レッドウィング高校(※)の生徒たちは、ギリシャの陽光あふれる島へ観客を誘うヒットミュージカル『マンマ・ミーア!』を、1月23日から26日までシェルドン・シアター(※)で上演する準備を整えています。
公演は以下の4回行なわれます:
- 1月23日(木)午後19時
- 1月24日(金)午後19時30分
- 1月25日(土)午後19時30分
- 1月26日(日)午後15時
チケットは大人22ドル、学生14ドルで、sheldontheatre.orgから購入可能です。
*サム(トーマス・ドイグ)、ソフィ(アビゲイル・シュマルツ)、ビル(エヴァン・ネルソン)、ハリー(ジョナ・スコット)が初めて顔を合わせる。ソフィは、この中の誰かが自分の父親だと考えている。
演目選びの背景
英語科教師であり劇場監督でもあるジュリー・マーティン氏は、毎年のミュージカルの選定が慎重に行なわれるプロセスだと語ります。
「キャストにいる人たち、特に卒業を控えた上級生を考慮しています。彼らに好きなものに参加するチャンスを与えたいんです」とマーティン氏。「生徒たちが本当に興奮して取り組めるものを見つけようと努力しています。『マンマ・ミーア!』では、みんなすぐに夢中になりました」。
また、今年のキャストには、このミュージカルの要求する歌唱力や振り付けが合っていると感じたそうです。
「主役を務められる声があるかどうかも確認しなければなりませんが、今年はその声がありました。このショーには素晴らしい声が揃っています」。
リハーサルと準備の舞台裏
この公演は数か月にわたる準備を経ており、オーディションは10月下旬に行なわれ、その直後からリハーサルが始まりました。公演初日が近づくにつれ、リハーサルはますますハードになっています。
「ほぼ毎日リハーサルをしています。公演日までにすべてを仕上げるために全力で取り組んでいます」と語るのは、アンサンブルメンバーであるフローラ・ワグナーさん(レッドウィング高校の4年生)。「みんな本当に一生懸命取り組んでいて、素晴らしい形になっています」。
今年の公演には48人のキャストと、ピットオーケストラ、舞台裏のクルー、照明デザイナーを含めた総勢65人近くの生徒が関わっています。プロモーションポスターや舞台セットもすべて生徒たちによるものです。
セットの大部分を手掛けたのは、4年生のエイデン・グロメン=マクロスキーさんで、彼は木材の切断やドリル作業、漆喰塗りまで幅広い作業を行ないました。
「最後の仕上げをし、キャストが実際にセットを使う姿を見るのは本当に素晴らしいです」とグロメン=マクロスキーさんは語ります。
初参加の経験と団結力
『マンマ・ミーア!』で神父役を演じるブレイソン・ミラーさん(4年生)にとって、この制作は新しい興味を探求し、忘れられない思い出を作る機会となりました。
「劇関連のことをやるのはこれが初めてです」とミラーさん。「昨年、周囲に勧められて合唱部に入ってみたらすごく楽しかったので、今回はチャンスを逃したくなくてミュージカルにも参加しました。本当に最高で、大好きです」。
マーティン氏も、キャストやアンサンブル、他の協力者たちの間に生まれた友情を楽しんでいると語ります。
「スポーツ以外にも子どもたちが取り組めるものがレッドウィングにあることを嬉しく思います。これによって別のグループの子どもたちが、自分の居場所を見つけるチャンスを得られます。みんなとても支え合っています」。
キャストやアンサンブル、ピット、舞台クルーの自然な団結力により、この『マンマ・ミーア!』は真の魅力を持つ公演となっています。心のこもった演技、元気あふれるABBAの音楽、そしてエネルギッシュな振り付けが、この作品を観るべきものにしています。
「衣装も素晴らしく、ダンスも見事です。本当にワクワクしています」とマーティン氏。「正直、この楽しい時間が終わるのが少し寂しいくらいです」。
※レッドウィング高校(Red Wing High School) :アメリカ合衆国ミネソタ州レッドウィングにある公立高校です。この学校は地域社会に根ざし、生徒に幅広い教育と課外活動の機会を提供することを目的としています。
※シェルドン・シアター(Sheldon Theatre) :アメリカ合衆国ミネソタ州レッドウィングに位置する歴史的な劇場で、地域の文化と芸術の中心的な存在です。この劇場は、演劇、音楽、ダンス、映画など、さまざまなパフォーミングアートを楽しむ場として地元住民や観光客に親しまれています。