【連載⑮】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

4月28日木曜日午後

【熊本地震・震災・ライフライン&交通情報】

皆様こんにちは。明日からGWの方も多いを存じまずが「一日一回」は熊本震災を思い出し、あるいは心の中で「一日も早い終息を祈った」り、実際に熊本方面に向かって「手を合わせる」ようにしたいですね。東日本(東北)震災のように風化させてはいけません!!

1.震災情報

①熊本地震2週間 震度1以上が1000回超に!

今月14日、熊本県で震度7の激しい揺れを観測する地震から本日28日で2週間になりますが、熊本県と大分県では活発な地震活動が続き、震度1以上の地震の回数はこれまでに1000回を超えました。気象庁は「全体的には地震の回数が比較的多い状態とやや少ない状態を繰り返しながら活発な活動が続いている」としています。

②政府が「特定非常災害」に指定 !

政府は本日28日の閣議で、熊本地震の被災者の救済措置として、更新時期を迎える運転免許証や飲食店の営業許可などの有効期間を延長できるようにするため、今回の地震を「特定非常災害」に指定することを決めました。

③「危険」判定 「阪神・淡路大震災」上回る!

熊本県内の自治体が壊れた建物の危険性を調べる応急危険度判定を行った結果、一昨日26日までに8400棟を超える建物で倒壊するおそれがある「危険」と判定され、平成7年の阪神・淡路大震災で危険と判定された建物の数を上回ったことが、国土交通省のまとめで分かりました。

➃熊本県の農林業被害 少なくとも236億円超!

一連の地震の影響で、熊本県内では、田畑に亀裂が入ったり、特産のナスやトマトが出荷できなくなったりする被害が出ていて、農林業の被害額は少なくとも236億円に上っていることが県のまとめで分かりました。

⑤地震による土砂災害 九州の6県97か所で確認!

今回の一連の地震の影響で発生した土石流やがけ崩れなどの土砂災害が、これまでに熊本県や大分県など九州の6つの県の合わせて97か所で確認されたことが分かりました。

⑥熊本県内、一連の地震による死者は49人、関連死疑いは16人に!

⑦熊本地震2週間、3万7000人が避難所に!

2.断水・給水

熊本県内では本日午前10時の時点で少なくとも7つの市町村のおよそ1万6000世帯で断水が続いています。

このうち『益城町』では25日から一部の地区で給水が再開されましたが、およそ7500世帯で断水が続いています。

『西原村』でも村の大部分にあたるおよそ2500世帯で断水が続いています。

『阿蘇市』ではおよそ1900世帯。

『御船町』で1316世帯。

また『熊本市』は4月21日までにほぼ全ての地域で送水が再開され、断水が続いているのはおよそ1000世帯まで減りましたが、熊本市上下水道局によりますとこのほかにも水の使用量が多い朝や夕方はマンションや高台にある住宅などで水が出ないケースがあるということです。

このほか『南阿蘇村』の1535世帯と『大津町』の80世帯でも断水が続いています。

「熊本県内の臨時の給水地点」です。

『熊本市中央区』

一新小学校。黒髪小学校。熊本市役所。白川公園。

五福小学校は、午前10時~午後20時までです。

熊本市上下水道局は、午前7時から午後9時までです。

『熊本市東区』

託麻西小学校。託麻東小学校。長嶺小学校。日下部公民館。健軍水源地。戸島団地。

託麻スポーツセンターの7か所で、午前10時から午後20時までです。

『熊本市西区』

城西小学校。城西中学校。花園小学校。

西部上下水道センター。荒尾団地公園。

池亀公園は、午前10時~午後20時までです。

熊本新港船着き場は午前8時から午後19時までです。

『熊本市南区』

南区役所。舞原公民館。城南中学校。下益城城南中学校。日吉小学校。

平成中央公園の6か所で、午前10時か~午後20時までです。

『熊本市北区』

龍田小学校。弓削小学校。武蔵小学校。武蔵中学校。

清水岩倉台地区。北部総合出張所。

高平台小学校の7か所で、午前10時~午後20時までです。

『玉名市』

玉名市役所で、午前9時~午後17時までです。

『菊池市』

旭志総合支所。菊之池小学校。

菊池市文化会館の3か所で、午前8時~午後20時までです。

『菊陽町』

菊陽町役場。

西部支所キャロッピアの2か所で、午前7時から午後18時までです。

『大津町』

生涯学習センターで、午前7時~午後19時までです。

『益城町』

益城町役場。広安小学校。広安西小学校。ひろやす荘。平成唯仁館。総合体育館。いこいの里。熊東園。

保健福祉センター。西野小学校。中央小学校。花へんろ。

テクノリサーチパークの13か所で、午前8時から午後20時までです。

『御船町』

旧JA高木支所跡小坂小学校前。御船中学校。

木倉分館は、午前7時~午後18時までです。

水越農協倉庫前は、午前10時~午前23時までです。

七滝中央小学校は、午前9時~と午後15時15分~です。

七滝郵便局は、午前11時半~と午後17時~です。

玉来郵便局は、午前10時~と午後16時~です。

玉虫団地は、午前7時~と午後13時半~です。

上田代公民館は、午前10時40分~と午後16時40分~です。

『山都町』

山都町役場本庁舎。

山都町役場蘇陽支所の2か所で、午前8時~午後20時までです。

また、ボランティアグループによる給水が旧中島西部小学校。

馬見原公民館の2か所で午前9時~午後17時まで行われます。

『西原村』

山西小学校。河原小学校。西原中学校の3ヶ所で24時間給水を行っています。

また、高遊地区では、午前7時~午後21時まで行われます。

『宇城市』

宇城市役所駐車場。当尾小学校。小川ラポート。

豊野町コミュニティセンターの4か所で、午前7時から午後21時までです。

『美里町』

美里町役場中央庁舎。砥用庁舎。

坂貫農山村広場の3か所で、午前9時~午後19時までです。

『阿蘇市』

一の宮小学校。かんぽの宿阿蘇。大阿蘇病院。古城公民館。中通公民館。旧古城小学校。阿蘇中学校。阿蘇市役所内牧支所。阿蘇体育館。山田小学校。阿蘇小学校。阿蘇の司ビラパークホテル。元黒川、JA阿蘇旧黒川支所裏。乙姫公民館。乙姫かかしの隠れ家近辺。くんわの里。阿蘇西小学校。旧尾ヶ石東部小学校。枳公民館。狩尾1区公民館。永草公民館。跡ヶ瀬コミュニティーセンター。阿蘇カルデラライスセンター。赤水公民館。赤水駅の25か所で、午前8時~午後21時まで行っています。

「阿蘇の司ビラパークホテル」のみ24時間給水を行っています。

『南小国町』

自然休養村管理センターで午前8時~午後21時までです。

『小国町』

杖立地区多目的無料駐車場で午前9時~午後17時までです。

『南阿蘇村』

下野公民館。南阿蘇中学校体育館。村営住宅室町団地。東下田中組防火用水前の4か所で24時間給水を行っています。

「沢津野詰所前」は午前8時から午後17時までです。

「下田区詰所前」と「長野公民館下」でも、給水を行っています。

「熊本市 計画断水(時間地域変更)」

熊本市は水の供給を確保するため24日から一部の地域で計画断水を行っていますが配水池の水位が回復したため対象地域は徐々に減っています。

昨夜27日の深夜(28日)以降の計画断水の時間と地域をお伝えします。

時間は午前0時~午前6時までで、対象となる地域は次の通りです。

『中央区』は京町本丁、京町1丁目と2丁目のそれぞれ一部、千葉城町の一部、古京町の一部、本丸の一部、二の丸の一部、宮内町の一部

『西区』は 京町本町、池亀町、池田1丁目と4丁目、池田2丁目と3丁目のそれぞれ一部、花園1丁目と3丁目~7丁目のそれぞれ一部、花園2丁目、上熊本3丁目、島崎2丁目の一部、島崎3丁目~7丁目、谷尾崎町の一部、出町、稗田町の一部

『北区』は徳王1丁目の一部、徳王町の一部、大窪1丁目の一部、山室1丁目の一部、池田2丁目と3丁目の一部、津浦町の一部、高平1丁目の一部、以上の地域では、27日深夜(実日28日)の午前0時~午前6時まで計画断水が行われます。これらの地域での夜間計画断水は、5月1日まで行われます。

計画断水は午前6時までですが、配水池から家庭に水が届くまで時間がかかることがあります。熊本市は、計画断水が行われる地域では水の供給量が比較的多い朝の時間帯に水を確保しておくよう呼びかけています。

3.電気

昨日までと変わりません(停電ほぼ解消)

4.ガス

「西部ガス復旧見通し繰り上げ」

『熊本市』などに都市ガスを供給している西部ガスは、一連の地震に伴うガスの復旧作業が進み、当初の予定より早く4月中にすべての地域で供給を再開できる見通しとなりました。

今回の地震で西部ガスではガス管の破損が相次ぎ、熊本市やその周辺の自治体の最大10万戸余りで、ガスの供給が止まりました。

西部ガスは全国のガス会社の応援を受け、3700人体制で復旧作業にあたっています。

これまでにガス管の調査が順調に進み、地下水の流入が予想より少ないことがわかったため、すべての地域でのガスの供給再開は、当初の予定より8日繰り上がり、4月30日になる見通しとなりました。

西部ガスによりますと、昨日27日午後15時現在、ガスの復旧率は67.9%になり、復旧済みは6万8509戸となっています。

5.鉄道・道路・バス

「熊本県内の交通機関の影響」

熊本県内の交通機関への影響です(本日28日午前10時現在)。

『在来線』JRは在来線が「豊肥線」の熊本県の肥後大津と大分県の豊後萩との間で不通となっています。

『私鉄・3セク鉄道』

「南阿蘇鉄道」は全線で運転を見合わせています。

『高速道路』

高速道路は九州自動車道の熊本県の植木インターチェンジと嘉島ジャンクションの間が引き続き通行止めとなっていますが、国土交通省は29日までに解除するとしています。

『高速バス』

高速バスは熊本と京都を結ぶ九州産交バスの路線が運行を休止していましたが、熊本を出発する便が本日28日夜から。

京都を出発する便が明日からそれぞれ運行を再開する予定です。

『九州新幹線全線で再開』

地震の影響で一部区間で運転できない状態が続いていた九州新幹線は、復旧作業や試験運転を終え、13日ぶりに博多と鹿児島中央の間の全線で運転を再開しました。

「九州新幹線」は4月14日の地震で回送列車が脱線したほか、防音壁や高架橋などの設備およそ150か所で損傷が見つかり、博多から鹿児島中央までの全線で運転ができなくなりました。その後、復旧工事を進め、4月20日に「熊本県の新水俣と鹿児島中央」の間で、4月23日には「博多と熊本」の間で運転を再開していました。

昨日27日は、「残る区間の熊本と新水俣の間で試験運転」を行い、安全が確認できたとして、午後14時半すぎに「博多駅」を発車した列車から13日ぶりに「博多と鹿児島中央」の間の全線で運転を再開しました。

昨日27日は運転本数を減らしていますが、本日からは「山陽新幹線」との乗り入れを再開して通常の9割程度の本数を確保するほか、遅れも熊本と鹿児島中央の間でふだんと比べ20分程度になるということです。

「九州新幹線」は、年間でおよそ1300万人が利用する九州の交通網の大動脈で、全線での運転再開により、被災地の復興の後押しや地震で落ち込んだ観光客の誘致につながると期待されています。

6.公衆浴場

「自衛隊が入浴施設開設」

自衛隊は県内各地の公共施設などに入浴施設を開設しています。

一連の地震で被災した人が優先的に利用できます。

入浴施設が設置されているのは次の場所です。

『熊本市北区』

詫麻スポーツセンター。

『東区』

錦ヶ丘公園

『南区』

南部総合スポーツセンター

城南総合スポーツセンター

『益城町』

保健福祉センター、

総合運動公園、

『菊陽町』

光の森町民センター

『宇城市』

雨情市役所、

『嘉島町』

嘉島役場、

『大津町』

運動公園

『西原村』

西原中学校、

山西小学校、

河原小学校、

『御船町』

御船カルチャーセンター

『甲佐町』

グリーンセンター

『山都町』

町役場矢部保険福祉センター

『阿蘇市』

阿蘇農村環境改善センター

阿蘇西小学校

阿蘇小学校

一の宮小学校

阿蘇中学校

『南阿蘇村』

村役場長陽庁舎の前

南阿蘇西小学校

■入浴施設の利用時間については陸上自衛隊西部方面総監部広報室電話096-368-5111にお問い合わせください。

7.住まい

「公営住宅の提供(昨日27日14時現在)」

今回の地震で被災した人たちに公営住宅を無償で提供する熊本県内の自治体です。

自治体により提供を受けることができる被害の程度に違いがあります。

「り災証明書」が必要ですが、後日の提出でもよいということです。

申し込み順としている自治体の場合など、提供できるとしている住宅の数が変わることがあります。

『熊本県』は、熊本市を除く県内在住の人で、地震により住宅に被害を受け、被災の程度が半壊以上の方を対象に、県営住宅を提供します。

申請の際に「り災証明書」や住民票が取れない場合は、住宅の被害状況写真、免許証など住所が確認できるものでいったん受け付けするので、後日、「り災証明書」や住民票を必ず提出するようにとのことです。

県営住宅は70戸程度です。

*申込先:熊本県土木部建築住宅局住宅課熊本市中央区水前寺6丁目18-1

*受付:5月2日まで

*抽選:5月3日

*入居開始予定:5月6日

*申込書 熊本県ホームページからダウンロードするか、県内の市町村で配布予定

*問い合わせ先:熊本県土木部住宅課 電話096-333-2546

『熊本市』では、熊本市内に住所があり住宅が全壊・半壊・一部損壊し、現在、避難生活を送るなど住宅に困っている人を対象に市営住宅を提供します。

提供戸数は250戸程度です。

* 受け付け:熊本市役所の会議室など 5月2日までの午前8時半か~午後17時

*抽選:5月3日~5日

*入居開始予定:5月6日から順次

*問い合わせ先:熊本市営住宅管理センター

 中央区、北区、西区 電話096-327-5101

 東区、南区 電話096-311-7833

『人吉市』は、市営住宅10戸程度を提供します。

*入居は申し込み順です。

*問い合わせ先:人吉市管理課市営住宅係 電話096-622-2111

『荒尾市』は、市営住宅1戸を提供します。

今後、受け付けを終了する可能性があるということです。

*問い合わせ先:荒尾市建設経済部建築住宅課住宅管理係 電話0968-63-1491

『水俣市』は、市営住宅2戸と市内の福祉施設跡の建物14室を提供します。

8畳の個室で、トイレ・台所・冷蔵庫・浴室は共同です。

* 入居は申し込み順です。

*問い合わせ先:水俣市総合政策部政策推進課 電話096-661-1606

『水上村』は、村営住宅2戸を提供します。

*問い合わせ先:水上村建設課 電話096-644-0315

『天草市』は、市営住宅と教職員住宅あわせて42戸を提供します。

*問い合わせ先: 天草氏地域政策課内の熊本地震被災者相談窓口 電話096-923-1111

『合志市』は、市営住宅7戸を提供します。

*申込先:4月28日正午まで

*問い合わせ先:合志市都市計画課 電話096-242-1104

『山鹿市』は、市営住宅7戸を提供します。

*申込先:4月30日まで

*抽選:5月2日

*問い合わせ先:山鹿市都市計画課住宅係 電話096-843-1591

『八代市』は、市営住宅16戸を提供します。

*申込先:5月6日まで

*抽選:5月7日

*問い合わせ先:八代市建築住宅課 電話096-533-4122

『錦町』は、町営住宅9戸を提供します。

*申し込み:本日28日までですが、その後も随時受け付け

*問い合わせ先:錦町地域整備課管理係 電話096-638-4418

「熊本県以外」

『愛知県』や『山口県』それに『広島県』などであわせて37戸の入居が決まっています。

国土交通省は二次的な避難所として九州の旅館やホテルに被災者の受け入れを要請していて26日までに高齢者や体調の悪い人などを優先して65人の受け入れが決まり、このうち43人が施設を利用しているということです。

『奈良県』は一連の地震で自宅が被害を受けた被災者を対象に、公営住宅などを無償で提供することになり、26日から受付が始まりました。

『奈良県』が被災者に提供するのは、『奈良市』や『橿原市』それに『田原本町』や『十津川村』など県内の20の市町村にある県営住宅や市町村の公営住宅などあわせて86戸です。

このうち54戸はすぐに入居が可能で、 間取りが2DKや4DKの物件もあり、人数の多い家族も入居できるということです。

入居から原則1年は家賃と敷金が全額免除されます。

窓口は、奈良県の住まいまちづくり課できょうから電話で受け付けを始めました。

申し込みには運転免許証など本人と確認できるもののほか、被災したことを証明する自治体の「り災証明書」が必要ですが、自宅が全壊でなく一部損壊程度でも入居できるということです。

奈良県住まいまちづくり課の榁木博文課長補佐は「被災された方に1日も早く安心して暮らせる住居に入ってもらいたい」と話していました。

※電話:072-27-7539(平日午前9時~午後17時まで対応)

8.ゴミ

一連の地震で熊本市ではごみ処理施設が被害を受け処理が追いついていないことから北九州市は熊本市の可燃ごみを28日から1日あたり最大で150トン引き受けることにしました。

これは北九州市の北橋市長がきょう開かれた記者会見で明らかにしました。

北橋市長は、26日熊本市を訪れ、北九州市が運営を支援している熊本市中央区の避難所を視察したほか、熊本市の大西市長と面会しました。

その際、大西市長からは熊本市のごみ焼却場のうち1日に600トン処理できる最大の「東部環境工場」が地震の影響で稼働できず、処理が追いついていないとして支援の要請があったということです。

これを受けて、北九州市は、本日28日から当面の間、市内にある3か所のごみ焼却場で、1日あたり最大で150トンの可燃ごみを熊本市から引き受けることにしました。

「ゴミ処理関連」

地震から2週間が経ち、壊れた住宅などの片付けが進むなか、被災地で、いま大きな関心となっているのがごみをどう処理するのかという問題です。ごみ処理施設が稼働できず、収集ができなくなっている自治体もあり、対策が急がれています。

「益城町のごみは手つかず」

地震で大きな被害を受けた『益城町』では、家の片づけや生活の中で出たごみが、地震から10日以上たっても、町のいたるところに手つかずの状態で積み上げられています。

ごみが積まれたままになっている原因は、ごみ処理施設が地震で稼働できなくなっているためです。

『益城町』と『嘉島町』それに『西原村』から出た家庭ごみを焼却する「益城クリーンセンター」では、地震によって施設の1部が壊れ稼働できない状態が続いています。このため、センターには500トン近くのごみがたまってしまっています。

そのクリーンセンターに、26日朝、トラックが次々と入っていきました。県内各地の自治体が25日から家庭ごみを引き受けているのです。

トラックには、センターから運び出すため、ごみが積み込まれました。

地震によるごみ処理施設の被害は、熊本県によりますと県内にある可燃ごみを処理する27の施設のうち、9つの施設が地震で焼却炉や建物に被害を受け、このうち4つが稼働できなくなっています。

稼働できなくなっている施設がある自治体のひとつが『熊本市』で、市内に2つあるごみ処理施設のうち、東部環境工場が使えなくなっています。

今回の地震で、焼却炉を冷却するための配管などが壊れたため、稼働できなくなり、今は西部環境工場だけでごみを処理しています。熊本市内からは24日までの9日間におよそ1820トンの一般ごみが出ていて、1カ所だけでは処理できなくなっているということです。このため今は『山鹿市』『福岡市』『長崎市』などに一般ごみを引き受けてもらっているということです。

家庭ごみと同じように深刻な問題となっているのが、住宅のがれきや使えなくなった電化製品といった「災害ごみ」の処理です。

『益城町』では地震の被害のあと廃校となった小学校にこうした「災害ごみ」の仮設置き場を設けました。

しかし、すぐに満杯になり、急きょ受け入れが中止されました。こうした中、町では26日、小学校跡地から、新たに設けた仮設置き場にごみの運び出しを開始。小学校跡地で再び受け入れるのは5月初めになる見通しです。

今後、家屋の解体が本格化すればさらに増える見込みの「災害ごみ」については、処理対策をどう進めていくかが大きな課題となりそうです。

(続く)

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