マイケル・B・トレトウ死去:ABBAの伝説的エンジニア、80歳で逝去 ― ABBAが涙の追悼コメントを発表
ABBAは悲しみに暮れる中、彼らの音楽を支えた立役者の一人、マイケル・B・トレトウの死去に対し、4人全員が追悼の言葉を発表しました。
トレトウ氏の家族が、彼が享年80歳で亡くなったことを確認しました。
彼はスウェーデン音楽界の巨匠であり、ABBAのサウンドエンジニアとして、また自身も音楽家として活躍していました。
*Michael B・トレトウ氏が死去(画像:ゲッティ)。
■ ベニー・アンダーソンの追悼
「あなたは、ABBAの4人にとって、誰よりも大切な存在でした。
私たちがスタジオで一緒に仕事をし、常に笑い合っていたあの年月を通じて、あなたもそれを感じていたと信じています。
私たちの音楽は今も生き続けています。それを“永遠のもの”にしてくれたのはあなたです。
あなたは、素晴らしいインスピレーターであり、喜びをもたらしてくれる存在でした。
そして、世界最高の音響エンジニアでもありました。
寂しいです。あなたのココナッツ(ジョーク)はすべて、今も大切に取ってあります」。
*マイケル(左)は、ABBAの数々の大ヒット曲を生み出した立役者でした(画像:ゲッティ・イメージズ)。
■ ビヨルン・ウルヴァースの追悼
「ABBAにとって彼の存在の大きさは過小評価できないほどです。
温かく、寛大な人柄で、素晴らしい友人でもありました。
マイケ(愛称)、たくさんの笑いをありがとう!」。*アグネタは、マイケルが亡くなる数週間前には「とても重い病状だった」と語りました(画像:Facebook)。
■ アンニ=フリード・リングスタッドの追悼(Aftonbladet紙への声明)
「私たちの小さなスタジオの泡の中で、終わりなき創造性、温かさ、喜びをもたらしてくれたあなたは、かけがえのない安心感そのものでした。
ABBAサウンドに、これほどぴったりとはまる人はいません。
あなたは永遠に“ABBAの音”の一部です。
決して忘れません!」。
■ アグネタ・フォルツコグの追悼
「数週間前に少しの時間をあなたと過ごせたことを、本当に嬉しく思っています。
とても病んでいたのに、あなたの笑い声とユーモアは変わらずそこにありました。
レコーディング中のあなたの励ましの言葉の数々は、今も心に深く残っています。
私たちは今、悲しみの中にいます。才能にあふれた、唯一無二の人が旅立ちました。
どうか安らかにお眠りください、マイケ。あなたは永遠に私たちの心の中にいます」。
*ABBAの伝説的メンバー、ビヨルンは「マイケルのバンドへの貢献は“過大評価することができないほど大きい”」と語りました(画像:Ibl/Shutterstock)。
■ トレトウの音楽的手法と貢献
音楽制作サイト「Mixdown」によれば、トレトウが手がけたABBAの代表曲には以下が含まれます:
- 「リング・リング」
- 「恋のウォータールー」
- 「スーパー・トゥルーパー」
これらに共通していたのが、タム(ドラムの一部)を強調したミキシング手法。
彼はシンバルの音が他のパートをかき消すと考え、バスドラムとタムにのみマイクを設置していました。
また、当時としては革新的だった**ピアノの3マイク収録(AKG C414)も導入し、「マンマ・ミーア」「SOS」「リング・リング」などの楽曲に深みと独特の煌びやかさを加えました。
■ ABBAとの歩みと死後の影響
1970年代、ストックホルムのMetronomeスタジオでABBAと録音に臨むマイケル。
ABBAサウンドを形作った中核的存在として、多くのアルバム制作に携わりました(2021年の『Voyage』を除く)。
スウェーデン・ヘラルド紙は火曜深夜、彼の訃報を報道し、ABBA4人の再会が再び実現するならば、この悲しい別れの場がその機会となるだろうと伝えています。
■ ファンの声と別れ
*マイケルの死去を受けて、ABBAのメンバーたちは異例の声明を発表しました(画像:Dave Benett/Getty Images)。
- 「なんて悲しいニュース…。ご家族や友人に心からお悔やみ申し上げます。ABBAの創造世界において彼が果たした役割は計り知れません」。
- 「とても悲しい…。彼こそ“ABBAの5人目のメンバー”だった」。
- 「ああ、本当に残念…。ABBAの映像を観ているとき、彼のことがすごく好きでした。ご家族に神のご加護を」。
マイケル・B・トレトウ氏のご遺族
- 息子:ラスムス・トレトウ
- 妻:マリン・ヘルツマン
https://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/breaking-michael-b-tretow-dead-35260871