8月10日水曜日昼
【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】
皆様こんにちは。本日10日午前10時44分熊本地方気象台発表です。
熊本県では本日10日昼過ぎから夜のはじめ頃まで『急な強い雨や落雷』に注意が必要です。九州北部地方は高気圧に覆われて晴れています。
本日10日熊本県は高気圧に覆われて概ね晴れますが強い日射の影響で大気の状態が不安定となるため『夕方からは雷を伴った激しい雨』が降る所があります。高温が予想され『熱中症の危険が特に高く』なる見込みです。暑さを避け『水分をこまめに補給』するなど十分な対策をとることが必須です。
明日11日の熊本県は高気圧に覆われて概ね晴れますが強い日射の影響で『大気の状態が不安定』となるため『昼過ぎからは雨や雷雨』となる所があります。
波の高さは外海では本日10日、明日11日ともに1メートル、内海で
は本日10日、明日11日ともに0.5メートルの見込みです。
阿蘇山(中岳)上空およそ1500メートルの風は本日10日午前9時現在、北東の風4メートル、午後21時時の予想は北東の風4メートル、霧島山(新燃岳)上空およそ1500メートルの風は本日10日午前9時現在、北東の風7メートル、午後21時の予想は東の風2メートルです。
本日10日正午~明日11日正午までの1時間雨量は多い所では40ミリ、
24時間雨量は多い所では60ミリの見込みです。
県は昨日9日熊本地震でただ一人行方不明になっている熊本学園大生、大和晃(ひかる)さん(22)=阿蘇市=の本格的な捜索を再開しました。南阿蘇村立野の阿蘇大橋崩落現場から約400メートル下流の黒川の河原で大和さんが乗っていたとみられる乗用車の一部の引き上げ作業にあたりました。現場は大和さんの家族が7月24日に発見。直径数メートル大の複数の岩の下に埋まった状態で車体の前方部分が約30センチ露出しています。午前7時50分、県や県警、消防などの約80人が続々と到着しました。黒川右岸の崖の上から大和さんの家族が見守る中、全長2メートルほどの岩にドリルで穴を空け、内部に電流を流して破砕。周辺の土砂を人力で掘る作業が続いきましが発見の手掛かりなどは見つかりませんでした。 警察や消防などは本日10日も捜索を続けることにしています。熊本県や警察によりますと現場では黄色い車の前方部分が確認され警察官などが周辺の岩をドリルや特殊な機械を使って砕いたり周辺の土砂を取り除いたりしましたが昨日9日の捜索では有力な手がかりは見つからなかったということです。昨日9日は大和さんの父親の卓也さんと母親の忍さんも現場の近くを訪れ捜索の様子を見守りました。昨日9日の捜索終了後、報道各社の取材に応じた大和晃さんの父親の卓也さんは「とても長い1日でした。子どもに対しては『次に来るときには必ず連れて帰るよ』と声をかけました。非常に難しい作業だと思いますが、あすは、車全体や車の中の確認ができることを願っています」と話していました。
一日も早くご遺体が見つかることを祈ります。
熊本地震によるJR豊肥線の不通に伴いJR九州が宮地(阿蘇市)~肥後大津(大津町)間で運行する代替通学バスについて、便数の少なさや日・祝日の運休など、使い勝手の悪さを指摘する声が利用者から上がっています。豊肥線の復旧が見通せない中、利用学生や送迎を担う保護者には疲労感がにじみ、来春の高校受験にも影を落としています。JR九州は5月から県の補助を受けて通学バスを平日に限り1日上下計19便、夏休みの8月1日~20日は同7便を運行しています。主なルートは地震で寸断された国道57号の迂回路である県道の北外輪山大津線(通称ミルクロード)と菊池赤水線。大津方面への上りが約150人、下りは約70人が利用しています。バスは50人乗り。補助席を使って満席になることも珍しくありません。地震前に1日片道15便だった普通列車よりも大幅に減便しているため全員が乗れず、次の便まで1時間以上待つこともあるそうです。阿蘇市から大津町の大津高に通う2年生の松本朋加さんは「バスの座席は狭く、満席の時はぎゅうぎゅう詰め。通学に時間もかかるし、疲れるので演劇部を休部しました」と戸惑いを隠さません。さらに運行ダイヤは迂回路の渋滞を見込んで組んであり宮地行きのバスが赤水駅で時間調整のため30分程度停車する場合があります。これも利用しづらさに拍車をかけているようです。このため赤水駅や肥後大津駅まで迎えに行ったり日祝日に部活動などの送迎に車を出したりする阿蘇市の保護者は少なくありません。長男が大津高3年の藤田幸代さん(49)は「親も子もくたくた。時間は取られるし、子どもの受験も心配」と打ち明けています。バス通学を諦めて市外に転居するケースもあります。大津町の翔陽高に通う長女と同町内でアパート暮らしを始めた40代の母親は「娘の負担を考え、私が阿蘇市の会社へ約1時間かけて通勤している」。こうした状況を改善してもらおうと阿蘇市外の高校などに通う保護者らは6月、阿蘇通学連絡協議会(谷崎利浩会長)を組織。県教委を通じてJR九州にバスの利便性向上を訴えています。JR側は近く2学期の運行体制を発表する予定で、「県教委と協議して、意見を最大限くみ取りたい」。しかし保護者たちは「JRから通学手段を確保する確約がない。将来が見通せず、不安が募る」と口をそろえています。問題は来春の受験にも影響を及ぼし始めています。次男が中学3年の中嶋蘭さん(40)=阿蘇市=は「子どもには、市外の高校に通学するなら覚悟が必要と話している」と説明。「地元の阿蘇中央高だと経済的に助かるが、子どもの選択肢は狭められます。進路決定が近づき、悩ましい」と胸の内を明かしています。公共交通機関の不通や運休の長期化は、地域の将来をも左右しかねません。別の保護者(45)はため息交じりで話しますす。「来年以降も数年は続く問題。地域の過疎化に拍車が掛かりはしないか心配だ」。
JRも震災で様々な問題処理に負われ大変かと思いますがいっぺんに何もかも解決せず一つ一つ丁寧に解決してくれることを願います。
1.被災地情報
①熊本県で震度4津波の心配なし!
昨晩午後22時49分ごろ、熊本県で震度4の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。
各地の震度は、震度4が熊本県嘉島町で、震度3が熊本市西区、熊本市南区、宇城市、益城町、御船町となっています。
このほか、震度2や1の揺れを熊本県の各地や長崎県、宮崎県で観測しました。
気象庁の観測によりますと、震源地は熊本県熊本地方で、震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.0と推定されています。
②行方不明の学生を捜索、本日10日も捜索へ!
一連の熊本地震で唯一行方が分かっていない熊本県阿蘇市の大学生の捜索が南阿蘇村でおよそ2か月ぶりに再開されましたが、昨日9日の捜索では有力な手がかりは見つからず、警察や消防などは本日10日も捜索を続けることにしています。
阿蘇市の大学4年生、大和晃さん(22)は、4月16日に地震で崩落した南阿蘇村の阿蘇大橋付近を車で走行していたと見られ、4か月近くたった今も行方がわかっていません。
昨日9日、およそ2か月ぶりに捜索が再開され、警察や消防などおよそ90人が、先月、大和さんの車と同じ色の車の一部が見つかった場所を中心におよそ6時間にわたって捜索を行いました。
熊本県や警察によりますと、現場では、黄色い車の前方部分が確認され、警察官などが周辺の岩をドリルや特殊な機械を使って砕いたり、周辺の土砂を取り除いたりしましたが、昨日9日の捜索では、有力な手がかりは見つからなかったということです。
昨日9日は大和さんの父親の卓也さんと母親の忍さんも現場の近くを訪れ、捜索の様子を見守りました。
警察や消防などは本日10日も捜索を続けることにしています。
昨日9日の捜索終了後、報道各社の取材に応じた大和晃さんの父親の卓也さんは「とても長い1日でした。子どもに対しては、『次に来るときには必ず連れて帰るよ』と声をかけました。非常に難しい作業だと思いますが、あすは、車全体や車の中の確認ができることを願っています」と話していました。
③被災地の中高生らが復興テーマに意見交換!
東日本大震災や熊本地震の被災地の中学生や高校生などが復興をテーマに意見を交わす催しが、東京・江東区で開かれました。
東京・江東区の「東京ビッグサイト」で開かれた催しには、東日本大震災の被災地の岩手、宮城、福島のほか、ことし4月に大地震が起きた熊本の中学生や高校生など合わせて300人余りが参加しました。
催しでは、参加者を代表して7人が壇上に上がり、「若者が復興のためにできること」をテーマに意見を交わしました。
このうち、一連の熊本地震で、南阿蘇村で被災した高校2年生の中嶋勝太さんは、被災地の現状を知ってもらうことが復興につながるとして、「若者が情報を発信するべきだ」と提案しました。
また、宮城県南三陸町で被災した大学2年生の三浦貴裕さんは、東北では、若者が被災地の見学ツアーを企画していることを紹介し、「情報の発信を観光業の活性化や人口流出の歯止めにつなげていきたい」と訴えていました。
参加した仙台市の高校1年の男子生徒は、「熊本地震で被災した同世代の話を聞いて共感しました。SNSを使って、世界中に被災地を知ってもらえるよう発信していきたいです」と話していました。
➃川内原発再稼働、明日11日で1年!九電の対応が焦点に!
九州電力川内原発(鹿児島県)が再稼働してから明日11日で1年になります。九電の経営への貢献は大きく、業績は黒字に転換、余った電力の販売攻勢に乗り出しました。ただ、原発停止を求める三反園訓・鹿児島県知事の就任で風向きは変化しつつあり、九電の対応が焦点になっているます。
川内原発は昨年8月、東日本大震災後の新しい規制基準のもとで、全国に先駆けて再稼働しました。「再稼働はゴールでなく、スタートだ。今後も安全管理の向上に努めていく」。瓜生道明社長は7月29日の会見で淡々と語りました。
再稼働は九電の経営改善のスタートにもなりました。九電によります、火力発電の燃料代が減り、収益改善効果は毎月100億~130億円。純損益は2015年3月期の1146億円の赤字から、16年3月月期は734億円の黒字になりました。ボーナスや株主への配当を復活し、役員報酬も増やした。一方で、「本格的な収益力回復は途上」(瓜生社長)として電気料金の値下げは見送っています。
九電がホームページで公表する「でんき予報」。当日や1週間の電力需給の見通しを示しています。最高気温が35度を超える猛暑日もあるなかで電力需給は連日、「安定」のマークが並びます。
家庭や企業で節電が定着し、他社からの融通などもあるため再稼働前でも供給に大きな支障はありませんでした。再稼働後の九電の供給力は全国でも高水準の余力を抱え、余るほどの電気をどう売るかが課題です。東日本大震災後に節電を呼びかけるなかで自粛した「オール電化」の営業を7月に再開しました。4月に電力小売りが自由化されましたが、原発がつくる電気の比重が高まる夜間に割安で使えるプランは、新電力に対抗する強力な武器になっています。
一方、今年4月には熊本地震が起き、7月には鹿児島県知事に三反園氏が就きました。熊本地震後には、川内原発の停止を求めるメールや電話が九電に殺到。安全性への不安の高まりは三反園知事への支持と無縁ではありません。「誰も予想していなかった事態だ」と九電首脳は言います。
昨年の再稼働に同意した伊藤祐一郎前知事には、九電首脳も「恩義を感じている」と話しています。一転して三反園知事は8月下旬から9月上旬をめどに、九電に一時停止を申し入れる考えです。
今後は九電がどう動くかが焦点。「知事としっかり話をしながら適切に対応したい」(世耕弘成経済産業相)とする政府とともに稼働に理解を求める方針で、「知事の考えが知りたい」と水面下で情報収集を進めます。川内原発は、もともと1.2号機とも年内に定期検査で止まる予定ですが、知事の同意が得られないと再稼働も長くずれこむ可能性があります。
川内に続いては玄海原発(佐賀県)を再稼働させ、「原発効果」をさらに高めることが九電の思惑だ。幹部は警戒します。「川内原発が知事の意向で稼働できない事態になれば、全国のほかの原発にも影響が及びかねない」。
■川内原発の再稼働後の主な動き
●2015年
・8月:川内原発1号機が再稼働
・10月:2号機が再稼働
・12月:重大事故時の拠点施設を「免震構造」にする方針を撤回
●2016年
・3月:重大事故時の拠点施設を「耐震構造」にする方針を表明。安全は確保と主張
・4月:熊本地震から1週間で停止を求める電話などが約5千件に
・7月:三反園訓氏が鹿児島県知事に就任
・8月下旬~9月上旬?:三反園知事が九電に停止申し入れ
・10月:1号機が定期検査入りの予定
・12月:2号機が定期検査入りの予定
⑤復興への思いつながる熊本と東北、明日11日に花火一斉に!
熊本地震で震度7を観測した熊本県西原村と、東日本大震災の被災地各地の夜空を明日11日、花火が彩ります。2011年の東日本大震災後に始まったイベントで、今年は主催者が「九州で同じように被災した人たちを元気づけたい」と提案しました。
イベント名は「LIGHT UP(ライトアップ) NIPPON」。大震災の月命日の毎年8月11日、復興と鎮魂の思いを込め、被災地で花火を打ち上げています。
実行委員会の一人、岩手県野田村職員の小谷地(こやち)鉄也さん(47)は、12年に野田村で初めて開催した際、花火を見て涙を流す被災者に「気持ちを整理し、復興を後押しするきっかけになる」と感じた。熊本地震が起き「被災地を元気づけたい」と、九州での開催を提案しました。
同じような声が各地から寄せられ、実行委が熊本、大分両県で候補地を探し、西原村と決めました。ただ、熊本空港が近く、花火の打ち上げには制限があるため、「復興西原そして未来へ」の文字をかたどった仕掛け花火にするそうです。内田安弘副村長は「復興に向けた思いを一緒にすることで、こちらも元気が出る」と話しています。
東北では岩手、宮城、福島各県の計10か所で開催予定。小谷地さんは「花火を見て、同じようにがんばっている仲間が全国にいると思ってほしい」と話します。
⑥熊本地震でJAF依頼が急増前年同期比25%増!
県内で6月から7月にかけ、日本自動車連盟(JAF)に寄せられたロードサービス依頼件数が6969件に上り、前年同期から1400件(25%)増えたことが昨日9日、JAF県支部のまとめで分かりました。熊本地震による路面の劣化や車中泊、交通量の増加が影響したとみています。
同支部によりますと、多かったサービスはタイヤのパンク1678件、バッテリーあがり1573件、変速機のトラブルなどの「その他」1202件など。このうちパンクは前年同期比639件増と急激に増えました。
全国の6~7月の依頼件数は705件(0.1%)の増加。県内の急増は地震の影響が大きいとのことです。
パンクは地震でできた段差や、がれきを積んだトラックから落ちたくぎや木片が要因とと分析。バッテリーはエンジンをかけたまま停車しているとあがりやすく、地震に伴う車中泊や渋滞が影響した可能性が高いとのことです。
盆休みで車を使う機会が増えることから、同支部は「ガソリンスタンドなどでのこまめな点検を心掛けてほしい」と呼び掛けます。県警交通企画課によると、県内の今年4~6月の交通事故件数も前年同期比で1754件(13%)増。交通の量や流れが地震で大きく変わったことが影響したとみています。
⑦お盆渋滞は13~15日ピーク被災の阿蘇方面悪化!
県警は、お盆期間中の県内主要道路の交通渋滞予測をまとめました。天草や阿蘇方面の国道などで4~9キロの渋滞を見込んでおり、ピークは13~15日だそうです。
熊本地震で国道57号が寸断された阿蘇方面は、迂回路になっている北外輪山大津線(通称・ミルクロード)の渋滞が悪化。14日に熊本市向けが阿蘇市赤水付近を先頭に6キロ、15日は大分向けが大津町高尾野の熊本中核工業団地入口交差点付近を先頭に4キロの渋滞を予想しています。
天草方面の国道266号は、13日に天草市向けが上天草市大矢野町の宮津交差点付近を先頭に7キロ、15日は熊本市向けが同町東満交差点を先頭に9キロ。九州自動車道は、13日に下りが益城熊本空港インターチェンジ付近を先頭に20キロ、14~15日は上りが嘉島ジャンクション付近を先頭に約15キロ渋滞するとみています。
⑧車体に感謝のくまモン京福電鉄が震災復興を後押し!
熊本地震の復興を支援しようと、京福電気鉄道(京都市)は昨日9日、京都嵐山と四条大宮、北野白梅町間を走る嵐電の車体側面に「くまモン」のイラストと、全国からの支援に対する熊本県からのお礼のメッセージを描いて運行を始めました。
メッセージは「応援ありがとう。くまもとに来て、見て、食べて、楽しんで。それが一番のチカラになります」。同社が支援の一環として車両を無償提供し、車内には阿蘇や天草、人吉などの観光ポスターも掲示。出発式には、くまモンも駆けつけました。
同社グループの京都バスや京福バス(福井市)の車体にも同様に掲示する。京福電鉄と京都バスは、くまモンの形をした嵐山方面の1日フリー乗車券(大人700円、子供350円、発売期間12月31日まで)を発売、売上金の一部を義援金として熊本県に寄付します。
⑨「サンリブ子飼」建て替えへ地元商店街と補助金申請!
熊本地震の影響で休業し、解体工事中の熊本市中央区のスーパー「サンリブ子飼」について、運営会社のマルショク(大分市)が、現地に新店舗を建て直し、営業を再開する方向で協議を進めていることが昨日9日分かりました。
建て替え費には、被災企業の復旧費用の一部を国や県が補助する「グループ補助金」を活用する予定。同社は「再開を望む声が多く寄せられており、それに応えようと前向きに取り組んでいる。まだ正式に決まっていないため、再開時期も未定」と話しています。
サンリブ子飼は子飼商店街の核店舗的存在。商店街では、通りの北東側の店舗でつくる子飼商店街振興組合と、南西側の子飼繁栄会商店街振興組合でつくるグループにマルショクが加わり、計39社でグループ補助金を申請しました。
両組合は「サンリブは利便性の高いスーパーとして集客力が高かった。再開すれば商店街全体のにぎわいも回復する」と期待しています。
マルショクの大型総合スーパーは、熊本市内にサンリブ子飼、健軍(東区)、清水(北区)、サンリブシティくまなん(中央区)の4店がありますが、すべて被災し休業中。同社は健軍も建て替える方針で、解体が進む清水は「解体後は未定」としています。くまなんは9月上旬に再開予定。
⑩ゆめタウンの「サンピアン」「はません」9月に再開!
イズミ(広島市)は9日、熊本地震の影響で休業している熊本市東区の大型ショッピングセンター「ゆめタウンサンピアン」を9月1日に再開させる方針を明らかにしました。
1階の食品売り場と大手玩具チェーン「トイザらス熊本店」の営業から再開し、ほかの売り場も復旧が終了次第、営業を始めます。
同じく休業中の同市南区の「ゆめタウンはません」も、9月下旬をめどに1階から営業を始める予定。イズミは「両施設とも11月までの全館再開を目指す」としています。
同社によりますと、両施設の修繕費用など熊本地震に伴う損失は概算で103億円に上ると見込んでいます。
⑪LINE復興支援スタンプ6400万円全額を日赤に寄付!
無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)は昨日9日、熊本地震を受けて企画した「被災地支援スタンプ」の売上高の全額6400万円を、熊本市東区の日本赤十字社県支部へ義援金として贈りました。
スタンプは4月18日~5月18日まで、1セット(8種類)を120円で販売。復興を願い、「PRAY for KUMAMOTO(熊本に祈りを)」などと書かれています。
同社の落合紀貴執行役員は「スタンプを使ってもらうことで、熊本に心を寄せてほしいという思いで作った。これからも継続的に支援していきたい」と話し、義援金の目録を手渡しました。東日本大震災や台湾地震などでも、同様のスタンプを企画しましたが、熊本地震のスタンプが最も売り上げが高かったそうです。
落合執行役員は「熊本地震では安否確認など、さまざまな用途でラインが使われた。今後もセーフティーネットの一つとして取り組んでいきたい」と話していました。
⑫「不便なダイヤ」「長い通学時間」「運休時」代替バスに疲労感!
熊本地震によるJR豊肥線の不通に伴い、JR九州が宮地(阿蘇市)~肥後大津(大津町)間で運行する代替通学バスについて、便数の少なさや日・祝日の運休など、使い勝手の悪さを指摘する声が利用者から上がっています。豊肥線の復旧が見通せない中、利用学生や送迎を担う保護者には疲労感がにじみ、来春の高校受験にも影を落としています。
JR九州は5月から県の補助を受けて、通学バスを平日に限り1日上下計19便、夏休みの8月1日~20日は同7便を運行しています。主なルートは地震で寸断された国道57号の迂回路である県道の北外輪山大津線(通称ミルクロード)と菊池赤水線。大津方面への上りが約150人、下りは約70人が利用しています。
バスは50人乗り。補助席を使って満席になることも珍しくありません。地震前に1日片道15便だった普通列車よりも大幅に減便しているため全員が乗れず、次の便まで1時間以上待つこともあるそうです。
阿蘇市から大津町の大津高に通う2年生の松本朋加さんは「バスの座席は狭く、満席の時はぎゅうぎゅう詰め。通学に時間もかかるし、疲れるので演劇部を休部しました」と戸惑いを隠さません。
さらに、運行ダイヤは迂回路の渋滞を見込んで組んであり、宮地行きのバスが赤水駅で時間調整のため30分程度停車する場合があります。これも利用しづらさに拍車をかけているようです。
このため赤水駅や肥後大津駅まで迎えに行ったり、日祝日に部活動などの送迎に車を出したりする阿蘇市の保護者は少なくありません。長男が大津高3年の藤田幸代さん(49)は「親も子もくたくた。時間は取られるし、子どもの受験も心配」と打ち明けています。
バス通学を諦めて市外に転居するケースもあります。大津町の翔陽高に通う長女と同町内でアパート暮らしを始めた40代の母親は「娘の負担を考え、私が阿蘇市の会社へ約1時間かけて通勤している」。
こうした状況を改善してもらおうと、阿蘇市外の高校などに通う保護者らは6月、阿蘇通学連絡協議会(谷崎利浩会長)を組織。県教委を通じて、JR九州にバスの利便性向上を訴えています。
JR側は近く2学期の運行体制を発表する予定で、「県教委と協議して、意見を最大限くみ取りたい」。しかし、保護者たちは「JRから通学手段を確保する確約がない。将来が見通せず、不安が募る」と口をそろえています。
問題は、来春の受験にも影響を及ぼし始めています。次男が中学3年の中嶋蘭さん(40)=阿蘇市=は「子どもには、市外の高校に通学するなら覚悟が必要と話している」と説明。「地元の阿蘇中央高だと経済的に助かるが、子どもの選択肢は狭められます。進路決定が近づき、悩ましい」と胸の内を明かしています。
公共交通機関の不通や運休の長期化は、地域の将来をも左右しかねません。別の保護者(45)はため息交じりで話しますす。「来年以降も数年は続く問題。地域の過疎化に拍車が掛かりはしないか心配だ」。
2.生活情報
【医療】
・県医師会などの「夜間小児救急電話相談」。♯8000またはTEL096(364)9999。午後19時~翌朝午前8時。
・県助産師会の「妊娠・産後電話相談」。TEL096(325)9432。平日午前10時~午後16時。
・労働者健康安全機構の「心と健康に関する電話相談」。心の相談フリーダイヤル(0120)783728。平日午前10時~午後17時。健康相談同(0120)021506。月・水・金曜午後13時~午後17時。問い合わせは熊本産業保健総合支援センターTEL096(353)5480。
・がん患者や家族の相談を、熊本大病院など県内19カ所所の「がん相談支援センター」で受け付けています。県健康づくり推進課TEL096(333)2208。
【災害ごみ】
『玉名市』
市民を対象に被災家屋や小屋の瓦を同市の仮置き場で受け入れます。9月30日までの平日(午前9時~午後17時)に市環境整備課で申請を受け付け、搬入許可証を発行します。
申請には
(1)市発行の、り災証明書か罹災届出証明書(コピー可)
(2)本人確認書類(免許証など)
(3)印鑑
が必要。市環境整備課TEL0968(75)1118。
『阿蘇市』
阿蘇畜産農業協同組合跡で午前9時~午後16時半(正午~午後13時は中断)に受け入れます。
『産山村』
平日午前9時~午後16時、村住民課に連絡。指定時間帯に産山地区公民館グラウンドで受け付け。
『小国町』
平日に町住民課が対応します。TEL0967(46)2115。
『南小国町』
平日に町町民課が対応します。8月末まで。TEL0967(42)1113。
『南阿蘇村』
火、金曜は受け入れ休止。それ以外は午前9時~午後16時半(午前11時半~午後13時は一時中断)、立野ダムストックヤード、長陽パークゴルフ駐車場。持ち込む際はごみの分別と、被災証明書か罹災証明書が必要。
『大津町』
平日と土曜の午前9時~午後16時、室の永井運送敷地内で、解体木やコンクリートブロック、瓦などに限って受け入れます。り災証明書などの提示が必要。日曜の受け入れは休止。13~15日も一時休止。
『西原村』
平日と土曜の午前8時半~正午と午後13時~午後16時半、布田の村民グラウンドで受け入れます。天候次第で中止や時間変更もあります。日曜は休止。12~15日も一時休止。
『熊本市』
燃やすごみは東部と西部の各環境工場で、埋立ごみは扇田環境センターで、それぞれ受け入れます。り災証明書のコピーもしくは、り災状況が分かる写真と、印鑑を持参すると、手数料を免除します(業者に運搬してもらう場合は委任状が必要)。受け入れは午前8時時半~午後16時半。
市廃棄物計画課TEL096(328)2359。
『益城町』
火・水・木・土・日曜の午前9時~正午と午後13時~午後16時、旧益城中央小。13~15日は休止。地震で壊れた食器や家具、電化製品などの災害片付けごみは8月末で受け入れを終了します。
『甲佐町』
午前8時半~正午、午後13時~午後16時半、緑川グラウンド。毎週月曜と13~14日は閉鎖します。
『嘉島町』
浮島周辺水辺公園北側で午前9時~正午、午後13時~午後17時。水、日曜と、13~15日は休止します。
『御船町』
町民グラウンドで午前9時~正午、午後13時~午後16時。り災証明書(原本)の提示が必要。月曜と13~15日は休止。雨天時は休止もあります。
『宇城市』
家屋の公費解体や自主解体を市に申請した人を対象に、家具や家財を仮置き場に搬入できる許可証を発行しています。搬入期限は発行から2週間以内(日曜と13~15日は休止)。申請は平日のみで、り災証明書と身分証明書、印鑑を持参して衛生環境課へ。
『宇土市』
水害ごみ搬入を宇土清掃センターで11日まで受け付けます。水害ごみは今回が最後の搬入。午前9時~正午、午後13時~午後16時。り災証明書か、被災状況が分かる写真を持参し、市へ申請が必要。畳、木製家具、毛布などが対象。
【避難所】
『南阿蘇村』
本田技研体育館(大津町)。
『大津町』
大津地区公民館分館、老人福祉センター。
『西原村』
構造改善センター。
『熊本市』
拠点避難所など15カ所で受け入れています。
『益城町』
町総合体育館、町保健福祉センターなど11か所。
『嘉島町』
町民体育館。
『御船町』
町スポーツセンター。
『宇城市』
松橋老人福祉センター、希望の里サン・アビリティーズ、市武道館、ラポート、豊野公民館、河江コミュニティーセンター。
『美里町』
町福祉保健センター湯の香苑、中央庁舎、砥用庁舎。
『宇土市』
轟地区体育館、走潟地区体育館。
【仮設住宅】
『宇城市』
本日10日、同市小川町西北小川の市有地約3200平方メートルに井尻仮設団地20戸の建設を始めます。木造。完成予定は9月下旬。同市では5か所目、計163戸になります。
【給水】
『南阿蘇村』
沢津野詰所前、長野公民館前、袴野集会所前、袴野集会所前、旧立野小グラウンドは午前9時~午後18時。東急第一別荘前、黒川交差点まどか前、長陽中央公民館前は終日。
『熊本市』
市上下水道局(中央区)で飲料水を提供します。
『嘉島町』
町役場南側駐車場の水道を開放。
『美里町』
中央庁舎。
【銭湯】
『全県』
県公衆浴場業生活衛生同業組合の加盟施設が、自宅で入浴できない被災者を対象に無料開放しています。利用者は、り災証明書もしくは身分証明書の提示が必要。 熊本市内は菊の湯(中央区新町)、龍の湯(同区琴平本町)、大福湯(同区坪井)、たかの湯(東区栄町)、あしはらの湯(北区植木町)、松の湯(同)。同市以外は玉名ファミリー温泉(玉名市)、潮湯センター海老屋(長洲町)。
『山鹿市』
さくら湯は被災者の入浴料を無料に。り災証明書か身分証が必要。午前6時~翌日午前0時。
『熊本市』
ピースフル優祐悠は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前5時~午前0時。住所、氏名、年齢の記入が必要。
『益城町』
阿蘇熊本空港ホテルエミナース「七福の湯」は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前10時~午後22時。り災証明書もしくは運転免許証などの提示と、住所、氏名、年齢の記入が必要。
3.ここ一週間の地震
2016/08/10 11:17 10日 11:13頃 鹿児島県薩摩地方 2
2016/08/10 10:12 10日 10:09頃 熊本県天草・芦北地方 1
2016/08/10 02:30 10日 02:26頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/09 23:41 09日 23:38頃 熊本県天草・芦北地方 1
2016/08/09 22:52 09日 22:49頃 熊本県熊本地方 4
2016/08/09 20:07 09日 20:04頃 栃木県南部 2
2016/08/09 14:47 09日 14:43頃 熊本県阿蘇地方 1
2016/08/09 09:30 09日 09:25頃 トカラ列島近海 1
2016/08/09 02:41 09日 02:37頃 福島県浜通り 1
2016/08/09 02:35 09日 02:31頃 熊本県阿蘇地方 2
2016/08/09 00:51 09日 00:46頃 熊本県阿蘇地方 1
2016/08/08 21:22 08日 21:18頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/08 19:15 08日 19:11頃 沖縄本島近海 2
2016/08/08 14:18 08日 14:15頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/08 11:57 08日 11:53頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/07 22:51 07日 22:48頃 熊本県阿蘇地方 2
2016/08/07 12:05 07日 12:02頃 淡路島付近 1
2016/08/07 11:16 07日 11:11頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/07 07:51 07日 07:47頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/07 04:50 07日 04:46頃 熊本県熊本地方 3
2016/08/07 03:48 07日 03:45頃 千葉県東方沖 1
2016/08/07 03:14 07日 03:11頃 長野県中部 1
2016/08/07 01:12 07日 01:08頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/06 19:34 06日 19:30頃 熊本県阿蘇地方 1
2016/08/06 18:40 06日 18:36頃 千葉県東方沖 2
2016/08/06 09:25 06日 09:21頃 熊本県熊本地方 3
2016/08/06 09:14 06日 09:10頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/06 03:52 06日 03:49頃 和歌山県北部 1
2016/08/06 02:00 06日 01:57頃 熊本県熊本地方 2
2016/08/05 22:21 05日 22:18頃 有明海 2
2016/08/05 17:51 05日 17:48頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/05 10:41 05日 10:38頃 兵庫県南東部 1
2016/08/05 09:40 05日 09:37頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/05 01:33 05日 01:25頃 硫黄島近海 2
2016/08/04 21:04 04日 21:01頃 岩手県沖 2
2016/08/04 19:37 04日 19:34頃 広島県南東部 2
2016/08/04 17:01 04日 16:57頃 薩摩半島西方沖 1
2016/08/04 12:44 04日 12:41頃 有明海 1
2016/08/04 05:49 04日 05:46頃 熊本県熊本地方 2
2016/08/04 01:36 04日 01:33頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/03 21:48 03日 21:45頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/03 20:58 03日 20:55頃 トカラ列島近海 1
2016/08/03 16:01 03日 15:58頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/03 14:59 03日 14:56頃 宮城県沖 1
2016/08/03 09:38 03日 09:35頃 大分県中部 1
2016/08/03 09:24 03日 09:22頃 沖縄本島近海 1
2016/08/03 01:14 03日 01:10頃 千葉県北東部 3
2016/08/03 00:47 03日 00:44頃 熊本県熊本地方 1
(続く)