M&S、Red Card、Paperweight、Waterstones、Larkがトップヒットを発表
華やかな「ヘンリーズ・アワード(Henries Awards)」の夜に楽しみすぎて、誰かが「SOS」を発信することになるかもしれませんが、それもすべて心からの祝福。なぜなら今年は、真のABBAスタイルで祝うからです。
それもこれも、カード販売を楽しむことに「Bjorn(生まれつき)」な、小売業界の審査員たちのおかげ。彼らは小売の専門知識を駆使してお気に入りを投票し、今年のファイナリストリストを作り上げました。
*上記:ABBAのヒット曲よりも多く、ヘンリーズ賞の審査では “f-Abba-ulous(ファンタスティック+ABBA風の造語)” な候補作が数多く登場し、決勝進出者として選ばれました。
先日のライブ審査イベントには、大手チェーンから個人経営まで40人以上の小売バイヤーが集結しました。今年10月2日のヘンリーズ授賞式では、ABBA風のテーマに合わせてPG(Progressive Greetings誌)が彼らに追加質問を投げかけました。
🎵 ソングノート:
ABBAには数え切れないヒットがありますが、英国グリーティングカード業界に最もふさわしい曲はどれだと思いますか?
🏆 勝利の秘訣:
「ザ・ウィナー」はABBAの名曲ですが、勝利を収めるグリーティングカードの要素は何でしょうか?
🚨 SOSメッセージ:
「SOS」もヒット曲ですが、今この業界に必要なSOSメッセージとは?
*上記:M&Sのギャビー・ピーターズ(右)とフォートナム&メイソンのターニー・デプラエテレが、〈ベスト男性向けレンジ〉の候補作を検討している様子。
Gabbie Peters(マークス&スペンサー、500店舗以上のバイヤー)
- ソングノート:「『ノウイング・ミー、ノウイング・ユー』。贈り手と受け手をつなぐ“つながり”を体現しているから。人は必ずしもカードを送る必要はないけれど、気持ちを伝えるために送るのです」。
- 勝利の秘訣:「どんなカードでも大事なのは“送り手と受け手のつながり”を作り出すこと」。
- SOSメッセージ:「コミュニティの希薄化で人のつながりが減り、カードを送る機会も減っています。生活費高騰も障害ですし、テキストメッセージは簡単で安価ですが、心には残りにくい」。
*上記:(右から左へ)Red Cardのサリー・マトソン、More Than Just A Giftのソフィー・エドワーズ、Sincerely Yoursのエマとケイ・サーグッド。
Sally Matson(Red Card & Little Red店主、ペットワース)
- ソングノート:「『きらめきの序曲』。この業界にぴったり。小売業者は“適切な商品を、適正価格で、適切な市場に”届けなければならない」。
- 勝利の秘訣:「オリジナリティ、デザイン、質感、サイズ、そしてしっかりした封筒」。
- SOSメッセージ:「実店舗でカードを買う体験を“最高に楽しいもの”にする必要があります。カードは人を幸せにするもの。購入体験もそうであるべきです」。
上記:Paperweight のジェス・カーン。
Jess Carne(Paperweight店長、カーディフ)
- ソングノート:「『ノウイング・ミー、ノウイング・ユー』。小売業者は自分の在庫を知り、お客様を知る。お客様もまた店を知り、関係性が築かれる。とても社交的で温かい世界です」。
- 勝利の秘訣:「とにかく目立つこと。同じ“プロセッコ”ネタのカードばかりではダメ。違いを出して、売れる商品に。価格設定も大事で、高すぎれば手に取ってもらえない。高品質かつ適正価格が必要」。
- SOSメッセージ:「切手代の高騰が人々にカードを送る気持ちを削いでいます。特にクリスマスには致命的。この問題のイメージを変えなければ」。
*上記:Waterstonesのメーガン・ダグラスは、自身の投票内容を胸に秘めたままだった。
Megan Douglas(Waterstonesバイヤー、300店舗以上)
- ソングノート:「『スーパー・トゥルーパー』。世の中がどうであれ、カードはこれまで以上に好調だから」。
- 勝利の秘訣:「ユニークなキャプションと革新的な仕上げで、消費者に“特別感”を与えること」。
- SOSメッセージ:「コスト上昇とロイヤルメールの問題が最大の悩み」。
*上記:In Heaven At Home のアン・バーバーと、More Than Just A Gift のソフィー・エドワーズ。
Anne Barber(In Heaven At Home店主、マーケット・ハーバラ)
- ソングノート:「『サンキュー・フォー・ザ・ミュージック』。カードを贈る/受け取る喜びは、お気に入りの音楽を聴く喜びに似ています」。
- 勝利の秘訣:「新しい商品と定番ベストセラーの両立。多様なシーンへの対応(ニッチなものも含む)、ウィットに富んだユーモアと少しの茶目っ気、幅広い価格帯(手頃から高級まで)」。
- SOSメッセージ:「もっと“手渡しのカード”を推進しましょう」。
*上記:審査に集中する、背景のプリヤ・オーロラ=クロウ。
Priya Aurora-Crowe(Lark共同経営者&バイヤー、24店舗)
- ソングノート:「『ザ・ウィナー』。素晴らしいカードのシリーズを見つけると、年間を通じて定番商品になるとわかるから」。
- 勝利の秘訣:「持続可能性、デザイン、価格設定、新商品の頻度、少額注文でも送料無料」。
- SOSメッセージ:「常に新商品を供給し続けること。注文サイトの改善。高価格設定の正当化」。
*上記:Presentation のアンドレア・ピンダー(左)と In Heaven At Home のアン・バーバー。
Andrea Pinder(Presentation店主、バローフォード)
- ソングノート:「『アイ・ハヴ・ア・ドリーム』。私たちの業界は、カードを通じて人々に幸福を届け、夢を叶えるものだから」。
- 勝利の秘訣:「勝利を収めるシリーズは、出版社の目標を明確に示すべき。他との差別化が必要で、“できる”と信じることが肝心」。
- SOSメッセージ:「SOSは“Sending Overwhelming Smiles(圧倒的な笑顔を届けること)”の意味であるべきです!」。
🎉 ヘンリーズ・アワード ABBAナイトのお知らせ
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日時:10月2日(木)
- 会場:ロイヤル・ランカスター・ホテル(※)
- 内容:シャンパンレセプション、豪華3コースディナー、有名人司会による授賞式
- チケット:1枚 £240+VAT、10人テーブル £2,400+VAT、12人テーブル £2,880
「歌って踊って楽しむABBA風のヘンリーズ・アワード」をお見逃しなく!
※ロイヤル・ランカスター・ホテルとは
- 所在地:イギリス・ロンドン、ハイドパーク北側(ランカスター・ゲート駅すぐ)
- 開業:1967年
- 規模:400室以上を備える、ロンドン有数の大型高級ホテル
- 特徴:
- ハイドパークを一望できる立地にあり、窓からの眺望が素晴らしいことで知られています。
- 長い歴史を持つ一方で、2017年に大規模改装を行ない、現代的で洗練された内装に一新されました。
- イベント・バンケット会場が非常に充実しており、国際会議、企業イベント、授賞式、ウェディングなどに頻繁に利用されます。
- 最大で 1,000人規模の宴会を収容可能 なボールルームを備え、ロンドンでも屈指のイベント会場として有名です。
文化的な役割
- 「ロイヤル・ランカスター・ホテル」は、特に 授賞式や業界イベント(ファッションショー、映画・音楽関連イベントなど) が多く開催されることで知られています。
- 今回の Henries Awards のように、華やかなセレブリティ司会や豪華ディナー付きの式典に最適な会場として選ばれることが多いです。