【連載236】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?

『生き抜いてください!被災者の方々!熊本地震からもうすぐ8カ月!』

12月4日日曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!

皆様こんにちは。熊本地震発生からもうすぐ8カ月になります。東日本震災の時もそうでしたが、多くの日本人は熊本地震のことを忘れてしまい、来たるべきクリスマスを満喫しようとしています。熊本地震と直接関係ない人にとって見れば、クリスマスを堪能することは何の問題もないのでしょうが、「明日は我が身」。いつ自分の身に起こるかわからないのが日本に住む我々の「宿命」です。

筆者は熊本出身でも、熊本在住でもありません。また熊本地震の記事を書いてお金を貰っているわけではありません。しかし熊本地震を通し、かつて日本人の誰もが持っていた『向こう三軒両隣』『和を以て貴しとなす』を思い出してほしいと願い、毎日記載しています。仮にそこまで強制しなくても「地震があったら自分はどうなるのか?」「家族はどうなるのか?」「役所はどうなるのか?」「会社はどうなるのか?」を一日一回考えてほしいとも思っております。

本日は『熊本地震の被害状況』をあらためてまとめてみたいと思います。

◆被害状況

人的被害

①警察が検視により確認している死者数(所謂、熊本地震直接死):50人

②災害による負傷の悪化又は避難所生活等における身体的負担による死者数(直接熊本地震ではなく、地震が関係し付加的にお亡くなりになったと思われる方):99人

③②のうち市町村において災害慶弔金法に基づき災害が原因で死亡したものと認められたもの(②のうち市町村が死者として判定し慶弔見舞金が出る方):95人

➃6月19日から6月25日に発生した豪雨による被害のうち熊本地震との関連が認められた死者数(熊本地震からの復興復旧中、豪雨が起き、お亡くなりになった方):5人

現在の熊本地震による「死者数」は①+③+➃=150人となっております。しかし筆者が度々申し上げている通り②→③への「死者の認定方法」が明らかになっておりません。取材しても拒否されます。熊本県民、ひいては国民の誰もがわかる方法を熊本県内自治体はきちんと「公表」すべきです。「同情」「縁故」「えこひいき」があってはいけないと筆者は思っております。お亡くなりになった方には大変失礼ですが、慶弔見舞金欲しさに残された家族が「認定してください!」と懇願している例も多々ありますが、熊本地震があってもなくてもお亡くなりになるとわかっていた方を「認定」するのは果たして正しい行為なのか?疑問を持ちます。やはり「死者認定方法」を明らかにしてほしいと切に願います。

①の詳細を見てみましょう。

一番お亡くなりになった方が多いのは益城町の20人です。益城町は震度7を2回も経験しました。次に多いのは南阿蘇村の16人です。南阿蘇村では阿蘇大橋の陥落により村が分断され、また水道が出ない箇所が今でも多くあり、大変不自由した生活を強いられています。「熊本地震でどこが一番、災害がひどかったのか?」とよく聞かれますが、人口の多い熊本市はもちろんのこと、熊本市以外では益城町、南阿蘇村が最も大きな被害があった箇所ではないかと筆者は思います。尚、各自死体の死者数は以下の通りです。

熊本市:4人

南阿蘇村:16人

西原村:5人

御船町:1人

嘉島町:3人

益城町:20人

八代市:1人

計:50人

②③の詳細を見てみましょう。前述しましたように、県内で人口が最も多い熊本市が『熊本地震関連死』ではやはり最大で、57人います。他の自治体で二けたの死者はいません。避難所でのエコノミークラス症候群、もともと持っていた持病の悪化など、理由はいくつかあります。このデータを見てわかることは『人口密集地ほど地震関連死者数が多い』と言うことです。これは熊本に限ったことではなく『日本全国』どこでも同じ現象が起こるのではないでしょうか?

各自死体の死者数は以下の通りです。

熊本市:57人(うち認定者54人)

宇土市:2人(認定者2人)

宇城市:3人(認定者3人)

菊池市:2人(認定者2人)

合志市:5人(認定者5人)

大津市:3人(認定者3人)

阿蘇市:6人(認定者6人)

高森町:3人(認定者3人)

南阿蘇村3人(認定者3人)

御船町:3人(認定者2人)

嘉島町:2人(認定者2人)

益城町:7人(認定者7人)

甲佐町:1人(認定者1人)

八代町:1人(認定者1人)

氷川町:1人(認定者1人)

合計:99人(うち認定者95人)

最後に➃を見てみましょう。死者数は5人と少ないですが、熊本地震から2カ月が経ち、復旧復興の際に起きた豪雨での死者でしたので、大変お気の毒でした(もちろん上記①②でお亡くなりになった方も同様です)。各自治体の死者数は以下の通りです。

熊本市:2人

宇土市:2人

上天草町:1人

合計:5人

日本は世界でも有名な『地震大国』です。にもかかわらず、国民の地震意識が低いのはなぜでしょうか?自治体も、企業もBCP、すなわち「地震(有事)の際の継続計画」を立てているのは50%と言われています。つまり半分の自治体や企業が「万が一」の場合、住民、社員を守る手段を軽視していることになります。小泉政権時に「自己責任」という「新たな日本語」が生まれ、ブームになりました。地震が起こった場合、「自己責任」で処理してしまっていいのでしょうか?今回の熊本地震を通し、今一度、自分の居住する自治体、自分の勤務している会社はもちろんのこと、家族との連絡方法、水などの備蓄など見直してみることも必要かと筆者は思います。

もうすぐクリスマス、年末年始ですが、熊本県民の方々は今年はそれどころではないかと思いますが『生き抜いてほしい』と思います。東日本地震の時に多発したように自ら命を絶ってはいけません!例え、貧乏になっても、着ているものが貧相でも、堂々と生きて下さい。そして自治体、議員、社会福祉協議会に甘えて下さい。とことん甘えてください。借金で首が回らなくても『生きること』を優先してください。これからも筆者は毎日『熊本地震状況』を伝えたいと思っております。読者と共に熊本を応援し続けます。とにかく『生き抜いて』ください。お願い致します。

1.被災地情報

①被災した東海大学生の実習、動植物園が協力

熊本地震で被災し、使えない状態が続く東海大学阿蘇キャンパス(南阿蘇村)で学んでいた農学部の学生の実習授業が昨日3日、熊本市動植物園(熊本市東区)でありました。動物研究などを通じて交流してきた縁があり、苦境にある大学の願いに動植物園が協力。久しぶりに動物たちに触れた学生たちに笑顔がこぼれました。

実習授業には、応用動物科学科の2年生約90人が参加。動植物園の「ふれあい広場」にいるヤギやヒツジを追い込んで捕まえ、体温を測ったり、ふんや行動を見て健康状態を確認したりしました。柳原京花さん(19)は「ヒツジにさわるのは4月の地震前以来。いろんなことを学べたし、動物に元気をもらった」。

以前は阿蘇キャンパスの牧場でこうした家畜動物の実習をしていましたが、被災後は熊本市内のキャンパスでの座学が中心になりました。実習を受け持つ東海大の技術員、神鷹(こうたか)孝至さん(48)は「動物に実際にふれる経験から学ぶことがとても多い。動植物園の協力は本当にありがたい」と話していました。

東海大と園は動物行動の研究などを通じて、15年ほど前から交流。動物園の飼育員を目指す学生も多く、ゾウなど園にいる動物をテーマにして卒業論文を書く学生たちの研究に園側も協力してきました。

園も建物が被災して休園中ですが、今回は「学生のために」と、牧場実習の他に、動物用のハンモックづくりやチンパンジーのえさの準備などの「特別メニュー」も準備しました。受け入れを担当した松本充史さん(44)は「学生さんを見ていて、すごく『動物が好き』というのが伝わってきた。思いを持った子たちの力になれたなら、とてもうれしい」と話していました。

②「セラピードッグ」園児らと交流!日本レスキュー協会が派遣

熊本地震の被災者の心を癒やそうと、日本レスキュー協会(兵庫県伊丹市)などが昨日3日、「セラピードッグ」と呼ばれる犬を熊本県西原村のにしはら保育園に派遣し、子どもたちと交流しました。

協会の4人と訓練を受けた犬3匹が訪問。園児や家族約20人とボール遊びや散歩を楽しみました。子どもたちは犬を優しくなでて、「かわいい」「毛がふわふわ」と歓声を上げていました。

災害救助犬を育成する同協会は、熊本地震の行方不明者捜索にも参加。セラピードッグの派遣は、来熊したボランティア団体の支援などに取り組む八代市の「ミミックス・ラボ」とともに県内で初めて実施しました。

岡武事務局長(40)は「今後は、仮設住宅団地でのコミュニティーづくりにも生かしたい」と話していました。

③御船町上野の農業用水路、ボランティアが土砂除く

熊本地震や豪雨災害で被災した農村を支援しようと、熊本県内外から集まったボランティアが昨日3日、熊本県御船町の山中で農業用水路の復旧に取り組みました。地元農家の要望を受け、中間支援組織「ふるさと発復興会議」が広く参加者を募って実施しました。

同会議は、大学教授や地域づくりグループなど有志が8月に結成。被災者と行政をつなぎ、施策に生かす活動に取り組んでいます。10月下旬からは同町の地区座談会に参加。被災農家から「水路が土石で埋まって困っている」という声が上がったことから復旧を企画しました。

福岡県の山岳クラブのメンバーら約50人が参加。同町上野の八勢目鑑橋(やせめがねばし)上流で、農業用水路にたまった土砂や石を手作業で丁寧に取り除きました。

地元農家の楠田正行さん(78)は「高齢の農家が多く、自分たちだけではできなかった」と感謝。ボランティアに参加した福岡市の松本久美子さん(61)は「女性には重労働だったけれど、充実感はありますね」と泥まみれの顔を拭いていました。

同会議は引き続きボランティアを募り、行政の災害復旧対象にならない農地や、農業用水路の復旧などを支援します。同会議議長で、西原村で農業ボランティアを主導してきた河井昌猛さん(43)=日田市=は「多くの人が、今も何らかの形で被災地復旧に携わりたいと思っている。今後も被災地に光を当てていきたい」と話していました。

➃ホクホク焼き芋どうぞ!岡山のグループが振る舞う

熊本地震の被災者を元気づけようと、岡山県の福祉関係者らでつくる「平成いもの会」が昨日3日、熊本県甲佐町の仮設団地などで、障害者らが育てたサツマイモを使った焼き芋を振る舞いました。

同会は、障害者と地域住民の団体。サツマイモの栽培を通じた交流活動を続けており、2011年には東日本大震災の被災地の宮城県に焼き芋を届けました。

メンバーら27人が同町の白旗仮設団地と御船町のふれあい広場の2カ所で焼きました。会場には甘い香りが漂い、訪れた人は笑顔でホクホクの焼き芋を味わいました。同団地で1人暮らしの下坂一郎さん(85)は「甘くておいしい。心も体も温まりました」と話していました。

同会は計約3トンのサツマイモを準備しており、本日4日は益城町の仮設団地(木山、安永、馬水)で実施します。

⑤防災拠点、強化図る!「復興まちづくり」素案、合志市

合志市は、熊本地震からの「市復興まちづくり計画」の素案をまとめ2日、市議会全員協議会に示しました。地域の防災拠点の強化や、車中泊を想定した野外の避難場所の確保などを盛り込んでいます。

素案では、基本方針に「市民の生命と暮らしを守る」「地域で支え合う」「復興を担う活力あるまちづくり」の3点を掲げました。地域の防災力を高め、震災前より住みよいまちを目指します。

具体的には、公共施設や店舗の大型駐車場などを災害時に使えるよう事前に指定し、被災者の把握につなげる。素案作成時の市民アンケートでは、地震後に車中泊した市民が5割を超えました。

このほか、地区公民館の耐震化や備蓄を検討。ボランティアや救援物資などの支援を受ける体制も整備します。

計画期間は本年度から2023年までの8年間。1月中旬から市内6カ所で開く市政座談会で素案を説明。市民の意見を反映させ、3月中に決定する方針。

⑥「心一つに」全国切符!小坂ジュニアソフトボールクラブ、御船町

熊本地震で大きな被害を受けた御船町の小坂(おざか)小児童らでつくる小坂ジュニアソフトボールクラブが秋の県大会を制し、来春の全国大会出場を決めました。自宅が被災し、みなし仮設で暮らす岩野勇監督(69)は「地震に負けず、子ども、保護者、OBが心一つにして頑張った結果」と感無量の面持ちです。

結成21年目の同クラブは、過去13回の全国大会出場を誇る強豪。同小の児童ら28人が所属し、連日厳しい練習に汗を流す。クラブを巣立った中学生や高校生、大人たちも練習をサポートし、家族のような一体感がチームの特徴です。

4月の地震では小坂地区も大きな被害に見舞われましたが、保護者やOBの後押しもあり、2週間後に練習を再開しました。岩野監督は「子どもたちは地震でショックを受けていた。ソフトボールに打ち込むことで地震の怖さを忘れられると思った」と振り返ります。

7月の県大会では強豪の秋津小楠クラブに屈しましたが、11月の県大会で雪辱を果たし、全国切符をつかみました。自宅が全壊した西田凌久主将(5年)は「家の片付けとか大変だったけど、優勝できてうれしい」と笑みを浮かべていました。

全国大会は来年3月、静岡県で開かれます。「0点に抑え、いい攻撃につなげたい。目標は3回戦進出」とエースの本田壮太君(4年)。クラブの活躍が地震で傷ついた地域に元気を与えています。

⑦南阿蘇村との約束「来年も必ず集う」!チャーリーさんが義援金

南阿蘇村の県野外劇場アスペクタで10月に「カントリーゴールド 約束の日Ⅱ」を開いた熊本市在住のカントリー歌手、チャーリー永谷さん(80)が2日、全国のファンから集まった熊本地震の義援金を同村に届けました。

同村で開き続けている「約束の日」は、今年で28回を数えます。地震後、国内外から熊本や南阿蘇への応援メッセージと50万円を超える浄財がチャーリーさんの元に届き、当日は大勢のファンが復興への思いを一つにしました。

チャーリーさんは、村久木野庁舎で長野敏也村長に義援金を手渡し、「多くのカントリーファンが南阿蘇に思いを寄せている。来年も必ずこの場所に集いたい」と力強く約束しました。

⑧地震後1週間、難病患者の16%体調悪化!

難病患者らの団体でつくる熊本難病・疾病団体協議会は2日、熊本地震で患者が直面した困り事などのアンケート結果を公表しました。地震後の1週間、水やトイレに困り、30.8%の患者が生活リズムを乱し、16.2%の患者は体調が悪化しました。

同協議会は「避難所に十分な水分や服薬を助けるゼリーを置くなど、病気への配慮を避難のガイドラインなどに盛り込んでほしい」と訴えています。

県内の厚生労働省指定の難病患者約1万5千人が対象。医療受給者証の更新時期(7~9月)に合わせ、保健所などを訪れた患者に聞きました。熊本市の1病院でも実施。1067人が回答しました。

「地震後1週間で困ったこと」(複数回答)は、「水」が最多の606人(56.8%)、続いて「トイレ」が337人(31.6%)でした。

「難病患者に起きたこと」(同)は、「余震への強い不安」が398人(37.3%)。「生活リズムの乱れ」が329人(30.8%)、「体調悪化」も173人(16.2%)いました。2~3カ月後の状況も聞いたところ、200人近くが「余震への不安」を抱え、100人前後に体調や病気の悪化が続きました。

最寄りの福祉避難所を「知らない」と答えたのは474人(44%)。必要な支援が得られなかった患者は150人(14%)でした。同協議会の中山泰男会長(52)は「水分補給や服薬で通常通りの生活ができる人も多い。病気の理解とともに、患者側の要援護者登録などを進め、支援が受けられるようにしたい」と述べました。

⑨益城町の復興 若者の力で!18日、意見交換会

熊本地震で被災した益城町の復興に向け、若者が実現可能なプロジェクトを話し合う「益城町もうちょっトーク」が18日午後15時から、町保健福祉センターで開かれます。

町は9月、若者が町の将来を語り合う「未来トーク」を開催。この時に提案された「魅力発掘ツーリズム」「若者主体のイベント」などのアイデアを実現化しようと、第2弾の意見交換会を企画しました。

対象は15歳~30歳前後で、定員は50人。町復興課は「復興に向けたプロジェクトを一緒に考えていきたい」と呼び掛けています。希望者はメールで氏名、年齢、所属(学校名)、住所を入力し、mashikimirai@gmail.comまで。締め切りは6日ですが、定員に達しない場合は延長も。問い合わせは同課TEL096(286)3210。

⑩ミカン山で夕景と美酒満喫!熊本市河内町

熊本市西区河内町の野出(のいで)峠の茶屋公園で昨日3日、有明海に沈む夕日と特産のミカンや梅酒のカクテルを楽しむイベント「オレンジカクテルナイト」が開かれました。

芳野校区の観光資源を発掘しようと、東海大観光ビジネス学科の小林寛子教授の研究室で学ぶ18人と住民が企画。約60人が参加しました。

午後17時ごろには、辺りはオレンジ色に染まりました。学生らが考えた「はつ恋」「秋桜[コスモス]」など6種類のカクテルで乾杯。風景とジャズをさかなに美酒に酔いました。友人と参加した岡田幸子さん(70)=同区花園=は「芳野の魅力を味わいました」。日没後は公民館で、ミカン入りドライカレーに舌鼓を打っていました。

この日は、住民らの案内で近くの二ノ岳や絶景スポット「ナルシストの丘」を巡る「宝探しウオーク」やミカン狩り体験もあり、参加者は終日、芳野を満喫しました。

⑪ユネスコ遺産登録祝う!八代神社でイベント

八代市の八代神社(妙見宮)で昨日3日、八代妙見祭の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を記念した「メモリアルフェスタ」があり、大勢の市民でにぎわいました。

市内の企業でつくる八代経済開発同友会が開きました。境内の特設ステージで、中村博生市長が同遺産の正式決定を報告。浜大八郎妙見祭保存振興会長は、笠鉾などの保存・継承や後継者育成への市民の協力を呼び掛けました。

祭りの人気者亀蛇(きだ)(ガメ)にふんした子どもたちのダンスや歌手杉山清貴さんのミニコンサート、記念花火の打ち上げもありました。

同市大村町の行政書士緒方安彦さん(55)は「お祝いで来ました。登録を機に八代が盛り上がってくれればいいですね」と期待していました。

⑫「熊商デパート」買い物客でにぎわう!本日4日まで

熊本市中央区の熊本商業高で昨日3日、恒例の「熊商デパート」が始まりました。本日4日まで。仕入れから販売まで全て生徒が担当。約8万6千点の商品を求める買い物客でにぎわいました。

流通の仕組みを体験する機会として毎年開いており、29回目。生徒らは6月末から、38の協賛企業などで研修。商品知識や値段設定、販売の仕方を学び、準備してきました。

体育館と屋外テントの32店舗で、食料品や生花、日用品、軽食など約1千種類を販売。クリスマスギフトやお歳暮など“季節商品”も並びました。生徒らは「いらっしゃいませー」と大きな声で売り込み、それぞれの店には行列ができていました。

野菜や総菜など約40種類を販売する3年4組の店長奥村聖羅さんは「笑顔での接客を心掛けた。お客さまにありがとうと言ってもらえてうれしかった」。

本日4日は午前10時~午後15時。売上金の一部を、熊本地震復興のために寄付します。

⑬旧須恵村を舞台に農山村の将来考察!エンブリーの足跡紹介!

戦前のあさぎり町須恵(旧須恵村)を舞台に、農村の社会構造を研究した米国の社会人類学者ジョン・F・エンブリー(1908~50)の足跡をたどるシンポジウム「エンブリーと須恵村は今」が17日、現地の町須恵文化ホールで開かれます。日韓の研究者が研究成果を発表し、将来の農山村の在り方を考察します。

エンブリーは1935年から約1年間、妻エラとともに旧須恵村で風習や暮らしぶりを調査。「日本の村 須恵村」を刊行し、世界に須恵を発信しました。あさぎり町教育委員会によりますと、エンブリーが撮影した写真は約1600枚に上ります。

シンポは、エンブリー夫妻の来日80周年を記念し、エンブリーが撮影した写真などから当時の生活文化を研究している琉球大法文学部が主催。いずれも同学部の神谷智昭准教授と武井弘一准教授=人吉市出身=や、ソウル大の全京秀名誉教授がエンブリーの功績などを講演します。

神谷氏は昨年、研究室の学生とともに現地を訪れ、地元住民への聞き取りなどの調査をした。「エンブリーの研究は世界的な価値があり、写真資料は記憶遺産とも呼べる。その価値を地域にどう活用していくかを、研究者と地元住民との対話から考えたい」とシンポの狙いを語りました。

会場内には、エンブリーが撮影した写真の展示室を設置。須恵の子どもたちをテーマに、約50枚を紹介します。町教委の北川賢次郎文化財専門委員(56)は「風土や暮らしの変化なども、写真を通じて味わってほしい」と話しています。

シンポは午後14時~同17時まで。入場無料。あさぎり町教委=0966(45)7226。

⑭地震前の阿蘇を暦に!癒やしの写真12枚、南阿蘇の長野良市さん撮影

阿蘇地域を拠点に活動する写真家、長野良市さん(59)=南阿蘇村=が2017年のカレンダーを制作しました。阿蘇の自然を題材にした写真カレンダーは11年目。17年版は「熊本地震で傷ついた人と自然を癒やしたい」と、地震前に撮った中から「えりすぐりの12枚」で構成しました。

写真は北外輪山の「天空の道」(1月)、冬の砂千里(2月)、野焼き(3月)、俵山峠からの南阿蘇・南郷谷(4月)、杵島岳のミヤマキリシマ群落と中岳(5月)など。阿蘇の四季を代表する風景を納めました。

「多くの人に愛された地震前の姿を思い返し、次の世代にこの自然の素晴らしさを引き継いでいかなければならない」と長野さん。「私が好きな阿蘇 みんなが愛した阿蘇」をカレンダーの題名にしました。1部1100円(送料別)。

2.ここ一週間の地震

2016/12/04 12:02 04日 11:59頃 岩手県沖 1

2016/12/04 08:38 04日 08:34頃 福島県沖 2

2016/12/03 08:32 03日 08:29頃 長野県南部 2

2016/12/03 05:56 03日 05:50頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/03 05:19 03日 05:16頃 千葉県北西部 2

2016/12/02 22:13 02日 22:10頃 宮古島近海 1

2016/12/02 18:59 02日 18:56頃 熊本県天草・芦北地方 2

2016/12/02 18:44 02日 18:41頃 日向灘 1

2016/12/02 15:54 02日 15:51頃 福島県沖 1

2016/12/02 15:38 02日 15:35頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/02 10:10 02日 10:07頃 福島県沖 1

2016/12/02 08:07 02日 08:03頃 福島県沖 2

2016/12/02 06:23 02日 06:19頃 熊本県熊本地方 3

2016/12/02 05:26 02日 05:22頃 茨城県北部 1

2016/12/02 04:46 02日 04:42頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/02 02:47 02日 02:44頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/01 23:08 01日 23:04頃 愛媛県南予 1

2016/12/01 22:59 01日 22:57頃 奈良県 1

2016/12/01 19:10 01日 19:07頃 鳥取県中部 2

2016/12/01 18:43 01日 18:39頃 福島県沖 1

2016/12/01 16:09 01日 16:06頃 鳥取県東部 1

2016/12/01 15:13 01日 15:10頃 鳥取県東部 2

2016/12/01 15:08 01日 15:05頃 釧路沖 1

2016/12/01 14:16 01日 14:13頃 愛媛県南予 1

2016/12/01 14:06 01日 14:04頃 福島県沖 1

2016/12/01 12:00 01日 11:57頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/01 11:16 01日 11:12頃 福島県沖 2

2016/12/01 00:25 01日 00:22頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/30 20:15 30日 20:12頃 福島県沖 1

2016/11/30 17:23 30日 17:20頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/30 12:36 30日 12:32頃 福島県沖 2

2016/11/30 11:51 30日 11:46頃 和歌山県北部 1

2016/11/30 08:22 30日 08:19頃 福島県沖 1

2016/11/30 08:10 30日 08:07頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/29 20:50 29日 20:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/29 12:49 29日 12:46頃 岩手県沖 2

2016/11/29 10:06 29日 10:03頃 岩手県沿岸北部 2

2016/11/29 09:29 29日 09:26頃 三陸沖 2

2016/11/29 07:31 29日 07:26頃 鹿児島県薩摩地方 1

2016/11/29 07:18 29日 07:16頃 宮崎県南部山沿い 1

2016/11/29 02:37 29日 02:34頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/29 00:35 29日 00:30頃 鳥取県中部 1

2016/11/28 23:42 28日 23:37頃 トカラ列島近海 1

2016/11/28 21:34 28日 21:31頃 釧路地方中南部 2

2016/11/28 19:28 28日 19:24頃 福島県沖 1

2016/11/28 17:50 28日 17:46頃 福島県沖 2

2016/11/28 07:20 28日 07:17頃 福島県沖 3

2016/11/28 04:47 28日 04:44頃 福島県沖 1

2016/11/28 02:17 28日 02:12頃 青森県東方沖 1

2016/11/28 00:31 28日 00:29頃 福島県沖 1

2016/11/27 23:59 27日 23:56頃 福島県沖 1

2016/11/27 23:50 27日 23:47頃 福島県沖 1

2016/11/27 21:53 27日 21:50頃 福島県沖 3

2016/11/27 19:20 27日 19:18頃 福島県沖 2

2016/11/27 17:10 27日 17:07頃 福島県沖 2

2016/11/27 17:07 27日 17:02頃 鳥取県中部 1

2016/11/27 09:55 27日 09:52頃 長野県北部 1

2016/11/27 06:32 27日 06:27頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/27 06:29 27日 06:26頃 福島県沖 1

(続く)

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