ピーターバラ・シンガーズのABBAメモリーズ
ABBAの音楽は、時代や場所、文化を超えて私たちをつなぐ思い出を呼び起こすものです。少なくとも、それはピーターバラ・シンガーズのメンバーにとっては確かなこと。彼らは3月1日に開催される合唱団のコンサートに向けて、リハーサルを楽しんでいます。
特に多くの人に共通するのは、世代を超えて愛されるスウェーデンのポップグループのヒット曲との思い出です。
「ABBAは、私の母が家でよく聴いていた音楽のひとつでした」 と振り返るのは、エリー・ホプキンス。
「グレイテスト・ヒッツのアルバムをかけて、母と妹と一緒にリビングで踊ったことを覚えています」。
メアリー・アダムス と ジョアン・グレイ は、ABBAの曲を友人の家で聴いていたという思い出を語ります。
「私の親友の家はとてもクールで、地下のレクリエーションルームにはバーとHi-Fiコンソールがあったんです」 とメアリー。
彼女と親友は「ダンシング・クイーン」や「テイク・ア・チャンス」に合わせて、“エアマイク”を手に熱唱。親友のお母さんがDJ役をしてくれました。
ジョアンにとってABBAの音楽は卓球とセットの思い出。友人の家に遊びに行って、一緒に卓球をしながら話す時間はいつもABBAの音楽が流れていたとのこと。
「楽しい時間だったなぁ!」。
今もなお、世代を超えて愛されるABBA
今でも、ABBAの魅力は世代を超えて受け継がれています。
「娘のお気に入りのミュージカルのひとつが『マンマ・ミーア!』なんです」 と話すのは ケイティ・カーター。
「一緒に何度も観て、歌っています」。
ABBAは今なお、世界中で人気です。実際、フォーブス誌(Forbes)は2024年12月に、ABBAが英国で新たにトップ10入りしたシングルをリリースしたと報じています!
ピーターバラ・シンガーズの創設メンバーである ケン・グレイ は、40年以上前のアジアでのABBAの人気を鮮明に覚えています。1970年代後半、台湾では外国の著作権がほとんど保護されていなかったため、彼は台湾で「海賊版」のABBAのアルバムを何枚も購入したそうです。
「1978年の夏か秋だったと思います」 と彼は振り返ります。
「当時、私たちは台湾の米軍基地からフィリピンのルソン島オロンガポ湾にある海軍造船所まで、米軍のはしけを牽引していたんです」。
「高尚な音楽」と「ポップミュージック」の間の壁を越えて
シンガーズのメンバーの中には、“高尚な音楽”とポップミュージックの間の壁を越えてABBAの魅力に気づいた人もいます。
「最初にABBAを意識したとき、ちょうど音楽学校を卒業したばかりの兄が『ABBAなんか好きになっちゃダメだ』って言ったんです。だから、20年くらい真剣に聴こうとしませんでした」。
と話すのは ガイ・ハンチェット。
しかし、彼の考えが変わったきっかけは、トロントのロイヤル・アレクサンドラ劇場で『マンマ・ミーア!』を観たことでした。
「劇場の一番後ろの席だったんです。『そんなに感動しないだろうな』って思っていたけれど、違った。音楽はとても楽しくて、ストーリーはちょっとおバカだけど面白かった」 と彼は笑います。
「でも、一番感動したのは、前の方の観客が通路に出て踊り出したこと!もう最高でした!」。
エリーの特別な思い出
リビングで母と妹と踊っていたエリーには、忘れられない『マンマ・ミーア!』の思い出があります。
「12歳か13歳のとき、一番好きなミュージカルは『マンマ・ミーア!』でした。そんな私に、祖母が誕生日プレゼントとしてニューヨークに連れて行ってくれて、ブロードウェイで観ることができたんです。それはまさに魔法のような体験でした!」
これに勝る思い出は、なかなかありませんね!🎶
公演情報
🎤 『Music of ABBA』コンサート
📅 日時:2025年3月1日(土)14:00
📍 会場:エマニュエル・ユナイテッド・チャーチ(Emmanuel United Church)
🎟️ チケット購入:公式サイト
※エマニュエル・ユナイテッド・チャーチ(Emmanuel United Church)は、カナダ・オンタリオ州ピーターバラにある教会です。この教会は、地域社会の信仰の中心であり、礼拝や宗教活動だけでなく、コンサートや文化イベントなど多目的な集会の場としても利用されています。例えば、2025年3月1日には、ピーターバラ・シンガーズによる「Music of ABBA」コンサートがこの教会で開催される予定です。