ジュード・ヨーク、母と一緒にABBAの「Slipping Through My Fingers」を歌い、みんな涙
*ジュード・ヨーク(※)/インスタグラム提供
ジュード・ヨークの母、ライザ・ビーミッシュは、かつてプロの歌手でした。
歌詞は「年老いていく親」と一緒に歌うと、まったく違う響き方をする。
心の浄化になるような泣ける時間を求めているなら、まさにうってつけのものがあります。ティッシュを用意して、この母と息子の小さな音楽の瞬間に浸ってください。
すべては2025年2月、オーストラリア出身の26歳の音楽アーティスト、ジュード・ヨーク(Jude York)が、自宅で気軽にABBAの「スリッピング・スルー(Slipping Through My Fingers)」を歌ったことから始まりました。
この曲を知らない人のために説明すると、「Slipping Through My Fingers」は、母親が自分の小さな娘があっという間に成長していくことへの気持ちを歌った楽曲です。
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歌詞の一節にはこうあります:
「時々、この瞬間を写真に閉じ込めたい / 時のいたずらから救い出したい / でも指の間からこぼれ落ちてしまう」。
これだけでどれほど胸を打つ曲か分かるでしょう。
そしてサビには:
「一分一秒を閉じ込めようとする
その気持ちごと
それでも指の間からこぼれ落ちてしまう
本当に彼女の心の中が見えているのだろうか?
もう少しで分かると思うたびに
彼女はまた成長していく
いつも指の間からこぼれ落ちてしまう」。
うっ…。お分かりいただけるでしょう。
ヨークが歌っていると、彼の母がハーモニーで加わりました。
ヨークは「年を重ねると、この歌詞が両方向に当てはまることに気づく」と書きました。年老いていく母と一緒にこの曲を歌う姿に、多くの人が胸を打たれたのです。
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動画が大バズり
この動画は驚異的に拡散され、再生回数は 4,600万回以上。コメント欄には「誰か私の手を握っていてほしかった」とか「もう号泣、準備できてなかった」などといった声が溢れました。
でも、あれはただのダイニングルームでの“ちょっとした歌”にすぎませんでした。
さらに続きがあった
実はヨークの母、ライザ・ビーミッシュ(Liza Beamish)は成功したオペラ歌手で、ヨークが9歳の頃から一緒に歌ってきた仲でした。
現在は引退していますが、2025年8月16日のライブで、ヨークは母をステージに招き入れ、「Slipping Through My Fingers」を共に歌いました。彼女の声が響き渡ると、観客は大歓声をあげました。
ヨークはこう書いています:
「母は、誰も自分の歌を聴きたいと思っていないと感じていたんです」。
このライブで歌うのは二人にとって初めてのこと。母自身が感極まって涙ぐみ、その映像もまた数百万回と視聴されました。本当に美しい瞬間でした。
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観客の反応
最初の動画のときと同じように、何万人もの人々がデュエットを絶賛し、ヨークが母の歌声を尊重する姿を讃えました。
ビーミッシュは今年2月に自宅で一緒に歌ったとき、年齢を重ねた自分の声を聴かれることや、震える手を見られることを不安に感じていました。けれど人々は大歓迎でした。
ヨークはメディア Upworthy にこう語っています:
「僕たちはただただ反応に圧倒されていて、信じられない気持ちです。母はいつも100%自然体で、緊張しているときも、興奮しているときも、悲しいときも、嬉しいときも、そのままを見せます。その誠実さが、人を応援したくさせるんです。あのステージで、母は観客からの愛に心底驚き、圧倒されていました。そして僕たちの関係が、人々自身の母や子供との関係を思い出させ、その気持ちを音楽がさらに増幅させているのだと思います」。
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高齢の親と重なる歌
確かにそうで、親の身体的・認知的衰えを経験している人々にとって、この歌は特に胸に迫るものがあります。
ビーミッシュには手の震えを引き起こす病状があり、それは多くの人に「やがて親子の関係は逆転する」ことを思い出させます。
親が子を育てたように、今度は子が親を支える。
その構図はとてもよく似ており、この歌が「年老いていく親」という視点で聞くと、より切実に響くのです。
歌詞の一部:
「彼女を永遠に失ってしまうような気持ち
彼女の世界に本当に入れないまま
でも一緒に笑えるときはいつだって嬉しい
あの小さなおかしな女の子」。
ふう…。どうりで二人が歌うたびに世界中が涙するわけです。
リリース情報
ジュード・ヨークによるシングル
「Slipping Through My Fingers All the Time」 はSpotifyをはじめ各種ストリーミングサービスで聴けます。
ジュード・ヨークは Instagram や TikTok でもフォローできます。
※🎤 ジュード・ヨーク (Jude York) とは
- 出身・プロフィール
ジュード・ヨークは、オーストラリア出身の シンガーソングライター/音楽アーティスト です。
生年は 1999年頃(2025年時点で26歳)。 - 音楽活動
- 透き通るような歌声と、繊細で感情豊かなピアノやアコースティックを中心とした楽曲で知られています。
- Spotify や YouTube、TikTok などで発表したオリジナル曲やカバーが注目され、徐々に国際的に名前を広めています。
- 特にSNSでの動画投稿を通じて人気を集め、母とのデュエットなど「心に響く音楽の瞬間」で話題を呼んでいます。
- 話題になった出来事
2025年2月、ABBAの名曲 「Slipping Through My Fingers」 を母と歌った動画がSNSで大バズリし、4,600万回以上の再生を記録。
母の ライザ・ビーミッシュ(Liza Beamish) は元オペラ歌手で、彼女との共演は世界中の人々の心を打ちました。
その後8月のライブでも母と同曲を披露し、再び大きな感動を呼びました。 - 音楽の特徴
- ポップとクラシック、バラード的要素が混ざるスタイル。
- 親密でパーソナルなテーマを歌に込めるのが特徴で、聴く人の「家族」「愛」「時間の流れ」に関する感情を強く揺さぶるアーティストです。