晴れやかな舞台設定と気分の上がる楽曲がそろった『マンマ・ミーア!』は、
ABBAファンにとってまさに “楽園のひととき” だ。
*『マンマ・ミーア!』は現在、ブリストル・ヒッポドローム(※)で上演中|Brinkhoff-Mögenburg
スウェーデンの伝説的グループのファンでなくても、
このショーには思わず一緒に歌いたくなる名曲がたっぷりと詰まっている。
そこに、純粋に笑える会話劇と巧妙に練られたストーリーが加わり、
観終わった後に晴れやかな気持ちにならずにいられない。
物語の舞台はギリシャの島。
若い花嫁ソフィ・シェリダンが、母ドナの過去に関わった3人の男性を
自身の結婚式に招待することからドラマが動き出す。
夜の寒さが増してきた今、
この作品はまさに私たちに必要な “冬の太陽” のように感じられる。
*公演は11月22日(土)まで上演されています|Brinkhoff-Mögenburg
会話からABBAの楽曲への自然な流れが見事
台詞がスムーズにABBAの曲へとつながる演出が巧妙で、
おなじみの名曲が次々と登場する。
キャストの歌唱能力は圧巻で、
特にドナ・シェリダン役の ジェン・グリフィン の声量は素晴らしい。
彼女が歌う「ザ・ウィナー(The Winner Takes It All)」は、特に胸を打つパフォーマンスだ。
観客としては、ドナと元恋人サム・カーマイケル(ルーク・ヤシュタル)との
“愛憎入り混じった関係”が、舞台にコミカルな魅力を添えていることに
思わず感謝したくなる。
ストーリーは観客を引き込み、父親探しの意外な結末も満足度高め
ソフィの“父親は誰なのか”を探る構図が観客を引き込み、
予想外の展開もあり、非常に満足のいくストーリーになっている。
そしてABBAの熱狂的ファンには嬉しい、
名曲のメガミックスでショーは大盛り上がりのまま幕を閉じる。
観客全員が立ち上がり、まるでライブのような一体感が生まれる。
総評:音楽も物語も温かい、最高レベルの“ABBAトリビュート”
『マンマ・ミーア!』は、スウェーデンのバンドへの力強いオマージュであり、
音楽以外にも温かい物語、ユーモア、ポジティブなメッセージが詰まっていて、
本当に素晴らしい舞台となっている。
公演情報
『マンマ・ミーア!』は
ブリストル・ヒッポドロームにて 11月22日(土)まで上演中。
チケット購入はこちら:
https://www.atgtickets.com/shows/mamma-mia/bristol-hippodrome/
※ブリストル・ヒッポドローム(Bristol Hippodrome) は、
イギリス・イングランド南西部の都市ブリストルにある歴史的な大劇場 です。
🌟 ■ 基本情報
● 所在地
- イングランド・ブリストル(Bristol)のシティセンター
● 開館
- 1912年
イギリスの劇場建築家フランク・マッチャムによって設計
● 収容人数
- 約 1,900席(大規模な劇場)
● 運営
- ATG(Ambassador Theatre Group)による管理
🎭 ■ 特徴
✔ ブリストル最大級の劇場
映画、舞台、ミュージカル、オペラ、バレエ、コンサートなど幅広い公演が行われる
南西イングランドの重要文化拠点。
✔ 人気ミュージカルのツアー拠点
- 『マンマ・ミーア!』
- 『レ・ミゼラブル』
- 『オペラ座の怪人』
- 『マチルダ』
- 『ウィキッド』
などの 英国ツアー公演(UKツアー) がしばしば上演される。
✔ 豪華な内装
金色の装飾、バルコニー席、古典的な劇場デザインが特徴で、
クラシックで優雅な雰囲気が魅力。
🔎 ■ 地域とのつながり
- 地元ブリストル市民に愛され、
100年以上の歴史を持つ劇場として親しまれている。 - 観光スポットとしても人気が高い。


