『ザ・ヴォイス』シーズン28決勝で エイデン・ロスがABBAの名曲を熱唱し輝く

月曜放送回では、トップ6のファイナリストがそれぞれ現代曲1曲とクラシック曲1曲の計2曲を披露した。

*『ザ・ヴォイス』(※)でパフォーマンスするエイデン・ロス©『ザ・ヴォイス』/NBC

エイデン・ロスは、『ザ・ヴォイス』シーズン28決勝パート1の最後を、ABBAの「ザ・ウィナー(The Winner Takes It All)」の感動的なパフォーマンスで締めくくった。
翌日の生放送結果発表を前に競争が絞り込まれるなか、この夜でもっとも話題を集めたパフォーマンスのひとつとなった。

12月15日(月)放送のエピソードでは、トップ6のファイナリストがそれぞれ現代曲とクラシック曲を1曲ずつ披露。視聴者は一晩かけて投票し、その結果によってシーズン28の優勝者が決定される。優勝者は12月16日の決勝放送で発表される。

チーム・ナイルを代表するロスは、最後の出演者としてステージに戻り、ABBAのクラシックを披露。楽曲を極限まで削ぎ落とし、感情の核に寄り添うアプローチを取った。
コーチのナイル・ホーランはその場でこのパフォーマンスを称賛し、「本当に、本当に誇りに思う」と語り、「まさに信じられないほど素晴らしい」と評したうえで、全米に向けて投票を呼びかけた。

この夜の前半、ロスは決勝ステージの幕開けとして、JVKEの「ゴールデン・アワー(Golden Hour)」を披露。ここでもホーランから熱烈な反応を受け、「彼は常に、どんな曲でも“鼓動”を見つけ出す」と評価された。
この2つのパフォーマンスにより、チーム・ナイルにとって非常に充実した夜となり、同じチームのDEK of Heartsもアメリカの視聴者投票によって決勝進出を果たした。

各コーチは、プレーオフから選ばれた1人のアーティストとともに決勝へ進出した。
スヌープ・ドッグはラルフ・エドワーズ、
リーバ・マッキンタイアはオーブリー・ニコル、
ナイル・ホーランはロス、
マイケル・ブーブレはジャズ・マッケンジー。
さらに、チーム・ブーブレのマックス・チェンバースと、チーム・ナイルのDEK of Heartsの2名が、番組内で発表された視聴者投票によって決勝進出を決めた。

この夜のハイライトのひとつは、オーブリー・ニコルによるコディ・ジョンソンの「ティル・ユー・キャント(’Til You Can’t)」の堂々たる歌唱。その後には、マッキンタイア自身が有名にした「ザ・ナイト・ザ・ライツ・ウェント・アウト・イン・ジョージア(The Night the Lights Went Out in Georgia)」を披露し、観客を大いに沸かせた。

ジャズ・マッケンジーは、フィル・コリンズの「アゲインスト・オール・オッズ(Against All Odds)」と、オリヴィア・ロドリゴの「ドライバーズ・ライセンス(Drivers License)」を歌い、スヌープ・ドッグとブーブレの両者から感情的な反応を引き出した。

マックス・チェンバースは、フォレスト・フランクの「ユア・ウェイズ・ベター(Your Way’s Better)」と、ホイットニー・ヒューストンの「ワン・モーメント・イン・タイム(One Moment in Time)」を披露し、その幅広い表現力を示した。

ラルフ・エドワーズは、フォリナーの「アイ・ウォント・トゥ・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ(I Want to Know What Love Is)」と、ブルーノ・マーズの「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン(Locked Out of Heaven)」で夜を締めくくり、スヌープ・ドッグからはパフォーマーとしての成長とステージ上での存在感を称賛された。

投票はすでに締め切られており、『ザ・ヴォイス』シーズン28の優勝者は、12月16日(火)夜21時(米東部時間)にNBCで放送される決勝パート2で発表される。
当日は
夜8時(米東部時間)から特別プレショーも放送される。

決勝は、NBCにて火曜夜9時(東部時間/8時中部時間)に幕を閉じる。
6人のうち1人がタイトルを手にするが、月曜夜のパフォーマンスを見る限り、誰が優勝しようとも、音楽業界には6人の新たなスター
が誕生することは間違いない。

※『ザ・ヴォイス(The Voice)』 とは、
アメリカNBCで放送されている人気音楽オーディション番組で、歌唱力を最重視する独自フォーマットが特徴です。

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番組の概要

  • 原題:The Voice
  • 放送開始:2011年(米国)
  • 放送局:NBC
  • ジャンル:歌唱オーディション/リアリティ番組
  • 原作:オランダ発の番組フォーマット The Voice of Holland

最大の特徴:ブラインド・オーディション

『ザ・ヴォイス』最大の特徴は、審査員(コーチ)が出場者の姿を見ず、声だけで判断する
「ブラインド・オーディション」です。

  • 審査員の椅子は出場者に背を向けて配置
  • 気に入った場合のみ、ボタンを押して椅子が回転
  • つまり「声だけ」で選ばれる、非常に公平な審査方式

コーチ制(他番組との違い)

審査員は単なる評価者ではなく、コーチとして出場者を育成します。

  • 出場者はコーチのチームに所属
  • ボーカル指導、選曲、表現面までサポート
  • コーチ同士の戦略や駆け引きも見どころ

※ これまでに
アダム・レヴィーン、ブレイク・シェルトン、
アリアナ・グランデ、ジョン・レジェンド、
ナイル・ホーラン、マイケル・ブーブレ、リーバ・マッキンタイア、スヌープ・ドッグ
などがコーチを務めています。

番組の流れ(簡略)

  1. ブラインド・オーディション
  2. バトル・ラウンド(同チーム対決)
  3. ノックアウト/プレーオフ
  4. ライブ・ショー(視聴者投票)
  5. 決勝(ファイナル)

なぜ人気?

  • 「声」そのものが主役
  • プロ志向・完成度の高いパフォーマンス
  • 名曲・クラシック曲(ABBAなど)も多く使用
  • 視聴者投票でスター誕生の瞬間に立ち会える

ABBA楽曲との相性

『ザ・ヴォイス』では
ABBAのようなメロディと感情表現が重要な楽曲が、
歌唱力を際立たせる“勝負曲”として頻繁に選ばれます。

今回の
エイデン・ロスによる「ザ・ウィナー(The Winner Takes It All)」 も、
まさにこの番組の理念に合致した選曲でした。

ひとことで言うと

『ザ・ヴォイス』は「声の力だけでスターが生まれる瞬間」を見せる、
現代最高峰の歌唱オーディション番組です。

https://www.billboard.com/music/music-news/aiden-ross-abba-the-voice-1236138489/

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