BAFTA(英国アカデミー賞)にノミネートされた英国の映画編集者レスリー・ウォーカー氏が、12月2日に亡くなった。享年80。
*ゲッティ イメージズ提供
彼女は『モナ・リザ』や『マンマ・ミーア!』などの作品で知られている。
ウォーカー氏は1960年代に映画編集助手としてキャリアをスタートさせた。『ベルリン葬送曲(Funeral in Berlin)』や『冬のライオン(The Lion in Winter)』などの作品に携わり、編集者としての初クレジットは1977年公開の『若き芸術家の肖像(A Portrait of the Artist as a Young Man)』だった。
1980年代には、『ブレジネフへの手紙(A Letter to Brezhnev)』『モナ・リザ』『クライ・フリーダム(Cry Freedom)』『シャーリー・ヴァレンタイン(Shirley Valentine)』などでの編集スタイルが評価され、注目を集める存在となった。
キャリアを通じて、ウォーカー氏はリチャード・アッテンボロー監督やテリー・ギリアム監督と頻繁にコラボレーションを行っている。
アッテンボロー監督との仕事には、『シャドウランズ(Shadowlands)』『愛と戦火の日々(In Love and War)』『グレイ・オウル(Grey Owl)』『クロージング・ザ・リング(Closing the Ring)』といった高い評価を受けた作品が含まれる。
一方、ギリアム監督とは、『フィッシャー・キング(The Fisher King)』『ラスベガスをやっつけろ(Fear and Loathing in Las Vegas)』『ブラザーズ・グリム(The Brothers Grimm)』『タイドランド(Tideland)』『ドン・キホーテを殺した男(The Man Who Killed Don Quixote)』といった、想像力豊かで視覚的にも独創的な作品を編集した。
彼女の幅広いフィルモグラフィーには、ニール・ジョーダン監督との『モナ・リザ』、マイク・リー監督との『オール・オア・ナッシング(All or Nothing)』、スティーヴン・フリアーズ監督との『メアリー・ライリー(Mary Reilly)』など、他の著名監督とのコラボレーションも含まれている。
ウォーカー氏の功績は数々の主要な賞へのノミネートによっても認められている。『モナ・リザ』と『クライ・フリーダム』では、BAFTA賞の最優秀編集賞にノミネートされたほか、テレビ作品『ウィンストン・チャーチル:荒野の歳月(Winston Churchill: The Wilderness Years)』では、BAFTAテレビ賞の最優秀編集賞にノミネートされた。
さらに、『マンマ・ミーア!』でACEエディー賞にノミネートされ、『タイドランド』ではカナダのジニー賞(Genie Award)最優秀編集賞にもノミネートされている。
https://variety.com/2025/film/news/lesley-walker-dead-mamma-mia-1236604715/

