『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』の主演女優リリー・ジェームズが、“マンマ・ミーア・シネマティック・ユニバース”への熱い期待を語った。世界的なABBAのミュージカルを基にした映画『マンマ・ミーア!』(2008年)は、5200万ドルという控えめな予算に対して、全世界で7億ドル以上の興行収入を記録し、大ヒットとなった。そんな背景があったからこそ、10年の空白期間を経ても続編が制作されたのも納得だ。
この映画シリーズには、メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド、ドミニク・クーパー、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、ピアース・ブロスナン、ジュリー・ウォルターズ、クリスティン・バランスキーといった大物俳優が出演しており、2018年の続編『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』では、リリー・ジェームズ、シェール、アンディ・ガルシアも加わった。これらの音楽映画は、間違いなく陽気で楽しい作品だ。ファース、スカルスガルド、ブロスナン、そして彼らの若かりし頃の俳優たちが、1970年代風のABBAスタイルの衣装で踊る姿を誰が忘れられるだろうか?
リリー・ジェームズは、イタリアを舞台にした時代劇映画『フィナリー・ドーン(Finally Dawn)』のプロモーション中に行われたScreen Rantのインタビューで、『マンマ・ミーア』のさらなる続編への出演希望を興奮気味に語った。彼女は、次回作『マンマ・ミーア!3』のストーリーを自ら考えたいという意欲まで見せた。
「私は『マンマ・ミーア!3、4、5、6、7』までやりたい。本当に、関わった俳優全員がそう言うと思う。例外なくね。人生の中でもめったにない、本当の“喜び”を感じられる瞬間だったの。あれはまさに“純粋な喜び”だったから。だから、また呼ばれることを願ってるけど、今のところ何も聞いてないわ。
実は、前作の展開を私が予言したような気がしてるの。だから、ちょっと考えてみようかな。きっと『マンマ・ミーア!3』のアイデアを思いつけると思う。ジュディ・クレイマーに電話して、出演できなかったら脚本のクレジットでももらおうかな(笑)」。
『マンマ・ミーア!3』のストーリーはどうなる?
リリー・ジェームズは続編でも出演できるのか?
ABBAの有名な楽曲の多くはすでに使われているが、『マンマ・ミーア』シリーズには、まだいくつかのストーリー展開の可能性が残されている。前作『ヒア・ウィー・ゴー』では、1970年代の物語が中心となり、リリー・ジェームズ演じる若き日のドナがギリシャで3人の男性と出会う、情熱的な夏の恋が描かれた。
次回作では、ドナが娘ソフィ(セイフライド)を育てていく1980年代の物語へと時代を進めることもできる。
または、さらに過去へさかのぼって1950〜60年代を舞台に、ドナの母であるルビー(シェール)に焦点を当てるという展開も考えられる。ルビーとフェルナンド(アンディ・ガルシア)の関係を掘り下げ、ドナとルビー、ソフィとドナの母娘関係を比較することも興味深いだろう。
もちろん、ドナを失ったソフィが新たな人生を切り拓いていく様子を描くというストーリーも考えられる。
編集部の見解:
『マンマ・ミーア!3』は本当に必要か?
続編が「作れる」からといって、「作るべき」とは限らない。リリー・ジェームズの言う通り、『マンマ・ミーア』シリーズは“純粋で濾過されていない喜び”に満ちており、馬鹿馬鹿しいほど楽しくて、ロマンチックで、どこか郷愁を誘う。果たして3作目でも、この雰囲気を再び成功させられるだろうか?それとも、単なるハリウッドの“金儲け”に堕してしまうのか?
『マンマ・ミーア』シリーズは、“純粋な喜び”のかたまりだ。馬鹿らしいほど楽しくて、ロマンチックで、郷愁があって――まさに無条件に幸せになれる作品。
1作目と2作目の間に10年の空白があったからこそ、続編は新鮮だった。もしかしたら、3作目も少し時間をおいたほうが良いかもしれない。
『マンマ・ミーア!3』は現在、長期的な開発段階にある。もし素晴らしいストーリーが生まれれば、リリー・ジェームズとキャストの熱意が、再び“喜びに満ちた”『マンマ・ミーア』体験を私たちに届けてくれるかもしれない。
『Finally Dawn』は7月18日より一部劇場にて公開予定。