その魅力的なエネルギー、忘れられないキャストとキャラクター、そして象徴的なABBAのサウンドトラックのおかげで、『マンマ・ミーア!』シリーズは2008年のデビュー以来、あらゆる年齢層の観客を世界中で魅了してきました。この映画がこれほど魅力的である理由は明白です。この気分が高揚する映画シリーズは、友情や家族といった人間関係の力、そしてポジティブなエネルギーを描いた愛される物語だからです。
多くの重要な要素が詰まった本シリーズですが、その中でも特に際立っているのがキャラクターたちのセリフです。ドナ(メリル・ストリープ)の知恵や、彼女の友人たちの軽妙でウィットに富んだやり取りは、観客に笑いを届けてくれます。年月が経つにつれて、この映画の記憶に残るセリフは、元になった楽曲と同様に愛される存在となっています。ここでは、『マンマ・ミーア!』シリーズの中で特に印象的なセリフをランキング形式で紹介します。
10.「火遊びする男の子は、指を火傷するのよ」
ターニャ・チェシャム=リー(『マンマ・ミーア!』2008年)
映画の象徴的なミュージカルナンバー「ダズ・ユア・マザー・ノウ」の場面で、ターニャ(クリスティーン・バランスキー)はそのウィットに富んだサッシーな一面を惜しみなく披露しています。このシーンは、若いペッパー(フィリップ・マイケル)がターニャに積極的にアプローチし、彼女がそれに対してからかいながら警告を与える場面です。
この瞬間は、ターニャの素晴らしい歌唱力によって観客を楽しませるだけでなく、彼女のユニークで陽気な性格を垣間見ることができます。彼女のフレンドリーでユーモラスな一面を描きながら、このシーンは、女性の自信と強さを象徴的に表現しています。ターニャが自分の価値を知り、自信に満ちたフェミニニティを体現している理由のひとつです。また、このセリフはバランスキーの完璧な演技、声、タイミング、ボディランゲージによって素晴らしく届けられています。
9.「正直に言わせてもらうと、君の外見が好きだよ」
ターニャ・チェシャム=リー(『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年)
ターニャのもうひとつの記憶に残るセリフは、シリーズ第2作で登場します。このセリフは、若き日のハリー(ヒュー・スキナー)に向けられたもので、彼がドナ(リリー・ジェームズ)の恋愛の中心人物として登場する過去の回想シーンの中で語られます。
このターニャらしい奇抜な褒め言葉は、他の『マンマ・ミーア!』のセリフと比べても特に印象的で、非常に引用しやすいものです。また、彼女の「フラートスタイル」(軽妙な魅力的な表現)にぴったり合っています。このセリフを演じるジェシカ・キーナン・ウィンもまた、素晴らしい演技を披露しており、このセリフを完璧に表現しています。
8.「私の運命の相手は、もしかすると炭水化物かもしれない」
ロージー・マリガン(『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年)
『マンマ・ミーア!』第1作には印象的なセリフがたくさんありますが、『ヒア・ウィー・ゴー』にも同様に素晴らしい名言が多数登場します。このセリフは、ロージー(ジュリー・ウォルターズ)が恋愛の失敗をユーモラスに表現する場面から生まれています。また、これに対するターニャの「じゃあ私の運命の相手はワインかもしれない」という即答も見逃せません。
このセリフは、ロージーのユーモラスな性格を際立たせ、観客に共感を呼び起こします。また、ターニャとの絶妙な掛け合いによって、コメディデュオとしての彼女たちの魅力をさらに引き立てています。
7.「私たちは浜辺で踊り、キスをして…点、点、点(ドット、ドット、ドット)」
ソフィ・シェリダン(『マンマ・ミーア!』2008年)
アマンダ・セイフライドが演じるソフィ・シェリダンは、映画のロマンチックな要素を支えるキャラクターであり、物語の中心的存在です。このセリフは、ソフィが母ドナの日記を読みながら彼女の冒険やロマンスを語る場面で発せられます。
このセリフは、ドナの謎めいた過去を垣間見る手がかりを提供し、観客に物語の奥深さを伝えます。また、ソフィと観客がドナとのつながりを強め、彼女を母親としてだけでなく、自由で気ままな女性としても見ることができる重要な場面です。
6.「じゃあ、また若返りなさい!」
ターニャ・チェシャム=リー(『マンマ・ミーア!』2008年)
ストリープ演じるドナが人生の責任の重みや年齢を重ねることの厳しさを感じている感情的な瞬間に、ターニャとロージーが真の友人らしく介入します。このセリフは、ドナが「大人になっていく」と嘆いた直後にターニャが放った言葉です。
このやりとりは、ダイナモスの楽しい関係性と独特の絆を描いており、長年にわたる彼女たちのお互いを支える強い友情が光ります。また、ターニャの若々しい精神と前向きなエネルギーをユーモラスな形で表現しており、彼女が年齢や責任によってポジティブな見方を曇らせる最後の人物であることを反映しています。
5.「私の鼓動するvaginaよ、静まって」
ターニャ・チェシャム=リー(『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年)
このセリフは、最新のシングアロング映画で、ターニャがベラ・ドナの魅力的なマネージャーであるフェルナンド・シエンフエゴス(アンディ・ガルシア)を初めて目にしたときに発せられます。この男性はドナ・シェリダンの父親である可能性も示唆されています。
ターニャの大胆なユーモアと率直な性格が、この笑いを誘う場面で見事に発揮されています。バランスキーが演じるターニャは、若い頃から魅力的な男性に対する興味を隠さないことを明らかにしており、このシーンもその特質を証明するものです。また、このセリフのコミカルな効果を引き立てているのは、バランスキーの素晴らしい演技と絶妙なタイミングです。
4.「冗談を受け入れられない奴なんてほっとけ!」
ターニャ・チェシャム=リー&ロージー・マリガン(『マンマ・ミーア!』2008年)
ターニャとロージーによるダイナミックなコンビが放つこの名言は、ドナの気持ちを立て直すために向けられたものです。この場面は先述の「じゃあ、また若返りなさい!」の直後に続きます。その後、彼女たちは熱心に踊り始め、映画のタイトル曲を歌い、最終的にはドナも加わります。
このセリフの素晴らしさは、ダイナモスの強い精神と自信を反映している点にあります。これは、グループの若き日々へのオマージュでもあり、観客やドナ、そして彼女たち自身に、他人の意見で自分の気持ちを落ち込ませる必要はないと伝えています。また、このセリフは象徴的なトリオの友情と、どんな時でもお互いを支え合う絆を際立たせています。
3.「これからの人生が、人生最高の時間になりますように」
ターニャ・チェシャム=リー(『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年)
『ヒア・ウィー・ゴー』のフラッシュバックシーンで、ターニャが心を込めて行なうこの乾杯は、彼女の楽観的な精神と人生観を完璧に反映しています。このセリフは、現在の瞬間をさらに超える充実した未来を願い、映画が伝える愛、友情、年齢に関係なく人生の旅を受け入れる力を表現しています。
ターニャは主にユーモラスな一面やウィットに富んだセリフで知られていますが、この言葉は彼女の感傷的な一面を強調しており、友人たちへの真の愛情を表現しています。また、このセリフは、観客に常に希望を持ち前向きな視点で未来を見つめることの重要性を思い出させてくれます。
2.「人生最高の出来事は、予想外にやってくるものよ」
ドナ・シェリダン(『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年)
『マンマ・ミーア!』の中でドナが発するセリフはしばしば真実を突いていますが、このセリフも例外ではありません。リリー・ジェームズが演じる若き日のドナが語るこの言葉は、映画が描く愛、偶然性、そして人生の予期せぬ驚きを完全に受け入れることの重要性を祝福しています(それが良いものであれ悪いものであれ)。
このセリフは過去と現在をつなぐ役割も果たし、ドナの物語だけでなく娘ソフィの物語にも共鳴します。また、この『ヒア・ウィー・ゴー』の名言は、ドナの自由で冒険心に満ちた人生観を強調し、彼女が本物で率直な生き方を信じていることを示しています。これらの特性は、母の遺産を再構築しようとするソフィの旅にも反映されています。このセリフは、観客に次に何が待っているのかという希望を育み、熱意をかき立てる素晴らしいメッセージとして響きます。
1.「人生は短い。世界は広い。思い出を作りたいの」
ドナ・シェリダン(『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年)
『マンマ・ミーア!』のベスト名言として挙げられるのは、この「思い出を作りたいの」というドナの言葉です。このセリフは、ジェームズが演じる若き日のドナが、学位を修了した後、友人たちと未来について話している場面で語られます。ドナは当初から伝統的な生活に落ち着くのではなく、世界を探検したいという強い願望を抱いていることが明らかで、この言葉は彼女の刺激的な未来を予感させます。
このセリフは、ドナの冒険心と人生への情熱を完璧に表現しているだけでなく、観客に有意義な経験を創り出すよう促します。この心温まる映画の中で響く感動的な名言は、ソフィが母親の足跡をたどる旅と共鳴し、観客に2人の類似する運命を結びつけるよう促します。