―― 劇団四季カンパニー、海外から新たな刺激を受けて進化へ ――
10月19日(日)に開幕するミュージカル『マンマ・ミーア!』名古屋公演(名古屋四季劇場)に向け、
横浜市・四季芸術センターでは稽古が連日活気にあふれています。
9月下旬には、海外クリエイティブチームが来日。
2002年の日本初演以来、23年ぶりとなる稽古場訪問で、四季カンパニーは貴重な機会を得ました。
海外チームは、稽古の様子を見守りながら作品の方向性を確認し、細やかなアドバイスや温かな言葉を通じて、
カンパニーに新しい刺激とインスピレーションを与えました。
🌍 海外クリエイティブスタッフが語る「再会」と「発見」
今回来日したのは、
- 国際エグゼクティブ・プロデューサー:マーク・ウィットモア氏
- 国際アソシエート・ディレクター:ポール・ガリントン氏
- アソシエート・コレオグラファー:レア・スー・モーランド氏
稽古初日には、出演候補キャストやスタッフ全員が集まり、
23年の時を経た“再会”と“新たな出発”を共に喜び合いました。
*国際エグゼクティブ・プロデューサーのマーク・ウィットモア氏(左)、国際アソシエート・ディレクターのポール・ガリントン氏(中央)、アソシエート・コレオグラファーのレア・スー・モーランド氏(右)
国際エグゼクティブ・プロデューサー
マーク・ウィットモア氏
「世界各地で『マンマ・ミーア!』の上演に携わることができるのは本当に幸運です。
今回、日本で再び皆さんの稽古を見られることを心からうれしく思います。
これまで多くの冒険を共にしてきたポールとレアとともに、
四季の皆さんのエネルギーに触れ、共に学び合えることを楽しみにしています。
一緒にこの作品をさらに素晴らしいものへと育てていきましょう」。
国際アソシエート・ディレクター
ポール・ガリントン氏
「皆さんに会えて、とても Happy, Happy, Happy! です!
23年前の日本初演を思い出すと胸がいっぱいになります。
この23年間、世界は変わりましたが、『マンマ・ミーア!』は今も人々に愛され続けている。
それは本当に特別なことです。
四季の皆さんの稽古を見て、作品への情熱と誠実さを改めて感じました。
この“冒険の旅”を皆さんと共に歩めることに感謝しています」。
アソシエート・コレオグラファー
レア・スー・モーランド氏
「23年前の日本公演を今でも鮮明に覚えています。
ずっと“また日本でこの作品に関わりたい”と願っていました。
四季の皆さんのダンスと表現に心から感動しました。
私の仕事は、皆さんの中に眠るエネルギーを引き出し、
ひらめきを与えること。
明日からの稽古、そしてこの旅を一緒に歩めることを本当に楽しみにしています」。
🎭 受け継がれるスピリット、そして新たな息吹
ポール氏は芝居の稽古を細やかに見守りながら、
「この瞬間に何を感じているかを大切に」「風や海の空気を感じて」と語りかけ、
俳優たちに“舞台の外に広がる世界”を想像させます。
一方、レア氏はダンス稽古を観察しながら、リズムの取り方や身体の使い方に温かい助言を。
俳優たちはその言葉を受け止め、真剣なまなざしで表現を磨いていきます。
海外スタッフとの交流を通じて、四季の俳優・スタッフ一人ひとりが、
自分たちの創る『マンマ・ミーア!』に新しい視点と自信を得た時間となりました。
🌟 名古屋公演へ、進化する『マンマ・ミーア!』
初演から受け継がれてきたスピリットを大切にしながら、
今の時代に寄り添う新たなエネルギーをまとって進化する『マンマ・ミーア!』。
世界中で愛されるミュージカルが、名古屋でさらに輝きを放ちます。
心が弾む音楽と笑顔、そして最高のハッピーエンドを——どうぞお楽しみに。
(撮影:阿部章仁/劇団四季)