家庭教師を探すのに近年注目されているのが「家庭教師マッチングアプリ(サイト)」。婚活みたいですね。
でもこのマッチングサイトで「希望の家庭教師」を探すのはとても大変です!!
「補修」や「勉強する習慣をつける」ならばすぐに見つかります。
なぜならば「学生で十分」だからです!
しかし「本気モード」の家庭教師を見つけるのは至難の業です!!
何しろ登録者が数万人いるのですから、そこから見つけるのは気が遠くなります!!
特に「東大志向」が強いご家庭が多く、しかし、結果は、さんざんな失敗に陥っています。
なぜでしょうか?
成功しか知らない東大卒には「勉強ができない子供の心理」がわからないのです。
そのため、実に「90%」は3ヶ月以内に契約を終えます。
つまり「クビ」ですね。
筆者は東大卒ではありませんが、年齢が「上」というだけで「家庭教師検索」ではひっかからず苦労しています。
特に「トラスト」は「家庭教師年齢検索」「出身校検索」ができますので、「20代」「東大卒」で多くの親御さんが家庭教師を探し、見つかり、授業を始めますが、多くのご家庭が「ミスマッチ」を感じ、夏頃には(東大卒の)家庭教師を変えようとして、必ず「トラブル」になります。
*写真は筆者の従姉妹の竹内結子。
家庭教師とは「勉強」を教える以外でも
1.子どもの話をよく聞いてあげることができる
*子どもは親にはいえないことを家庭教師にズバズバと相談してきます!
2.反抗期の子どもの“心の安寧”を作り上げることができる
*小学生4年から高校2年頃までは「反抗期」の子が多く、子どもは親に「うっせえ」「うっせえ」と文句ばかり言って、親の言うことを聞きませんが、なぜか家庭教師の言うことは聞きます!
3.如何にしたら「やる気」を起こさせるか?子どもたちは自分では自分をコントロールできません!
*子どもをおだてたり、怒ったりできる人だけが『真の家庭教師』をできます!
上記のことは
①学生家庭教師にはできません!
②官僚や一流企業をクビになった「ニート東大卒家庭教師」にはできません!
皆様はこの辺をよーーーーーく考えて家庭教師を探していますか?
では話を「マッチングサイト」に戻しましょう!!
コロナ前はマッチングサイトのトラブルの件数は「家庭から」と「講師から」は半々でしたが、コロナになって以後は「講師からのトラブル依頼が全体のトラブルの90%」を占めるに至っています。
例をあげましょう。
1.成績が上がると急にご家庭から連絡がなくなって、未回収の家庭教師代金を払ってくれない家庭が増えた。
2.最初の1回で子供と相性がよくないと何も言わずに「クビ」にする家庭が大幅に増えた(この手のご家庭は同じことを繰り返す。で結局、何十人の講師と会っても決まらない)。
3.家庭教師を「奴隷扱い」するご家庭が増えた。
このような場合、マッチングサイトの管理者が「解決」してくれると思っている方が多いと思いますが、実際は「何もしてくれ」ません!
まーーーーーーーーーーーーーーたく、何もしてくれません。役立たずです!!
多くの場合、講師の責任になり(をとり)、講師の「泣き寝入り」になります。ひどいですよね?
しかし講師の中には「裁判」で訴えるケースが昨年後半から徐々に出てきて、「マッチングサイトは婚活サプリ同様に怪しい」と世間では言われるようになりました。
なお、筆者の場合は必ず「契約書」をお渡ししますのでご安心ください
では「マッチングサイトの現状」を見てみましょう。
第三章 家庭教師紹介会社のライバル会社
家庭教師会社のライバル会社は「個別指導塾」と「マッチングサイト」になりますが、当ブログは「家庭教師」についての書と言う趣旨から「個別指導は塾」と認定し、マッチングサイトのみご紹介いたします。
◆マッチングサイトとは
家庭教師会社はやれ「入会金」や「授業料(家庭教師会社取り分+家庭教師給与)」など高額を強いられてしまいますが、これらのうち「入会金」と「家庭教会者の取り分(マージン)」を省いた仕組みが「家庭教師マッチングサイト」です。
いくつか「家庭教師マッチングサイト」はありますが、「トラスト(To-Last)」「ASK」「マッチングティーチャー」が『日本三大マッチングサイト』と言われています。
◆家庭教師募集の仕方
1.マッチングサイトに「指導してほしい子供の学年」「時給」「指導希望曜日」など必要事項を記入し、その家庭教師サイトで家庭教師を検索する。
2.良いと思った講師がいたらコンタクトをとり会う。
3.OKならば「仲介会社」に紹介料(仲介料)を払う。
*もし、どの講師にしたらよいか?迷う場合は「仲介会社」に頼めば手配してくれますが、たくさんの講師からの応募がありますので、その中から選ぶことになります。かなり難しいです。
◆家庭教師登録の仕方
1.家庭教師登録の欄に必要事項を記入する。
2.どんな案件があるか探してみて、いい生徒がいたらアタックしてみる。
3.「こんな生徒どうですか?」というメルマガが来るのでそこで応募する。
【マッチングサイト概要】
●トラスト
家庭教師マッチングサイトでは最大級を誇る。紹介料は7,800円のみ。
(長所)
・たくさんの家庭教師が登録しているので「希望に合った」講師を探せる。
(短所)
・多くの親御さんは「より近所の」「偏差値の高い講師」を探すがなかなか簡単には見つからない。
・90%の登録者が学生で、卒業しても削除せず「休眠家庭教師登録者」が多い。
・時給、交通費で揉めるケースが多いが、トラストは助けてくれない。
・家庭教師の遅刻、マナーの悪さが目立ち、長続きしない。
・頻繁に講師を替えたがるご家庭がここ数年増えてきた(家庭教師は安泰ではない)。
・トラブルの多さは「日本一」のマッチングサイト。
・プロの家庭教師の登録者が少ない。
・新コロナ発生時より極端に時給が安く、オンライン授業を求める家庭が増えてきた。
●ASK
日本で二番目に大きいマッチングサイト。紹介料は18,000円。
(長所)
・たくさんの家庭教師が登録しているので「希望に合った」講師を探せる。
(短所)
・多くの親御さんは「より近所の」「偏差値の高い講師」を探すがなかなか簡単には見つからない。
・80%の登録者が学生で、卒業しても削除せず「休眠家庭教師登録者」が多い。
・時給、交通費で揉めるケースが多いが、ASKは助けてくれないどころか「除名処分」を受ける。
・家庭教師の遅刻、マナーの悪さが目立ち、長続きしない。
・頻繁に講師を替えたがるご家庭がここ数年増えてきた(家庭教師は安泰ではない)。
・講師VSご家庭のトラブルはやはり多い。
・プロの家庭教師の登録者が少ない。
・新コロナ発生時より極端に時給が安く、オンライン授業を求める家庭が増えてきた。
・トラストに比べ「この生徒どうですか?」との紹介(メルマガ)が少ない。
●マッチングティーチャー
大手3社のマッチングサイトの中では一番「トラブル」が少ない。紹介料は9,800円。
(長所)
・たくさんの家庭教師が登録しているので「希望に合った」講師を探せる(トラスト、ASKほど家庭教師の登録者が多くない)。
・マッチングが成功すればほぼ解約なく、最後まで続けるケースが圧倒的に多い。
・講師VSご家庭のトラブルはあまりない。
・学生と社会人の登録者は半々である。
・プロの家庭教師の登録者がトラスト、ASKに比べて圧倒的に多い。
(短所)
・多くの親御さんは「より近所の」「偏差値の高い講師」を探すがなかなか簡単には見つからない。
・新コロナ発生時より極端に時給が安く、オンライン授業を求める家庭が増えてきた。
・トラストやASKのような「この生徒どうですか?」というメルマガがない。
・あくまでご家庭側優先でご家庭からの希望がないと登録していても意味がない。
◆マッチングサイトを使うご家庭側の傾向
・東大、京大、早稲田、慶応など偏差値が高い講師ばかり探しがちである(偏差値が高い=教え方がうまいと勘違いしている)。
・交通費を出したくない為、近所の講師ばかりにしか興味がない。
・年齢が高い講師や、プロの家庭教師がいても「鼻毛が出ている」「白髪がある」「臭い」など勘違いして目もくれない。
・子供が女の子の場合は「女性講師」、子供が男の子の場合は「男性講師」に偏りがちである。
・成績が上がらないとキャバクラみたいにすぐに講師をチェンジし(替え)たがるご家庭が多い。
・家庭教師を奴隷のように扱うご家庭が多い。
・成績が上がっても下がってもそれまで家庭教師が教えた給与を支払わないで逃げるご家庭が多い。
・家庭教師の時給、交通費など適当に話し合い、揉めるケースがあとを絶たない。
◆家庭教師側
・遅刻、マナーが悪い講師が多い。
・家庭教師と言う職業を舐めている講師が多い。
・偏差値が高い=頭がいいと勘違いしている講師が多い。
・「99%の講師」が「予習しない」でご家庭に行く。
・他でいい生徒が見つかると何も連絡を入れずにある日突然、今まで指導していたご家庭に行かなくなる。
・給与、交通費で揉めるケースが多く、99%の家庭教師が泣き寝入りになってしまう。
◆総評
・偏差値が高い講師=教え方がうまいのではない。
・子供に近い年齢の学生講師がBESTというのは大きな勘違いである。
・親御さんの年齢より上の家庭教師にもっと目を向けるべきである。
・自分の子供の性別にかかわらず、いい講師を探すように心がけるべきである。
・時給、交通費など双方で決めたら「証拠」を残しておくべきである。
・遅刻、たばこの臭いがある場合は途中で打ち切るなど、あらかじめ、家庭教師と約束すべきである。
・1か月では成績は上がらない。少なくとも「半年」は猶予を与えるべきである。
【マッチングサイトの『世にも奇妙な物語】
怖い話①「高松逃げる(高尾・当時浪人2年男子/ASK)」
マッチングサイトのASKから高尾に住む高松氏の依頼を受けてくださいと連絡をもらったベテラン講師。しかしすでに予定はいっぱいで断りました。それでも「会うだけ会ってあげてください」とのことで、高尾の喫茶店で会ったところいきなり両親は土下座し「息子の家庭教師をしてください」と頭を下げてきたそうです。ベテラン家庭教師は、喫茶店でいきなり注目を浴びました。仕方なく自分の休みを返上して週2回授業で引き受けることにしました。翌日から「カフェ」で家庭教師を行なうことになりましたが、(その家庭教師は生徒に)何度聞いても自宅では勉強したくないというのです。その生徒は二浪して慶応だけ入学したいというのです。河合塾のテストでは国語偏差値55、英語50、世界史25でした。二浪して世界史は全く勉強していなかったというのです。国語と英語さえできれば受かると自信満々なのです。しかしどうにもこうにも「慶応」に受かるためには社会ができなくてはダメ!世界史を本気に勉強することにしました。
そしてわずか1か月で世界史偏差値45、国語偏差値60、英語偏差値55になりました。
そんなある日、そのベテランの家庭教師はいつものように喫茶店で待っていましたが、待てど暮らせど生徒が現れないのです。すぐに父親の電話してみると「この回線は現在使われておりません」というメッセージに変わるではないですか!仕方なくメールを送ると「デーモン」で戻ってきました。
成績が上がり、勉強の仕方のコツを得て、逃げたわけです。
その家庭教師は教えてもらった住所に行きましたが、なんとそこは「駐車場」になっていました。
しかしさすがプロの家庭教師。教えてもらったメルアドに会社名が入っていたのを思い出しました。家庭教師は友人の探偵にこの会社がどこなのか?調べてもらったところ、その日のうちに判明し、翌日、その家庭教師は父親の勤務先を訪ねました。そうしてその会社内に生徒の父親がいたのを発見しました。驚いたのは父親でした。家庭教師は教える前に交わした「契約書」を父親の机の上に出し「今から警察に行きますか?それとも授業料全部払いますか?」と迫ったところ、その場で父親は授業料全部を払ったそうです。
早速ASKに連絡したところ、ASKは何もしてくれず、そのプロの家庭教師をなんとクビにしました。マッチングサイトは100%「家庭の味方」です。どんなにご家庭が悪事を働いても追及しません。それでも皆さんはマッチングサイトで家庭教師を探しますか?
怖い話②「国語が怖くて泣く子(練馬・当時小6女子/トラスト)」
サピックスに通って女子学院を目指している娘は算数の偏差値は65、理科の偏差値は60、社会の偏差値は55であるにもかかわらず、国語だけなぜか偏差値35でした。余計な金を使いたくなかったそのご家庭はマッチングサイト「トラスト」で10人の「学生」家庭教師に会いましたが、いざ先生たちが来て、国語を教えようとすると「えーーん」といつも生徒(お子さん)は泣き出したそうです。お母さんが受験の実権を握っていましたが、立て続けに10名の学生家庭教師が来ては泣く娘を見て、ご主人が「年齢が上の講師の方がいいんじゃないか?」「可能ならば(武蔵に通っている)お兄ちゃんの数学も見てもらおう」ということになり、GW前に「トラスト」から、ある本物のプロの家庭教師に電話がありました。その本物のプロの家庭教師が実際に行って、成績表を見てみると、確かに国語だけなぜか偏差値30台。それ以外はクラスでもTOPの成績でした。そのプロの家庭教師は「熱心に」国語を教えましたがは、その生徒は、他の先生の時と同様に泣きました。仕方なく算数と理科の問題を解かせると、さっき泣いていたのが嘘であったかのように、あたかも「水を得た魚」のごとく何時間でも解いたそうです。しかし今のまま、国語を放置するわけにはいきません。国語偏差値35では女子学院には合格できません。そのプロの先生は生徒に「偏差値50を目指そう。そうすれば他の科目でカバーできるので大丈夫」と何度も生徒に説いたそうです。そのうちに生徒は国語を教えても泣かなくなりました。お母さんは「さすがプロは違う!」と喜びました。生徒は先生の指示通り「問題文に線を引いた」り、「接続語をマルでかこったり」して、1か月間で国語の勉強方法がわかり、偏差値も気が付けば50になっていました。
「よしこのままの調子でいけば女子学院に入れるぞ」と思っていたまさにその時です。お母さんから「もう国語の勉強の仕方がわかったので、家庭教師に来なくていいです」と言われたそうです。驚嘆したプロの家庭教師は、早速「トラスト」に相談しましたが、全く仲介してくれませんでした。授業料は未納です。そのプロの家庭教師は万が一に備え、授業開始の初日に「契約書」を交わしていましたが、その家庭は市役所の「無料の弁護士相談会」で相談し、いい気になったそのご家庭は「たかだか家庭教師ごときが偉そうにしているんじゃないわよ。もう必要ないからやめてもらうだけじゃないか」と強気に言ってきたので、そのプロの家庭教師は「内容証明」に「少額提訴する」件を書いてところ、そのご家庭の母親は再び無料相談の弁護士に相談に行きました。しかし今回は事情が違いました。「これはてごわいぞ。お母さん、諦めなさい」と言われたそうです。内容証明が着いたその日に授業料を全納してきました。
「アスク」や「トラスト」ではこのように「授業料を払わずに逃げる」家庭が多く、登録している90%が学生であることから、皆、泣き寝入りをしています。しかも家庭教師は「奴隷扱い」。今回はプロだからこそ払ってもらったものの学生だったら「ただ働き」で終わっていたことでしょう。マッチングサイトは婚活同様「怖いサイト」ですね。
(続く)