7月27日水曜日夕方
【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】
皆様こんばんは。熊本、阿蘇、球磨地方では本日27日昼過ぎから27日夜のはじめ頃まで急な強い雨や落雷に注意が出ています。十分にお気を付けください。
九州北部地方は高気圧に覆われて概ね晴れていますが湿った空気の影響で雨が降っている所があります。
本日27日の熊本県ははじめ高気圧に覆われて概ね晴れますが次第に湿った空気や強い日射の影響で曇りとなり『雷を伴い激しい雨が降る所』があります。『高温が予想』され『熱中症の危険が特に高くなる』見込みです。暑さを避け『水分をこまめに補給』するなど十分な対策をとってください。
明日28日の熊本県は高気圧に覆われて概ね晴れますが湿った空気や強い日射の影響で曇りとなり雷を伴い激しい雨が降る所があります。
波の高さは外海では本日27日、明日28日ともに1メートル、内海で
は本日27日、28日ともに0.5メートルの予想です。
阿蘇山(中岳)上空およそ1500メートルの風は本日27日午前9時現在、北の風1メートル、午後21時の予想は南の風2メートル、霧島山(新燃岳)上空およそ1500メートルの風は本日27日午前9時現在、北の風2メートル、明日27日21時の予想は南の風2メートルの予想です。
本日27日正午~明日28日正午までの1時間雨量は多い所では30ミリ、
24時間雨量は多い所では50ミリの見込みです。
安倍内閣は昨日26日、熊本地震からの復旧のため2016年度補正予算で計上した「熊本地震復旧等予備費」のうち『新たに654億円を使うことを閣議決定』しました。損壊した家屋のがれきの収集や処分などにあてます。これで予備費7千億円のうち『2477億円の使い道が決まり』ました。『災害廃棄物処理事業には340億円』をあてます。『仮設トイレのし尿に加え、被災家屋から搬出されたごみ、損壊した家屋のがれきの収集・運搬、処分にかかる費用』などです。『熊本市、熊本県益城町、同県西原村が対象』で『国の予算では2分の1を負担』します。地方負担分についても、国から自治体に交付する「地方交付税」を増やすため、実際の自治体の負担は2.5%未満になるとのことです。このほか『国道57号など公共インフラの復旧に134億円』『熊本大学などの施設・設備の復旧に123億円』『農業関連で55億円』『医療施設の復旧に2億円』などを充てます。
一連の地震で大きな被害が出た熊本県益城町では自宅が壊れ、車の中などでの寝泊まりを余儀なくされている人たちにしっかり休んでもらおうと『トレーラーハウスと呼ばれる移動が可能な住宅を、休息場所として提供する支援が本日27日から始まり』ました。一連の地震で大きな被害が出た『熊本県益城町では自宅が壊れたため倉庫や車の中などでの寝泊まりを余儀なくされている人たちが今もおよそ2000人』に上るとみられています。町や住民の防災などに取り組む団体は『こうした人たちに、エアコンの効いた場所で夜しっかり休んでもらおう』と『トレーラーハウスと呼ばれる移動が可能な住宅を休息場所として提供』する支援を始めました。本日27日に町民グラウンドに設置された『トレーラーハウス2台にはエアコンのほか、ベッドや冷蔵庫、それに風呂やトイレを備えた部屋が、それぞれ2つずつあり、合わせて4つの家族が同時に利用』できます。町などでは今後『希望する家族から予約を受けて無償で貸し出す』ことにしています。トレーラーハウスを設置した危機管理教育研究所の国崎信江理事長は「厳しい生活を送っている人たちに、1人でも多く利用してもらいたい」と話していました。
南阿蘇村は本日27日『公費による家屋の解体』に着手しました。『まずは東海大阿蘇キャンパスに通う大学生1人が死亡した河陽地区の学生アパート』が対象。本格的な解体は8月からで『二次災害の危険性が高い住宅を優先』して作業を進めます。村は『解体が必要な建物は約800棟』に上ると見込んでおり『処理が終わるまでに最大2年』かかるとみています。工事に先立ち『学生アパートの前では関係者が犠牲者を追悼』し工事の安全を祈願しました。
熊本市の大西一史市長は昨日26日の記者会見で、熊本地震で甚大な被害を受けた『熊本城の天守閣を2019年度までに再建』し『35年度までの20年で城全体を被災前の状態に戻す』意向を示しました。『全体の復旧費は600億円』を超える見通しです。大西市長は「国際スポーツ大会が開かれる19年までに復旧した天守閣を国内外の観光客に見せたい」と天守閣の復旧を先行させる考えを強調した上で「石垣の復旧までに相当な期間を要する。20年はあくまでも目標」と説明しました。
復旧の方針については
(1)文化財的価値を損なわない
(2)復旧過程の段階的公開
(3)最新技術の手法を取り入れた安全対策の検討
などを挙げました。
市は、専門家の意見を聞いて年内に基本方針を決め、17年度までに復旧の工法や手順を盛り込んだ復旧基本計画を策定します。大西市長は「築城500年を迎える2017年までに幕末期の姿に復元したい」と百年構想を検討する考えも示しました。市によりますと熊本城は地震で国の重要文化財を含む33の建造物や石垣に大きな被害を受けました。
気象庁が発表している『熊本地震の震度1以上の地震回数が昨日26日、初めてゼロ』となりました。『4月14日の前震発生から104日目』。気象庁は「活動は収まりつつあるが、依然として続いている」として引き続き注意を呼び掛けています。気象庁のまとめでは『4月14日~30日の17日間に記録した震度1以上の地震は1093回』。『5月は520回』『6月は214回』と徐々に減少。『7月は25日までに97回』で『累計1924回』でした。地震の規模を示す『マグニチュード(M)3.5以上の地震に限ると昨日7月26日現在で265回』で『1995年の阪神大震災以降に内陸・沿岸で起きた地震としては最多』ペース。気象庁は「地震回数がゼロになったからといって、すぐに活動が収まるわけではない。地震回数は増減を繰り返しており、再び起きる恐れがある」と話しています。
しかし残念ながら本日27日13時17分頃、熊本県熊本地方で震度2の地震が発生しました。『地震ゼロは昨日26日だけのつかの間で途絶え』ました。まだまだ地震は熊本から去らないようです。『死者ゼロ』でありますことを心より祈念致します。
1.被災地情報
①熊本地震のがれき処理を支援 自治体負担を軽減へ!
一連の熊本地震で発生したがれきなどの災害廃棄物の処理を支援するため、環境省は、今年度の補正予算の予備費を財源として、特に処理がひっ迫している自治体が負担する処理費用の割合を引き下げることを決めました。
一連の熊本地震で、熊本県内では倒壊した住宅のがれきなどの災害廃棄物が推計でおよそ195万トンに上り、県は2年以内の処理を目標に掲げていますが、その費用は数百億円規模に上ると見込まれています。
このため環境省は、特に処理がひっ迫している熊本市、益城町、西原村の3つの市町村で、自治体が負担する費用の割合を引き下げることを決めました。
財源としては、今年度の補正予算の予備費から340億円を充てて、いずれも現在の10%から熊本市は2.5%、益城町と西原村はともに0.3%まで負担割合を引き下げるなどの措置をとることにしています。
大地震で発生したがれきの処理を巡って、国は阪神・淡路大震災の際に処理費用の大部分を負担して自治体の負担割合を最大で2.5%に引き下げました。
今回、環境省は、益城町と西原村について、自治体の規模が小さく財政基盤が弱いことから阪神・淡路大震災を上回る財政支援を決めたとしていて、今後は、ほかの自治体でも負担割合の引き下げを検討することにしています。
昨日26日の閣議のあとの会見で、丸川環境大臣は「技術的な支援や人の手当ては非常に重要なので、途中で怠りがないよう、特に態勢が弱い自治体には目配りをしていきたい」と話しています。
②熊本地震被害の学生アパート 公費で取り壊し始まる!
一連の熊本地震による被害で、「半壊」以上と認定された建物を公費で解体する作業が本日27日から熊本県南阿蘇村で始まり、東海大学の学生が亡くなったアパートの取り壊しが行われました。
熊本県内では、り災証明書で「半壊」以上と認定された建物については、国と市町村が所有者に代わって費用を負担して解体することになっています。
地震によって大きな被害が出た南阿蘇村でも、本日27日からこの制度による解体作業が始まり、午前中には東海大学農学部の学生1人が下敷きになって亡くなった木造2階建てのアパートの取り壊しが行われました。
関係者が工事の安全を祈願したあと、アパートに住んでいた学生らも訪れ、作業員が重機などを使って建物を取り壊しました。
アパートに住んでいた東海大学農学部2年の廣田敦さんは「友達と遊んだりした思い出があるアパートなので、取り壊されるのは寂しいです」と話していました。また、アパートの所有者の男性は「亡くなった学生のことを思うと本当につらいです。ただ、こうして解体作業が始まると私たちもやっと前に進むことができるかなと思ってます」と話していました。
南阿蘇村によりますと、村内では公費による解体をおよそ800棟と見込んでいて、二次災害の危険性が高い建物などを優先的に解体し、2年後の平成30年度までに作業を終えたいとしています。
③被災者の休息場所にトレーラーハウス!
一連の地震で大きな被害が出た熊本県益城町では、自宅が壊れ、車の中などでの寝泊まりを余儀なくされている人たちにしっかり休んでもらおうと、トレーラーハウスと呼ばれる移動が可能な住宅を、休息場所として提供する支援が、本日27日から始まりました。
一連の地震で大きな被害が出た熊本県益城町では、自宅が壊れたため倉庫や車の中などでの寝泊まりを余儀なくされている人たちが、今もおよそ2000人に上るとみられています。
町や住民の防災などに取り組む団体は、こうした人たちに、エアコンの効いた場所で、夜しっかり休んでもらおうと、トレーラーハウスと呼ばれる移動が可能な住宅を休息場所として提供する支援を始めました。
本日27日に町民グラウンドに設置されたトレーラーハウス2台には、エアコンのほか、ベッドや冷蔵庫、それに風呂やトイレを備えた部屋が、それぞれ2つずつあり、合わせて4つの家族が同時に利用できます。
町などでは今後、希望する家族から予約を受けて無償で貸し出すことにしています。トレーラーハウスを設置した危機管理教育研究所の国崎信江理事長は「厳しい生活を送っている人たちに、1人でも多く利用してもらいたい」と話していました。
➃熊本地震被害の墓地でお盆前に墓石起こす作業!
熊本地震で被害を受けた熊本市の墓地で、ボランティアの人たちが、お盆の墓参りに間に合うようにと、倒れた墓石を引き起こす作業などを行っています。
作業が行われているのは熊本市内の3か所の市営墓地です。
このうち中央区の小峰墓地は、一連の地震でおよそ1900ある墓石の多くが倒れ、墓地の中の通路を塞ぐなどの被害が出ました。
作業には全国の石材店などで作る業界団体などから50人余りが参加し、強い日ざしが照りつけるなか、お盆の墓参りに間に合うようにと、大型機械などを使って倒れた墓石を引き起こしていました。
作業を行った全国優良石材店の会の吉田岳副会長は「ご先祖と触れ合う場所がこんな状態では、本当に心が痛む思いです。少しでも心が安らいだ状態でお参りをしてもらえるよう作業を続けたい」と話していました。
ボランティア作業は本日27日まで行われます。
⑤熊本市長「熊本城天守閣、3年後までに再建」!
地震で大きな被害を受け、立ち入りが禁止されている、熊本城の天守閣について、熊本市の大西市長は、3年後の平成31年までに再建したいとする意向を示しました。
熊本地震により、熊本城は、国の重要文化財に指定されている13の建物すべてで倒壊や破損などの被害が出たほか、天守閣も瓦が落ち、床や壁にひびが入るなどしたため、立ち入りが禁止されています。
これについて、熊本市の大西市長は昨日26日の記者会見で、熊本城の復旧にかかる費用は現時点で600億円を超えるという見通しを示しました。
そのうえで、天守閣について「3年後には何らかの形でお見せできるようにしたい」と述べ、3年後の平成31年までに再建したいとする意向を示しました。
平成31年には熊本県でラグビーのワールドカップや女子ハンドボールの世界選手権が予定されていて、再建した天守閣を国内外の観客に見てもらい、復興をアピールしたい考えとみられます。
熊本市は20年かけて熊本城を震災前の姿に戻す計画で、40以上のやぐらがあったとされる幕末の姿に復元することも見据えた「熊本城復旧基本計画」を来年度、平成29年度までに策定することにしています。
⑥益城町で終業式! 地震影響、1週間遅い夏休み!
熊本地震で震度7激震に2度見舞われた熊本県益城町の小中学校全7校で本日27日、終業式が行われました。地震のため休校になった分の授業日数を確保するため、夏休みは例年よりも1週間遅くスタートし、2学期は8月22日に始まります。
校舎にひびが入るなどの被害があった飯野小学校では児童121人が終業式に臨みました。5月20日まで教室が避難所になり、多い時は500人ほどが生活していたとのことです。現在、校庭には応急仮設住宅が並んでいます。
式では地震の犠牲者を悼み、安否不明の大学生の早期発見を願いました。柴田敏博校長は、夏休み中に傾いた家や塀などに近づかないよう注意し「自分の目で見て考えて、自分の命は自分で守ってください」と語りかけました。
地震で母親が足にけがをし、父親の実家に避難したという6年生の西本龍信君(11)は夏休み中、四国である野球大会に出場予定。「地震は突然でびっくりした。いろんな県の人たちが心配して助けてくれた。熊本のチームとして元気なところを見せて恩返ししたい」と話していました。
⑦秀岳館が春夏連続甲子園へ!
昨日26日、晴れの代表校は秀岳館。地震で傷ついた藤崎台も今夏の役目を終えました。63チームの球児が残した夏の余韻が、まだ消えません。
秀岳館の先頭打者、原田拓実(3年)が試合開始早々、4球目の直球を中前にはじき返す。マウンドの光田一貴(3年)が、しきりに牽制(けんせい)を入れます。「一番警戒していた」。それでも原田は次打者の松尾大河(3年)への3球目で難なく二塁を陥れます。松尾の三塁打で先制のホームを踏んだ原田は「流れが来た」。
「九学の投手のモーションを何度もビデオで見て研究していた」という原田。三回には右前適時打を放った後に2盗を決め、九回も3盗を決めて、松尾の適時打で生還しました。この日は6打数6安打、3盗塁。チームを勢いづけました。
今大会で放った14安打のうち、長打はこの日の三塁打1本だけ。「単打でも出塁して盗塁すれば二塁打と同じ」。5試合で9盗塁と足でチームを引っ張りました。
原田の足を警戒すれば、おのずと相手投手は直球が多くなります。今大会、原田を塁に背負って甘くなった投手の球を、秀岳館打線は何度も打ち込みました。
「打線で原田の存在は一番大きかった。今大会一番の収穫」と鍛治舎巧監督。4強入りを果たした今春の選抜は4試合でチームの盗塁はわずかに四つ。それが熊本大会は5試合で計31盗塁と、「打の秀岳館」に加えて「機動力」も強烈に印象づけました。
チームで走塁リーダーを務め、練習や試合の後に盗塁や進塁での課題を指摘するなどしてきた原田。甲子園に行けば、盗塁しづらいクイックモーションが巧みな投手らも多く存在します。「塁に出るのが自分の仕事。甲子園でも足でゆさぶります」。原田が盗んだ塁の数だけ、全国の頂点が近づくことになります。(敬称略)
⑧ぐるなび「九州へ行こう」期間限定サイト開設!
飲食店情報サイトを運営するぐるなび(東京)は25日、九州の飲食店や観光プランを紹介する特設サイト「九州へ行こう」を始めました。熊本地震の影響で減った九州への観光客を、サイトを通じて呼び込み、加盟店への集客を支援する狙いがあります。
サイトでは博多ラーメンや熊本の馬肉料理、鹿児島の黒豚しゃぶしゃぶなど、ぐるなびに加盟する約100店の飲食店を紹介。同社が運営するご当地情報サイト「ぐるたび」で掲載しているフルーツ狩りやダイビングといった観光プラン約90種類のほか、地域特産の土産品も紹介しています。
JR九州が運行する観光列車などの交通情報も紹介。九州を初めて訪れる人でも周遊プランを考えやすいようにしています。
ぐるなびは2月、九州観光推進機構などと観光の活性化に向けた連携協定を結んでおり、特設サイトはその一環。同機構はサイトで使う写真の提供などで協力しています。
サイトは9月30日までの期間限定。URLは
http://www.gnavi.co.jp/prt/letsgotokyushu/
別ウインドウで開きます。
⑨熊本地震復旧に654億円、がれき処理など、閣議決定!
安倍内閣は昨日26日、熊本地震からの復旧のため2016年度補正予算で計上した「熊本地震復旧等予備費」のうち、新たに654億円を使うことを閣議決定しました。損壊した家屋のがれきの収集や処分などにあてます。これで予備費7千億円のうち、2477億円の使い道が決まりました。
災害廃棄物処理事業には340億円をあてます。仮設トイレのし尿に加え、被災家屋から搬出されたごみ、損壊した家屋のがれきの収集・運搬、処分にかかる費用などです。熊本市、熊本県益城町、同県西原村が対象で、国の予算では2分の1を負担します。地方負担分についても、国から自治体に交付する「地方交付税」を増やすため、実際の自治体の負担は2.5%未満になるとのことです。
このほか、国道57号など公共インフラの復旧に134億円、熊本大学などの施設・設備の復旧に123億円、農業関連で55億円、医療施設の復旧に2億円などを充てます。
⑩熊本市民会館大ホール、再開は来年12月以降に!
熊本市は昨日26日、熊本地震の影響で休止中の市民会館シアーズホーム夢ホール(中央区桜町)の大ホールの使用再開が来年12月以降になるとの見通しを明らかにしました。同日、同館であった同市文化事業協会(山崎崇伸会長)の総会で報告しました。
同館は、6月中旬から施設の詳細な損傷状況を調査。建物の構造自体には大きな損傷はなく、舞台機構も無事でした。しかし、大ホール(1591席)の天井が一部崩壊したほか、空調設備や客席のいすなどが多数損傷しました。
大掛かりな改修になるため、現在のところ復旧費は5億円を超える見込みだそうです。同館は「できるだけ早い時期に設計に着手したい。音響効果も元と変わらないよう検討している」。2018年1月は開館50年に当たることから「少しでも前倒しで再開できるようにしたい」としています。
同館の大会議室と展示ロビーは9月1日に再開の予定で、来年1月末までの貸し出し予約を受け付けています。
⑪地震回数、初のゼロ!前震から104日目!
気象庁が発表している熊本地震の震度1以上の地震回数が昨日26日、初めてゼロとなりました。4月14日の前震発生から104日目。気象庁は「活動は収まりつつあるが、依然として続いている」として、引き続き注意を呼び掛けています。
気象庁のまとめでは、4月14日~30日の17日間に記録した震度1以上の地震は1093回。5月は520回、6月は214回と徐々に減少。7月は25日までに97回で、累計1924回でした。
地震の規模を示すマグニチュード(M)3.5以上の地震に限ると、昨日7月26日現在で265回で、1995年の阪神大震災以降に内陸・沿岸で起きた地震としては最多ペース。
気象庁は「地震回数がゼロになったからといって、すぐに活動が収まるわけではない。地震回数は増減を繰り返しており、再び起きる恐れがある」と話しています。
⑫移動販売、益城町など被災地へ!生協くまもと!
生活協同組合くまもと(本部・水俣市)は昨日26日、熊本地震の被災地で食品や日用品の移動販売を始めました。当面は益城町と西原村、大津町の仮設団地など7か所を週1回、移動販売車で巡回。約400戸に利用してもらいます。
大型冷蔵庫と陳列棚を備えた3トントラックで、肉、魚、野菜の生鮮食品や洗剤など日用品を販売する。利用者の声を聞き、品ぞろえやルートを改善します。
同生協は被災地での炊き出しや物資提供、引っ越し支援のボランティアを実施。益城町などで買い物支援の要望を受けたことから、移動販売の事業化に踏み切りました。販売車は「生活協同組合コープおおいた」のトラックで、10月からは自前の車両に切り替えるとのことです。
合志市の生協くまもとコープ合志で出発式があり、吉永章理事長が「今後も被災者を全力で支援しよう」とあいさつ。販売車を最初の営業地の益城町安永に送り出しました。
⑬南阿蘇鉄道が「復活祭」!部分再開の日、高森駅で!
高森町は、熊本地震で被災した南阿蘇鉄道が部分運転を再開する31日、高森駅で「復活祭」を開きます。全線復旧への機運を高めようと、沿線の同町や南阿蘇村の飲食店が並ぶマルシェや音楽ライブを企画しています。
同鉄道は31日、被害が少なかった高森~中松駅間の運転を再開します。高森駅発の午前9時半、午後13時、14時20分、3時半で、中松駅折り返しの1日4往復。このうち午後の3往復は「観光トロッコ列車」を運行します。31日はトロッコ列車を増便します。
復活祭は午前9時から、くまモンなどが参加して出発式。県出身のシンガー・ソングライター際田まみさんらのライブなどがあります。マルシェは沿線の食堂や菓子店のほか、天草市の海産物も出店し、売り上げの一部を同鉄道の支援金にします。
昨日26日の高森町議会で、町に対する義援金の一部を復活祭の費用に充てることを決定。同鉄道社長の草村大成町長は「国に全線復旧を要望するためにも、地元の思いを盛り上げていきたい」と語りました。
⑭被災乗り越え実り祈る!阿蘇・国造神社で御田祭!
阿蘇市一の宮町手野の国造神社(宮川経幸宮司)で2昨日26日、御田祭があった。陽光に輝く青田の間を神幸行列が練り歩き、熊本地震に見舞われても変わらぬ阿蘇地域の伝統を見物客に示しました。
神々が稲の成長を見て回り、今年の豊作を祈る国指定重要無形民俗文化財「阿蘇の農耕祭事」の一つ。同神社は地震で鳥居に亀裂が入り、灯籠10基も倒れるなどの被害を受けました。
神事の後、神幸行列は道案内の神「猿田彦」を先頭に神社を出発。みこしを担ぐ「駕輿丁(かよちょう)」や、供物入りのひつを頭上に載せた白装束の「宇奈利(うなり)」など60人が、独特のリズムの太鼓に合わせてゆっくりと約1キロ先の御仮屋まで歩きました。
御仮屋では駕輿丁が田歌を奉納した後、氏子らがみこしの屋根に稲を投げて今年の作柄を占いました。
宮川宮司は「今後も阿蘇の伝統を守り続けたい」。山鹿市から訪れた無職原口了子さん(78)は「普段通りの祭りの姿に安心しました」と盛んにシャッターを切っていました。
⑮激励のお返しに壁新聞制作!熊本市・碩台小4年!
熊本市中央区の碩台小4年生34人が、熊本地震の被害から復興へ向かう学校生活を伝えた壁新聞を手作りしました。同校へ励ましの手紙をくれた宮城県の小学校へ送るためで、大地震を経験した熊本と宮城の児童が心の交流を深めます。
碩台小に応援メッセージを送ったのは仙台市の七北田(ななきた)小。両校がそれぞれNIE(教育に新聞を)活動の実践校に指定されていることが縁で、6月、同校の4~6年生147人の手紙が碩台小に届きました。
新聞の切り抜きを活用して「熊本と東北 心は一つ」「笑顔を」などの言葉が並ぶ七北田小からの手紙に、碩台小児童らはA1判の用紙に「まけるな熊本新聞」「ふっこう新聞」などのタイトルで壁新聞を手作り。
「こわくてこわくて犬もふるえていました」「熊本のだいじな熊本城も被害をうけました」などと大地震に遭遇した恐怖や惨状をつづりながらも、再開された学校で運動会が開かれたりプール開きがあったりと、日常の学校生活を取り戻しつつある様子を伝えました。
プールでどのくらい泳げるか挑戦していることを書いた吉田安珠さんは「大変なことがいろいろあったけど、みんなで頑張ってるよ、という気持ちを届けたい」と話していました。
壁新聞は近く、児童が一人ずつ書いたお礼の手紙と共に七北田小に送ります。
⑯県外大学が小中学校で授業支援!
熊本地震で被災し、1学期を本日27日まで延長している益城町の小中学校に、県外の大学が続々と支援に訪れています。理科室が使えない学校に実験器具を提供したり、学ぶ楽しさを知ってもらおうと大学教員が出張講義をしたりと、日ごろの研究を生かして子どもや教員を支えます。
校舎が被災し、益城中央小を間借りする木山中。顕微鏡やビーカーなど多くの器具が壊れたため、簡単な器具での実験や観察を取り入れた授業を研究しているお茶の水女子大(東京都)のサイエンス&エデュケーションセンターが支援を続けています。
貞光千春特任准教授(42)が22日、2年生の授業にタブレット端末iPad(アイパッド)を7台持参し、付属のカメラに市販の専用レンズを載せて約100倍の顕微鏡として代用。生徒はレンズの上にメダカの尾びれを載せ、血液の流れる様子を画面で観察しました。
「実験や観察は生徒の関心を高める。熊本の教育を後押したい」と貞光特任准教授。割れないプラスチック製のビーカーやメスシリンダーも贈りました。
明治大(同)は出張講義で木山中を応援。15日は2,3年生を相手に、折り紙の性質を研究している萩原一郎特任教授(70)が講義。「折り目を付けることで衝撃を吸収する折り紙の性質は、衝突に耐える自動車開発に応用できる」などと紹介した。3年の佐土原直樹さんは「身近な折り紙に大きな可能性があるなんて驚き」と目を輝かせていました。
永瀨善久校長(53)は「専門的な研究を生かした支援で、とても心強い。大学を身近に感じ、学習意欲につながっている子もいる」と喜んでいます。
このほか、広安西小では2日、天理大(奈良県)の教員志望の学生16人が校内の片付けなどのボランティアを実施。飯野小では鶴見16人(神奈川県)の学生ボランティアチームが、8月に学習支援の講座を開きます。
2.生活情報
【医療】
・県医師会などの「夜間小児救急電話相談」。♯8000またはTEL096(364)9999。午後19時~午前0時。
・県助産師会の「妊娠・産後電話相談」。TEL096(325)9432。平日午前10時~午後16時。
・労働者健康安全機構の「心と健康に関する電話相談」。心の相談フリーダイヤル(0120)783728。平日午前10時~午後17時。健康相談同(0120)021506。月・水・金曜午後13時~午後17時。問い合わせは熊本産業保健総合支援センターTEL096(353)5480。
・がん患者や家族の相談を、熊本大病院など県内19カ所所の「がん相談支援センター」で受け付けています。県健康づくり推進課TEL096(333)2208。
【給水】
『南阿蘇村』
沢津野詰所前、長野公民館前、袴野集会所前、袴野集会所前、旧立野小グラウンドは午前9時~午後18時。東急第一別荘前、黒川交差点まどか前、長陽中央公民館前は終日。
『西原村』
西原中、山西小、河原小は終日。
『熊本市』
市上下水道局(中央区)で飲料水を提供します。
『嘉島町』
町役場南側駐車場の水道を開放。
『美里町』
中央庁舎。
【銭湯】
『全県』
県公衆浴場業生活衛生同業組合の加盟施設が、自宅で入浴できない被災者を対象に無料開放しています。
熊本市内の菊の湯(中央区新町)、大福湯(同区坪井)、龍の湯(同区琴平本町)、たかの湯(東区栄町)、あしはらの湯(北区植木町)、松の湯(同)。同市以外はサンパレス松坂(山鹿市)、玉名ファミリー温泉(玉名市)、潮湯センター海老屋(長洲町)。
『山鹿市』
さくら湯は被災者の入浴料を無料に。「り災証明書」か身分証が必要。午前6時~翌日午前0時。
『熊本市』
ピースフル優祐悠は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前5時~午前0時。住所、氏名、年齢の記入が必要。
『益城町』
阿蘇熊本空港ホテルエミナース「七福の湯」は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前10時~午後22時。住所、氏名、年齢の記入が必要。
【災害ごみ】
『阿蘇市』
蘇畜産農業協同組合跡地で午前9時~午後16時半(正午~午後13時までは中断)に受け入れ。日曜は休止。公費解体の搬入許可証は申請を受け付けています。
『産山村』
土日祝日は原則、休止。平日午前9時~午後16時、村住民課に連絡。指定時間帯に産山地区公民館グラウンドで受け付け。
『小国町』
平日に町住民課が対応します。TEL0967(46)2115。
『南小国町』
平日に町町民課が対応します。TEL0967(42)1113。
『南阿蘇村』
火、金曜は受け入れ休止。それ以外は午前9時~午後16時半(午前11時半~午後13時は一時中断)、立野ダムストックヤード、長陽パークゴルフ駐車場。持ち込む際はごみの分別と、被災証明書か、り災証明書が必要。
『大津町』
午前9時~午後16時まで、旧杉水処分場で、解体木やコンクリートブロック、瓦などに限って受け入れます。
『菊陽町』
一時休止。31日の日曜午前9時~午後17時、津久礼の旧し尿処理場跡地で、コンクリートブロックや瓦などに限り受け入れます。
『西原村』
平日と土曜の午前8時~正午と午後13時~午後17時、布田の村民グラウンドで受け入れます。天候次第で中止や時間変更もあります。8月からは午前8時半~正午、午後13時~午後16時半に一部短縮。
『熊本市』
燃やすごみは東部と西部の各環境工場で、埋立ごみは扇田環境センターで、それぞれ受け入れます。り災証明書のコピーもしくは、り災状況がわかる写真と、印鑑を持参すると、手数料を免除します(業者に運搬してもらう場合は委任状が必要)。受け入れは午前8時半~午後16時半。市廃棄物計画課TEL096(328)2359。
『益城町』
火・水・木・土・日曜の午前9時~正午と午後13時~午後16時、旧益城中央小。地震で壊れた食器や家具、電化製品などの災害片付けごみは8月末で受け入れを終了します。
『嘉島町』
浮島周辺水辺公園北側で、午前8時半~午後16時半。水・日曜は休止。
『甲佐町』
午前8時半~正午、午後13時~午後16時半、緑川グラウンド。毎週月曜日は閉鎖します。
『宇土市』
水害ごみ搬入を宇土清掃センターで8月5日から再開します。11日日まで。午前9時~正午、午後13時~午後16時。り災証明書か、被災状況が分かる写真を持参し、市へ申請が必要。畳、木製家具、毛布などが対象。
『御船町』
町民グラウンドで午前9時~正午、午後13時~午後16時。り災証明書(コピー可)か身分証明書の提示が必要。月・火曜休止。雨天時は休止もあります。
『宇城市』
住家のふき替えを伴わない少量の瓦は平日に市へ申請した上で30日までに仮置き場へ。搬入は日曜休止。申請には、り災証明書か、り災届出証明書、搬入する瓦の全量が分かる写真、印鑑、身分証明書が必要。
『美里町』
豪雨関連の災害ごみ搬入の申請は平日に中央庁舎か砥用庁舎へ。搬入は29日まで。
【避難所】
『阿蘇市』
阿蘇第2体育館のみ。
『南阿蘇村』
本田技研体育館(大津町)。
『大津町』
大津地区公民館分館、老人福祉センター。
『西原村』
構造改善センター。
『熊本市』
拠点避難所17カ所を含む22か所で受け入れています。
『益城町』
町総合体育館、町保健福祉センターなど14カ所。
『嘉島町』
町民体育館。
『御船町』
町スポーツセンター、カルチャーセンター。
『宇城市』
松橋老人福祉センター、希望の里サン・アビリティーズ、市武道館、ラポート、豊野公民館、河江コミュニティーセンター。
『美里町』
町福祉保健センター湯の香苑、中央庁舎、砥用庁舎。
『宇土市』
轟地区体育館、走潟地区体育館。
3.ここ一週間の地震
2016/07/27 13:20 27日 13:17頃 熊本県熊本地方 2
2016/07/27 12:23 27日 12:20頃 宮城県沖 1
2016/07/27 05:38 27日 05:35頃 橘湾 2
2016/07/27 03:59 27日 03:56頃 上川地方北部 2
2016/07/26 22:31 26日 22:28頃 日向灘 1
2016/07/26 19:18 26日 19:15頃 根室半島南東沖 2
2016/07/26 17:30 26日 17:27頃 島根県東部 3
2016/07/26 00:16 26日 00:12頃 沖縄本島近海 2
2016/07/25 19:07 25日 19:04頃 有明海 1
2016/07/25 14:25 25日 14:20頃 伊豆半島東方沖 1
2016/07/25 08:36 25日 08:33頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/25 07:15 25日 07:11頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/25 06:45 25日 06:42頃 熊本県熊本地方 2
2016/07/25 04:32 25日 04:29頃 伊豆大島近海 2
2016/07/25 03:10 25日 03:04頃 千島列島 1
2016/07/24 23:35 24日 23:32頃 有明海 2
2016/07/24 20:20 24日 20:16頃 伊豆半島東方沖 1
2016/07/24 18:04 24日 18:01頃 熊本県熊本地方 2
2016/07/24 14:03 24日 13:59頃 伊豆大島近海 1
2016/07/24 13:57 24日 13:54頃 伊豆大島近海 3
2016/07/24 13:21 24日 13:17頃 伊豆大島近海 2
2016/07/24 11:55 24日 11:51頃 十勝地方中部 4
2016/07/24 11:18 24日 11:14頃 伊豆半島東方沖 1
2016/07/24 11:15 24日 11:12頃 伊豆大島近海 2
2016/07/24 09:54 24日 09:51頃 千葉県北西部 2
2016/07/24 07:32 24日 07:29頃 伊豆大島近海 2
2016/07/24 07:13 24日 07:09頃 伊豆大島近海 1
2016/07/24 06:55 24日 06:52頃 宮城県沖 1
2016/07/24 06:42 24日 06:39頃 伊豆大島近海 1
2016/07/24 06:40 24日 06:37頃 伊豆大島近海 2
2016/07/24 02:48 24日 02:44頃 伊豆大島近海 3
2016/07/24 02:39 24日 02:36頃 伊豆大島近海 2
2016/07/24 02:35 24日 02:32頃 伊豆大島近海 2
2016/07/24 01:06 24日 01:02頃 伊豆半島東方沖 1
2016/07/24 01:02 24日 00:59頃 伊豆大島近海 3
2016/07/23 21:57 23日 21:54頃 トカラ列島近海 2
2016/07/23 19:11 23日 19:07頃 岩手県沖 2
2016/07/23 14:36 23日 14:33頃 熊本県熊本地方 2
2016/07/23 14:25 23日 14:22頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/23 10:07 23日 10:01頃 オホーツク海南部 2
2016/07/23 09:55 23日 09:52頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/23 04:38 23日 04:35頃 沖縄本島近海 1
2016/07/22 14:02 22日 13:59頃 天草灘 1
2016/07/22 13:22 22日 13:18頃 熊本県熊本地方 3
2016/07/22 11:40 22日 11:37頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/22 09:39 22日 09:36頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/22 08:24 22日 08:21頃 宮城県沖 1
2016/07/22 02:41 22日 02:38頃 内浦湾 2
2016/07/22 01:24 22日 01:21頃 岩手県沖 1
2016/07/21 22:55 21日 22:51頃 茨城県沖 3
2016/07/21 20:19 21日 20:16頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/21 14:40 21日 14:37頃 茨城県南部 1
2016/07/21 08:43 21日 08:40頃 千葉県東方沖 2
2016/07/21 06:59 21日 06:56頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/21 00:00 20日 23:57頃 岩手県沖 1
2016/07/20 21:16 20日 21:13頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/20 21:12 20日 21:10頃 茨城県南部 1
2016/07/20 18:26 20日 18:23頃 内浦湾 1
2016/07/20 16:41 20日 16:36頃 熊本県熊本地方 1
2016/07/20 16:21 20日 16:17頃 岩手県沖 2
2016/07/20 11:42 20日 11:38頃 茨城県南部 2
2016/07/20 11:11 20日 11:08頃 岩手県沿岸北部 1
2016/07/20 10:33 20日 10:29頃 茨城県南部 2
2016/07/20 08:54 20日 08:50頃 岩手県沖 3
2016/07/20 08:19 20日 08:16頃 茨城県南部 1
2016/07/20 07:30 20日 07:25頃 茨城県南部 4
2016/07/20 03:10 20日 03:06頃 駿河湾 2
(続き)