【連載69】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

6月21日火曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんにちは。被災地熊本では近年に増す豪雨が襲い多大な被害を受けています。本日21日午前10時までに土砂崩れなどで男女4人が死亡しました。熊本市北区では土砂災害で家屋に2人が取り残されました。消防によりますと本日21日午前8時前に80代の女性が発見され病院で死亡が確認されました。現場ではもう一人の捜索が続いています。本日21日午前0時45分ごろ南阿蘇村中松の国道325号線で一部の区間が土砂で塞がれているのが見つかりました。また南阿蘇村立野の国道57号線は2か所で土砂崩れが起き車が通れなくなっているということです。村によりますと崩れた2か所の間には集落があり住民15人が孤立した状態になっていますが、いずれも無事が確認されているということです。現在、警察などがほかに連絡の取れない住民などがいないか確認を進めるとともに国土交通省九州地方整備局が重機を使って土砂の撤去を進めています。避難所を離れ自宅に戻っていた被災者がいずれも被害に見舞われたようです。尚今回の大雨では熊本地震で大きな被害が出た熊本県益城町でも非常に激しい雨を観測しましたが町によりますと本日21日午前5時現在、大きな被害は確認されていないということです。

震災時にいつも思うことなのですが「安全」と思われた箇所で大きな被害を受けたり、逆に「危険」と考えられていたところで特段被害が少なかったり……被災はどんなに注意しても結局は「運」に左右されるものなのでしょうか?とりわけ東京などの過密都市とは違い地方の町や村は住居が都会のように乱雑してくっついているわけではありません。多少の距離があります。自治体も警察も消防も自警団も今回の豪雨に注意を払っていたとは思いますがそれでもお亡くなりになった方が出てしまいました。何事も「念には念を入れて」万が一を考え早急に避難所に避難させることも大事なのかもしれません。今回豪雨の益城町で被害がなかったのは早急の対応によるものと思われます。益城町は昨日20日午後23時15分に町内全域の1万3169世帯、3万3760人に避難勧告を出しました。一連の地震で堤防に亀裂が入るなどの被害が見つかった町内を流れる木山川は、この大雨で一時氾濫の危険性が高い「氾濫危険水位」を超えました。町は防災無線などを使って建物の2階以上に避難したり崩れるおそれがある斜面からできるだけ離れた部屋に移ったりするなどして安全を確保するよう呼びかけたということです。

被災者にとってはただでさえも4月14日・16日の地震で避難所生活を余儀なくされ豪雨でまた避難か!と思うのも仕方ないと思うのですが面倒でも大事なのは「命」です。全てを自治体や警察・消防のせいにするわけにはいきませんが「亡くなった人が地震以外の雨で出た」ことにショックを隠せません。熊本被災者の方は本当に大変だと思いますが梅雨・台風の時期が終わるまではどうか「万が一」を考え避難の準備をいつも整えていてほしいと思います。特に「ご老人」「介護」で自宅に戻っているご家庭に対しては自治体も優先して避難のヘルプを積極果敢に行ってほしいと願います。

1.被災地情報

①九州豪雨、熊本で4人死亡、土砂災害、不明2人を捜索!

九州各地で降った激しい雨の影響で、熊本県内では本日21日午前10時までに土砂崩れなどで男女4人が死亡しました。熊本市と熊本県宇土市では生き埋めになったとみられる2人の捜索が続いています。

熊本県警や消防によりますと、熊本県上天草市で昨日20日午後23時45分ごろ、岩谷為喜(ためき)さん(92)方の裏山の土砂が崩れ、住宅に流れ込みました。岩谷さんは土砂の中から発見され、病院で死亡が確認されました。熊本県甲佐町では曽我収さん(79)が水路に転落し、水死しました。

宇土市では民家に土砂が流れ込み、中口隆道さん(66)が死亡。市内の別の民家でも土砂崩れが起き、50代女性と連絡がとれなくなっています。

熊本市北区では土砂災害で家屋に2人が取り残されました。消防によりますと、本日21日午前8時前に80代の女性が発見され、病院で死亡が確認されました。現場ではもう一人の捜索が続いています。

熊本県大津町では、熊本市と阿蘇地方を結ぶ国道57号の2か所でがけ崩れが起き、熊本地震で崩落した阿蘇大橋との間に位置する熊本県南阿蘇村の立野地区が孤立状態になっています。

宮崎空港(宮崎市)では本日21日早朝、滑走路内で約11メートルにわたり、直径10~15センチ、深さ約5センチのくぼみが5か所で見つかりました。落雷の影響とみられるとのことです。空港は一時、滑走路を閉鎖して応急措置を実施。運航再開までに6便が欠航になりました。

②南阿蘇村で土砂崩れ15人孤立!

大雨の影響で熊本県南阿蘇村では、土砂崩れが相次いでいます。

本日21日午前0時45分ごろ南阿蘇村中松の国道325号線で一部の区間が土砂で塞がれているのが見つかりました。

警察によりますと、国道には高さ1メートルほどの土砂が積もっているということです。人や車が巻き込まれたという情報はないということです。

また南阿蘇村立野の国道57号線は2か所で土砂崩れが起き、車が通れなくなっているということです。

村によりますと、崩れた2か所の間には集落があり、住民15人が孤立した状態になっていますが、いずれも無事が確認されているということです。

現在、警察などがほかに連絡の取れない住民などがいないか確認を進めるとともに、国土交通省九州地方整備局が重機を使って土砂の撤去を進めています。

九州地方整備局は、夜までには土砂を取り除いて通れるようにしたいとしています。

このほか、南阿蘇村沢津野でも県道と村道の2か所で土砂崩れが起きたという情報があり、警察が確認を進めています。

③被災自治体職員、心のケア急務!過労やストレスで休職も!

熊本地震の被害を受けた熊本県内の自治体で、過労や仕事の重圧などから休職する職員が出始めています。熊本市が職員を対象に精神衛生に関するアンケートをしたところ、回答者の1割強にうつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の可能性があり、産業医との面談を始めました。職員の心のケアが急務となっています。

1千棟以上の家屋が損壊した県内の15市町村に取材しました。

約2千棟が全半壊した御船(みふね)町では5月末、職員2人が「仕事上のストレス」を理由に休職に入りました。町によりますと、り災証明書の関連業務や、町外から応援に来た自治体職員への仕事の割り振りに忙殺されたことなどが原因とみられています。町は全職員を対象にアンケートと産業医によるカウンセリングを始めました。

熊本市のアンケートは5~6月、一般職員や嘱託職員ら約1万人を対象に「地震に関する不快な夢を見ることがありますか」「憂鬱で気分が沈みがちですか」など12項目を尋ねました。回答者4134人のうち504人にうつ病やPTSDの可能性があると判断されました。該当した職員は産業医や保健師が面談しています。自由回答には「周囲が頑張るから休みを言い出せない」といった意見もありました。

地震で庁舎が使えなくなった八代市では5月、職員2人が精神的な疲労を上司に訴えました。市は今月初めから専用サイトでストレスの定期自己診断を始め希望に応じて産業医と相談する機会を設けています。

大津町は5月初めから「週1回は休む」ことを申し合わせました。家屋の6割が全半壊した西原村は職員の心のケアに手が回っていないそうです。

県も5月に臨時職員らを除く約5千人の職員を対象にアンケートをし地震後のストレスも尋ねました。約7割の3480人から回答があり集計を進めています。

県精神保健福祉センター(熊本市)の矢田部裕介次長は「災害時は担当する職務の境があいまいになりやすく過重労働になる。震源に近い小規模自治体の職員はうつ病のリスクが高い。職務の範囲を確認する作業が大切」と指摘しています。

➃自らも被災!休めず仕事に追われる自治体職員!

発生から2か月が過ぎた熊本地震。被災地の自治体職員は自身も住民として被災しながら避難所の運営やり災証明の調査などに追われています。先の長い復旧、復興の道のりには職員の心身の健康は欠かせず、そのケアが重要になっています。

4月16日未明の本震で震度6弱を観測し家屋約2千棟が全半壊した熊本県御船町。今も約250人が避難所に身を寄せています。

町の男性職員(25)は隣の嘉島町の自宅が住めなくなり、車中泊をしたり、町外の知人宅を転々としたりしながら出勤しています。「朝、目覚めると体が半端なく重い」。この春、役場に就職して2か月。ほとんど休みを取れないでいます。

最初の大きな揺れが襲った4月14日夜。両親を残してマイカーで役場へ。2時間後には御船町内の小学校や保育園の見回りに出ました。公務員としての責任感に駆られていたのです。

16日未明の本震後、避難所となった小学校は数百人の被災者でごった返しました。夜が明け、役場から食料配給の連絡が入りました。「もう少しで届きます」と住民に伝えましたがなかなか届きません。役場に問い合わせると「配給する食料はない」。住民におわびをすると「届くと言っただろう」と怒りの声が返ってきたそうです。

午後やっと小さな握り飯が200個届きました。「多くの人に配りたいので1個ずつでお願いします」と頭を下げると「うちは5人家族だぞ」。「自分は無力だなと。生まれて初めて味わう思いでした」

夜は避難所の運営。朝から役場で通常業務。車中での仮眠を挟んで夜、再び避難所へ。そんな2週間の後、がれきの仮置き場の監視や家屋のり災証明書のための現地調査に回りました。「今は非常時」と自分に言い聞かせていますが「仕事も家のことも、出口が全く見えません」。

り災証明書のための調査で町内を回った担当者たち10人が夕方、集まりました。一人が「地震が原因なのか、老朽化が原因なのかわからない物件もある」。リーダーの町職員島田誠也さん(44)は、住民と面識のない他の自治体からの応援職員の方が冷静に受け止めてもらえるかもしれないと考え、宮城県の職員に頭を下げました。「(東日本大震災で)慣れていますから」と快諾してくれたそうです。

り災証明書の交付を進めるため、町は5月にマネジメントチームをつくり、島田さんをリーダーにしました。

連日、応援の自治体職員三十数人を含む50~60人が、現地調査やパソコンへの入力、証明書の交付に当たっています。家路につくのは午前2~3時ごろという日々が続きまし。丸1日休んだのは2か月間で1日だけ。避難所の運営にあたった4月は廊下に横になる程度。体調は崩してはいませんが「気が張っていて自覚がないのかも」とも思っています。

り災証明書の2次調査の申請も相次いでいます。「部下を休ませたいが、終わりが見通せません」。昨日20日、チームの仕事から本来の業務に戻りました。この間、家財道具が散乱した家や小中学生の娘のことは、共働きの妻に任せていました。「この状態、いつまで続くんだろう」。妻がつぶやいたそうです。

総務課長の吉本敏治さん(57)は「職員は『被災した住民のためにも休んではいられない』と思って仕事をしている。応援に来てくれている他の自治体職員への負い目もある。倒れてはいけないので、上司として目配りを心がけている」。自身も休んでいません。

東日本大震災などで自治体職員の心的外傷後ストレス障害の治療に当たった熊本市の仁木啓介医師は「自分も被災者なのに公務に追われ、心のケアができない。継続的な復旧・復興活動に影を落とす可能性がある」と支援の大切さを強調しています。

眠れない、いらいらする、警戒心が強くなります。これらは正常なストレス反応で、通常は時間とともに落ち着くそうです。しかし多忙な状態が続く職員は、人事担当者や首長が目を配る必要があると指摘。「必要な睡眠や休息を取ることが大切。全国の自治体の支援を受けられる間は職員を休ませるタイミングでもある」。

⑤被災文化財の修復・救援始める 文化庁、専門家と協力!

熊本地震で被害を受けた文化財について、文化庁は昨日20日、建築家や博物館学芸員らの専門家と協力して、修復・救援活動を始めると発表しました。文化財指定のない建物や資料などの保護を特に重視。費用を補うための寄付も募っています。

熊本地震では国指定などの文化財だけで約160件が被害に遭い、すでに国などが調査・修復を進めています。一方、文化財に未指定の社寺や民家、伝統行事に関わる道具や資料なども多数被害を受けましたが、手つかずのものもあることから、建物については日本建築士会連合会などと連携して「文化財ドクター」を派遣。美術工芸品や資料は、安全な場所に緊急避難させる「文化財レスキュー」事業を行います。

国が費用を負担しますが不足分を補うために寄付を募集しています。振込先は『郵便振替口座00160・5・12319』か『三井住友銀行上野支店普通預金8399622』で、いずれも口座名義は『公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団』。問い合わせは文化財保護・芸術研究助成財団(03-5685-2311)へ。

⑥熊本地震の復興プラン、7月末に、知事「元気や発展に」!

熊本地震からの復興施策を検討する熊本県の「熊本地震復旧・復興本部」(本部長=蒲島郁夫知事)が昨日20日に設置され、県庁で初会合が開かれました。県が策定中の「復旧・復興プラン」について、7月末をめどに全体像をとりまとめる方針が示されました。

同本部は蒲島知事のほか、同県幹部で構成。蒲島知事は初会合であいさつし「県全体の創造的復興に対する機運を盛り上げ、県民の元気や熊本の発展につながっていくものとしてほしい」などと話しています。

この日の会合では、県が設置した「くまもと復旧・復興有識者会議」(五百旗頭真〈いおきべまこと〉座長)が一昨日19日に提言を提出したのを踏まえ、来月末をめどに復旧・復興プランをまとめるとの方針を確認。可能な取り組みについては公表し、順次着手するとしました。9月中を目標に、さらに詳細なプランをとりまとめるとしています。

⑦HOYA、 地震の被害受けた熊本工場を閉鎖へ!

光学ガラスメーカーの「HOYA」は、熊本地震で大きな被害を受けた熊本県大津町にある液晶パネルの部材などを生産していた「熊本工場」を閉鎖すると発表しました。

熊本県大津町にある「HOYA」の熊本工場は、液晶パネルや半導体などに使われる「フォトマスク」と呼ばれる部材を生産していましたが、ことし4月の一連の地震で漏電による火災が発生するなど大きな被害を受け、操業を停止していました。

会社が被害状況を確認したところ、生産設備の被害が予想以上に大きいことが分かったため、操業の再開を断念し、工場の閉鎖を決めたということです。

工場で働いていたおよそ140人の従業員については、個別に面談したうえで、ほかの工場への配置転換や希望退職を検討するとしています。

HOYAの熊本工場は、平成8年に操業を開始し「フォトマスク」を生産していましたが、今後、生産は、韓国と台湾、それに東京・八王子にある工場に移管し、熊本工場は、フォトマスクの技術開発拠点とする方針だとしています。

⑧熊本地震の被災地益城町は大きな被害なし!

今回の大雨では熊本地震で大きな被害が出た熊本県益城町でも非常に激しい雨を観測しましたが、町によりますと本日21日午前5時現在、大きな被害は確認されていないということです。

熊本地震で震度7の激しい揺れを2回観測した益城町では4900棟余りの住宅が全半壊し、今もなお、およそ2000人が避難所での避難生活を余儀なくされているほか、車やテント、小屋などで避難生活を続けている人たちも多くいます。

今回の記録的な大雨では益城町にある熊本空港でも昨日20日午後23時までの1時間に64.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。

このため、益城町は雨で土砂災害の危険性が高まっているとして、昨日20日午後23時15分に町内全域の1万3169世帯、3万3760人に避難勧告を出しました。

一連の地震で堤防に亀裂が入るなどの被害が見つかった町内を流れる木山川は、この大雨で一時、氾濫の危険性が高い「氾濫危険水位」を超えました。町は防災無線などを使って建物の2階以上に避難したり崩れるおそれがある斜面からできるだけ離れた部屋に移ったりするなどして安全を確保するよう呼びかけたということです。

町によりますと午前5時現在、この大雨による大きな被害は確認されていないということです。

⑨東芝洗濯機の発売延期、 熊本地震で部品調達に遅れ!

東芝は、熊本地震で被災した取引先メーカーからの部品の調達が間に合わないため、今月中旬に予定していた洗濯機の発売を延期することを明らかにしました。

発売を延期するのは東芝の家電事業の子会社、東芝ライフスタイルの新型の全自動洗濯機、「AWー10SD5」と「AWー9SD5」の2つの機種です。

発表によりますと、この2つの機種の洗濯機は今月中旬に発売する予定でしたが、8月中に延期することを決めたということです。

理由について、会社では一連の熊本地震で、熊本県内にある取引先の部品メーカーの工場が被災して部品の調達が間に合わず、海外の工場での洗濯機の生産が遅れているためとしています。

東芝ライフスタイルでは、「ご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」とコメントしています。

⑩避難所の雑魚寝に要注意!不眠や肺塞栓症につながる恐れ!

熊本地震では、多くの被災者が避難所の床の上で雑魚寝を強いられました。大規模災害で繰り返されてしまいますが、不眠やエコノミークラス症候群(肺塞栓(そくせん)症など)につながる恐れがあると専門家から指摘されています。改善策の一つとして国は簡易ベッドを推奨しているものの、自治体での導入はあまり進んでいません。

熊本地震では、ピーク時に県内855カ所の避難所に約18万4千人が身を寄せていました。多くの避難所では被災者があふれ、床に毛布などを敷いて横にならざるをえませんでした。

福島県立医大の高瀬信弥医師(心臓血管外科)は「床は不衛生で冷たい。健康面からみると雑魚寝は問題」と指摘しています。

1.床の冷たさが伝わって体が冷える

2.他人の足音などで不眠になる

3.ダニやほこりでアレルギーを起こす

などの影響が考えられるそうです。

阪神・淡路大震災後の調査では、精神的なストレスが心臓や血管の病気のリスクを高めることがわかっています。高瀬さんは「十分な睡眠をとれるかどうかが精神的ストレスを左右する」と語っています。

また、床で横になっていると立ち上がりにくいため、動かずにいる時間が長くなりがち。足に血栓ができて肺の血管に詰まるエコノミークラス症候群や、心身が衰える「生活不活発病」を招く危険性があると言われてきました。

改善策に挙げられるのが簡易ベッドで、石巻赤十字病院の植田信策医師(呼吸器外科)によりますと、海外の避難所ではパイプ製折り畳み式が一般的。1940年のロンドン空襲の際には、肺塞栓症で死亡する避難者が相次ぎましたが、簡易ベッドの導入で減ったとされています。2003年に起きた南カリフォルニアの山火事や05年のハリケーン・カトリーナ、12年のイタリア北部地震では、それぞれ避難所に簡易ベッドが並んでいたというそうです。

段ボール会社や業界団体は東日本大震災をきっかけに、段ボール製の簡易ベッドを被災地に届けています。段ボールベッドは、大阪府八尾市にある段ボール会社の水谷嘉浩社長(45)が考案。段ボール12個を組み合わせると長さ194センチ、幅90センチ、高さ35センチのベッド1台が完成します。天板をめくれば荷物を収納できます。

熊本地震では、熊本県に計約5300台を運びました。一家4人で避難した熊本県益城町総合運動公園陸上競技場のテントで段ボールベッドを使った同町の吉田絵美さん(42)は5月「快適に眠れるようになって体がとても楽になった」と話しています。

国は12年9月に改定した防災基本計画で、避難所での整備を推奨する品目に簡易ベッドを追加しました。今年4月に公表した内閣府の避難所運営ガイドラインでも、継続的な避難者に対し「簡易ベッドの確保を目指す」と明記しています。

段ボールの業界団体などは、要請から72時間以内に被災地に近い工場から段ボールベッドの資材を届ける防災協定を自治体と結んでいます。今年3月現在、協定を締結したのは8府県と約220市区町村。段ボールベッドの普及に取り組む水谷社長は「簡易ベッドの重要性が十分に理解されていない」と語っています。

内閣府の「避難所の確保と質の向上に関する検討会」の委員を務めた名古屋大減災連携研究センターの阪本真由美・特任准教授は「簡易ベッドの設置は必要だが、災害直後は避難所が過密状態で設置するスペースがない場合もある。避難生活の長期化や余震による精神的疲労の可能性を考えると、被害の規模によって高齢者らはバスで被災地外に避難してもらう仕組みが必要」と話しています。

12年6月に改正された災害対策基本法には、「広域避難」が円滑にできるように、都道府県や国による調整手続きの規定が盛り込まれまし。ただ、移動手段の確保の難しさや移動に伴うリスクなどの課題もります。

『床と簡易ベッドの比較』

●床で寝ることの主な問題点

・体が冷える

・足音や振動が伝わりやすい

・ほこりを吸い込みやすい

・立ち上がりにくい

●簡易ベッドの主な利点

・床からじかに温度が伝わらない

・足音や振動が伝わりにくい

・立ち上がりやすい

・個人の空間を区別できる

2.水道情報

「本日6月21日の給水場所」

『熊本市』

・熊本市上下水道局

『益城町』

・益城町水道センター

*終日解放

『西原村』

・山西小学校、

・河原小学校

・西原中学校

*上記3か所は24時間

『美里町』

・美里町役場中央庁舎

『南阿蘇村』

・旧立野小学校グラウンド

・沢津野消防詰所前

・東急第一別荘

・黒川交差点まどか前

*上記4か所は午前9時~午後18時まで

3.ここ一週間の地震

2016/06/21 11:25 21日 11:22頃 茨城県北部 1

2016/06/21 09:57 21日 09:54頃 茨城県北部 2

2016/06/21 09:53 21日 09:50頃 内浦湾 2

2016/06/21 00:21 21日 00:18頃 内浦湾 1

2016/06/21 00:13 21日 00:10頃 内浦湾 4

2016/06/20 21:13 20日 21:10頃 内浦湾 2

2016/06/20 14:54 20日 14:51頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/20 12:42 20日 12:40頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/20 12:22 20日 12:19頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/20 12:13 20日 12:09頃 北海道北西沖 2

2016/06/20 11:22 20日 11:19頃 島根県東部 2

2016/06/20 11:22 20日 11:18頃 内浦湾 2

2016/06/20 10:07 20日 10:03頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/20 09:13 20日 09:08頃 島根県東部 3

2016/06/20 06:43 20日 06:39頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/20 06:37 20日 06:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/20 03:52 20日 03:48頃 茨城県沖 1

2016/06/19 23:06 19日 23:03頃 内浦湾 1

2016/06/19 21:59 19日 21:56頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/19 19:39 19日 19:36頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/19 17:03 19日 16:59頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/19 16:31 19日 16:28頃 千葉県北西部 1

2016/06/19 15:51 19日 15:47頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/19 13:54 19日 13:51頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/19 12:56 19日 12:53頃 内浦湾 1

2016/06/19 07:10 19日 07:07頃 内浦湾 1

2016/06/19 06:26 19日 06:21頃 トカラ列島近海 1

2016/06/19 05:02 19日 04:59頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/19 02:43 19日 02:39頃 宮城県沖 1

2016/06/19 01:07 19日 01:04頃 大分県中部 1

2016/06/19 00:16 19日 00:13頃 内浦湾 1

2016/06/18 22:51 18日 22:47頃 内浦湾 1

2016/06/18 22:19 18日 22:15頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/18 22:01 18日 21:58頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/18 21:13 18日 21:10頃 千葉県東方沖 1

2016/06/18 20:51 18日 20:46頃 熊本県熊本地方 4

2016/06/18 20:24 18日 20:20頃 内浦湾 1

2016/06/18 19:00 18日 18:57頃 大分県南部 1

2016/06/18 12:18 18日 12:13頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/18 11:53 18日 11:49頃 内浦湾 1

2016/06/18 08:54 18日 08:50頃 茨城県沖 3

2016/06/18 08:15 18日 08:12頃 内浦湾 1

2016/06/18 01:36 18日 01:33頃 内浦湾 1

2016/06/18 01:17 18日 01:14頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/18 00:31 18日 00:27頃 内浦湾 1

2016/06/17 22:18 17日 22:15頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/17 22:15 17日 22:12頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/17 19:47 17日 19:43頃 内浦湾 1

2016/06/17 12:31 17日 12:27頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/17 12:22 17日 12:18頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/17 11:46 17日 11:43頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/06/17 06:45 17日 06:42頃 奄美大島北東沖 2

2016/06/17 01:46 17日 01:43頃 和歌山県北部 2

2016/06/16 23:32 16日 23:28頃 トカラ列島近海 1

2016/06/16 20:55 16日 20:52頃 内浦湾 1

2016/06/16 20:01 16日 19:58頃 内浦湾 3

2016/06/16 19:50 16日 19:47頃 内浦湾 1

2016/06/16 18:59 16日 18:55頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/16 18:39 16日 18:35頃 茨城県南部 2

2016/06/16 17:39 16日 17:36頃 内浦湾 1

2016/06/16 17:10 16日 17:07頃 内浦湾 2

2016/06/16 15:38 16日 15:34頃 内浦湾 1

2016/06/16 15:16 16日 15:13頃 内浦湾 1

2016/06/16 15:15 16日 15:12頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/16 14:45 16日 14:42頃 内浦湾 2

2016/06/16 14:25 16日 14:21頃 内浦湾 6弱

2016/06/16 14:20 16日 14:16頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/16 12:01 16日 11:56頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/06/16 11:03 16日 10:58頃 トカラ列島近海 1

2016/06/16 09:47 16日 09:44頃 宮城県沖 1

2016/06/16 09:16 16日 09:13頃 内浦湾 2

2016/06/16 09:12 16日 09:05頃 内浦湾 1

2016/06/16 05:44 16日 05:41頃 福島県沖 1

2016/06/16 05:07 16日 05:02頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/16 03:43 16日 03:38頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/16 00:05 16日 00:00頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/15 23:06 15日 23:03頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/15 20:11 15日 20:08頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/15 17:27 15日 17:24頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/15 16:07 15日 16:04頃 宮城県沖 1

2016/06/15 12:55 15日 12:52頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/15 12:43 15日 12:40頃 大分県中部 1

2016/06/15 11:20 15日 11:17頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/15 11:05 15日 11:02頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/15 03:16 15日 03:12頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/15 01:23 15日 01:20頃 宮城県沖 1

2016/06/15 00:07 15日 00:02頃 奄美大島近海 1

2016/06/14 22:35 14日 22:31頃 栃木県南部 1

2016/06/14 19:36 14日 19:32頃 種子島近海 1

2016/06/14 17:31 14日 17:27頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/14 15:24 14日 15:20頃 奄美大島北東沖 1

2016/06/14 12:43 14日 12:39頃 千葉県東方沖 1

2016/06/14 10:47 14日 10:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/14 05:46 14日 05:43頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/14 03:21 14日 03:17頃 宮城県沖 1

(続く)

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