうとして水分摂取を抑えるため、エコノミークラス症候群のリスクとなります。文部科学省によりますと、東日本大震災で避難所となった学校で最も課題になったのがトイレでした。一方、熊本地震の避難所の一部では、下水管につながるマンホールを使ったトイレを活用し、利用者から好評でした。

トイレ研究所の加藤篤代表理事は「災害のたびにトイレ問題は繰り返されており、今回わかった課題の解決を急がなければならない」と話しています。

2.ここ一週間の地震

2016/11/25 10:14 25日 10:11頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/11/25 09:23 25日 09:20頃 福島県沖 2

2016/11/25 09:13 25日 09:09頃 福島県沖 2

2016/11/25 07:00 25日 06:56頃 与那国島近海 2

2016/11/25 03:21 25日 03:17頃 福島県沖 1

2016/11/25 02:00 25日 01:56頃 福島県沖 2

2016/11/25 01:01 25日 00:58頃 福島県沖 1

2016/11/24 23:53 24日 23:49頃 福島県沖 1

2016/11/24 23:46 24日 23:43頃 福島県沖 1

2016/11/24 23:32 24日 23:28頃 福島県沖 1

2016/11/24 19:32 24日 19:29頃 福島県沖 1

2016/11/24 13:51 24日 13:48頃 福島県沖 2

2016/11/24 13:28 24日 13:25頃 鳥取県中部 1

2016/11/24 13:04 24日 13:01頃 釧路地方中南部 1

2016/11/24 12:39 24日 12:36頃 千葉県北西部 1

2016/11/24 12:15 24日 12:12頃 福島県沖 2

2016/11/24 12:03 24日 12:00頃 福島県沖 1

2016/11/24 11:24 24日 11:21頃 福島県沖 1

2016/11/24 09:42 24日 09:35頃 鳥島近海 2

2016/11/24 07:59 24日 07:56頃 奄美大島近海 1

2016/11/24 07:01 24日 06:59頃 福島県沖 1

2016/11/24 06:54 24日 06:51頃 福島県沖 1

2016/11/24 06:46 24日 06:42頃 福島県沖 2

2016/11/24 06:37 24日 06:26頃 福島県沖 2

2016/11/24 06:28 24日 06:23頃 福島県沖 4

2016/11/24 05:52 24日 05:49頃 福島県沖 1

2016/11/24 04:16 24日 04:13頃 福島県沖 1

2016/11/24 03:27 24日 03:21頃 福島県沖 1

2016/11/24 03:22 24日 03:17頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/24 03:20 24日 03:15頃 福島県沖 2

2016/11/24 03:16 24日 03:13頃 福島県沖 2

2016/11/24 02:36 24日 02:33頃 鳥取県中部 2

2016/11/24 00:56 24日 00:53頃 福島県沖 1

2016/11/23 23:49 23日 23:47頃 福島県沖 1

2016/11/23 23:23 23日 23:20頃 福島県沖 2

2016/11/23 22:44 23日 22:38頃 福島県沖 1

2016/11/23 21:54 23日 21:50頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/23 21:46 23日 21:42頃 福島県沖 2

2016/11/23 20:13 23日 20:10頃 熊本県熊本地方 3

2016/11/23 20:05 23日 20:02頃 福島県沖 2

2016/11/23 20:00 23日 19:56頃 福島県沖 2

2016/11/23 19:05 23日 19:01頃 小笠原諸島西方沖 2

2016/11/23 18:39 23日 18:36頃 福島県沖 2

2016/11/23 17:20 23日 17:17頃 福島県沖 1

2016/11/23 16:20 23日 16:17頃 福島県沖 1

2016/11/23 15:00 23日 14:56頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/23 13:57 23日 13:54頃 福島県沖 1

2016/11/23 11:36 23日 11:33頃 福島県沖 2

2016/11/23 11:22 23日 11:18頃 青森県東方沖 2

2016/11/23 11:14 23日 11:09頃 福島県沖 1

2016/11/23 08:25 23日 08:22頃 福島県沖 2

2016/11/23 08:10 23日 08:07頃 福島県沖 1

2016/11/23 07:01 23日 06:59頃 福島県沖 2

2016/11/23 06:08 23日 06:06頃 福島県沖 2

2016/11/23 05:18 23日 05:16頃 福島県沖 1

2016/11/23 05:15 23日 05:12頃 福島県沖 1

2016/11/23 05:12 23日 05:10頃 福島県沖 1

2016/11/23 03:48 23日 03:45頃 房総半島南方沖 2

2016/11/23 03:47 23日 03:44頃 福島県沖 1

2016/11/23 03:21 23日 03:18頃 福島県沖 1

2016/11/23 03:15 23日 03:13頃 福島県沖 2

2016/11/23 02:56 23日 02:53頃 宮古島近海 2

2016/11/23 02:44 23日 02:41頃 福島県沖 2

2016/11/23 02:26 23日 02:22頃 福島県沖 1

2016/11/23 02:24 23日 02:22頃 宮城県沖 1

2016/11/23 01:17 23日 01:14頃 福島県沖 1

2016/11/23 00:41 23日 00:38頃 福島県沖 1

2016/11/23 00:30 23日 00:27頃 福島県沖 1

2016/11/23 00:07 23日 00:05頃 福島県沖 1

2016/11/22 23:26 22日 23:23頃 福島県沖 1

2016/11/22 23:22 22日 23:20頃 福島県沖 1

2016/11/22 23:17 22日 23:14頃 福島県沖 1

2016/11/22 23:07 22日 23:04頃 福島県沖 4

2016/11/22 22:54 22日 22:51頃 福島県沖 1

2016/11/22 22:38 22日 22:34頃 福島県沖 2

2016/11/22 20:56 22日 20:52頃 福島県沖 1

2016/11/22 20:24 22日 20:21頃 福島県沖 1

2016/11/22 20:05 22日 20:01頃 福島県沖 1

2016/11/22 20:01 22日 19:58頃 福島県沖 2

2016/11/22 19:14 22日 19:10頃 福島県沖 1

2016/11/22 18:52 22日 18:49頃 福島県沖 1

2016/11/22 17:52 22日 17:49頃 福島県沖 2

2016/11/22 17:28 22日 17:25頃 福島県沖 1

2016/11/22 17:17 22日 17:14頃 福島県沖 2

2016/11/22 17:07 22日 17:03頃 福島県沖 1

2016/11/22 16:35 22日 16:32頃 福島県沖 2

2016/11/22 16:17 22日 16:14頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/22 15:18 22日 15:14頃 福島県沖 1

2016/11/22 14:51 22日 14:48頃 福島県沖 1

2016/11/22 14:22 22日 14:17頃 福島県沖 2

2016/11/22 13:31 22日 13:26頃 福島県沖 2

2016/11/22 13:10 22日 13:04頃 福島県沖 2

2016/11/22 13:07 22日 13:01頃 福島県沖 1

2016/11/22 13:03 22日 12:55頃 福島県沖 1

2016/11/22 12:41 22日 12:38頃 福島県沖 1

2016/11/22 12:35 22日 12:32頃 福島県沖 2

2016/11/22 12:09 22日 12:06頃 福島県沖 2

2016/11/22 11:28 22日 11:24頃 福島県沖 1

2016/11/22 11:21 22日 11:16頃 福島県沖 1

2016/11/22 11:19 22日 11:15頃 福島県沖 1

2016/11/22 10:41 22日 10:38頃 福島県沖 3

2016/11/22 10:35 22日 10:31頃 福島県沖 2

2016/11/22 10:22 22日 10:19頃 福島県沖 1

2016/11/22 10:18 22日 10:15頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/11/22 10:14 22日 10:09頃 福島県沖 3

2016/11/22 09:56 22日 09:53頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:52 22日 09:49頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:49 22日 09:47頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:39 22日 09:36頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:36 22日 09:32頃 福島県沖 2

2016/11/22 09:32 22日 09:29頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:31 22日 09:28頃 福島県沖 2

2016/11/22 09:22 22日 09:19頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:20 22日 09:18頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:17 22日 09:14頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:12 22日 09:08頃 福島県沖 2

2016/11/22 09:10 22日 09:04頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:06 22日 09:03頃 福島県沖 2

2016/11/22 08:58 22日 08:56頃 福島県沖 1

2016/11/22 08:55 22日 08:52頃 宮城県沖 1

2016/11/22 08:44 22日 08:40頃 福島県沖 3

2016/11/22 08:27 22日 08:23頃 福島県沖 2

2016/11/22 06:56 22日 06:51頃 福島県沖 3

2016/11/22 06:50 22日 06:46頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/22 06:45 22日 06:39頃 福島県浜通り 3

2016/11/22 06:27 22日 06:21頃 三河湾 2

2016/11/22 06:16 22日 06:10頃 福島県沖 3

2016/11/22 06:11 22日 05:59頃 福島県沖 5弱

2016/11/22 06:05 22日 05:59頃 福島県沖 5弱

2016/11/22 03:30 22日 03:25頃 福島県沖 2

2016/11/21 15:47 21日 15:44頃 茨城県南部 1

2016/11/21 14:45 21日 14:42頃 茨城県沖 1

2016/11/21 13:01 21日 12:58頃 青森県東方沖 1

2016/11/21 11:50 21日 11:47頃 宮城県沖 2

2016/11/21 10:59 21日 10:56頃 鳥取県中部 2

2016/11/21 08:38 21日 08:35頃 三重県中部 2

2016/11/21 07:03 21日 06:59頃 茨城県沖 3

2016/11/21 03:18 21日 03:15頃 茨城県沖 1

2016/11/21 01:34 21日 01:31頃 与那国島近海 1

2016/11/20 18:27 20日 18:24頃 与那国島近海 1

2016/11/20 15:24 20日 15:20頃 茨城県北部 1

2016/11/20 09:14 20日 09:10頃 与那国島近海 1

2016/11/20 08:12 20日 08:09頃 茨城県沖 1

2016/11/19 22:32 19日 22:29頃 福島県沖 1

2016/11/19 18:45 19日 18:41頃 五島列島近海 2

2016/11/19 17:55 19日 17:51頃 和歌山県南部 1

2016/11/19 17:53 19日 17:50頃 京都府南部 2

2016/11/19 15:33 19日 15:29頃 鳥取県中部 1

2016/11/19 15:05 19日 15:01頃 根室半島南東沖 3

2016/11/19 11:52 19日 11:48頃 和歌山県南部 4

2016/11/19 09:36 19日 09:31頃 秋田県内陸北部 1

2016/11/18 12:43 18日 12:40頃 茨城県北部 2

2016/11/18 12:13 18日 12:07頃 鹿児島県大隅地方 1

2016/11/18 11:50 18日 11:45頃 鳥取県中部 1

2016/11/18 10:23 18日 10:19頃 福岡県北西沖 3

2016/11/18 09:18 18日 09:15頃 熊本県阿蘇地方 2

(続く)

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