『ハミルトン』は史上最高興収を記録──先週のブロードウェイ興行まとめ。
サンクスギビング休暇の週となった先週(11月30日終了週)、現在上演中の34作品の総興行収入は 48,363,979ドル に達した。これは 前週比19%以上の増加 であり、昨シーズンの同週と比較しても 約30%の増加 となった。
その中でも大きな収益を得た作品のひとつが、ABBAヒット曲で構成されたブロードウェイリバイバル公演 『マンマ・ミーア!』 である。オリジナル版と同じウィンター・ガーデン・シアターでの公演にて、興行収入は 2,020,119ドル を記録。
これはブロードウェイでの 『マンマ・ミーア!』史上最高記録 であり、同作が初めて “200万ドルクラブ” の仲間入りを果たした週となった。
『ハリー・ポッターと呪いの子』も記録を更新
トニー賞受賞作 『ハリー・ポッターと呪いの子』 も記録を塗り替えた。
映画版でドラコ・マルフォイを演じたトム・フェルトンがリリック・シアターで舞台版に参加して以来、同作の興行は絶好調。
先週、この舞台(原作最終巻から19年後を描く作品)は 3,152,532ドル を達成し、前週自らが記録した 2,973,447ドル の記録を更新した。
唯一これを上回ったのは『ハミルトン』
リン=マニュエル・ミランダによる大ヒット作 『ハミルトン』 は、リチャード・ロジャース劇場で 4,877,800ドル を記録。
これはブロードウェイ史上 『ハミルトン』の最高興行収入。
オリジナルキャストのレスリー・オドム・Jr. がバー(Burr)役を再演したことが大きく貢献した(彼の最終出演日は11月26日)。
トップ5入りの作品たち
以下の作品が先週のトップ5に入った:
- 『ウィキッド』(3,012,089ドル)
- 『ライオンキング』(2,787,100ドル)
- 『CHESS』ブロードウェイ新リバイバル(2,066,742ドル)
※1988年の短命だった初演を大きく塗り替える快進撃。
※リア・ミシェル、ニコラス・クリストファー、アーロン・トヴェイトが共演。
※ブロードウェイでの“もうひとつのABBAミュージカル”。
『シカゴ』がサンクスギビング当日に新記録
長期上演中のリバイバル 『シカゴ』 は、サンクスギビング当日の夜公演で 151,362ドル を記録し、単独公演での新記録を樹立。
これまでの記録は2024年サンクスギビング夜公演の 140,762ドル だった。
ブロードウェイ全体の動向
祝日週には、約30万人 の観客がブロードウェイ作品を鑑賞した。
客席稼働率は 90.73%(前週比 +1.76%)。
34作品の平均チケット価格は 162.35ドル(前週比 +22.41ドル)
(参考までに、昨年のサンクスギビング週は別週に含まれ、46,046,641ドル と、今季より約200万ドル低かった)。
100万ドルクラブ(興収100万ドル以上)
(先週100万ドル以上を稼いだ作品一覧)
- ハミルトン(4.88M)
- ハリー・ポッターと呪いの子(3.15M)
- ウィキッド(3.01M)
- ライオンキング(2.79M)
- CHESS(2.07M)
- マンマ・ミーア!(2.02M)
- アラジン
- MJ ザ・ミュージカル
- ジ・アウトサイダーズ
- ラグタイム
- メイビー・ハッピー・エンディング
- アート(9公演)
- デス・ビカムズ・ハー
- ストレンジャー・シングス:ザ・ファースト・シャドウ
- ウェイティング・フォー・ゴドー
- 華麗なるギャツビー
- ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ
- Oh, Mary!
- Just in Time
- ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル
- ハデスタウン
- ブック・オブ・モルモン
- ヘルズ・キッチン
(現在上演中34作品のうち23作品)
90%クラブ
(客席稼働率90%以上)
- ハミルトン(101.26%)
- メイビー・ハッピー・エンディング(100.39%)
- ハリー・ポッターと呪いの子(100%)
- Oh, Mary!(100%)
- ラグタイム(100%)
- ウェイティング・フォー・ゴドー(100%)
- ウィキッド(100%)
- マンマ・ミーア!
- ハデスタウン
- ライオンキング
- オイディプス
- ジ・アウトサイダーズ
- CHESS
- ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル
- ブック・オブ・モルモン
- アラジン
- Operation Mincemeat
- ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ
- &ジュリエット
- デス・ビカムズ・ハー
- アート
- 華麗なるギャツビー
(34作品中22作品)

