【連載208】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?

『阿蘇山噴火、明日で1か月!今なお警戒!大爆発も今後ありうる?』

11月7日月曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!

皆様こんにちは。熊本県の阿蘇山・中岳第1火口の爆発的噴火から明日8日で1カ月になります。依然として火山ガスの放出量が小康状態の5倍以上となるなど活発な火山活動が続き、同程度の噴火は今後も発生する恐れがあり、福岡管区気象台は入山規制区域(火口から半径2キロ以内)については噴石や降灰などへの警戒を呼び掛けています。一方で区域外のふもとは噴火以後は被害は拡大しておらず、住民は一日も早い沈静化を願っています。安全をアピールしようと、昨日6日もイベントが開かれました。

気象台によりますと、阿蘇山の小康状態の火山ガスの放出量が500~600トンなのに対し、今月1日に2600トンを観測しました。36年ぶりとなった爆発的噴火前の9月下旬には放出量は3000トンを超えましたが、過去のケースを参考にすると、2600トン段階でも小規模な噴火につながる可能性はあります。9月の平均が一日24回だった火山性地震も、10月は3.5倍の85回にのぼりました。

気象台などのこの間の調査によりますと、爆発的噴火で火口付近に直径1メートル以上の噴石が複数飛散し、最大で3メートル超の噴石もありました。遠くは大分県竹田市で約3ミリの噴石が見つかりました。火山灰は熊本、大分、愛媛、香川の4県24市町村で確認。火山灰などの噴出量は3人が死亡した1979年の噴火と同規模で、約50万トンと推定されます。熊本大の宮縁育夫准教授(火山地質学)は「近年では一番大きい規模」と話しています。

気象台は「今後も爆発的噴火と同程度の噴火が発生する可能性がある。そうなれば、また噴石や火山灰が遠くまで飛散する」と注意を呼び掛けています。

今回の爆発的噴火を受け、気象庁は噴火警戒レベルの引き上げ基準の見直しを検討しています。9月下旬から火山ガスの放出量が、10月に入ってからは火山性地震の回数も多くなっていますが、現行基準では噴火前に引き上げられなかったためです。気象庁は10月26日から観測データをホームページに公開し、情報提供に努めています。

衛星による観測では、10月8日の噴煙の高さは観測史上最高の約1万1000メートルを記録し、気象庁は噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「3」(入山規制)に引き上げました。

◆火山ガスの放出量

10月7日:15000トン(噴火前日)

10月12日:1400トン

10月17日:900トン

10月25日:1600トン

11月1日:2600トン

◆「熊本地震から復興へ」の観光業界、歩みにブレーキ

4月の熊本地震から復興へ向けて動き出した観光業界には、爆発的噴火でその歩みにブレーキがかかりました。噴火から5日間の阿蘇市内の宿泊キャンセルは約1300人にのぼり、日帰り客も入れると被害総額は約1億2200万円に上りました。

火口から約3キロの「ニュー草千里」の展望レストランは地震を乗り越えて10月1日に営業再開しましたが、10月の売り上げは昨年同期の1割以下に。風評被害を懸念して岩田健佑支配人は「阿蘇は元気にやっている。ぜひ来てほしい」と語っています。復興の後押しを狙い、同市の観光施設「はな阿蘇美」では昨日6日、約100店が並ぶ青空マーケットが開かれ、観光客らでにぎわいました。

農業被害も、噴火当日は降灰などで同市の一部地域で農作物や農業施設に約3450万円の被害が出ましたが、その後は拡大していません。市農政課の職員は「阿蘇山の活動が収まってほしい」と願っています。

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災害時に段ボール製の簡易ベッドなどを避難者らに提供してもらうため、埼玉県は1都17道県の段ボール製造業者でつくる東日本段ボール工業組合(本部・東京都中央区、組合員数50社)と「災害時における段ボール製品の調達に関する協定」を締結しました。県が段ボール製品の供給を受ける協定を結んだのは初めて。県内の自治体でも、災害時の避難所で簡易ベッドや間仕切りなどとして活用できる段ボール製品を備蓄する動きが出ています。

県は4月に発生した熊本地震の被災地に職員を派遣。現地で支援活動した職員から「避難所の段ボール製簡易ベッドは寝起きしやすく脚も伸ばせる。中に荷物を入れられるため、避難所の生活環境改善に役立っている」と報告がありました。それを踏まえ、食料や水、生活必需品だけでなく、段ボール製品を避難者の有益な支援物質として位置付け、同組合に協定締結を働き掛けました。

協定では地震や風水害などの災害時、県が市町村からの段ボール製品の供給依頼を受け、同組合に避難所に必要な段ボール製の簡易ベッド、シート、間仕切りの供給を要請します。県消防防災課によると、県内には同組合加盟の業者7社の本社と23社の工場があり、県内避難所への迅速な搬入が期待できるそうです。

段ボール製品について同課は「簡易ベッドは体育館などの床に直接布団を敷くより保温性があり、高さがあるので床から舞い上がるほこりの吸引を減らせる。足腰の弱い高齢者も立ち上がりやすくなる。間仕切りがあれば着替えや授乳などもしやすくなり、プライバシーを保てる」と効果を期待しています。

また、同課によりますと、県内では本庄市、桶川市、白岡市、伊奈町、嵐山町、杉戸町の6市町が段ボール製の簡易ベッドを備蓄。さいたま市や川越市、三芳町、毛呂山町など25市町が段ボール製の間仕切りを備えている。白岡市と伊奈町は簡易ベッド、間仕切りともに備蓄しています。

伊奈町は熊本地震の避難所で段ボール製ベッドが活用されたことを受け、8月に6個購入。町の防災訓練で町民が組み立てなどを体験しました。同町は「高さや強度があり、高齢者も容易に立ち上がれる」とする一方で、「(重量が)軽いイメージがあるが、重く感じる人がいるかもしれない。実際に使用する時は、避難所の誰を対象にするのか明確にする必要がある」と話しています。

熊谷市、東松山市、狭山市、八潮市、日高市、吉川市の6市は、段ボール製の簡易ベッドの提供を受ける防災協定を段ボール製造業者と独自に結んでいる(自治体の協定はいずれも9月23日現在)。

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全国軽自動車協会連合会がまとめた10月の小型二輪車新車販売台数は、前年同月比1.3%増の5426台と7カ月ぶりに前年を上回りました。

熊本地震で操業を停止していたホンダの熊本製作所が稼働を本格化したため、ホンダが同27.8%増の1361台と大幅に増えました。

ヤマハ発動機は同18.5%減の939台と大幅マイナスとなりました。カワサキは同15.2%増の804台と好調でした。

スズキは同19.6%減の415台でした。輸入車などのその他は同1.0%減の1907台でした。

1.被災地情報

①介護の学生も被災地で学ぶ 福祉士らが振り返る

介護の日(11月11日)を前に現場の課題などを共有して啓発するイベント「介護の日 in くまもと」が昨日6日、くまもと県民交流館パレア(熊本市中央区)で開かれ、約200人が訪れました。今年は「熊本地震からの復興を目指して」をテーマに、介護福祉士や介護を学ぶ学生らが被災後の取り組みを振り返りました。

熊本地震では避難所などで高齢者や障害者を支援するため、全国から数千人の介護福祉士が応援に入りました。県介護福祉士会の石本淳也会長(45)は「それでも人手は足りなかった」と振り返り、介護福祉士の資格がなくても、介護現場で働いた経験がある人を「サポーター」として派遣したことなどを報告しました。

避難所では、すぐに専門的な支援が必要ではなくても「心が折れそう」「誰かここにいてくれるだけでいい」と訴える人が多く、介護を学ぶ大学や専門学校の学生らが被災者に寄り添う役目を果たしたそうです。

避難所に入った九州中央リハビリテーション学院(熊本市中央区)の中村亮介さん(21)は、視覚障害のある被災者と話すうち、そばを歩く足音だけで「中村くん」と声をかけてもらえるようになったとのことです。「一人一人にあった支援や、冷静な判断ができるプロになりたい」と話していました。

②被災地の大学、役割とは シンポジウムで議論

被災地の大学はどうあるべきか?熊本地震後の被災者支援や復旧・復興にあたる大学の役割や課題を考えるシンポジウムが5,6の両日、県立大と熊本学園大で相次いで開かれました。大学側や専門家は日常的に地域や要支援者らとつながることの大切さを訴えました。

◆「居場所」づくり目指そう!熊本学園大

昨日6日、熊本学園大(熊本市中央区)で「地域に根付いた避難所の取り組みと被災者支援」をテーマにしたシンポジウムがあり、学生ら約270人が参加しました。

4月14日の前震では同大学内の施設も被災しましたが、直後から一部施設で地域住民を受け入れ始め、ピーク時には約760人が避難。5月28日に閉所するまで、24時間態勢で教職員らを配置し、運営にあたりました。

社会福祉学部の花田昌宣教授は「人がぎっしりで、通路にもあふれていた。中には車いすの人もいた」と開設当初を振り返りました。どのように受け入れられるか考えた結果、福祉避難所には移さず、学内のホールを専用に使うことにしました。

花田氏は「(学内には)日常的に障害がある人、高齢者と共に生きる社会があり、災害のときに後回しにしない発想を持つことができた」と話しました。

付属幼稚園長を務める経済学部の長友敬一教授は避難所での子どもの支援について講演。地震後、幼稚園児から小学生を対象とした「こども広場」を開設し、地震の記憶におびえたり、余震に不安を感じたりする子どものケアを目的に、勉強や遊びなど自由に使ってもらったと報告しました。

「居場所があり、『受け入れてもらえる』と感じてもらうことが大切。まずは寄り添うことだ」と長友教授。今回のような「被災者が被災者をケアする例」では、被災者が自分自身の限界を理解したうえで支援することが必要だとしました。

大学の産業資料館では13日まで、特別資料展を実施中。地震直後の避難所やボランティアに取り組む学生の様子などを収めた写真の展示や、学生のインタビュー動画を流しています。午前9時開館で、平日は午後20時、土曜は午後19時、日曜は午後17時まで。

◆息の長い支援こそ大切!熊本県立大

熊本県立大(熊本市東区)で5日に開かれたシンポジウムでは、兵庫県立大防災教育研究センターの森永速男教授が「復旧・復興に向けた大学の役割」と題して講演し、学生や市民ら約330人が耳を傾けました。

センターは東日本大震災後に開設。森永氏は東北での学生による支援活動に触れ、「我々は『教育だ』とうまいことを言って被災地に入るが、被災者のためには継続することが大切。一緒に復興を考えるまで活動しなければ、かえって迷惑がかかる」と述べました。

熊本地震では、同大の学生は西原村を中心に活動。災害時の大学の役割について、森永氏は「いろんな分野の研究者が災害や復興に関心を持って取り組んでほしい」「災害が起きた時に大学間でどういった連携がとれるか準備しておくべきだ」などと指摘しました。

熊本県立大では4月16日の本震後、ピーク時に約1400人の市民が避難し、学生200人ほどがボランティアとして避難所運営にかかわったそうです。被災地の大学の役割として、同大からは「まずは通常運営を取り戻し、教育、研究を通じて持続的に貢献することが大切」と報告がありました。

パネルディスカッションでは、県立大関係者や森永氏のほか、2度の震度7に見舞われた益城町の西村博則町長らが参加し、大学での防災教育などについて議論。「すべての学生が地域と一緒に学ぶことが大切。そうすれば地震後も自主的に取り組むことができる」「災害から時間がたつと、最初の気持ちが薄れていく。学生の中でうまく引き継ぐ組織を大学がバックアップしてほしい」といった意見が出ました。

③「復興」テーマに県内吹奏楽団が合同音楽祭!熊本市

社会人らで構成する県内の吹奏楽団が集う「県一般吹奏楽団合同音楽祭inくまもと市」が昨日6日、熊本市中央区の県立劇場でありました。「復興」をテーマに、音楽で古里を力づけようと各楽団が趣向を凝らした演奏を披露し、来場者を元気づけました。

県一般吹奏楽団協会(小山剛司会長)の主催。県内の楽団が一緒に演奏する機会をつくろうと年1回開いており、18回目。

10団体が出演。演奏に加えて寸劇や歌、ダンスなども交え、会場を盛り上げまいsた。合同演奏では、県吹奏楽連盟の早川英一理事長の指揮で交響曲「日本の城」の第1楽章「築(き)城(じょう)」を披露。吹奏楽と箏の共演で、熊本城復興への思いを新たにしました。

東日本大震災を機に東海地方のアマチュア音楽家らで結成した「岐阜ミリオン吹奏楽団」による、熊本地震復興支援作品「木の葉の響き」の演奏もありました。

➃凍える朝晩、仮設住宅でも冬支度急ぐ!熊本県南阿蘇村

熊本地震で大きな被害を受けた熊本県南阿蘇村では、冷え込みが厳しくなる中、応急仮設住宅の入居者が冬支度を急いでいます。底冷えに備えて床に断熱シートを敷くなど、各世帯が工夫しています。

同村では4日、最低気温が0.9度に下がり、一部の仮設団地の敷地に霜が降りました。同村の被災者向けの仮設団地は、村内5カ所と大津町の3カ所に計401戸が完成しました。応急仮設住宅は軽量鉄骨のプレハブ造りで、県内全てで同じ仕様。結露や底冷え防止策として、床に5センチ、外壁には10センチの断熱材がそれぞれ施されています。

陽ノ丘仮設団地で家族6人で暮らす木崎敏子さん(61)は、床とホットカーペットの間に断熱効果のあるシートを敷き、こたつを既に出しました。それでも「底冷えがするし、すきま風も気になる。孫が体調を崩さないようにしたい」と気を引き締めていました。

長陽運動公園仮設団地で1人暮らしをする野田正雄さん(77)は「朝と晩は暖房を付けっぱなしにしないと冷えて眠れん。部屋には備え付けのエアコンはあるが、年金暮らしなので電気代が心配」と不安がっていました。

熊本地方気象台によりますと、本日7日以降の県内は日中と夜間の寒暖差が15度ほどと激しく、9,10日は強い寒気が流れ込む影響で冷え込む恐れがあります。このため「体調管理に気をつけてほしい」と呼び掛けています。

⑤東海大農学部生ら生け垣剪定の奉仕!防災と景観を両立

民家のきれいな生け垣が東西約4キロにわたって続く熊本県菊陽町原水の「鉄砲小路(こうじ)」(県道新山原水線)で5日、東海大農学部の学生と住民ら約40人がボランティアで剪定(せんてい)に取り組みました。

鉄砲小路は江戸時代に豊後街道の防衛にあたった鉄砲隊の集落。生け垣は1978年の県道拡張工事の際に植え替えられて、住民による保存活動が始まりました。82年以降、防災と景観を両立する「緑の垣根運動」を提唱した東海大の故・戸田義宏教授の呼び掛けで毎年学生が剪定に参加しています。

住民の指導を受けた学生らは、植木ばさみを使ってイヌマキなどを手際良く刈りそろえました。

同部の長野克也教授(61)によりますと、生け垣は地震で壊れて道路を防ぐことが少なく、火事の延焼を防ぐといった防災機能があるそうです。南阿蘇村にある同学部は熊本地震で被災したため、学生たちは熊本市の熊本キャンパスで授業を受けており、4年の宝満(ほうまん)由妃さん(23)は「災害を経験した私たちだからこそ、防災の視点をしっかり持って取り組みたい」と話していました。

⑥遅れて届いた善意の品、福岡県庁舎保管の物資が被災者へ

熊本地震の被災者のために、福岡県直方(のおがた)市の県分庁舎に集められていた支援物資の一部が昨日6日、ボランティア団体によって熊本県益城町の仮設団地4カ所に届けられました。一足遅れて届いた善意に、被災者は「本当に助かります」と喜んでいました。

震災後、被災自治体の要請を上回る物資が寄せられ、配られないまま保管されていました。熊本県内では10月末にほとんどの避難所が閉鎖され、被災者は新たな一歩を踏み出しましたが、福岡県は復興支援にあたる団体などを通して被災地に届けることにしたそうです。

今回は、ボランティア団体「夢サークル」(福岡市)と「一心(いっしん)ノ会」(同県築上町(ちくじょうまち))の計17人が届けました。2~4トントラック4台にトイレットペーパーやタオル、レトルトカレーなどを積んで各団地を巡回し、無料で住民に手渡しました。

安永仮設団地(70戸)でミネラルウオーターなどを受け取ったパート益田やよいさん(39)は「全壊した自宅の再建資金をためるため、少しでも節約したい。物資の配布はうれしいですね」。

一心ノ会の石川涼一代表(28)は「福岡県民が善意で寄せた物資が無駄にならずによかった。これからも熊本に届けに来たい」と話しています。

⑦被災住民向け、家財保管の倉庫完成

熊本県南阿蘇村立野地区に、熊本地震の被災者が家財道具を無料で保管できる倉庫が出来上がりました。仮設住宅への入居や被災家屋の解体で置き場に困るケースがあるためで、5日は倉庫に絵を描くイベントがありました。

東海大熊本教養教育センター(熊本市)と村観光協会が、スチール製倉庫を2棟設置。間仕切りしたスペース(4平方メートル)が計6部屋あり、それぞれ2世帯で共用。計12世帯に貸し出しますす。

「家財や思い出の品を雨にぬらさず、保管できないか」と計画しました。大半の住民が村外の仮設住宅などで暮らす立野地区では、地元の木之内農園から提供を受けた土地に建設。資金は全国の企業などに募りました。

5日のイベントには東海大生や住民ら約30人が参加。男女2人組のアーティスト「ミレイ ヒロキ」が描いた花の絵に、ペンキで赤や青など色を塗りました。大津町の仮設住宅で暮らす今村美喜子さん(75)は「地域が明るくなります」と笑顔。絵は明日8日に完成します。

倉庫の利用者を募集中。西原村にも1棟設けました。同センターの福崎稔教授(59)は「さらに資金援助を呼び掛け、設置場所を増やしたい」としています。福崎教授TEL090(4761)4384。

⑧鳥居の「貫」など交換!地震で被災の玉名市・梅林天満宮

熊本地震で被災した熊本県玉名市の梅林天満宮鳥居の交換作業が1日、現地でありました。地震で鳥居の上部に渡した「貫(ぬき)」が折れ、額とともに落下していました。

同宮は936年、太宰府天満宮を分社して造られ、現在の拝殿や鳥居などは江戸時代後期の建設といわれています。2003年には国登録有形文化財に指定されました。

地元住民らでつくる宮総代会が市の補助を受け、約91万円で地元の石材業者に復旧工事を依頼。クレーン車で上部の笠木(かさぎ)などを運び出し、貫と額を交換しました。

総代会の前田豊会長(68)は「秋季大祭に間に合ってひと安心。地域の宝として、今後も大切にしたい」と話していました。

⑨27日号砲の甲佐10マイル、“山の神”3人集結

熊本県甲佐町で27日に開かれる熊本甲佐10マイル公認ロードレース大会に、箱根駅伝で“山の神”と呼ばれた3人のランナーが集結します。事務局の同町は、今大会を熊本地震からの復興に向けたシンボル大会と位置付けており、物産品販売などのイベントも企画しています。

3人は、トヨタ自動車九州の今井正人(32)=順天堂大出=、富士通の柏原竜二(27)=東洋大出=、コニカミノルタの神野大地(23)=青山学院大出。いずれも学生時代、箱根駅伝の過酷な上り坂で知られる5区で驚異的な走りを見せ、脚光を浴びました。

大会では一般競技者の部(10マイル=16.093キロ)で火花を散らします。初出場の神野は「被災された方々に私の走りで少しでも元気を届けられたらと思います」と事務局を通じてコメントしました。

当日は甲佐町をはじめ近隣自治体の物産品を販売する「復興マルシェ」を農産物直売所「ろくじ館」前広場で開催。全国の実業団陸上部から寄せられた有名ランナーのサイン入りシューズやTシャツなどが当たる抽選会もあります。

事務局は中学男子(5キロ)、高校男子(10キロ)、女子(5キロ)など各部のエントリーについて、締め切りを明日8日まで延長して募集しています。問い合わせは事務局TEL096(234)2447。

⑩地震から着想した独創的な研究!県科学展・発明工夫展

第76回県科学研究物展示会(科学展)と第51回県発明工夫展が5日、熊本市東区画図町の市環境総合センターで始まりました。熊本地震から着想した研究やユニークな発明品が並んでいます。9日まで。

科学展は、県内の小中高校の児童や生徒、教職員ら約5万3千人が研究に取り組み、各地区の審査を通過した123点を展示。

県知事賞に選ばれた黒木昭誠君(一武小4年)の「よみがえれ熊本! 円柱・角柱実験」は、熊本地震でドーム型の建物の被害が少なかったことから円形の建物は揺れに強いのではないかと仮説を立てて実験しました。地震による液状化をテーマにした研究も目立ちました。

発明工夫展には、小中学生から412点の応募があり、入賞した51点を紹介。水槽内のごみだけを吸い取る「水中そうじ機」で県知事賞を獲得した中島煕之君(六栄小6年)をはじめ、生活を便利にする発明品が並んでいました。

入場無料。午前9時~午後17時まで(9日は午後15時まで)。

⑪ルネサス、熊本地震や為替差損の影響で減収減益

ルネサスエレクトロニクスが発表した2016年4~9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比47.5%減の331億円とほぼ半減しました。

売上高は同15.6%減の3046億円と減収となりました。熊本地震の影響で子会社の一部生産ラインの稼働が停止したのに加え、円高による為替換算の影響、汎用向け事業を中心とする非注力製品からの撤退が影響しました。

注力事業である自動車向け半導体事業の売上げは、車載制御、車載情報が減少して同8.3%減の756億円でした。

損益では、熊本地震による生産停止で機会損失が発生、為替差損も計上したため、経常利益は同57.0%減の288億円と大幅減益となりました。四半期純利益は同66.2%減の193億円でした。

2.ここ一週間の地震

2016/11/07 10:18 07日 10:15頃 宗谷地方北部 2

2016/11/07 06:41 07日 06:36頃 岩手県沖 1

2016/11/07 05:30 07日 05:26頃 沖縄本島近海 1

2016/11/07 01:57 07日 01:54頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/06 20:22 06日 20:17頃 福岡県北九州地方 3

2016/11/06 17:12 06日 17:08頃 大阪府北部 2

2016/11/06 11:36 06日 11:34頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/05 17:01 05日 16:57頃 日向灘 2

2016/11/05 13:48 05日 13:45頃 伊予灘 1

2016/11/05 13:39 05日 13:35頃 秋田県沖 1

2016/11/05 07:01 05日 06:58頃 宮城県沖 1

2016/11/05 02:28 05日 02:23頃 鳥取県中部 1

2016/11/04 22:18 04日 22:15頃 鳥取県中部 1

2016/11/04 12:09 04日 12:06頃 鳥取県中部 1

2016/11/04 09:19 04日 09:16頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/04 07:45 04日 07:42頃 鳥取県中部 1

2016/11/03 20:53 03日 20:50頃 愛媛県南予 1

2016/11/03 13:05 03日 13:01頃 徳島県南部 2

2016/11/03 08:42 03日 08:40頃 鳥取県中部 1

2016/11/03 02:58 03日 02:54頃 鳥取県中部 1

2016/11/02 15:09 02日 15:06頃 秋田県内陸北部 1

2016/11/02 14:44 02日 14:40頃 鳥取県中部 1

2016/11/02 14:36 02日 14:33頃 秋田県内陸北部 3

2016/11/02 14:30 02日 14:27頃 鳥取県中部 2

2016/11/02 12:16 02日 12:13頃 秋田県内陸北部 2

2016/11/02 07:42 02日 07:37頃 福島県沖 3

2016/11/02 07:36 02日 07:32頃 沖縄本島近海 1

2016/11/01 23:02 01日 22:57頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/01 20:24 01日 20:21頃 鳥取県中部 2

2016/11/01 19:09 01日 19:06頃 鳥取県中部 1

2016/11/01 17:54 01日 17:51頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/01 17:03 01日 16:59頃 福島県浜通り 2

2016/11/01 16:34 01日 16:30頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/01 16:10 01日 16:06頃 沖縄本島近海 1

2016/11/01 11:50 01日 11:47頃 鳥取県中部 1

2016/11/01 06:45 01日 06:42頃 鳥取県中部 1

2016/11/01 04:05 01日 04:02頃 千葉県東方沖 1

2016/11/01 03:36 01日 03:33頃 鳥取県中部 2

2016/11/01 02:35 01日 02:32頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/01 02:11 01日 02:08頃 鳥取県中部 1

2016/10/31 20:10 31日 20:07頃 鳥取県中部 1

2016/10/31 18:19 31日 18:14頃 鳥取県中部 1

2016/10/31 17:59 31日 17:56頃 愛媛県南予 1

2016/10/31 13:00 31日 12:57頃 鳥取県中部 1

2016/10/31 12:00 31日 11:57頃 新潟県中越地方 1

2016/10/31 11:50 31日 11:46頃 新潟県中越地方 3

2016/10/31 10:42 31日 10:39頃 鳥取県中部 2

2016/10/31 05:51 31日 05:46頃 鳥取県中部 1

2016/10/30 14:24 30日 14:21頃 青森県東方沖 1

2016/10/30 13:16 30日 13:13頃 三重県南部 1

2016/10/30 09:41 30日 09:38頃 長野県北部 1

2016/10/30 08:53 30日 08:50頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/10/30 08:40 30日 08:37頃 熊本県天草・芦北地方 2

2016/10/30 04:18 30日 04:15頃 和歌山県北部 1

2016/10/30 01:23 30日 01:19頃 鳥取県中部 1

(続く)

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