【連載53】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

6月5日日曜日昼

【熊本地震・震災・ライフライン&交通情報】

皆様こんにちは。気象庁は昨日4日、西日本と東海の各地が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。一連の地震で熊本県では昨日4日までに12万4000棟の住宅で被害が確認され、被災地では壊れた屋根にブルーシートを張った住宅が目立ちます。しかし強い日ざしでシートが劣化して破れたり、風に飛ばされたりして雨漏りする住宅が急増しています。ブルーシートが貼られた被災者の方々は雨漏りする部屋の中で家具などをシートで覆い、限られたスペースで暮らしていますが、雨水が壁を伝って2階から1階に流れ、天井にはカビも広がっているようです。「このままでは仕事にも身が入らず気持ちがめいります。雨が降る日は夜も寝られません」。

一連の熊本地震で亡くなった人たちの「四十九日」の法要が昨日営まれ参列した遺族などが冥福を祈りました。とりわけ益城町では2回目の震度7の揺れを観測する地震が起きた4月16日に亡くなった坂本ミヲコさん(83)の法要が営まれ11人の遺族が参列し冥福を祈りました。坂本さんの「四十九日」は本来は3日に当たりますが、お経を上げてもらう寺の住職も被災し、遺族や親族の日程の調整もつかなかったことから昨日4日、法要を行ったということです。全日本仏教会によりますと、一連の地震で熊本県内では、967ある寺のうち確認できているだけで6割を超える594の寺が被害を受けました。震度7の揺れを2回観測した益城町では、法要を行う10の寺のすべてが被害を受け、このうち4つの寺が「全壊」と判定されたということです。熊本県内では「四十九日」の法要は、寺や葬儀場などで営まれることが多いということですが、地震で被害を受けて会場が使えないケースが相次いでいることや遺族や親族が避難生活を続けていて集まることができないことから「四十九日」の法要を行わない遺族も出ています。

安倍総理大臣は昨日4日熊本地震で被害を受けた熊本・大分両県をおよそ1か月ぶりに訪れ、大分県別府市や熊本県益城町などで仮設住宅の建設状況などを視察しました。「1日も早く安心して暮らせる住まいに移っていただけるよう力を尽くしていくと改めて決意した。熊本県全体で2500戸を超える仮設住宅が建設中で、きょうから梅雨に入ったというなかで、町、市、県と力を合わせて進めていきたい」と述べました。また「自治体の財政状況に丁寧に目配りをしていくなかで、あらゆることを念頭に必要な支援をしっかりと行っていきたい。自治体の財政状況が立ちゆかなくなることは絶対にないようにしていきたい」と述べ、財政支援も積極的に検討する考えを示しました。

熊本城の石垣(総表面積約7万9千平方メートル)のうち完全に崩れ落ちたのは8千平方メートル以上にのぼり、それを含め全体の3割の積み直しが必要であることが市の調査でわかりました。復旧に必要な費用や期間の見通しは立っていません。熊本城は戦国武将の加藤清正が築城しました。1889(明治22)年にも地震がありましが記録によりますと、この時に崩れた石垣は約2700平方メートル。今回はその約3倍になります。市の関係者は「長い歴史の中で前例のない被害」と話しています。

東日本大震災で石垣が崩落した福島県白河市の国指定史跡「小峰城跡」(1300年代築)は崩落面積1500平方メートルで3千平方メートルにわたる修理が必要となり約50億円かけて2019年に修復が完了する見込みです。熊本市の熊本城調査研究センターは熊本城の石垣が小峰城跡より高く、被害も大規模なため復旧にはより多額の費用や期間がかかるとみています。担当者は「文化財としての価値を損なわずに安全性を高めることが課題になるだろう」と話しています。

熊本城の復旧に向けた募金活動も各地で始まっています。熊本市は「熊本城災害復旧支援金」を設けて支援を募っています。

支援金の振込先は

肥後銀行熊本市役所支店普通預金1471716

熊本銀行花畑支店普通預金3093417へ。

1.被災地情報

①屋根に張ったシート劣化、雨漏りに悩む被災者急増!

気象庁は昨日4日、西日本と東海の各地が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。熊本県では一連の地震でこれまでに12万棟を超える住宅の被害が確認されていますが、壊れた屋根に張ったブルーシートが破れるなどして雨漏りに悩む被災者が急増し、人手不足からシートの張り替えも進まず、不安が広がっています。

一連の地震で、熊本県では昨日4日までに12万4000棟の住宅で被害が確認され、被災地では壊れた屋根にブルーシートを張った住宅が目立ちます。しかし、強い日ざしでシートが劣化して破れたり、風に飛ばされたりして雨漏りする住宅が急増しています。

町の半数近くの住宅が被災した熊本県甲佐町の井上徹さんは、地震発生直後に壊れた自宅の屋根にシートを張りましたが、1か月もたたないうちにシートが破れてしまいました。雨漏りがひどくなり、井上さんはシートの張り替えを業者に依頼しましたが、人手不足を理由に断られたといいます。

今は雨漏りする部屋の中で家具などをシートで覆い、限られたスペースで暮らしていますが、雨水が壁を伝って2階から1階に流れ、天井にはカビも広がっています。

井上さんは「このままでは仕事にも身が入らず気持ちがめいります。雨が降る日は夜も寝られません」と話していました。

屋根のシートの張り替えを求める被災者からの依頼は、最近、各地のボランティアセンターにも相次いで寄せられています。

熊本県甲佐町の災害ボランティアセンターでは、このところシートを張り替えてほしいという依頼が増えていますが、屋根での作業は危険が伴うとして一般のボランティアには頼めないということです。高齢の被災者の中には自分で作業ができない人も少なくないということで、センターは対応に苦慮しています。

甲佐町の災害ボランティアセンターの松本茂事務局長は「被災者は不安のなかで生活を続けています。熊本県内の業者はどこも手がいっぱいなので、県外から作業できる方に来てほしい」と話していました。

熊本地震の被災地では人手不足などから住宅の修理に時間がかかる見込みで、しばらくは屋根にシートをかけたまま暮らさざるをえない被災者も少なくありません。修理の依頼を受ける業者の間では、少しでも長持ちするシートを普及させようという動きが出始めています。

熊本県内の瓦職人で作る組合が先月27日に開いた会合では、集まった職人たちから「連日、シートの張り替え作業に追われて屋根の修理が一向に進まない」という声が上がり、今後、張り替える際には丈夫な素材のシートを使うべきだという提案が出されました。

熊本県甲佐町の瓦職人、岡本泰文さんが屋根への張り替え用として提案しているのは、テントなどにも使われるゴム製のシートです。このシートは熱や紫外線に強く、割れた瓦でこすられても破れにくいのが特徴で、ゴム製で屋根に密着しやすいことから台風にも強いということです。通常のポリエチレン製のシートに比べ価格は2倍~3倍ということですが、岡本さんは耐久性の高いシートを使うことで張り替えの回数を減らせば、負担の軽減につながるとして利用を促しています。

岡本さんは「張り方がよければ梅雨や台風にも十分耐えることができ、,2,3年は長持ちします。雨漏りから住宅を守るために長い目でみて使ってほしい」と話していました。

②梅雨入りの被災地 大雨予想の場合は早期避難を

気象庁は昨日4日、西日本と東海の各地が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。一連の地震で大きな被害が出た熊本県南阿蘇村では住民に雨の際の避難について説明する会が昨晩に開かれ、村は、地震の影響で土砂災害の危険性が高くなっているとして、大雨が予想される場合は早めに避難するよう呼びかけました。

昨晩、南阿蘇村の隣の大津町で開かれた説明会には、およそ300人が出席しました。はじめに、被害の状況を調査した熊本大学の鳥井真之特任准教授が土砂災害の危険箇所を記した地図を示し、「地震で地盤が緩み、これまで危険性が指摘されていなかった地域でも少しの雨で土砂崩れが発生するおそれがある」と説明しました。

また、村の担当者は土砂災害の危険性が高くなっているとして、避難指示や避難勧告を出す雨量の基準を通常の7割程度に引き下げる方針を説明し、特に、大雨が予想される場合は早めに避難するよう呼びかけました。

南阿蘇村によりますと、村内では農作物や家畜の世話を続ける必要があるなどとして、被害を受けた自宅やその近くで生活を続けている人が少なくないということです。

出席した男性は「父親が今も村の自宅に住んでいるので、早めに避難するよう伝えたい」と話していました。南阿蘇村は、同様の説明会を7日まで4回にわたって開くことにしています。

③熊本地震の犠牲者 四十九日の法要

熊本県内では、一連の熊本地震で亡くなった人たちの「四十九日」の法要が営まれ、参列した遺族などが冥福を祈りました。

熊本県益城町では、2回目の震度7の揺れを観測する地震が起きた4月16日に亡くなった、坂本ミヲコさん(83)の法要が営まれ、11人の遺族が参列し冥福を祈りました。坂本さんの「四十九日」は、本来は3日に当たりますが、お経を上げてもらう寺の住職も被災し、遺族や親族の日程の調整もつかなかったことから昨日4日、法要を行ったということです。

坂本さんの長女の宮嶋眞裕美さん(60)は「周りがひどい状況なので、きょう法要をすることが出来てほっとしています。亡くなった母には『安らかに眠ってください』と伝えたいです」と話していました。

この葬儀場は3棟の建物が地震の被害を受け、プレハブの施設で葬儀や法要を行っていますが、祭壇などの設備が足りないため「四十九日」の法要の日取りを変更してもらうケースもあるということです。葬儀場を経営する川端康成さんは、「プレハブという形でしかお世話出来ず、ご遺族の皆さんに申し訳ないです。できるだけ早く施設を作り直したいです」と話していました。

一方、遺族の中には、法要は何とか行ったものの、葬儀場が被害を受けて大勢の人を集められる環境が整っていないなどとして、葬儀を執り行うことができない人もいます。

益城町の村田千鶴子さんは、夫の恵祐さんを2回目の震度7の揺れを観測した4月16日の地震で亡くしました。代々、法要や葬儀でお経を上げてもらっていた益城町の寺の住職が被災し、鹿児島県内に避難していましたが、依頼を受けて恵祐さんの四十九日に当たる3日に地元に駆けつけたため、葬儀場にあるプレハブの仮設の施設で親族中心の法要を行うことができました。しかし、葬儀には、お世話になった地元の人たちを100人以上呼びたい考えで、仮設の施設では手狭なため葬儀まで行うことはできないと考えています。葬儀場が再建されるなど大勢の人が集まり、夫を追悼することができる環境が整うまで、葬儀を待ちたいとしています。

村田さんは「夫の遺骨を義理の妹の家に一時的に保管してもらっている状態なので、できるだけ早く葬儀をしてあげたいです」と話していました。

全日本仏教会によりますと、一連の地震で熊本県内では、967ある寺のうち確認できているだけで6割を超える594の寺が被害を受けました。震度7の揺れを2回観測した益城町では、法要を行う10の寺のすべてが被害を受け、このうち4つの寺が「全壊」と判定されたということです。

熊本県内では「四十九日」の法要は、寺や葬儀場などで営まれることが多いということですが、地震で被害を受けて会場が使えないケースが相次いでいることや遺族や親族が避難生活を続けていて集まることができないことから「四十九日」の法要を行わない遺族も出ています。

➃首相、 仮設住宅の建設急ぐ 財政支援も積極検討!

安倍総理大臣は、熊本地震で被害を受けた熊本・大分両県を視察したあと、記者団に対し、仮設住宅の建設を急ぐとともに、自治体の財政状況に応じた財政支援も積極的に検討する考えを示しました。

安倍総理大臣は、熊本地震で被害を受けた熊本・大分両県をおよそ1か月ぶりに訪れ、大分県別府市や熊本県益城町などで仮設住宅の建設状況などを視察しました。

安倍総理大臣は、このうち熊本県御船町では避難所を訪れ、避難生活を続けている人たちに「体の具合はどうですか」などと声をかけて回りました。また益城町では、今月中旬の入居開始を目指して工事が進む仮設住宅の建設現場を視察しました。

このあと安倍総理大臣は、記者団に対し、「1日も早く安心して暮らせる住まいに移っていただけるよう力を尽くしていくと改めて決意した。熊本県全体で2500戸を超える仮設住宅が建設中で、きょうから梅雨に入ったというなかで、町、市、県と力を合わせて進めていきたい」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は、「自治体の財政状況に丁寧に目配りをしていくなかで、あらゆることを念頭に必要な支援をしっかりと行っていきたい。自治体の財政状況が立ちゆかなくなることは絶対にないようにしていきたい」と述べ、財政支援も積極的に検討する考えを示しました。

⑤熊本城の石垣、3割「積み直し必要」、8千平米が崩落!

熊本地震で被災した熊本城の石垣(総表面積約7万9千平方メートル)のうち完全に崩れ落ちたのは8千平方メートル以上にのぼり、それを含め全体の3割の積み直しが必要であることが、市の調査でわかりました。復旧に必要な費用や期間の見通しは立っていません。

熊本城は、戦国武将の加藤清正が築城しました。1889(明治22)年にも地震がありましが、記録によりますと、この時に崩れた石垣は約2700平方メートル。今回はその約3倍になります。市の関係者は「長い歴史の中で前例のない被害」と話しています。

石垣は大半が国の特別史跡に指定され「武者返し」と呼ばれる、上に向かって反り返った曲線美で知られていますが、4月14日の前震と16日の本震で次々に崩れた。元の位置からせり出した状態の石もあり、約2万3500平方メートル分を積み直す必要があるとのことです。

石垣以外の城の建造物も宇土櫓(やぐら)の続櫓が倒壊するなど、13の重要文化財が全て被災。被害の全容はわかっていない。

城を管理する熊本市は、余震による二次災害を警戒しながら復旧を進めます。崩れた石の元の位置を特定して積み直し、本来の姿に戻すことをめざしますが、工法などの検討はこれからです。

東日本大震災で石垣が崩落した福島県白河市の国指定史跡「小峰城跡」(1300年代築)は、崩落面積1500平方メートルで、3千平方メートルにわたる修理が必要となり、約50億円かけて2019年に修復が完了する見込みです。

熊本市の熊本城調査研究センターは、熊本城の石垣が小峰城跡より高く、被害も大規模なため、復旧にはより多額の費用や期間がかかるとみています。担当者は「文化財としての価値を損なわずに安全性を高めることが課題になるだろう」と話しています。

熊本城の復旧に向けた募金活動も各地で始まっています。熊本市は「熊本城災害復旧支援金」を設けて支援を募っています。

*支援金の振込先は

・肥後銀行熊本市役所支店普通預金1471716

・熊本銀行花畑支店普通預金3093417へ。

⑥「阿蘇復耕祭」みんなで田植え、枯れていた湧水が復活!

九州から東海までの梅雨入りを気象庁が発表した昨日4日、熊本県阿蘇市の狩尾地区で、地震で断念しかけた田植えをボランティアの手を借りて行う「阿蘇復耕祭」が行われました。雨の中、県内外から約1千人(主催者発表)が参加し地元産品の物販もありました。

狩尾地区の一部は地震で水路が崩れ、農業用水を川からくむポンプも故障しまし。しかし地元の神社境内で30~40年間、ほとんど枯れていた湧水が復活して使用可能に。水路もボランティアが修復し、湧水を引けば田植えができるようになりました。

開会式では鼓の演奏者グループが五穀豊穣を祈る曲を演奏。参加者は雨具に裸足で農家5戸分、約1.2ヘクタールの田に数本ずつ苗を植えた。長女(4)らと参加した熊本市南区の平田リエさん(36)は「復興に協力したかったし、子どもに田植えを経験させたかった」。

地元の農家や商店、NPO法人などでつくる実行委員会が企画しました。参加者はすべて手弁当で田植えも無償。復興支援Tシャツなどを売るブース約30点も並びました。

地元でガソリンスタンドなどを営む実行委の鎌倉吉孝委員長は「農業と観光は阿蘇の基幹産業。あきらめかけていた田植えも可能になった。このイベントで地域を元気づけたい」と話しています。

開催に協力した内牧温泉街繁栄会の中村洋史会長(45)は「多くの人が集まり宿泊、観光してもらえば、経済的な復興にもつながる」と語っています。

⑦熊本の被災地にお茶わん送ろう!神戸のNPOが呼びかけ!

「熊本地震の被災地にお茶わんを送ろう」と神戸市のNPO法人「ひまわりの夢企画」が全国に呼びかけています。名付けて「お茶わんプロジェクト」。被災者が仮設住宅に入居する際に食器類を無料で配ります。発案者の荒井勣さん(70)は「食器棚の隅に眠っているコーヒーカップやお茶わんセットとか、未使用の食器があれば協力してほしい」と募っています。

企画は6回目。1回目は2004年、新潟県中越地震の時だ。荒井さんは阪神大震災の支援の際、仮設住宅の入居者が「紙皿でなくお茶わんでご飯を食べたい」と話していたことを思い出して始めたそうです。東日本大震災では約5千箱の食器類を仮設住宅の入居に合わせて配りました。

今回は、熊本のNPO法人の協力を得ました。仮設住宅の入居の際、現地で「無料食器市」を開き、好きな食器を持っていってもらう予定です。「震度6ぐらいになると多くの食器が壊れる。食器を手にするのは小さな幸せだが、それを届けられたら」と荒井さんは語っています。

募っているのは、未使用の食器類。段ボールに食器の種類と数を記入し、割れないように包装して送ってほしいということです。

*送り先は

〒862-0967熊本市中央区九品寺3の3の26

NPO法人でんでん虫の会「お茶わんプロジェクト」係。

7月10日まで。

問い合わせは、夢企画(078-787-7387)。

⑧益城の新茶、感謝の便り、支援受け収穫「恩返しを」!

熊本地震で2度の震度7に襲われた熊本県益城町で栽培された摘み立ての新茶が「復興益城茶」として売り出されています。「2度の地震に耐えた茶畑、この大地の力をみなさまへ」。ボランティアや近所の人たちに助けられて収穫にこぎ着けた感謝の思いを込めました。

販売しているのは1929(昭和4)年創業の「お茶の富澤」。代表は4代目の富澤堅仁さん(34)。3代目の父一行さん(66)ら家族で経営しています。

4月14日の前震で、堅仁さんは町内の販売店で落ちた商品を片付けた後、消防団の活動に参加。16日未明の本震のときは、町内の橋で交通整理をしていました。橋が波打ち、砂煙とともにガードレールが崩れ落ちました。

茶畑と工場は無事でしたが、販売店は全壊。家族と約2週間、避難所で暮らしました。新茶収穫は23日ごろからの予定でしたが、1週間遅れました。堅仁さんは「早く摘みたい」と焦りましたが、周辺は多くの家が倒壊し、車中泊をしている人も大勢いました。「こんなときにお茶を作っていていいのか」。そんな自問自答もありました。

茶畑の面積は3.5ヘクタール。茶葉にシートをかぶせて成長を遅らせ、その分、旨みや甘みが増すように工夫するのが伝統の技です。今回その作業をボランティアや近所の人が手伝ってくれました。

堅仁さんの妻知春さん(33)は、出来上がった新茶を販売する際、店頭に添えたり、郵送時に同封したりする商品案内に「復興益城茶」の字を入れました。文言は家族で話し合い、知春さんが直筆で書きました。「汚い字だけど、『地震に負けず前を向いてやっています』と伝えたい」と話しています。

商品を郵送するときには「ご支援頂いた皆様のおかげで無事に新茶が取れました」と書いた手紙も付けているとのことです。

地震後、インターネットでの注文が増えまし。「微力ながら応援しています」といったメッセージが添えられることもあるそうです。

堅仁さんは「茶畑と工場が無事だったのは奇跡。頑張っている姿を見せること、そしていずれ地域で雇用を生めるような企業に成長し、復興に貢献することが、助けてくれた人への恩返しになると思う」と話しています。

*ホームページwww.ochanotomizawa.comのほか、町内ではJAの直売所「よかよか うまか とれたて市場益城店」などで販売しています。

熊本県によりますと、2014年度、県内の荒茶(摘んだ茶葉を工場で製品になる前段階にしたもの)の生産量は約1300トンで全国9位。県内の45市町村でみると、益城町の生産量は20トンで12位でした。

2.水道情報

「本日6月5日の給水場所」

『熊本市』

・熊本市上下水道局

『益城町』

・益城町水道センター

*午前8時半~午後17時まで

『西原村』

・山西小学校

・河原小学校

・西原中学校

*上記3か所は24時間

『美里町』

・美里町役場中央庁舎

『南阿蘇村』

・旧立野小学校グラウンド

・沢津野公民館

・東急第一別荘

・旧長陽西部小学校前

・コーポイマムラ前

*上記5か所は午前9時~午後18時まで

3.ここ一週間の地震

2016/06/05 11:51 05日 11:48頃 奄美大島北西沖 1

2016/06/05 10:39 05日 10:36頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:33 05日 06:29頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:12 05日 06:09頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:05 05日 06:02頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/05 06:00 05日 05:56頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/05 05:06 05日 05:02頃 宮城県沖 1

2016/06/05 04:57 05日 04:54頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/05 04:49 05日 04:46頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 18:06 04日 18:03頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/04 15:30 04日 15:27頃 和歌山県北部 1

2016/06/04 15:02 04日 14:56頃 薩摩半島西方沖 3

2016/06/04 12:19 04日 12:15頃 十勝沖 3

2016/06/04 08:15 04日 08:10頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 01:14 04日 01:10頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 01:05 04日 01:01頃 福島県沖 1

2016/06/04 00:51 04日 00:48頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/04 00:12 04日 00:08頃 北海道南西沖 1

2016/06/03 23:53 03日 23:48頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/06/03 19:19 03日 19:16頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/03 16:25 03日 16:21頃 千葉県東方沖 1

2016/06/03 14:38 03日 14:35頃 沖縄本島北西沖 1

2016/06/03 10:44 03日 10:41頃 大分県中部 1

2016/06/03 10:42 03日 10:39頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/03 08:33 03日 08:30頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/03 08:29 03日 08:25頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/03 08:10 03日 08:07頃 有明海 1

2016/06/03 08:01 03日 07:58頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/03 06:49 03日 06:45頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/03 00:56 03日 00:53頃 千葉県東方沖 1

2016/06/03 00:44 03日 00:40頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/06/02 22:38 02日 22:35頃 千葉県東方沖 3

2016/06/02 21:15 02日 21:12頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/02 21:10 02日 21:07頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/02 19:40 02日 19:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 18:40 02日 18:36頃 千葉県東方沖 3

2016/06/02 18:08 02日 18:05頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/02 16:47 02日 16:44頃 熊本県阿蘇地方 3

2016/06/02 16:10 02日 16:07頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/02 11:40 02日 11:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 11:30 02日 11:27頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 10:47 02日 10:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 09:31 02日 09:28頃 熊本県天草・芦北地方 3

2016/06/02 07:39 02日 07:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 07:38 02日 07:34頃 千葉県北西部 2

2016/06/02 07:01 02日 06:58頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/02 04:02 02日 03:59頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 02:59 02日 02:56頃 熊本県阿蘇地方 3

2016/06/02 01:17 02日 01:12頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 00:38 02日 00:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/01 19:56 01日 19:53頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/06/01 18:37 01日 18:34頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/01 17:44 01日 17:41頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/01 16:17 01日 16:13頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/01 15:52 01日 15:49頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/01 04:45 01日 04:41頃 茨城県北部 1

2016/06/01 03:33 01日 03:30頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/05/31 19:53 31日 19:49頃 豊後水道 2

2016/05/31 16:19 31日 16:16頃 有明海 1

2016/05/31 14:28 31日 14:24頃 石垣島北西沖 3

2016/05/31 05:22 31日 05:18頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/31 00:30 31日 00:27頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/30 23:42 30日 23:38頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 21:24 30日 21:20頃 千葉県東方沖 2

2016/05/30 20:55 30日 20:52頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 19:37 30日 19:33頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/30 18:53 30日 18:48頃 宮古島近海 1

2016/05/30 18:16 30日 18:13頃 岩手県内陸南部 1

2016/05/30 14:53 30日 14:49頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/30 03:27 30日 03:23頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 01:44 30日 01:40頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 01:43 30日 01:38頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 01:36 30日 01:30頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/30 00:35 30日 00:31頃 宮古島近海 1

2016/05/29 17:18 29日 17:15頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/29 13:25 29日 13:21頃 埼玉県秩父地方 1

2016/05/29 12:14 29日 12:10頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/29 11:33 29日 11:29頃 宮城県沖 1

2016/05/29 10:58 29日 10:55頃 和歌山県北部 1

2016/05/29 06:57 29日 06:53頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/29 01:23 29日 01:18頃 熊本県熊本地方 3

2016/05/29 00:19 29日 00:15頃 根室半島南東沖 1

(続く)

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