【連載63】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

6月15日水曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんにちは。昨日で熊本地震発生から2か月が経ちましたが県内では昨日14日午後13時半の時点で『124か所の避難所に合わせて6211人が避難』しています。また昨日のFBで住宅被害は14万741棟と発表しましたが熊本県の災害対策本部によりますと県内で被害が確認された住宅は昨日14日午後13時半現在『14万1970棟』に上っています。またまた増えました。なかなか数字が確定できません。

避難している6211人の方々は「軒先」での避難生活を余儀なくされている人も数多くいます。「軒先避難」とは自宅に戻ったものの、建物が被害を受けて住めないため、敷地内にある小屋やテントなどの「軒先」で避難生活を送る人のことの総称です。被害の深刻さを象徴しているともいえます。仮設住宅ができるまで避難所に残り続ける方法もあります。にも拘らずどうして避難所から出るのでしょうか?「避難所ではプライバシーが確保できない」「農作業があり田んぼや畑から離れられない」などを理由として挙げる人が多くいます。益城町島田の農家宮崎誠さん(36)は妻と小中学生の子ども2人とともにおよそ3週間、避難所で過ごしました。しかし先月上旬、避難所を出て自宅の敷地内にある車庫で家族4人で寝泊りしています。宮崎さんは「周りに気を使わずに家族との時間を過ごしたい」「今月はニラの植え付け時期にあたり苗の水やりなど毎日作業があり自宅近くにある畑から離れられない」ことなどから「軒先避難」を選んだと話しています。一方で車庫は雨が降ると雨漏りしたり、音で寝付けなかったりすることもあるほか晴れた日の日中は暑くて中にいられない日もあるということです。また益城町平田の岩尾明好さん(81)は自宅が全壊したため妻の悦子さん(80)と55歳の長女の3人で地震のあと自宅前の広場に止めた車の中で寝泊まりしていました。しかし車中泊を続ければエコノミークラス症候群になるおそれがあるほか自宅から家財道具などが盗まれるのが心配だとして凡そ1週間後に自宅敷地内の車庫での生活に切り替えました。車庫の入り口にはシートを張り、雨風を防いでいますが冷房がないため晴れた日は暑くて中にはいられないといいます。このため日中は熱中症になるのを避けるため全壊した家の中で過ごしています。岩尾さんは「強い余震が襲ってきても、日中なら起きているので全壊した家からすぐに外に逃げられる」と話していますが地震が続く中、不安だと嘆いています。

澤田道夫准教授は「行政は、こうした人たちがどこにどのくらいいるのか早急に実態の把握を進め対策を検討するとともに地域の住民どうしも協力し情報を共有するなどの対策が重要だと思う」と話しています。

益城町では昨日14日から仮設住宅の入居が始まりましたが軒先避難をしている人たちの中には仮設住宅に入れるまでにあと1か月程度かかる人もいれば自宅や畑から遠いとして入居を断った人もいます。多くの住宅が被害を受けた熊本地震の被災地を象徴するような「軒先避難」。地震が続き、大雨と猛暑の危険が迫る中で、被災者が孤立しないような対策が求めてられています。

熊本地震の被災地で医療支援を行うグループが2000人余りの避難者の検診を行った結果、およそ1割の人の足に「エコノミークラス症候群」を起こすおそれのある、血のかたまりが見つかったと発表しました。避難生活を送る人は水分を取って運動するなど予防に努めるよう呼びかけています。医療グループによりますと東日本大震災では発生後4カ月~5か月たって仮設住宅への入居が行われるころ再びエコノミークラス症候群の患者が増えたという報告があり、医療グループは引き続き支援を行うことにしています。

熊本市社会福祉協議会によりますと平日のボランティアの数は受け付けを始めた当初の3割ほどのおよそ200人にまで落ち込んでいるということです。東日本(東北)震災の時も最大1日12000人居たボランティアがGWを過ぎ夏になる前には一日200人に減りました。全く同じ状態です。ボランティアは基本的に「自給自足」「自費」です。多くのボランティアは被災地でボランティアを行ない「お金がなくなる」と地元に戻りアルバイトなどして資金を稼ぎ再び被災地に戻ります。先日鎌倉市が熊本被災地にボランティアに行く人(鎌倉市在住又は在勤)に援助を始めたように余裕のある自治体は熊本被災地にしても東日本被災地にしてもボランティアに行く人に「援助」すべきです!ボランティアは自分の生活、広義に言えば「人生を投げ捨てて」被災地で「無償の支援」を喜んでしているのです。被災者にとってはまさに「天使」です。しかし被災地に行くのには交通費などが莫大にかかり、また被災地で生きて行く為には誰の援助もないわけですから全て「自費で賄わなければ」なりません。赤十字が多額の義援金を集めながら未だに最高20万円しか被災者に配布していません。残りは自分達でプールしています。誰にいくら配布していいかわかならないならばせめて「ボランティアの活動費」に充てるべきではないでしょうか?このままだとボランティアの数はますます減り続け自治体の職員は自分で自分の首を絞めることとなってしまいます。今一度ボランティアのあり方を検討すべきではないでしょうか?緊急の課題だと小生は思います。

1.被災地情報

①熊本地震2か月 避難者は6211人!

一連の熊本地震で、最初に震度7を観測した地震が起きてから、昨日14日で2か月になりました。熊本県の災害対策本部によりますと、県内では昨日14日午後13時半の時点で124か所の避難所に合わせて6211人が避難しています。

このうち最も避難者が多いのは、益城町で2059人。次いで熊本市が1531人、南阿蘇村が955人、西原村が545人、嘉島町が330人、御船町が257人、宇城市が250人などとなっています。

また、熊本県の災害対策本部によりますと、県内で被害が確認された住宅は、昨日14日午後13時半現在、14万1970棟に上っています。このうち全壊は、熊本市で2306棟、益城町で2309棟、御船町で693棟、西原村で506棟など、合わせて7577棟です。

また半壊は、熊本市で1万2277棟、益城町で2452棟、御船町で1232棟など、合わせて2万2784棟です。

一部破損は、熊本市で6万8876棟、益城町で5209棟、合志市で4802棟、宇土市で4564棟、菊陽町で3715棟など、合わせて10万8762棟に上っています。

このほか南阿蘇村で被害を受けた2846棟については、全壊や半壊といった程度が分からないということです。

一方、大分県では一連の地震で、昨日14日までに県内の3343棟の住宅で被害が確認されたと発表しました。全壊が3棟、半壊が106棟、一部損壊が3234棟となっています。

また、けが人は重傷が4人、軽症が24人の合わせて28人となっています。

②今も続く“軒先避難”の実態は!

一連の熊本地震から2か月……熊本県内では、今も6000人以上が避難所で過ごしています。そんななか、「軒先」での避難生活を余儀なくされている人も数多くいます。最初の地震の発生から2か月たっても続く「軒先避難」は、熊本地震の被害の深刻さを象徴しているともいえます。

「私は熊本市内ですが、赤紙で倒壊寸前の自宅で生活しているので、これからの時期、蚊や虫は本当にどうしたもんかと思っています」

「うちの避難所でも、朝パン、昼おにぎり、夜揚げ物弁当…という代わり映えのないレパートリーですでに食欲は落ち、野菜不足も深刻です」

「車中泊や避難生活の影響で、2年半前に完治していた病気が再発してました。休養の話も出たけど、この状況で仕事を辞めるわけにもいかない」

熊本地震の被災地では、今も多くの人が厳しい生活を余儀なくされ、インターネットでは窮状を訴えるツイートが見られます。

そんな被災地で相次いでいるのが「軒先避難」です。

避難所を出るなどして自宅に戻ったものの、建物が被害を受けて住めないため、敷地内にある小屋やテントなどの「軒先」で避難生活を送る人が多くいるのです。

震度7を2回観測した熊本県益城町で先月、日本財団が行った調査で、その実態が少しずつ明らかになってきました。それによりますと、建物の危険性を調べる応急危険度判定で自宅が「要注意」以上と判定され、避難所に入っていない世帯を対象に避難の状況などについて聞いた結果、170世帯、382人が軒先で避難生活を送っていることが分かりました。

益城町健康づくり推進課の安田弘人課長は「数が非常に多いと思っている。調査結果を分析し、町として早急に対策を講じなければならないと思っている」と話しています。

なぜ軒先避難なのか?

熊本県で被害を受けた住宅は、これまでに確認されただけで14万棟以上にも上ります。修理のめどさえ立たないという人も多く、いつ自宅の中に戻れるのかも分からない状況のなかで、「軒先避難」は生じています。

ただ、仮設住宅ができるまで避難所に残り続ける方法もあります。なぜ、それでも避難所から出るのでしょうか。

「避難所ではプライバシーが確保できない」や「農作業があり田んぼや畑から離れられない」などを理由として挙げる人が多くいました。

このうち、益城町島田の農家、宮崎誠さん(36)は、一連の地震で自宅が全壊し、妻と小中学生の子ども2人とともにおよそ3週間、避難所で過ごしました。しかし、先月上旬、避難所を出て自宅の敷地内にある車庫で家族4人で寝泊りしています。宮崎さんは「周りに気を使わずに家族との時間を過ごしたい」ことや「今月はニラの植え付け時期にあたり、苗の水やりなど毎日作業があり、自宅近くにある畑から離れられない」ことなどから、「軒先避難」を選んだと話しています。

一方で、車庫は、雨が降ると雨漏りしたり、雨音で寝付けなかったりすることもあるほか、晴れた日の日中は暑くて、中にいられない日もあるということです。

宮崎さんは「おとといも熊本県内で震度5弱の揺れを観測する地震が起きるなど、連日、地震が続いていて、いろいろな不安がある。軒先避難は、家族だけの時間が持てるので、いい面もあるが不便なところも多い。家族には仮設住宅に入るまではここで我慢してくれというしかない」と話していました。

一方、相次ぐ地震に加え、大雨や猛暑に不安を感じている人もいます。

益城町平田の岩尾明好さん(81)は、自宅が全壊したため、妻の悦子さん(80)と55歳の長女の3人で、地震のあと、自宅前の広場に止めた車の中で寝泊まりしていました。しかし、車中泊を続ければエコノミークラス症候群になるおそれがあるほか、自宅から家財道具などが盗まれるのが心配だとして、およそ1週間後に自宅敷地内の車庫での生活に切り替えました。車庫の入り口にはシートを張り、雨風を防いでいますが、冷房がないため、晴れた日は暑くて中にはいられないといいます。このため日中は、熱中症になるのを避けるため全壊した家の中で過ごしています。

岩尾さんは「強い余震が襲ってきても、日中なら起きているので、全壊した家からすぐに外に逃げられる」と話していますが、地震が続く中、不安だといいます。

さらに、自宅の敷地の前にある山の斜面には、一連の地震のあと、多数の亀裂が見つかり、大雨の際には崩れるおそれがあるとして、町が注意を呼びかけています。

岩尾さんは「おとといも大きな地震が起きて、ちょっとまだ油断がならないです。これから大雨や猛暑がやってくるので、非常に不安です。早く仮設住宅に入りたいです」と話していました。

地域の防災に詳しい熊本県立大学の澤田道夫准教授は「軒先に避難している人たちは、地震や大雨による土砂災害の危険にさらされているほか、避難所に避難している人たちと比べて行政などからの情報が入りづらく、大雨などの際の素早い避難が難しくなる可能性がある」と指摘しています。そのうえで、「行政は、こうした人たちがどこにどのくらいいるのか、早急に実態の把握を進め、対策を検討するとともに、地域の住民どうしも協力し、情報を共有するなどの対策が重要だと思う」と話していました。

益城町では昨日14日から仮設住宅の入居が始まりましたが、軒先避難をしている人たちの中には、仮設住宅に入れるまでにあと1か月程度かかる人もいれば、自宅や畑から遠いとして入居を断った人もいます。

多くの住宅が被害を受けた熊本地震の被災地を象徴するような「軒先避難」。地震が続き、大雨と猛暑の危険が迫る中で、被災者が孤立しないような対策が求めてられています。

③避難者の1割に血栓 エコノミークラス症候群起こすおそれ!

熊本地震の被災地で医療支援を行うグループが、2000人余りの避難者の検診を行った結果、およそ1割の人の足に「エコノミークラス症候群」を起こすおそれのある、血のかたまりが見つかったと発表しました。避難生活を送る人は水分を取って運動するなど予防に努めるよう呼びかけています。

熊本市民病院の橋本洋一郎医師などのグループは、4月から先月にかけて、熊本県内の避難所で生活したり車中泊を続けたりしている避難者2000人余りを対象に検診を行い、エコノミークラス症候群を起こすおそれのある血のかたまり「血栓」が、足にできていないか調べました。

その結果、およそ1割に当たる185人で血栓が見つかったということです。70歳以上で睡眠薬を服用し、足に腫れやむくみがある人は血栓が見つかる割合が特に高かったということです。

熊本県によりますと、県内でこれまでに入院が必要とされたエコノミークラス症候群の患者は51人いて、このうち1人が死亡しています。

医療グループによりますと、東日本大震災では発生後4カ月~5か月たって仮設住宅への入居が行われるころ、再びエコノミークラス症候群の患者が増えたという報告があり、医療グループは引き続き支援を行うことにしています。

橋本医師は「水分をしっかり取ってこまめに運動するなど、予防に努めるとともに、多くの人に検診を受けてもらいたい」と話しています。

➃熊本地震 火山灰の軟弱地盤で揺れ1.5倍に増幅か!?

一連の熊本地震で震度7の激しい揺れを2回観測した熊本県益城町では、火山灰が積もって出来た軟弱な地盤によって、場所によっては地震の揺れの大きさが1.5倍前後に増幅されたとみられることが専門家の調査で分かりました。調査を行った専門家は、軟弱な地盤が住宅などの被害の拡大につながった可能性があるとして、さらに解析を進めています。

産業技術総合研究所と新潟大学の研究グループによりますと、一連の熊本地震では、震度7を2回観測した益城町から熊本市東区にかけて、住宅が全壊するなど被害が特に大きかった地域が東西におよそ3キロにわたって帯状に広がっています。

研究グループは、こうした被害と、火山灰が積もって出来た軟弱な地盤との関係について詳しく調べるため、今月上旬に複数の臨時の地震計を設置して、車が通った際の振動などを観測し、地盤の揺れやすさを調べました。

その結果、住宅の被害が大きかった益城町の宮園地区では、地表から少なくともおよそ10メートル~20メートルの深さまで火山灰が積もって出来たとみられる軟弱な地盤に覆われ、およそ1キロ北側に離れた比較的地盤の固いところと比べて、地震の揺れの大きさが1.5倍前後に増幅された可能性があることが分かりました。研究グループでは、軟弱な地盤による揺れの増幅が住宅の被害を拡大させた要因の一つとみて、さらに解析を進めることにしています。

産業技術総合研究所の長郁夫主任研究員は、「今回と同じような火山灰の層は国内の各地にあるほか、川の周辺の堆積層も揺れを増幅させやすいことが知られている。こうした軟弱な地盤がどこに広がっているかを各地で調べ、防災に生かす必要がある」と話しています。

⑤熊本地震2か月、 活動減る傾向も余震に十分注意を!

一連の熊本地震の発生から、昨日14日で2か月になりました。地震活動は全体として減る傾向が見られるものの、12日には熊本県で震度5弱の揺れを観測する地震が起きるなど活動は続いていて、気象庁は、熊本県では11か月程度は、最大で震度5強程度の揺れを伴う余震に十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、一連の熊本地震では4月14日と16日に熊本県で震度7の激しい揺れを観測したあと、熊本県や大分県で余震が相次ぎ、震度1以上を観測した地震はこれまでに1700回を超えています。

地震活動は1日に100回を超えていた発生当初と比べて、全体として減る傾向が見られ、大分県中部では先月以降、震度3以上を観測する地震は発生していません。

一方、熊本県では12日に八代市で震度5弱を観測する地震が起きるなど活動は続いています。気象庁は、熊本県では今後もおおむね1か月程度は、最大で震度5強程度の揺れを伴う余震に十分注意するよう呼びかけています。

また、九州では規模の大きな地震の2,3か月後に同じくらいの規模の別の地震が周辺で発生したことがあるため、熊本県から大分県にかけては、少なくとも1か月程度は、震度6弱以上の激しい揺れを伴う地震にも注意を呼びかけています。

⑥熊本地震から2か月、 迅速な生活再建策を指示!

熊本市では災害対策本部の会議が開かれ、市長が被災した市民の生活再建に向け、り災証明書の発行や被害家屋の調査を迅速に進めるよう指示しました。

熊本市の災害対策本部の会議には、大西市長と幹部職員などおよそ30人が出席し、初めに全員で黙とうして地震で犠牲になった人たちを悼みました。続いて、各部署の担当者が、り災証明書の発行状況や仮設住宅の整備状況などを報告しました。

熊本市では、昨日14日時点で1万4614棟の住宅に全壊や半壊の被害が確認されているほか、1531人が避難所での生活を余儀なくされています。

大西市長は「2か月たった今も1500人以上が避難所にいるという現実を受け止め、状況の把握を進めて被災者の立場に立った対応を取らなくてはならない」と述べました。そして、被災した人たちが生活再建の見通しを立てられるよう「り災証明書の発行や家屋被害の再調査などを丁寧かつ迅速に行ったうえ、被災者が納得できる説明をして寄り添ってもらいたい」と指示しました。

他方、熊本市の災害ボランティアセンターではスタッフらが黙とうをささげて犠牲者を追悼しました。熊本市中央区の広場に設置された災害ボランティアセンターには、熊本市社会福祉協議会の職員や東海大学の学生ボランティアなど20人余りが集まりました。初めに、社会福祉協議会の中川奈穂子事務局長が「これまでは、被害を受けた人たちが日常の生活に戻る手伝いをしてきましたが、これからは仮設住宅への引っ越しなど新しい生活に向けた手伝いが必要です」とあいさつしました。そして、職員や学生たちが黙とうをささげて犠牲者を追悼しました。熊本市社会福祉協議会によりますと、平日のボランティアの数は、受け付けを始めた当初の3割ほどのおよそ200人にまで落ち込んでいるということです。ボランティアの運営スタッフで東海大学1年の男子学生は「熊本市内は一見被害が少ないように見えますが、避難生活で多くの人が大変な思いをしています。『ありがとう』の声を励みに頑張りたい」と話していました。

⑦今も2000人避難の益城町、 仮設住宅の入居始まる!

震度7の揺れを2回観測し、今も2000人を超える人が避難生活を送る熊本県益城町で、昨日14日から仮設住宅への入居が始まりました。

入居が始まったのは、益城町の広崎地区と赤井地区に建設された88戸の仮設住宅です。昨日14日は地元の消防署で入居の手続きが行われ、入居する人たちは必要な書類に記入して鍵を受け取ったあと、仮設住宅に向かいました。

このうち自宅が全壊し、熊本市内の孫のアパートに避難している田原八十八さん(82)は、妻の一美さん(75)とともに衣類や生活用品を部屋に運び込みました。2人はともに足の手術をしたばかりで、4畳半の洋室と和室、それにキッチンをゆっくりと見て回り、使い勝手などを確かめていました。田原さんは「畳の香りは久しぶりで、ひとまずほっとしました。生活再建に向け少しずつ前向きに頑張っていきたい」と話していました。

一連の地震で益城町では4700棟以上の住宅が全半壊の被害を受け、今も2000人余りの人が避難生活を送っていて、町は、町内の10か所におよそ1200戸の仮設住宅を建設する方針です。仮設住宅への入居は甲佐町などでも始まっていて、熊本県によりますと、16の市町村で2900戸余りの建設が予定され、来月下旬にはすべて完成する見込みだということです。

⑧発生から月2か月のボランティア!

熊本地震発生から2か月経った昨日14日、熊本県益城町では全国から集ったボランティアが被災した家々を回り、がれきの片付けなどを続けていました。

被災した家の壊れたブロック壁を片付けていた上田巌さん(51)。山口県防府市在住で2009年の「中国・九州北部豪雨」で被災しました。その際に全国各地からの助けに感銘を受けたといいます。「恩返しのつもりでボランティアに来ています」と上田さんは話しています。

ボランティアを依頼した益城町小谷地区の農業・鍬野孝博さん(49)は「この時期はイモの植え付けで忙しく、全壊した家の片付けが進んでいなかった。助かります」と話していました。

⑨熊本市長ら、犠牲者に黙とう!

熊本市役所で災害対策本部会議が開かれ、冒頭で大西一史市長と市職員らが、地震で亡くなられた犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げました。職員を前に大西市長は「被災者の生活再建に向け全力で頑張りましょう」と話していました。

⑩戻る、戻らぬ、日常 熊本地震2か月!

熊本市東区の市立長嶺小の体育館では、約20人が避難生活を送っています。5月末からは体育と部活動での使用が再開され、跳び箱で仕切っています。避難している女性(68)は「元気な声から力をもらえるけど、本当は広く使ってもらいたい、と申し訳ない気持ちになります」と話しています。

⑪ホンダのバイク、熊本で組み立て一部再開 夏に完全復旧

ホンダは昨日14日、熊本地震で被災した熊本製作所(熊本県大津町)で、二輪車の組み立てを一部再開したと発表しました。同製作所は二輪車の国内唯一の生産拠点。今月6日に1日数台で生産を再開し、今週から1日約20台に増やしました。8月半ばの完全復旧を見込んでおり、生産する車種や台数をさらに増やしていく予定です。

同製作所は地震の影響で建屋や生産設備が損傷し、4月14日にすべての操業を停止。5月6日にギアなど一部の部品の生産を再開しましたが、二輪車の完成車の組み立てはできない状態が続いていました。ホンダの国内子会社で生産する四輪車向けのエンジン部品もつくっていますが、こちらは生産再開のめどがたっていません。

生産を再開したのは、大型スポーツモデル「CRF1000L アフリカツイン」。2月の発売から1週間で1年分の販売計画分を受注していますが、地震による生産停止で、国内外の顧客への供給が滞っていました。同製作所だけで生産する車種のため、優先的に生産を再開したとみられています。

2.水道情報

「本日6月15日の給水場所」

『熊本市』

・熊本市上下水道局

『益城町』

・益城町水道センター

*終日解放

『西原村』

・山西小学校

・河原小学校

・西原中学校

*上記3か所は24時間

『美里町』

・美里町役場中央庁舎

『南阿蘇村』

・旧立野小学校グラウンド

・沢津野消防詰所前

・東急第一別荘

・黒川交差点まどか前

*上記4か所は午前9時~午後18時まで

3.医療情報

「益城町『後期高齢者医療保険料の減免』申し込み受付」

被災した後期高齢者の医療保険料が減免される予定となっていることを受けて、益城町では申請書の受付を開始しています。この後期高齢者医療保険料の減免の対象となるのは、り災証明書において自宅が全壊または半壊と判定された被保険者の方です。

『必要な書類』

・後期高齢者医療保険料減免申請書(益城町役場の窓口に備え付けられています。)

この申請書に「り災証明書」を添付して提出してください。

『提出先』

益城町公民館内 住民保険課 保険年金係 2番窓口

『受付時間』

平日の午前8時半~正午、午後13時~午後17時15分

6月末までは毎週水曜のみ午後19時まで窓口での受付を延長しているほか、毎週日曜日も平日と同じ時間で受け付けます。また窓口のほか、郵送での提出もできます。

『宛先』

〒861-2295

熊本県上益城郡益城町大字宮園702番地

益城町役場住民保険課保険年金係

4.住まい

「益城町、公費での家屋等解体・撤去受付け」

益城町では地震で全壊や半壊となった家屋について公費での解体・撤去を希望する方への受付けを本日15日(水)から開始します。公費での解体・撤去の対象となるのは地震で半壊・大規模半壊・全壊となった家屋等です。申請に必要な用紙等は役場環境衛生課で配布され、その際に予約券が渡されます。混雑を避けるために、予約券に記された番号の順で

日にちを分けて受付けが行われます。

*予約券の番号

15日(水)…A-1~214、B-1~124までの方

16日(木)…C-1~114、D-1~200までの方

*受付け場所:益城町文化会館ロビー

*その後も来週21日(火)まで番号の順に受付けを行い、22日(水)~26日(日)は指定された期間に来ることができない方などのための予備日となっています。

*問い合せ:益城町環境衛生課

*電話:096ー289-8077

5.法律相談

「県司法書士会の無料法律相談会」

熊本県司法書士会による、被災した方々が直面する身近な法律問題を解決するための無料相談会が6月18日(土)に熊本市内で開かれます。

・震災後、大家より退去を求められた

・アパートの損壊が激しい場合、今後の家賃はどうなるのか

・隣家の塀が傾き危険なので撤去してほしい

といった地震に関する相談とあわせ、

・友人にお金を貸したが返してもらえない

・取引先が商品代金を払ってくれない

などの身近な法律問題の相談にも対応します。

また、東日本大震災で被災し、熊本県内に避難している方からの相談にも応じます。

*開催日時:6月18日(土)午前10時~午後16時

*面談と電話で相談を受け付けます。(面談は予約不要)

*相談会場:熊本県司法書士会館(熊本市中央区大江4丁目4-34)

*専用ダイヤル:096ー364-0800

*問い合せ:熊本県司法書士会

* 電話:096ー364-2889

*FAX:096ー363-1359

6.雇用

「ハローワーク出先庁舎『くまジョブ』」

今回の地震で仕事を失うなどし、新たな仕事を探している方に向けて、厚生労働省熊本県労働局では、ハローワークの出先庁舎『くまジョブ』で、毎週土曜日、職業相談に応じています。

『くまジョブ』では、

・地震の影響で離職し、仕事を探している方への求人の紹介

・事業再開の見込みが立たない経営者への相談

などに対応しています。

*場所:熊本市中央区水道町8-6朝日生命熊本ビル1階

*電話:096ー322-8010

*毎週土曜日、午前10時~午後17時まで対応

*電話での相談も受け付けています。

*専用番号:096ー371-8609

*毎週土曜日、午前10時~午後17時まで対応

7.ここ一週間の地震

2016/06/15 11:20 15日 11:17頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/15 11:05 15日 11:02頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/15 03:16 15日 03:12頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/15 01:23 15日 01:20頃 宮城県沖 1

2016/06/15 00:07 15日 00:02頃 奄美大島近海 1

2016/06/14 22:35 14日 22:31頃 栃木県南部 1

2016/06/14 19:36 14日 19:32頃 種子島近海 1

2016/06/14 17:31 14日 17:27頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/14 15:24 14日 15:20頃 奄美大島北東沖 1

2016/06/14 12:43 14日 12:39頃 千葉県東方沖 1

2016/06/14 10:47 14日 10:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/14 05:46 14日 05:43頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/14 03:21 14日 03:17頃 宮城県沖 1

2016/06/13 21:01 13日 20:58頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/13 19:33 13日 19:29頃 茨城県南部 1

2016/06/13 16:00 13日 15:54頃 熊本県熊本地方 4

2016/06/13 13:31 13日 13:27頃 奄美大島近海 1

2016/06/13 13:27 13日 13:22頃 奄美大島近海 1

2016/06/13 13:16 13日 13:13頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/13 12:37 13日 12:34頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/13 09:42 13日 09:39頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/13 09:32 13日 09:26頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/13 07:26 13日 07:23頃 岐阜県飛騨地方 1

2016/06/13 04:50 13日 04:46頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/13 04:25 13日 04:21頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/13 04:08 13日 04:03頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/13 02:16 13日 02:12頃 北海道東方沖 1

2016/06/13 00:42 13日 00:39頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/13 00:04 13日 00:00頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/12 23:16 12日 23:13頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/12 23:11 12日 23:08頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/12 22:57 12日 22:53頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/12 22:12 12日 22:08頃 熊本県熊本地方 5弱

2016/06/12 21:23 12日 21:20頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/12 20:35 12日 20:31頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/12 19:51 12日 19:47頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/12 16:03 12日 15:58頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/12 12:52 12日 12:49頃 岐阜県美濃中西部 1

2016/06/12 09:24 12日 09:21頃 西表島付近 1

2016/06/12 07:57 12日 07:54頃 茨城県南部 4

2016/06/12 07:33 12日 07:29頃 千葉県北西部 1

2016/06/12 05:51 12日 05:48頃 千葉県東方沖 1

2016/06/12 04:38 12日 04:35頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/06/12 04:01 12日 03:56頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/12 01:20 12日 01:17頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/11 23:44 11日 23:41頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/11 17:11 11日 17:08頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/11 14:50 11日 14:46頃 十勝沖 1

2016/06/11 12:03 11日 11:59頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/11 09:59 11日 09:56頃 有明海 1

2016/06/11 06:56 11日 06:51頃 宮古島近海 1

2016/06/11 05:01 11日 04:58頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 23:47 10日 23:38頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 21:35 10日 21:32頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/10 21:25 10日 21:21頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 21:12 10日 21:07頃 三陸沖 1

2016/06/10 15:47 10日 15:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 15:45 10日 15:42頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/10 14:09 10日 14:06頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 13:22 10日 13:16頃 福島県沖 2

2016/06/10 11:06 10日 10:57頃 石垣島北西沖 1

2016/06/10 04:48 10日 04:45頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/10 00:00 09日 23:56頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 18:47 09日 18:42頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 15:34 09日 15:30頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 13:53 09日 13:48頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 11:28 09日 11:26頃 茨城県沖 1

2016/06/09 10:52 09日 10:49頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 07:35 09日 07:32頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/09 00:59 09日 00:55頃 茨城県南部 1

2016/06/08 22:57 08日 22:54頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 19:17 08日 19:14頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 19:01 08日 18:57頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 17:13 08日 17:09頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 17:06 08日 17:01頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/08 16:55 08日 16:52頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/08 16:40 08日 16:37頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/08 16:31 08日 16:28頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/08 14:09 08日 14:06頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/08 13:59 08日 13:55頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/06/08 12:38 08日 12:35頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 12:18 08日 12:15頃 青森県東方沖 1

2016/06/08 12:04 08日 12:00頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 10:51 08日 10:46頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 10:00 08日 09:56頃 種子島南東沖 2

2016/06/08 09:29 08日 09:26頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 00:02 07日 23:58頃 日向灘1

(続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です