「ABBAとクラフトワークの融合」とギタリストのスチュアート・ブレイスウェイトが語る

モグワイ(※)の新曲「Fanzine Made of Flesh」は「ABBAとクラフトワークの融合」とギタリストのスチュアート・ブレイスウェイトが語る

スコットランドのポストロック・カルテット、モグワイが新しいスタジオアルバム『The Bad Fire』を1月にリリース予定

「ABBA、Swervedriver、クラフトワークの交差点のようなもの」——モグワイのギタリスト、スチュアート・ブレイスウェイトは、新曲「Fanzine Made Of Flesh」のサウンドをこのように表現している。この曲は、新しいミュージックビデオとともに公開されたばかりだ。

「『Fanzine Made Of Flesh』は、2023年秋にアレックス・カプラノスの家に滞在していた際、ブルックリンで書いた曲です」とブレイスウェイトは説明する。「自分の中では、ABBA、Swervedriver、クラフトワークの融合のように聞こえますが、そんなのは馬鹿げているかもしれません。当初は普通のボーカルだったのですが、レコーディングの最終日にボコーダーを使うことになりました。かなり異色の仕上がりですが、とても満足しています」。

「Fanzine Made Of Flesh」は、モグワイの新しいスタジオアルバム『The Bad Fire』に収録されており、同作は1月24日Rock Action(北米・南米ではTemporary Residence Ltd.)からリリースされる予定だ。

新アルバムは、2021年にチャート1位を記録した前作『As The Love Continues』に続く作品で、グラミー賞受賞プロデューサーのジョン・コンガルトンと共にスコットランド・ラナークシャーでレコーディングされた。タイトル『The Bad Fire』はスコットランドの口語で「地獄」を指し、レコーディング当時のメンバーの私生活を反映している。

「私たちは多くの喪失を経験し、バリーの場合は娘の深刻な病気にも直面しました」とバンドは明かす。「このアルバムのために再び集まって曲を書き、レコーディングすることが避難所のように感じられました。そして、ジョン・コンガルトンと一緒に特別な作品を作り上げたと思います。私たちの音楽が辛い時期を乗り越える助けになったとよく聞きますが、今回は私たち自身にとってもそうだったのです」。

モグワイは、アルバムのリリースに伴い、2025年を通してワールドツアーを開催する予定だ。

『The Bad Fire』は現在、ボックスセットのアナログ盤、CDボックスセット、ブラックLP、クリア・ヴァイナルLP、CD、カセットなど、さまざまなフォーマットで予約・プレオーダーが可能となっている。

※モグワイ(Mogwai):スコットランドのグラスゴー出身のポストロック・バンドで、1995年に結成されました。ギターを中心としたインストゥルメンタルの楽曲が特徴で、ダイナミックな音の起伏や長尺の構成が持ち味です。バンド名「Mogwai」は映画『グレムリン』に登場する生き物の名前に由来していますが、バンドメンバーは特に深い意味はないと語っています。

メンバー

  • スチュアート・ブレイスウェイト(Stuart Braithwaite) – ギター、ボーカル
  • ドミニク・エイチソン(Dominic Aitchison) – ベース
  • マーティン・ブロック(Martin Bulloch) – ドラムス
  • バリー・バーンズ(Barry Burns) – ギター、キーボード

音楽性

モグワイの音楽は、静寂と轟音を行き来するドラマチックな展開が特徴で、楽曲の多くはインストゥルメンタルです。しかし、時折ボーカルやサンプリングを取り入れた作品もあります。
彼らの音楽は「ポストロック」というジャンルで語られることが多く、同ジャンルの代表的なバンドとされています。

代表作

  • 『Young Team』(1997年) – デビューアルバム。ポストロックシーンで注目を集めるきっかけとなった作品。
  • 『Rock Action』(2001年) – シンセサイザーを多用し、バンドの音楽性がより多様になったアルバム。
  • 『Mr. Beast』(2006年) – モグワイの代表作の一つで、よりストレートなロックサウンドが特徴。
  • 『As The Love Continues』(2021年) – 英国チャートで1位を獲得したアルバムで、彼らのキャリアの中で最も成功した作品の一つ。

影響と評価

モグワイは、シガー・ロス(Sigur Rós)やゴッドスピード・ユー!・ブラック・エンペラー(Godspeed You! Black Emperor)などと並ぶポストロックの重要なバンドとされており、映画やテレビドラマのサウンドトラックなどでも楽曲が使用されています。特に『Les Revenants(蘇りし者たち)』のサウンドトラックが話題となりました。

最新情報

モグワイは、2025年に新アルバム『The Bad Fire』をリリース予定で、これに伴うワールドツアーを開催することが発表されています。

https://www.loudersound.com/news/mogwais-new-single-fanzine-made-of-flesh-sounds-like-abba-meets-kraftwerk-according-to-guitarist-stuart-braithwaite

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