【連載227】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?

『筆者が度々非難してきた「ボランティア受け入れ拒否問題」でついに蒲島知事謝罪!』

11月26日土曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!

皆様こんにちは。筆者が度々非難してきた『ボランティア受け入れ拒否問題』に関して動きがありました。蒲島郁夫知事は15日に神戸市であった「自治体災害対策全国会議」で講演し、熊本地震の発生直後に全国のボランティアに被災地入りの自粛を要請したのは「間違いだった」と述べました。これについて、昨日25日の定例記者会見で「本当は、ボランティアを受け入れる側の県の能力を高めるべきだと伝えたかった」と釈明しました。

会見で知事は、熟練ボランティアについて「自治体が日ごろから相互協力の関係を築いておけば、災害発生直後から遠慮なく受け入れられる。自治体の『受援力(じゅえんりょく)』を高める必要があります。支援を遠慮する役所文化は打破すべきだ」と述べました。

一方、一般の市民ボランティアについては「災害に伴う危険の有無など、適切な情報を提供するのは大事だ」と発言。県や市町村の社会福祉協議会が発生直後、余震が続く状況や受け入れ態勢などを考慮して1週間程度、県外からの被災地入りの自粛などを求めたのは正しい判断だったとの認識を示しました。

結局、反省しているのかしていないのか?わかりませんね。でも謝罪していただいたのには改めて『文章の力』を感じました(文章以外、知事にも直接訴えてきました)。

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熊本県の蒲島郁夫知事は昨日25日の記者会見で、熊本地震の発生直後から8月末に解散するまで49回開いた県災害対策本部の全ての議事録を、ホームページで公開したと発表しました。記録を広く共有し、今後の災害対応の参考にしてもらいたいとしています。 知事や政府の現地対策本部長ら公的な立場の発言者名は明記しており、蒲島知事は「災害研究に大きな意味がある」と述べました。

2011年の東日本大震災では、政府が緊急災害対策本部などの会議で議事録を作成していなかったとして問題化。その後岩手、宮城、福島3県でも災害対策本部の議事録を作っていなかったことが判明しました。

http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_17665.html

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熊本地震で学校給食センターが被災し、「弁当給食」が続いている益城町の西村博則町長が昨日25日、熊本市の大西一史市長を訪ね、給食再開に向けて調理などの支援を要望しました。大西市長は「支援を実施する方向で前向きに検討したい」と応じました。

町は、小中学校7校の約3300食分のうち、5校の約3060食分の調理全般を熊本市に要望。期間は来年4月から2年間。残りの2校(津森小と飯野小)の約250食分は、御船町にある学校給食施設をリース契約して提供する予定。

保護者から集めた給食費は食材費に充て、調理の委託料、光熱費、水道料などは益城町が負担。熊本市の共同調理場から学校への配送も町が担います。

築37年で老朽化が進んでいた町の学校給食センターは地震で建物が傾き、設備や調理器具が破損しました。5月の学校再開後、町はパンと牛乳が中心の「簡易給食」を提供。6月からは民間業者3社に委託して「弁当給食」を提供しており来年3月末まで続く予定です。

町は新たなセンターの建設用地を選定中ですが、再開のめどは立っていません。整備が2年間で終わらない場合は、再稼働できるまでの期間延長も要望しました。

◆炊き出し有志、野菜たっぷり

益城町の避難所でスープの炊き出しを続けてきた「こどもの給食を考える会くまもと」が、今月14日から、弁当給食が続く子どものために「いのちのスープ」を作っています。

25日朝、「JAかみましき益城総合支所」の調理室。トントントン、と野菜を切る心地よい音が響いていました。この日は「鶏肉と季節野菜のスープ」。白菜、ニンジン、大根、シイタケ、ねぎ……。化学調味料を使わず、県内各地から取り寄せた野菜をたっぷり入れました。会の代表、園田恭子さん(47)は「素材の味が詰まった温かいスープを子どもたちの心と体に響かせたい」と話しています。

「野菜が足りない」との声を受け、5月末から避難所で炊きだしを続けてきました。10月末で避難所が閉鎖されると、給食でスープを作りたいと町に頼みました。平日に週4日、町内の小中学校7校に順番に配ります。町の管理栄養士も手伝い、衛生管理に注意を払います。

調理開始から2時間後、できあがったスープから立ち上がる湯気で窓が白く曇りました。「命を育み、命を感じるスープを届けたい。栄養まるごと、どうぞ」。この日は724食分のスープが、益城中学校の子どもたちの元へ運ばれました。

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熊本市は昨日25日、12月定例市議会に提案する本年度一般会計補正予算案など83議案(予算8、条例24、諮問1、その他50)を発表しました。

一般会計は171億8245万円を追加し、うち熊本地震関連は94億4531万円。補正後の総額は4111億8630万円(前年同期比37.5%増)となり、熊本市政で初めて4千億円を超えます。うち地震関連は総額1095億6800万円。

主な地震関連の補正は、熊本城復旧関連に21億2130万円。天守閣の本格復旧に向け、内部で被災した展示物や壁などの撤去に取り組みます。公共施設や民間宅地の液状化や地滑り防止のための調査経費には1億4040万円を充てます。

このほか、民間賃貸住宅(みなし仮設)の借り上げなど住宅支援事業費30億6920万円、災害公営住宅100戸の整備費19億7490万円など。震災で経済的に困窮した児童生徒への就学援助3090万円も盛り込みました。

補正予算の財源は、国庫支出金74億9277万円、県支出金45億8318万円、市債45億7390万円、貯金に当たる財政調整基金は5億円を取り崩し、残高は21億9384万円となります。

その他の議案では、中央区桜町地区にできる再開発ビルの保留床(283億3040万円)の取得を提案します。

12月定例会は12月5日~20日までの16日間。一般質問は6~7日と9日にあります。

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11月25日15時発表、阿蘇山の最新情報です。火口周辺警報は噴火警戒レベル3、入山規制が継続されています。

中岳第一火口では、噴火は観測されていません。

遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上500mまで上がり、夜間に高感度カメラで火映を観測しました。

25日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり2100トン(前回16日3300トン)と引き続き多い状態でした。

火山性微動の振幅は、概ね小さな状態で経過しています。孤立型微動は少なく、火山性地震は概ねやや多い状態で経過しています。

11月21日以降の火山性地震、孤立型微動の発生状況は以下のとおりです。なお発生回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

(左から火山性地震数、孤立型微動数)

11月21日:68回、2回

11月22日:46回、7回

11月23日:33回、8回

11月24日:52回、10回

11月25日15時まで:23回、6回

傾斜計では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

GNSS連続観測では、2016年7月頃から認められていた、山体の膨張の可能性が考えられるわずかな伸びの傾向が、10月中旬以降鈍化しています。

阿蘇山の火山活動は引き続き活発な状態となっており、今後も爆発的噴火が発生する可能性があります。

中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく、風の影響を受ける小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また、火山ガスに注意してください。

1.被災地情報

①蒲島知事が熊本地震の被災者支援で感謝状

熊本県の蒲島郁夫知事は本日26日、大相撲九州場所が開催されている福岡市の福岡国際センターで日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)と面談し、協会による熊本地震の被災者支援活動に対する感謝状を贈呈しました

協会は九州場所2~5日目に被災者約180人を招待した他、場所前には県に義援金1000万円を贈りました。蒲島知事は「(招待された)子供たちもとても喜び、力を得ることができた」と感謝。八角理事長は「末永く協力したい」と応えました。

12月の冬巡業中には横綱や大関らが被災した熊本県内を慰問する予定。

②内村が力こぶ、白井は告白に赤面! 熊本地震被災地の子どもたちと交流、体操代表メンバーら

リオデジャネイロ五輪の体操で金メダルを獲得した内村航平(コナミスポーツ)ら男子団体総合のメンバーや同五輪の体操女子、新体操、トランポリンの日本代表が昨日25日、熊本地震で被災した熊本県益城町の小学校や熊本市の中学校を訪問しました。益城町の広安小では6年生約100人と交流。個人総合でも2連覇を達成した内村が「筋肉見せて」という小学生からの“むちゃぶり”にジャージーを脱いで力こぶをつくると、笑顔の子どもたちから感嘆の声が上がりました。

熊本市の白川中では全校生徒約640人が集まった体育館にサプライズで登場。黄色い歓声がこだましました。質問コーナーで「大好きです」と女子生徒から告白された白井健三(日体大)が顔を赤らめる場面もありました。

内村は最後に「これからも夢や感動を与えるために頑張っていくので何かを感じ取ってもらえば。一緒に頑張りましょう」と被災地の子どもたちに呼び掛けました。

③フィンランドからサンタ来日!熊本地震の被災地も訪問、成田空港

クリスマスまで1カ月となった昨日25日、フィンランド公認のサンタクロースが成田空港着のフィンエアーで来日しました。2週間の日程で、東京や大阪などでのイベントに参加するほか、熊本地震の被災地を訪問し、子供たちを励まします。

フィンランド公認サンタは20年以上前から毎年のように来日。東日本大震災があった2011年には7月にも訪日し、被災した東北の子供たちにお菓子や衣類などをプレゼントしました。今回は、熊本地震で大きな被害を受けた同県益城町の幼稚園などを訪問し、子供たちと交流する予定です。

到着した航空機のタラップに手を振りながら現れたサンタは集まった報道関係者に向かい、大きな声で「メリー・クリスマス」。「大好きな日本にまた来られてうれしい。子供たちと会うことを楽しみにしている」と話しました。

➃私立校の復旧補助拡充!幼中高負担軽減!

県が24日発表した一般会計補正予算案には、熊本地震で被災した私立幼稚園、中学、高校の復旧費補助を県費で6分の1、専修学校は4分の1を負担する助成費21億8600万円が盛り込まれました。激甚災害指定などによる国の補助率3分の2に県の助成が加わることで、実質的な補助率が6分の5(専修学校は4分の3)までかさ上げされることになり、私学関係者からは安堵(あんど)の声が上がりました。

県内には私立学校が163校あり、うち123校が地震で校舎や体育館が損壊。被害総額は127億円に上ります。鎮西中・高と真和中・高を運営する学校法人「鎮西学園」(熊本市)の被害額は約40億円。一部の校舎を補修せずに解体するなど工事規模を圧縮しても、約20億円はかかる見込みとのこと。来年度中の復旧完了を目指していますが、4校合わせた生徒約1550人は、プレハブ仮設校舎などで授業を受ける不便な環境に置かれています。

負担額が数億円規模になる学校があることから、県私立中学高等学校協会は「負担が重く学校がつぶれかねない」として、県にさらなる支援を求めていました。県によりますと、県内の高校に在籍する高校生の約36%が私立に通い、その割合は年々増加しています。私立高関係者は「私立高の公益性は高く、子どもの教育環境確保のために支援は必要だ」と強調しています。

県私立中学高等学校協会長も務める鎮西学園の上田祐規理事長は「少子化で生徒数は減少傾向。十分な資金があるわけではなく、復旧費の補助は大変助かる」と話していました。

⑤熊本城復旧計画策定委を設置へ

熊本市は昨日25日、2017年度中の策定を目指している「熊本城復旧基本計画」の策定委員会を年明けにも設置したい考えを明らかにしました。12月定例市議会に委員会設置の関係条例を提出します。

熊本城総合事務所によりますと、メンバーは学識者、経済関係者らを想定。人数は未定。策定委は、市が12月にも策定する早期復旧などを掲げた「基本方針」に基づいて、基本計画に盛り込む詳しい復旧スケジュールや具体的な工法、手順などを審議します。

⑥熊本市が災害公営住宅100戸建設、白藤と城南町に計2棟

熊本市は昨日25日、熊本地震の被災者に提供する災害公営住宅100戸を、南区白藤と城南町の2カ所に建設することを明らかにしました。仮設住宅の入居期限(2年)を見据え、来年度中の完成を目指します。

市によりますと、白藤3丁目に鉄筋コンクリート7階建て(80戸)、城南町内に同3階建て(20戸)各1棟を建設します。室内は段差を無くし、エレベーターを完備。整備費は19億7490万円で、うち4分の3を国が補助します。

市は仮設住宅やみなし仮設、公営住宅に転居した被災者約7800世帯を調査し、2年後、市営住宅への入居を希望する世帯は約480世帯に上ると推計。約330世帯は既存施設で対応しますが、住宅環境に配慮が必要な高齢者や障害者など150世帯分を災害公営住宅で確保します。残る50戸は中央区か東区に建設します。

市住宅課は「災害公営住宅は被災者を継続的に支援しやすいというメリットもある」と説明。入居は2018年度までは被災者に限りますが、その後は通常の市営団地として活用します。家賃は収入に応じて決まります。

⑦熊本地震後の観光回復で連携!九州3県の議会が総会

熊本など3県議会による「九州横断長崎・熊本・大分観光振興議員連盟」は19日、上天草市の市松島総合センター・アロマで総会を開きました。熊本地震で間接的被害を受けている観光の需要回復を目指し、官民の密接な連携を図る決議を採択しました。

同連盟は、県境を越えた観光戦略を後押ししようと2009年発足。第7回総会の今年は熊本18人、長崎9人、大分9人の各県議のほか、各県の観光担当職員や観光業者ら約140人が出席しました。

決議は、熊本での「女子世界ハンドボール選手権」(19年)などのスポーツ国際大会開催を好機と捉え、3県の認知度を高めることや、世界文化遺産登録の機運が高まる「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」などの観光資源を生かした周遊ルート開発を支援するとしました。

総会後、石原進・九州観光推進機構会長の講演もありました。

⑧家屋解体の業者間トラブル「業界団体通じ改善」

蒲島郁夫知事は昨日25日の定例記者会見で、熊本地震で被災した家屋の公費解体を巡って下請け事業者への代金不払いや遅延が生じている問題について「業界団体を通じて改善を指導する」と述べました。

市町村が費用を負担する公費解体では、元請け、1次、2次下請けのほか、人手確保のため3次、4次といった多重の下請け構造になっているのが現状。この多重構造の中で、代金不払いなどのトラブルが発生しています。

蒲島知事は「不払いなどについて、担当部局に関係事業者から相談があり、問題解決に向けて助言しているところだ」と説明。業界団体を通じて、建設業法で義務付けられている書面による下請け契約締結の徹底や、悪質な事業者を市町村と連携して公費解体から排除するなどの方法で改善する考えを示しました。

また、蒲島知事は整備が終わった応急仮設住宅全4303戸のうち、木造の683戸について「丁寧に強く造っている。将来的には公営住宅や、払い下げて個人住宅として大事に使ってほしい」と強調。仮設住宅の役割を終えた後、市町村の意見を聞きながら、建築基準法に適合するよう改修したり、移築したりして再利用したいとの考えを示しました。

⑨サンリブ健軍・子飼着工、地域の核、再開に期待

熊本地震で被災し、店舗を建て替える熊本市東区のスーパー「サンリブ健軍」と同市中央区の「サンリブ子飼」の起工式が昨日25日、それぞれの現地で開かれました。いずれも地元商店街の核店舗だけに、営業再開を待ち望む周辺の店主からは「復興への一歩だ」と、期待の声が相次ぎました。

両店は地震で建物が大きく損壊。特に、震源に近いサンリブ健軍は、建物が商店街のアーケードにもたれかかるように倒れ込み、全国的に報道されました。

核店舗を失った健軍、子飼の両商店街は地震から7か月たった今も、人通りが3割程度減っているそうです。買い物客からは「利便性の高いスーパーがなくなり困っている」という声が上がっていました。

運営会社のマルショク(大分市)によりますと、両店とも地震前は衣料や雑貨も扱う3フロアでしたが、新店舗は食品を中心とする1フロアのみに規模を縮小します。

健軍は鉄骨一部2階建て、売り場面積約1400平方メートルで、来年9月のオープンを目指します。子飼は鉄骨平屋、売り場面積約1000平方メートルで、来年6月オープンの見込み。

建て替え費には、国と県が支援する「グループ補助金」を活用する予定。既に同社は地元商店街とグループを組み、補助金の対象に認定されています。

同社役員や地元住民ら約30人ずつが参加した起工式では、マルショクの紀伊正彦社長(58)が「地元のお客さまのために、何とか一日でも早く再開したい」と力を込めていました。

健軍商店街振興組合の森田憲一理事長(64)は「商店街も復旧にまた一歩近づいた。サンリブの再開をお客さんみんなが待っている」。子飼商店街振興組合の大潮一寛理事長(65)と子飼繁栄会商店街振興組合の下川弘理事長(62)は「再オープンの日は商店街全体で記念イベントを企画したい」と喜んでいました。

⑩旧耐震基準の大規模建築物、震度6強で危険8棟

2013年施行の改正耐震改修促進法に基づき初めて公表しました。同法は所有者に対し、柱や梁(はり)、壁など構造上の主要部分の安全性を調べ、15年12月末までに建築確認事務を担う県や3市に報告するよう義務付け。県などが3段階で評価しました。

この結果、最も安全性が低い「I」には、熊本市民病院南館(熊本市東区、中央区)、松屋ビル・ハローレディビル(同市中央区)、熊本立体駐車場(同)、公立玉名中央病院南棟(玉名市)、イスミ本店(人吉市)、水光社本店(水俣市)、大阪製鐵西日本熊本工場・鉄筋製造工場(宇土市)、八代市本庁舎(八代市)の8棟が該当しました。

このうち、熊本市民病院南館と八代市本庁舎は熊本地震で損壊したため、現在は使用を中止。他は現在も使用していますが、いずれも今後、建て替えや耐震改修などの予定があるとしています。

震度6強~7程度の地震で倒壊、崩壊する危険性があるとする「Ⅱ」は8棟、危険性が低い「Ⅲ」は37棟ありました。高層階と低層階で判定が分かれた建物が1棟あり、改修工事中も4棟でした。期限までに熊本市に報告しなかった医療法人財団聖十字会「聖ケ塔病院」には、市が本年度内の報告を命令しました。

県建築課によりますと、「Ⅲ」は現行基準と同等の耐震性能で、「Ⅰ」はその半分程度の性能に相当します。ただ、いずれも震度5強程度の中規模地震では倒壊の恐れは少ないそうです。

⑪大規模災害に備え「受援計画」策定を、政令市市長会

全国20の政令指定都市でつくる指定都市市長会は24日、東京都内で定例の会合を開き、熊本地震への対応で浮き彫りになった自治体間支援の問題点や改善策を検討しました。備蓄物資の一覧作成や支援を受ける側の体制強化などを申し合わせました。

同会は東日本大震災後に大規模災害発生時の行動計画を策定。初適用となった熊本地震では情報共有や物資輸送、職員派遣の調整で混乱もみられました。

災害対応を担当する仙台市の奥山恵美子市長は「熊本地震では支援の量とスピードで一定の成果があったが、物資の滞留など課題があった」と報告。情報共有を円滑化するため同会事務局に設置する中央連絡本部の体制強化や、被災時に備えた「受援計画」策定の必要性を強調しました。

年度内をめどに受援計画の策定を進める熊本市の大西一史市長は「支援の受け入れ体制が十分でないと対応が難しい」と述べました。同会事務局によりますと、神戸市と千葉市は地域防災計画から独立した受援計画を策定済み。政府が自治体向けガイドラインの整備を進めています。

⑫被災農業者向け支援事業の申請殺到、阿蘇市

阿蘇市は24日、熊本地震で被災した農業用倉庫の再建や農業機械の購入などを最大9割補助する「被災農業者向け経営体育成支援事業」の申請が、9月末までに460人1200件、総事業費43億円に上ることを明らかにしました。

市農政課によりますと、6月末までの申請は220人504件、総事業費15億5千万円でした。その後、生活再建が一段落した農家などから申請が殺到したため、総事業費は市の見込みを大幅に上回り約2.8倍に膨らみました。

事業費は国が5割、県と市町村が各2割を負担します。市は12月定例会に提出する2016年度一般会計補正予算案に、追加の補助金22億8449万円を計上します。補助金総額は35億3595万円となり、市負担額は現時点で約8億円を見込んでいます。

市は営農規模に即した再建と事業費抑制を図るため、農業用倉庫を対象とした独自の適用基準を設けており、精査を今月始めました。同課は「申請者へのヒアリングなどを実施した上で12月までに正確な事業費を算出したい」としています。

新規申し込みの受け付けは9月末で締め切り、現在は申請の変更のみ受け付けています。

⑬熊本地震被災の歴史的建造物、保存へ協議会発足

熊本地震で被災した歴史的建造物の所有者らは24日までに、連携を深めて地域の景観保存につなげようと「被災文化遺産所有者等連絡協議会」を発足させました。

復旧支援に関する行政への要望や、所有者同士の情報交換をするのが狙い。歴史的建造物は復旧費がかさむため、解体への動きを懸念する声が上がっています。熊本市の新町・古町地区と川尻地区の所有者と管理者34人で組織。会長には明治期に建てられた清永本店(同市中央区西唐人町)を所有する清永幸男さん(76)が就きました。

清永会長は「現行の制度では、かなりの費用負担になる。時間がたてば保存を諦める人も出てくるだろう。復興基金の活用などを求めたい」と話しています。

2.ここ一週間の地震

2016/11/26 15:12 26日 15:09頃 宮城県沖 1

2016/11/26 09:20 26日 09:17頃 鳥取県中部 1

2016/11/26 07:47 26日 07:44頃 鹿児島県薩摩地方 1

2016/11/26 03:55 26日 03:52頃 豊後水道 3

2016/11/26 02:32 26日 02:29頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/26 02:29 26日 02:26頃 福島県沖 1

2016/11/25 22:23 25日 22:20頃 福島県沖 1

2016/11/25 21:17 25日 21:14頃 福島県沖 1

2016/11/25 20:16 25日 20:13頃 福島県沖 1

2016/11/25 20:06 25日 20:03頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/25 19:34 25日 19:31頃 福島県沖 1

2016/11/25 18:36 25日 18:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/25 18:33 25日 18:30頃 日向灘 1

2016/11/25 17:32 25日 17:29頃 福島県沖 1

2016/11/25 17:26 25日 17:22頃 留萌地方中北部 4

2016/11/25 17:01 25日 16:57頃 福島県沖 1

2016/11/25 16:40 25日 16:35頃 福島県沖 2

2016/11/25 15:16 25日 15:12頃 福島県沖 1

2016/11/25 10:14 25日 10:11頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/11/25 09:23 25日 09:20頃 福島県沖 2

2016/11/25 09:13 25日 09:09頃 福島県沖 2

2016/11/25 07:00 25日 06:56頃 与那国島近海 2

2016/11/25 03:21 25日 03:17頃 福島県沖 1

2016/11/25 02:00 25日 01:56頃 福島県沖 2

2016/11/25 01:01 25日 00:58頃 福島県沖 1

2016/11/24 23:53 24日 23:49頃 福島県沖 1

2016/11/24 23:46 24日 23:43頃 福島県沖 1

2016/11/24 23:32 24日 23:28頃 福島県沖 1

2016/11/24 19:32 24日 19:29頃 福島県沖 1

2016/11/24 13:51 24日 13:48頃 福島県沖 2

2016/11/24 13:28 24日 13:25頃 鳥取県中部 1

2016/11/24 13:04 24日 13:01頃 釧路地方中南部 1

2016/11/24 12:39 24日 12:36頃 千葉県北西部 1

2016/11/24 12:15 24日 12:12頃 福島県沖 2

2016/11/24 12:03 24日 12:00頃 福島県沖 1

2016/11/24 11:24 24日 11:21頃 福島県沖 1

2016/11/24 09:42 24日 09:35頃 鳥島近海 2

2016/11/24 07:59 24日 07:56頃 奄美大島近海 1

2016/11/24 07:01 24日 06:59頃 福島県沖 1

2016/11/24 06:54 24日 06:51頃 福島県沖 1

2016/11/24 06:46 24日 06:42頃 福島県沖 2

2016/11/24 06:37 24日 06:26頃 福島県沖 2

2016/11/24 06:28 24日 06:23頃 福島県沖 4

2016/11/24 05:52 24日 05:49頃 福島県沖 1

2016/11/24 04:16 24日 04:13頃 福島県沖 1

2016/11/24 03:27 24日 03:21頃 福島県沖 1

2016/11/24 03:22 24日 03:17頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/24 03:20 24日 03:15頃 福島県沖 2

2016/11/24 03:16 24日 03:13頃 福島県沖 2

2016/11/24 02:36 24日 02:33頃 鳥取県中部 2

2016/11/24 00:56 24日 00:53頃 福島県沖 1

2016/11/23 23:49 23日 23:47頃 福島県沖 1

2016/11/23 23:23 23日 23:20頃 福島県沖 2

2016/11/23 22:44 23日 22:38頃 福島県沖 1

2016/11/23 21:54 23日 21:50頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/23 21:46 23日 21:42頃 福島県沖 2

2016/11/23 20:13 23日 20:10頃 熊本県熊本地方 3

2016/11/23 20:05 23日 20:02頃 福島県沖 2

2016/11/23 20:00 23日 19:56頃 福島県沖 2

2016/11/23 19:05 23日 19:01頃 小笠原諸島西方沖 2

2016/11/23 18:39 23日 18:36頃 福島県沖 2

2016/11/23 17:20 23日 17:17頃 福島県沖 1

2016/11/23 16:20 23日 16:17頃 福島県沖 1

2016/11/23 15:00 23日 14:56頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/23 13:57 23日 13:54頃 福島県沖 1

2016/11/23 11:36 23日 11:33頃 福島県沖 2

2016/11/23 11:22 23日 11:18頃 青森県東方沖 2

2016/11/23 11:14 23日 11:09頃 福島県沖 1

2016/11/23 08:25 23日 08:22頃 福島県沖 2

2016/11/23 08:10 23日 08:07頃 福島県沖 1

2016/11/23 07:01 23日 06:59頃 福島県沖 2

2016/11/23 06:08 23日 06:06頃 福島県沖 2

2016/11/23 05:18 23日 05:16頃 福島県沖 1

2016/11/23 05:15 23日 05:12頃 福島県沖 1

2016/11/23 05:12 23日 05:10頃 福島県沖 1

2016/11/23 03:48 23日 03:45頃 房総半島南方沖 2

2016/11/23 03:47 23日 03:44頃 福島県沖 1

2016/11/23 03:21 23日 03:18頃 福島県沖 1

2016/11/23 03:15 23日 03:13頃 福島県沖 2

2016/11/23 02:56 23日 02:53頃 宮古島近海 2

2016/11/23 02:44 23日 02:41頃 福島県沖 2

2016/11/23 02:26 23日 02:22頃 福島県沖 1

2016/11/23 02:24 23日 02:22頃 宮城県沖 1

2016/11/23 01:17 23日 01:14頃 福島県沖 1

2016/11/23 00:41 23日 00:38頃 福島県沖 1

2016/11/23 00:30 23日 00:27頃 福島県沖 1

2016/11/23 00:07 23日 00:05頃 福島県沖 1

2016/11/22 23:26 22日 23:23頃 福島県沖 1

2016/11/22 23:22 22日 23:20頃 福島県沖 1

2016/11/22 23:17 22日 23:14頃 福島県沖 1

2016/11/22 23:07 22日 23:04頃 福島県沖 4

2016/11/22 22:54 22日 22:51頃 福島県沖 1

2016/11/22 22:38 22日 22:34頃 福島県沖 2

2016/11/22 20:56 22日 20:52頃 福島県沖 1

2016/11/22 20:24 22日 20:21頃 福島県沖 1

2016/11/22 20:05 22日 20:01頃 福島県沖 1

2016/11/22 20:01 22日 19:58頃 福島県沖 2

2016/11/22 19:14 22日 19:10頃 福島県沖 1

2016/11/22 18:52 22日 18:49頃 福島県沖 1

2016/11/22 17:52 22日 17:49頃 福島県沖 2

2016/11/22 17:28 22日 17:25頃 福島県沖 1

2016/11/22 17:17 22日 17:14頃 福島県沖 2

2016/11/22 17:07 22日 17:03頃 福島県沖 1

2016/11/22 16:35 22日 16:32頃 福島県沖 2

2016/11/22 16:17 22日 16:14頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/22 15:18 22日 15:14頃 福島県沖 1

2016/11/22 14:51 22日 14:48頃 福島県沖 1

2016/11/22 14:22 22日 14:17頃 福島県沖 2

2016/11/22 13:31 22日 13:26頃 福島県沖 2

2016/11/22 13:10 22日 13:04頃 福島県沖 2

2016/11/22 13:07 22日 13:01頃 福島県沖 1

2016/11/22 13:03 22日 12:55頃 福島県沖 1

2016/11/22 12:41 22日 12:38頃 福島県沖 1

2016/11/22 12:35 22日 12:32頃 福島県沖 2

2016/11/22 12:09 22日 12:06頃 福島県沖 2

2016/11/22 11:28 22日 11:24頃 福島県沖 1

2016/11/22 11:21 22日 11:16頃 福島県沖 1

2016/11/22 11:19 22日 11:15頃 福島県沖 1

2016/11/22 10:41 22日 10:38頃 福島県沖 3

2016/11/22 10:35 22日 10:31頃 福島県沖 2

2016/11/22 10:22 22日 10:19頃 福島県沖 1

2016/11/22 10:18 22日 10:15頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/11/22 10:14 22日 10:09頃 福島県沖 3

2016/11/22 09:56 22日 09:53頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:52 22日 09:49頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:49 22日 09:47頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:39 22日 09:36頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:36 22日 09:32頃 福島県沖 2

2016/11/22 09:32 22日 09:29頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:31 22日 09:28頃 福島県沖 2

2016/11/22 09:22 22日 09:19頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:20 22日 09:18頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:17 22日 09:14頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:12 22日 09:08頃 福島県沖 2

2016/11/22 09:10 22日 09:04頃 福島県沖 1

2016/11/22 09:06 22日 09:03頃 福島県沖 2

2016/11/22 08:58 22日 08:56頃 福島県沖 1

2016/11/22 08:55 22日 08:52頃 宮城県沖 1

2016/11/22 08:44 22日 08:40頃 福島県沖 3

2016/11/22 08:27 22日 08:23頃 福島県沖 2

2016/11/22 06:56 22日 06:51頃 福島県沖 3

2016/11/22 06:50 22日 06:46頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/22 06:45 22日 06:39頃 福島県浜通り 3

2016/11/22 06:27 22日 06:21頃 三河湾 2

2016/11/22 06:16 22日 06:10頃 福島県沖 3

2016/11/22 06:11 22日 05:59頃 福島県沖 5弱

2016/11/22 06:05 22日 05:59頃 福島県沖 5弱

2016/11/22 03:30 22日 03:25頃 福島県沖 2

2016/11/21 15:47 21日 15:44頃 茨城県南部 1

2016/11/21 14:45 21日 14:42頃 茨城県沖 1

2016/11/21 13:01 21日 12:58頃 青森県東方沖 1

2016/11/21 11:50 21日 11:47頃 宮城県沖 2

2016/11/21 10:59 21日 10:56頃 鳥取県中部 2

2016/11/21 08:38 21日 08:35頃 三重県中部 2

2016/11/21 07:03 21日 06:59頃 茨城県沖 3

2016/11/21 03:18 21日 03:15頃 茨城県沖 1

2016/11/21 01:34 21日 01:31頃 与那国島近海 1

2016/11/20 18:27 20日 18:24頃 与那国島近海 1

2016/11/20 15:24 20日 15:20頃 茨城県北部 1

2016/11/20 09:14 20日 09:10頃 与那国島近海 1

2016/11/20 08:12 20日 08:09頃 茨城県沖 1

2016/11/19 22:32 19日 22:29頃 福島県沖 1

2016/11/19 18:45 19日 18:41頃 五島列島近海 2

2016/11/19 17:55 19日 17:51頃 和歌山県南部 1

2016/11/19 17:53 19日 17:50頃 京都府南部 2

2016/11/19 15:33 19日 15:29頃 鳥取県中部 1

2016/11/19 15:05 19日 15:01頃 根室半島南東沖 3

2016/11/19 11:52 19日 11:48頃 和歌山県南部 4

2016/11/19 09:36 19日 09:31頃 秋田県内陸北部 1

(続く)

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