穀雨・地図の日・飼育の日・松坂牛の日「今日は何の日・4月19日」

4月19日金曜日

皆様おはようございます。毎年4月は春らしくない日が続きますね。そしてGWになると突然「夏」!今年も同じでしょうか?

今日は「穀雨」「地図の日」「飼育の日」「松坂牛の日」です。

まず「穀雨」から。

あまり聞いたことがないと思いますが「穀雨」の読み方は「こくう」であり、二十四節気の一つとなります。
二十四節気は1年を24等分した季節だと思っていただければわかりやすいかと思います。
春夏秋冬が四季ならば、二十四節気は二十四に分かれた季節を表しています。
次の二十四節気が「立夏」となりますがそれまでの期間を「穀雨」と呼びます。
「穀雨」の意味は「穀物を育んでくれる春の雨」となります。
この意味からわかる通り、一つ前の二十四節気である「清明」が晴れて穏やかだったのに対して、「穀雨」の期間からは少しずつ雨量が増えてきます。
「穀雨」から雨量が増えるという事で、準備を整えて農作業を始めるのにはちょうどいい季節であり、この時期に植えられた穀物が育つような雨に恵まれる季節となります。
また、「穀雨」の時期に振る雨は今後の農作物の良し悪しを決めるぐらい重要なものであり、五穀豊穣をもたらす恵みの雨だと考えられています。
「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」という言葉もあるそうで、この時期には暖房や冬服は一切いらなくなる季節とも言われています。
「穀雨」が終わり「立夏」を迎えるころには「八十八夜」が訪れて、暦上では春から夏へと季節が移り変わります。

二十四節気を更に細かく3つに分けたものに「七十二候」と呼ばれるものがあります。
季節を更に細分化して72の季節を表現するのに使用されます。
穀雨のシーズンは雨量が増える季節であり、穀物や植物が良く育つことから、以下の意味をもった「七十二候」が穀雨の時期に訪れます。

◆葭始生(あしはじめてしょうず)
穀雨の初候は「葭始生(あしはじめてしょうず)」となっています。
意味は「葦(あし)が芽を吹き始めるころ」となります。

◆霜止出苗(しもやんでなえいづる)
初候の次は次候といい、穀雨の次候は「霜止出苗(しもやんでなえいづる)」となります。
意味は「霜がなくなり、稲の苗が育ち始めるころ」となります。

◆牡丹華(ぼたんはなさく)
最後に迎える「七十二候」は「末候」と呼ばれており、穀雨の末候は「牡丹華(ぼたんはなさく)」となります。
意味は「牡丹の花が咲き始めるころ」となります。

このような意味をもった「七十二候」から、穀雨は植物が芽吹いて成長し気温も暖かくなるということがよく分かります。

*穀雨とは

穀雨こくうとは二十四節気にじゅうしせっきの1つで、「雨が百種の穀物を生じさせる時期」を意味します。太陽の位置を表す黄経で30度の時を言い、新暦では4月20日~21日ごろになりますが年によって変わりますす。穀雨を迎えると気温は急速に上昇し、寒気が訪れることはなく、雨が降る日も増えていきます。穀物を育てるには絶好の気候で「雨生百穀」(雨が百種の穀物を生じさせる)と言われ、ここから「穀雨」という言葉が生まれました。◆穀雨は二十四節気の1つ

二十四節気とは古代中国で作られた暦で、日本では平安時代から使われています。上の図のように1年を24等分し、それぞれに名前を付けたものです。

二十四節気は太陽の運行に基づいており、1年で最も昼の長い日を夏至げし、1年で最も昼の短い日を冬至とうじ、昼と夜の長さが同じ日を春分しゅんぶん秋分しゅうぶんとし、この4つを春・夏・秋・冬の中心として決めた暦です。この4つの節気は合わせて「二至二分にしにぶん」と呼ばれています。

この二至二分が二十四節気を決めるうえでの基準となっています。

立春りっしゅんはこの冬至と春分のちょうど中間の日で、暦の上ではこの日から春が始まります。

春の節気は立春りっしゅん雨水うすい啓蟄けいちつ春分しゅんぶん清明せいめい穀雨こくうとなっており、穀雨は春の最後の節気です。

また、立春りっしゅん立夏りっか立秋りっしゅう立冬りっとうの4つを「四立しりゅう」と言い、それぞれ春夏秋冬の始まりの日として重要な節気となっており、二至二分と四立を合わせて「八節はっせつ」と言います。

◆2024年の穀雨はいつ?

二十四節気のそれぞれの節気には、その日1日を意味する場合と、次の節気までの期間を意味する場合があります。2024年の穀雨であれば、以下のようになります。・日付としての2024年の穀雨は4月19日。・期間としての2024年の穀雨は4月19日~5月4日まで。

◆春夏秋冬の決め方

夏至は昼の時間の最も長い日、冬至は昼の時間の最も短い日です。けれども夏至に最も暑くなり、冬至に最も寒くなるかというとそうではなく、実際にはそれより1~2か月ほど遅れて最も暑い日、最も寒い日がやってきます。ただし二十四節気はこの「夏至を夏の中心」「冬至を冬の中心」そして「昼と夜の長さが同じ春分・秋分を春の中心と秋の中心」として1年を4等分し、春夏秋冬を決めました。そのため「立春と言われてもまだまだ寒く、冬と感じる」ということが起こります。

◆二十四節気と七十二候

「二十四節気」は、古代中国で作られた農事を指導するために作られた暦で、春秋戦国時代(BC.770~BC.221)黄河流域で作られたと言われます。中国では暦として月の運行に基づいた「太陰暦」が使われていましたが、これですと実際の季節とズレが生まれてしまうため、太陽の運行の軌跡を24等分した「二十四節気」や、それをさらに約5日ごとに分割した「七十二候しちじゅうにこう」が作られました。このようにして季節の変化をきめ細かくとらえて農事に生かしたのです。この「二十四節気」は日本では平安時代に取り入れられました。日本と中国とでは位置も気候も異なり、中国の二十四節気は必ずしもすべてが日本の気候に合うものではありませんでしたが、私たちの生活に根付き、大多数の日本人が農業とは無縁になった現代でもテレビのニュースなどで「今日から立春です」などと使われています。1年には春夏秋冬4つの季節がありますが、古代中国人はそれをさらに24の「節気」に分けました。1年を24に分けるならそれぞれ約15日、その節気にはまたそれぞれ3つの「候」を設け、3×24で72候、約5日で1つの候としてそれぞれの候にその季節の特徴を表す言葉をつけました。日本は平安時代からこの二十四節気を暦の中に取り入れましたが、これだけでは日本の気候の説明には足りないので、「雑節」というものを設けました。雑節には、節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日などがあります。

さらに「七十二候」については江戸時代の天文暦学者・渋川春海が日本の気候に合わせて改訂版を出し、その後明治時代に「略本暦」が出てそれまでの「七十二候」を大幅に変えました。現在使われている日本の七十二候はこれが元になっており、上の図に書かれているのもこの七十二候です。

なお2016年に中国の「二十四節気」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。

◆穀雨の七十二候(日本)

日本の穀雨の七十二候は以下のようになります。

穀雨の七十二候
内容 時期
初候 あしはじめてしょう 4月20日頃

4月24日頃
次候 しもんでなえ 4月25日頃

4月29日頃
末候 牡丹ぼたんはなさく 4月30日頃

5月4日頃

川辺の葦が芽吹き、霜が降りることがなくなって苗が元気に育ち始め、牡丹の花が咲き、季節は春真っ盛り、時に夏の気配を感じさせるころです。

◆八十八夜

二十四節気で雑節となっている「八十八夜」はちょうどこの穀雨の終わり、5月初めのころ。立春から数えての八十八夜という意味で、日本だけにある節気です。八十八は「米」という文字になることもあって農事の吉日ですが、「八十八夜の忘れ霜」という言葉のある通りこの季節は霜害に遭うこともあり、注意喚起のための節気でもあります。またこの時期は茶摘みの季節、新茶がおいしく、八十八夜に摘んだお茶を飲むと長生きすると言われています。◆穀雨の「旬の食べ物」

この時期の美味しいものとしては新ごぼうや草餅があります。ごぼうは中国では漢方薬の材料で食料ではありません。ごぼうは一見泥にまみれた木の根っこのようでこれを食料として食べるのは日本人だけのようですが、きんぴらでもけんちん汁にしても美味しく、なぜ日本人以外は食べないのか不思議です。日本の草餅はヨモギから作りますが、中国でヨモギは漢方薬の材料であると同時に厄除けの植物として用いられます。

◎清見(みかん)

みかんとオレンジの中間の特徴を持つ清見も穀雨の頃に食べごろを迎えます。◎タケノコ
タケノコは種類にもよりますが3~5月ごろに最も多く出回ります。春から初夏にかけてはタケノコご飯のおいしい季節ですね。

◆穀雨の「季節の花」

◎藤

藤は4月下旬~5月上旬ごろに咲きます。ゴールデンウィークのあたりで見ごろを迎えるため、各地の藤の名所は多くの人でにぎわいます。

◎チューリップ

チューリップには様々な種類がありますが、主に4~5月に咲き、穀雨の頃が見ごろとなります。◎レンゲソウ
レンゲソウは4月上旬~5月上旬に咲きます。春の季語となっています。◎ヤマブキ
「山吹色」のヤマブキは4月に咲きます。写真はまさに山吹色ですね。◎ヒナゲシ(虞美人草)
ヒナゲシも穀雨の頃に美しく咲く赤い花です。虞美人草とも呼ばれますが、これは「項羽と劉邦」の時代の虞美人と呼ばれた女性から名づけられました。

次に「地図の日」について。

なぜ4月19日が「地図の日」なのかというと、寛政12(1800)年旧暦閏4月19日に伊能忠敬が蝦夷地の測量に出発した事に由来しています。
普段から当たり前のように使われている日本地図ですが、その日本地図が作り始ための第一歩を踏み出した日だということですね!
この偉大な一歩を踏み出した事から、4月19日は「地図の日」以外にも「最初の一歩の日」ともされています。
もちろん自分の足で歩きまわって日本全国を測量するのですから、とてつもない時間が掛かるのは容易に想像できます。
1800年に始まった測量が終わり「大日本沿海輿地全図」が完成したのは1816年のことでした。
17年もの長い月日をかけた結果、日本史上初めて日本の国土の正確な姿がわかるようになったのでした。
伊能忠敬が亡くなったのは1818年のことでしたので、決して若くはない年齢で全国を測量してまわったことになります。
いかに伊能忠敬が偉大な事を成し遂げたのかがわかりますよね。

伊能忠敬が17年もの歳月をかけて測量した結果「大日本沿海輿地全図」が完成した事は説明しました。
しかし、伊能忠敬が日本地図を完成させる前から実は日本地図が存在していたんです。
もちろん伊能忠敬が作成した地図に比べればかなり精度の低い地図となりますが、これよりも前には「行基図」と呼ばれる日本地図が使われていました。
行基図は平安時代に誕生した日本地図で筆で日本の地形が描かれていました。
この行基図は伊能忠敬が「大日本沿海輿地全図」を制作するまでの平安時代から江戸時代にかけて、何度も手直しが行なわれて使われてきました。
現存している日本最古の行基図は1305年に作成されたものであり、現在は京都の仁和寺に保管されているそうです。
また、1582年にポルトガルへ留学する遣欧少年使節団が、ポルトガル語に翻訳した行基図を持ってポルトガルへ向かったという歴史もあります。

皆さんも色々な地図を見たことがあると思いますが、そのほとんどが地図の上の方角が北になっている地図だと思います。
たまに上が北になっていない地図もあるため、地図を作る際に上を北にしなければならないという決まりがあるわけではありません。
実際に地図を見ながら歩こうとする時に、上が北になっている地図とそうではない地図を使用したらわかると思いますが、圧倒的に上が北になっている地図の方が読みやすいんです。
人間の癖なのか、地図を読むときは無意識に自分の現在地点を手前と考えて地図を読む傾向があります。
このことから、上が北になっている方が地図は見やすいのだとされています。
まだ方位磁石が存在していなかった頃は北極星を目印にして方角を判断していたため、地図も北極星の方角、つまり北を上にした方が見やすいことから、古代より地図は上が北になっているものが多いんです。

*「伊能忠敬」が書いた日本地図はほとんど原寸と差がなかったようです。凄いですよね?まさに『本物の水戸黄門』ですね!

次に「飼育の日」について。

なぜ4月19日が「飼育の日」なのかというと、四(し)一(い)九(く)で「しいく」という語呂合わせが由来となっています。
日本動物園水族館協会によって2009年に制定されました。
2009年は「日本動物園水族館協会」が創立されてから70周年を迎えたそうです。
この「飼育の日」には動物園では普段見ることのできない飼育員の裏側の仕事について講演会を開くことによって「動物園や水族館の役割を理解してもうら」ということが目的となっています。
「飼育の日」にちなんで4月19日にはイベントを開催している動物園もあります。
動物園や水族館の飼育員の仕事は命の危険も伴ってくる場合もありますし、単純に動物が好きなだけでは勤まらない過酷な仕事だと思います。
私たちが普段から動物園や水族館で生き物の展示を楽しんで見られるのも飼育員の働きがあってのことなんですよね!
「飼育の日」には飼育員の方に感謝しながらお近くの動物園や水族館に足を運んでみてはいかがでしょうか!

シマウマは動物園で見かけたことがある人もいると思いますが、その最大の特徴は何と言っても白と黒の縞模様ですよね。
実はこの縞模様は自分の身を害虫から守るためだって知っていましたか?
アフリカにはツェツェバエという虫が生息していて、人間も含めてこのツェツェバエに刺されてしまうと、眠り病という病気にかかってしまい死んでしまう可能性があります。
虫の目には縞模様が見えづらいようで、縞模様である事によってシマウマはツェツェバエなどの害虫に刺されないようになっているのです。
普通の動物は気が生えているため虫に刺されることはあまりないのですが、体毛の短いシマウマは縞模様という独自の進化をして害虫から身を守りました。
実際にツェツェバエを捕まえて調査してみたところ、他の動物の血は見つかりましたが、シマウマの血が見つかることは少ないようです。
昔はライオンに襲われないようにするためのカモフラージュとして縞模様になっていると言われていましたが、最近ではこの説が有力視されています。

世界最大の爬虫類として知られているワニですが、実はワニの性別は孵化する前の卵を温める温度によって変わってくるって知っていましたか?
ワニの卵を育てる時に、暖かい気温に設定しておけばオスとなって孵化して、寒い気温に設定しておくとメスとなって孵化するそうです。
ワニがまだ卵の段階では、オスのホルモンが出ていて、オスのホルモンをメスに変える酵素も卵の中に存在しています。
このバランスによってオスかメスかが決定されるのですが、気温が一定以上に高くなるとオスのホルモンをメスのホルモンに変える酵素が壊れてしまうため、そのままオスとあります。
逆に、気温が低いと酵素の働きが活性化されるためオスのホルモンはほとんどメスのホルモンとなってしまい、メスのワニが生まれます。
気温は33度以上だとオス、30度以下だとメス、30度~33度はオスメスどちらになるかはわからないそうです。

*皆様は何か「飼育」していますか?飼育は難しいですよね。

最後に「松坂牛の日」について。

なぜ毎月19日が「松坂牛の日」なのかというと、2002年8月19日に松坂牛の個体識別管理システムの運用が開始されたことが由来となっています。
「松坂牛の日」については全国で松坂牛の通信販売を行っている千葉県船橋市の株式会社やまとダイニングによって制定されました。
株式会社やまとダイニングによるとこの日は「松坂牛の美味しさをアピールして、業界全体を盛り上げるということが目的」の記念日だとしています。
「松坂牛」って「まつざかぎゅう」と読むのが正しいのか、それとも「まつさかうし」と読むのが正しいのかいまいちわからないですよね。
三重県庁の農水商工部によると、三重ブランドとしては「まつさかうし」と呼んでいるそうですが、どちらでも間違いではないそうです。
正式名称は「まつさかうし」ですが、通称で「まつざかぎゅう」と呼ばれていても全く問題はないということですね。
ちなみに日本には「米沢牛」「前沢牛」「信州牛」などのブランド牛がありますが、どれも「~ ~~ぎゅう」という読み方をするそうです。

お店でステーキを焼いてもらう時にはオーダーの段階で焼き加減を聞かれますよね。
お店で注文をする時には大まかに「レア」「ミディアムレア」「ミディアム」「ウェルダン」という焼き加減で注文をするかと思います。
しかし、実は肉の焼き加減は細かく分けていくと10段階にも分かれているそうなんです。
ロー・・・全く焼いていない生
ブルー・・・数秒間だけ焼く
ブルーレア・・・数十秒焼く
レア・・・余熱で55度~66度になるまで焼く
ミディアムレア・・・中に赤みがあり、切ると少し血がにじむ程度
ミディアム・・・肉の中心がうっすらと赤いぐらい
ミディアムウェル・・・ミディアムとウェルの間
ウェル・・・完全に火が通ったぐらい
ウェルダン・・・切っても肉汁がほぼ出ない
ベリーウェルダン・・・切っても肉汁が全く出ない
ローに焼き加減というよりかは生の状態ですし、ブルーも軽く炙る程度なので、よほど新鮮なお肉でしか食べることができません。
お肉の生の味が好きだという方はお店側に確認をして、ぜひブルーやブルーレアといった焼き加減を楽しんでみてくださいね。

スーパーのお肉コーナーで買い物をしていると「和牛」や「国産牛」といった表記を見かけますよね。
「和牛」にしても「国産牛」にしても、どちらも日本産のお肉のように思うかもしれませんが、ちゃんと違いがあります。
「和牛」については明治時代に日本在来の牛に外国の牛を交配させて改良した品種のことなんですね。
和牛の条件を満たすのはとても難しく、現在の日本では黒毛和種、褐毛和種、無角和種、日本短角種の4種が和牛と認定されています。
国産牛は一見日本生まれの牛に見えるかもしれませんが、必ずしも日本国内で生まれた牛とは限りません。
国産牛は外国で生まれた牛だったとしても、3か月以上日本国内で育てられた牛であれば国産牛としても良い決まりになっているのです。


*皆様は「松坂牛」を召し上がったことがありますか?とても柔らかいですよね。まあ滅多に食べられませんけどね。

本日ハナキンもよろしくお願いいたします。

★東山凛太朗オフィシャルサイトグランドオープン!!

https://higashiyamarintaro.net/

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