【連載179】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

10月9日日曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

*下記阿蘇山の情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!

皆様こんにちは。昨日8日午前1時46分ごろ、阿蘇中岳第1火口で爆発的噴火が36年ぶりに発生しました。気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、噴石や降灰への警戒を呼び掛けました。爆発的噴火は1980年1月26日以来。噴煙は観測史上最高の1万1千メートルにまで達しました。

県などによりますと、人的被害は確認されていません。中岳火口から約7.3ロ離れた阿蘇市坂梨地区で直径4センチ前後の噴石を確認したほか、降灰は県外など広範囲に及びました。阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会は中岳火口から約2.8キロ離れた草千里までの立ち入り規制を決めました。

阿蘇市は最大12か所の避難所を設置。午後20時現在、5世帯14人が避難しています。宮地地区の農業用ガラスハウスの天井のガラス板約120枚が割れたほか、坂梨地区ではトマトなどを栽培するビニールハウス約80棟に噴石で穴が開くなどの被害が出ました。県の聞き取り調査では、阿蘇市と南阿蘇村の7カ所の宿泊施設で昨日8日と明日9日分延べ305人が宿泊をキャンセルしました。

九州電力によりますと、阿蘇市を中心に一時、約2万9千戸が停電。午後18時前からも広い範囲で再び停電しました。九電によりますと、火山灰の付着した送電設備が雨水でぬれ、ショートしたとのことです。同市では停電で一部に送水できなくなり、最大160戸が断水しました。降灰のため、JR豊肥線の阿蘇~豊後竹田間は運転を見合わせました。阿蘇山上に通じる県道は通行止めが相次ぎました

政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置。気象庁の斎藤誠火山課長は会見で「今後も同規模の噴火が起こり得る。風下では火山灰だけでなく、小さな噴石や火山ガスにも注意してほしい」と呼び掛けました。4月の熊本地震との関連は不明としています。

中岳第1火口は2015年9月、火砕流を伴う噴火があり、気象庁は噴火警戒レベルを3に引き上げました。その後、危険性が低下したとして同年11月、2に戻していました。

4月に発生した熊本地震からの復興に向けて歩み始めた被災地に、噴石と灰が降り注ぎました。8日未明に発生した阿蘇山の爆発的噴火。噴火警戒レベルは引き上げられ、ふもとの道路、家、田畑は一面、灰色に覆われました。行楽シーズンを迎えた観光関係者らは、度重なる災害にやるせない表情を浮かべました。

火口から数キロ北の熊本県阿蘇市一の宮町の宮地地区では、8日午前1時46分の噴火後、ゴーッと暴風が吹くような音が響きました。その数分後、市の防災無線から「噴火がありました。火口近くの人は避難してください」と放送が流れました。

午前2時前には、パラパラという音とともに小石のようなものが落ち始め、音は次第に激しい雨のように強くなりました。灰が道などに薄く積もり、街中に硫黄の臭いが漂いました。停電で街路灯も消え、周囲は真っ暗になりました。

火口から8キロほど北にある阿蘇市役所の総務課職員によりますと、午前2時20分時点では市役所内も停電し、何も見えない状態でした。外は火山灰が降っており、稲光が見えたとのことです。

市役所には住民が詰めかけ、駐車場や庁舎の玄関前に車を止めて避難していました。火口の北東約5.5キロの自宅にいた女性(69)も避難してきました。噴火時は揺れとともにカチカチと音がし、上空には真っ黒な噴煙が帯状に見えたそうです。親指の爪ぐらいの石がパラパラと落ちだし、毛布をかぶって車に飛び込んできました。「電気も消え、怖くなってとにかく早く山から遠ざかろうと思った」。

阿蘇市一の宮町宮地にある研修宿泊施設「阿蘇青少年交流の家」では、網戸を突き破った噴石でガラス窓が割れました。噴火後に小さな石がたくさん落ちてきたため、職員が点検して見つけたそうです。熊本地震後の施設整備と安全点検のため、利用者の受け入れを10月末まで中止しており、けが人はいませんでした。

噴火は、地域の主要産業である観光を直撃しました。

火口から北東約5キロの「かんぽの宿阿蘇」。総支配人の柏田弘利さん(59)は8日未明、小石がバタバタと降り注ぐ音で目が覚めました。社宅から宿に駆けつけ、宿泊客に外に出ないよう呼びかけました。

熊本地震では約2カ月間、避難者を受け入れていました。営業を再開した6月中旬以降、客足は鈍いでしたが、8,9月は例年の8割ほどまでに戻り、この3連休は予約で満室でした。しかし8日は客からのキャンセルの連絡が相次ぎました。「やっと復興に向かっていた時に……」と肩を落としていました。

阿蘇山を背に草原が広がる雄大な風景が人気の草千里ケ浜。観光施設「ニュー草千里」は今月1日、熊本地震発生以来閉めていたレストランの営業を再開したばかりでした。

営業部長の浜本雄一さんによりますと、昨年9月に阿蘇山が噴火した際も観光客が減り、売り上げが6~7割減りました。ようやく客足が戻ってきた頃に地震が起きました。この日の噴火で草千里ケ浜に続く県道は通行止めとなりましたが、本日9日には復旧する見通しで、浜本さんは「草千里に行けるという情報発信を続けたい」と話していました。

熊本県が県内40の宿泊施設の8.9日分の宿泊予定の状況を調べたところ、今回の噴火で少なくとも305泊分のキャンセルが発生しました。県は本日9日、阿蘇地域で立ち入り可能な場所などをホームページで示し、観光への打撃を最小限にしたい考えです。

阿蘇山から約40キロ離れた大分県由布市湯布院町の温泉街でも昨日8日、降灰が確認され、車などにうっすらと灰が積もりました。老舗の旅館「志美津」では、宿泊客に灰を拭くタオルを渡すなどの対応をしました。阿蘇に向かう予定だった台湾からの宿泊客には、別の観光地を勧めました。清水嘉彦代表(62)によりますと、大分を経由して阿蘇地方に向かう観光客が多いそうで「噴火の影響でお客さんが減ってしまわないか不安です」と話していました。

昨日8日から被害調査を始めた熊本県や地元のJAによりますと、阿蘇市などで米や大豆、シイタケの原木などが灰をかぶりました。

阿蘇市では噴石が多く降った一の宮町でトマトなどの農業用ハウス70棟に小さな穴が開いたほか、温室のガラスや畜舎の屋根に破れなどの被害が確認されました。

水田では約2割で稲刈りが終わっていません。稲に灰が多くつけばコンバインが使えなくなるといい、阿蘇市農政課は「降灰が続けば収穫に支障が出る恐れがある」と気をもんでいます。

熊本県阿蘇市のキャベツ農家、岩下義文さん(56)は噴火直後に畑に向かうと、1,2センチの小石のような灰の塊が無数に落ちていたそうです。手で払うとキャベツに目立った傷はなく、「これなら何とか商品になる」と胸をなで下ろしました。

ただ、少し車を走らせると大量の灰が落ちている地域があり、「場所によっては大きな被害が出る可能性がある」と話しています。

「ただでさえ熊本地震で観光客が減っていたのに…。追い打ちをかけられた」と肩を落とすのは阿蘇市観光協会事務局長、松永辰博さん(52)。同市と南阿蘇村の主要ホテルや旅館では8,9の両日、少なくとも延べ約300人分のキャンセルが出ました。

火口から約3キロの観光地・草千里につながる道路は昨日8日、全面通行止めになりました。地震で被災し、9月に復旧したばかりです。

松永さんによりますと、熊本地震の影響で5.6月の客足は前年比1割以下まで激減。割安旅行商品「九州ふっこう割」などで、7月以降は5割程度まで回復していたとのことです。

*ブログでも同じ熊本情報を掲載しています。ご参考までに

http://ameblo.jp/onmitsudoshintenpoji/entry-12207956755.html

1.被災地情報

①阿蘇山噴火、噴煙1.1万メートル!愛媛や香川で降灰!

気象庁は、昨日8日午前1時46分ごろに熊本県の阿蘇山の中岳第1火口で爆発的噴火が発生したと発表しました。火口から約2キロの範囲で大きな噴石が飛ぶ可能性があるとして、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。高さ1万1千メートルの噴煙が観測され、降灰は愛媛県や香川県でも確認されました。

気象庁によりますと、中岳第1火口での爆発的噴火は1980年1月26日以来、36年ぶり。火山活動は不安定な状態が続いており、火口から約2キロの範囲で噴石や火砕流への警戒を呼びかけています。阿蘇山では昨年9月14日にも噴火がありレベル3へ引き上げられましたが、11月24日にレベル2に下げられ、火口から約1キロ以内の立ち入りが規制されていました。

熊本県災害警戒本部によりますと、阿蘇市の国立阿蘇青少年交流の家で、約3センチの噴石により窓ガラスが1枚破損しました。けが人の情報はないようです。福岡管区気象台によりますと、火口の北側数キロにある阿蘇市一の宮町の市街地で親指大の小さな噴石が降ったとの情報が複数寄せられました。近くの阿蘇警察署では2~3センチの降灰が確認されました。阿蘇市は小学校や公民館など12カ所に避難所を設置。午前9時時点で4人が避難しました。

噴煙は遠望カメラでは確認できませんでしたが、気象衛星で高さ1万1千メートルを観測しました。気象庁は午前3時過ぎ、火山灰が北東方向に流され、中国や四国地方に達するとする降灰予報を発表しました。

松山地方気象台によりますと、阿蘇山から約190キロ離れた松山市では、8日午前5時~同6時20分の間に少量の降灰を観測しました。約320キロ離れた高松市の高松地方気象台でも午前8時前にわずかな降灰を確認しました。

8日未明に気象庁で会見した斎藤誠火山課長は「噴煙1万メートルは非常に珍しい」と話していました。火山性微動の振幅が大きくなったり小さくなったりと不安定な状態が続いており、「同程度の噴火が起きる可能性もある」と注意を促しています。

中岳第1火口付近では7日午前10時ごろから火山性微動の振幅が大きくなり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出が非常に多い状態が続いていました。午後21時52分には、小規模な噴火が発生していました。

降灰の影響で、熊本、大分両県を結ぶJR豊肥線で昨日8日午前5時50分ごろ、列車を感知する機器に不具合が生じて宮地駅(熊本県阿蘇市)構内の信号が切り替わらなくなるトラブルが発生し、阿蘇~豊後竹田(大分県竹田市)間で始発から運転を見合わせました。また、人気観光地の草千里ケ浜に続く県道阿蘇吉田線が通行止めとなりました。4月の熊本地震で被災し、先月16日に通行できるようになったばかりでした。

九州電力によりますと、昨日8日午前2時ごろ、阿蘇市や熊本県南阿蘇村などで最大約2万9千戸が停電しましたが、午前3時50分には全面復旧しました。電線や電柱への降灰で安全装置が働いて停電した可能性があるとのことです。

②真っ黒な噴煙に硫黄臭・稲光も!住民ら避難 阿蘇山噴火!

真っ黒な噴煙が上がり、噴石や灰が広範囲に降り注ぎました。熊本県の阿蘇山で8日未明、36年ぶりに爆発的噴火が発生し、住民や観光客は不安の夜を過ごしました。熊本地震から半年。復興に向かっていた矢先に被災地を襲った災害に、住民は肩を落としました。

火口から数キロ北の熊本県阿蘇市一の宮町の宮地地区では、8日午前1時46分の噴火後、ゴーッと暴風が吹くような音が響きました。その数分後、市の防災無線から「噴火がありました。火口近くの人は避難してください」と放送が流れました。

午前2時前には、パラパラという音とともに小石のようなものが落ち始め、音は次第に激しい雨のように強くなりました。灰が道などに薄く積もり、街中に硫黄の臭いが漂いました。停電で街路灯も消え、周囲は真っ暗になりました。

火口から8キロほど北にある阿蘇市役所の総務課職員によりますと、午前2時20分時点では市役所内も停電し、何も見えない状態でした。外は火山灰が降っており、稲光が見えたそうです。

市役所には住民が詰めかけ、駐車場や庁舎の玄関前に車を止めて避難していました。火口の北東約5.5キロの自宅にいた女性(69)も避難してきました。噴火時は揺れとともにカチカチと音がし、上空には真っ黒な噴煙が帯状に見えたとのことです。親指の爪ぐらいの石がパラパラと落ちだし、毛布をかぶって車に飛び込んできました。「電気も消え、怖くなってとにかく早く山から遠ざかろうと思った」。

中岳火口から北東約4キロの阿蘇市一の宮町宮地にある研修宿泊施設「阿蘇青少年交流の家」では、網戸を突き破って落ちてきた噴石でガラス窓が割れました。噴火後に小さな石がたくさん落ちてきたため、職員が点検して見つけたそうです。熊本地震後の施設整備と安全点検のため、利用者の受け入れを10月末まで中止しており、けが人はいませんでした。

山側に広がる放牧用の草原「牧野(ぼくや)」では、放牧されていた牛が灰をかぶりました。牛が灰を食べると体調を崩すそうで、畜産農家などでつくる牧野組合は、牛を牧野から畜舎に移すかどうか検討を始めました。様子を見にきた牧野組合長の田島今朝信さん(67)は「地震で牧野道が崩れ、復旧も出来ていない中で今度は噴火とは……」と言って、山を見上げました。

熊本地震の発生から間もなく半年。復興に向けて動き出した観光への影響も懸念されます。

阿蘇市観光協会によりますと、熊本地震後の今年5~6月の宿泊客は昨年同期の9割減と落ち込みましたが、7月以降は4~5割減と回復傾向にありました。

阿蘇市中心部の阿蘇神社近くに並ぶ土産物店などの関係者はこの日朝、路上に積もった灰の掃除に追われました。精肉とコロッケなどの加工品を販売する杉本真也さん(53)は「3連休の初日なのにやりきれない。地震に続いて噴火とは泣きっ面に蜂だ」とひしゃくで水をまいていました。

9月16日、阿蘇山上へ向かう県道阿蘇吉田線の通行止めが一部解除されたばかり。熊本地震後は立ち入れなかった、阿蘇山ロープウェーの乗り場付近や人気エリアの草千里ケ浜まで観光客が入れるようになりました。

しかし、今回の噴火で規制範囲が広がり、8日午前の時点で、県道は草千里ケ浜も含む火口から2キロ以内付近まで通行止めに。昨年9月の噴火で一時噴火警戒レベルが3になった時は草千里ケ浜までは入ることができました。観光協会の松永辰博さんは「今回も草千里あたりまでは近々入れるようになるだろう。噴火の報道を見て過剰に不安に思わないでほしい」と強調していました。

③阿蘇山、高い噴煙が特徴!「少なくとも1カ月は警戒を」!

阿蘇山の今回の噴火は噴煙が高く上がったのが特徴です。昨年9月の噴火では、火口から約2千メートルの高さでした。

火山噴火予知連絡会長の藤井敏嗣・東京大名誉教授は「温度が高く、周りの空気を暖めたために噴煙が軽くなり、高く上がったのではないか」と話しています。

阿蘇山では今年7月ごろからマグマだまりの膨張を示すような地殻変動が観測され、10月に入って火口直下で地震が増えていました。火山ガスの放出が多い状態も続いていました。「時期はわからないものの、噴火が近づいている状態だった」。4月の熊本地震との関係は分からないそうです。

清水洋・九州大地震火山観測研究センター長は「火口に湯だまりができて塞がれていたため、爆発力が大きくなった可能性がある。地殻変動や火山灰のデータを分析してマグマがどのくらい本格的に関与したのかを調べ、慎重に警戒していく必要がある」。

須藤靖明・阿蘇火山博物館学術顧問(火山物理学)は「この程度の噴火は阿蘇山の歴史では過去にたくさんある。少なくとも1カ月くらいは警戒が必要だ」と話しています。

宇井忠英・北海道大学名誉教授(元日本火山学会会長)も「この規模の噴火は阿蘇山ではたびたび起こっている。噴煙が1万1千メートルまで上がったことで、東は兵庫県まで降灰の予想が出ているが、関西に来るとしてもごく微量なもので、交通や生活に影響が出るものではない」と話しています。

➃阿蘇中岳、活動の行方見通せず!地震の影響、否定的!

昨日8日未明に爆発的噴火が発生した阿蘇中岳は近年、活発な火山活動が続いていました。地元の専門家によりますと、今回の噴火は一連の活動との見方が強いようですが、さらに活発化するのか終息へ向かうのかは見通せません。

阿蘇中岳は2013年に火山性地震が急増し、14年11月には噴石を伴う噴火が発生。15年9月に火砕流を伴う噴火があり、今年5月にもごく小規模な噴火がありました。

爆発的噴火のメカニズムについて、京都大火山研究センター(南阿蘇村)の大倉敬宏教授は「火口の下でガスの放出量が非常に多い状態が続いていた。上部は湿った状態で、水とガスが接触して起きた水蒸気爆発だろう」と分析しています。

阿蘇火山博物館(阿蘇市)の須藤靖明学術顧問は「9月下旬以降、地下の二酸化硫黄ガスの量が増え、火山性微動の振幅が大きくなっていた」と噴火の前兆があったと指摘。「たまったガスの量が多かったため、7日夜の噴火だけでは収まらず、大きな噴火になったのではないか」。

同博物館の池辺伸一郎館長は「14年秋~15年春をピークとする一連の活動が終息する過程で、今回のような噴火が起こりうる」とみています。渡邉一徳・熊本大名誉教授も「新たなマグマが急激に増えたのなら、もっと大量の火山灰が降り続くと思う」と話し、一連の活動にとどまるとの見方です。

これに対し、須藤顧問は「終息する動きの一つとも考えられる」としながらも、「新たな噴火活動のスタートとみることもできる。見極めは難しい」とのことです。

4月に発生した熊本地震との関連については、池辺館長が「個人的な見解としては、関係ないのではないか」、須藤顧問も「本震発生から半年近くたっており、影響は考えにくい」といずれも否定的です。

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阿蘇大噴火以外の情報

⑤「来館120万人突破だモン」くまモンスクエア!

熊本県のPRキャラクター・くまモンと交流できる熊本市中央区の「くまモンスクエア」の来館者が昨日8日、120万人を突破。記念イベントに観光客ら約130人が詰め掛けました。

120万人目はドイツの大学院生、アンヤ・ホマスさん(27)とアレクサンドラ・シュテファンさん(26)。くまモンのサイン入り認定証と、菓子やキーホルダーなどのセットが贈られ、会場の観光客らもクラッカーを鳴らして祝いました。

観光で初めて熊本を訪れた2人でしたが、くまモンのことは「知っていた」そうです。シュテファンさんは「たくさんの人が集まっていて驚いた。かわいいくまモンに会えてうれしい」と笑顔をみせていました。

スクエアは2013年7月にオープン。熊本地震後は来館者も減りましたが、現在は海外や県外からの観光客が増え、7月下旬から2カ月余りで10万人が訪れました。

⑥西原村の集落、現地再建か移転か?住民“将来像”に関心!

熊本地震で甚大な被害を受けた西原村で、まちづくりコンサルタントが集団移転を検討している6地区に入り、現地再建や移転した場合の将来像づくりを進めています。移転を検討するたたき台となるだけに、住民の関心が集まっています。

村内では布田の2地区と下小森、畑・風当、大切畑、古閑の計6地区の住民が集落再生を模索。国がコンサルタントに委託し、基礎的な調査に当たっています。

コンサルタントは各地区の検討会議で住民の意向を把握しながら5,6日には現地調査を実施。移転希望の有無のほか、家族構成や生活スタイル、地域の風習などを各区長から聞き取りました。

大切畑地区は擁壁が崩れ、26世帯のほとんどが全壊。大谷幸一区長(51)は更地になった宅地を見やり、「移転するかどうか、家族内でも意見が違う。集落を維持するためにどうすればいいのか、しっかり考えたい」と話していました。

地区内は急傾斜地が大半を占めるため、コンサルタントは「地形的な条件は厳しい」としながらも「移転ありきでは集落がバラバラになる。現在地に残ることも選択肢に絵を描きたい」と話しました。

布田地区の内田敏則区長(61)は「将来像がないと議論も進まない。イメージ図が移転の是非を検討するスタート地点となる」と期待していました。

⑦地震時の応援に歌声で感謝を!2つの全国大会出場の帯山中合唱部!

熊本市中央区の帯山中合唱部が昨年に続き2年連続で、九州・沖縄代表として二つの全国大会に出場します。開催地は東京と香川。部員51人が力を合わせ、「熊本地震の際の応援に感謝の気持ちを込めたい」と意気込んでいます。

大会は10日に東京で開催される「NHK全国学校音楽コンクール」(中学生の部)と、30日に香川県高松市である「全日本合唱コンクール」(中学生同声合唱の部)。 ともに九州代表としての出場で、Nコンでは1校のみ、全日本では山鹿中などとともに代表4校に選ばれました。

県や九州の予選は7月から始まりました。地震で帯山中も避難所となり、部員は学校再開の5月上旬まで全体練習ができませんでした。「時間が取れず不安があった」と顧問の八木ふさ子教諭(57)。それでも九州代表となった生徒たちの頑張りを振り返り、「とても美しい声だった。地震を乗り越えて心が成長したのではないか」とほほ笑んでいました。

部員51人は全員女子。Nコンには選抜の35人で臨み、全日本では全員で歌います。昨年はNコンで銅賞、全日本では同声合唱部門で上位グループに与えられる金賞を受賞しました。「去年を超えたい」と部員は練習に励んでいます。

「気持ちで声や歌は変わる。熊本を応援してくれた人たちへの恩返しの気持ちを込めて歌いたい」と部長で3年の寺本文香さん。副部長の服部美侑さんも「聴いてくれる人と一体となって感動を届けたい」と話していました。

NコンンはNHK・Eテレで生中継されます。

⑧益城町の市街地北側に住宅エリア復興計画骨子案!

熊本県益城町は7日、熊本地震に伴う復興計画策定委員会の第2回会合を開き、12月に取りまとめる復興計画の骨子案を示しました。主要幹線道路の県道熊本高森線を拡幅してまちづくりの中心軸と位置付け、県道北側に商業や交通機能を備えた住宅エリアの新設などを盛り込みました。

骨子案は「住み続けたいまち、次世代に継承したいまち」を目標に掲げました。役場周辺の市街地を維持しつつ、それ以外の地域にも土地利用の方向性を設定し、それぞれの特性を生かしたまちづくりを目指すとしました。

県道熊本高森線沿いでは、木山交差点から熊本市との境までに、商業、医療、サービスなど生活に必要な都市機能を集積。町を南北に走る県道益城菊陽線の拡幅や国道443号の改良も目指します。

市街地の北側に設ける新たな住宅エリアには、仮設住宅退去後の住まいとなる災害復興住宅を建てるほか、地震によって自宅の移転を検討する住民の受け入れを想定しています。

熊本空港南側には新たな産業集積拠点、広域観光レクリエーション拠点を設定。被災の記憶を後世に伝えるため、防災教育の拠点とする震災記念公園を町内に整備します。

骨子案に対し、委員からは「役場庁舎の位置は復興計画の重要な要素。早急に決めてほしい」「震災遺構をどう防災教育に生かすのかを考えてほしい」などの意見が出ました。

町は11日の震災復興本部会合で骨子を決定し、ホームページなどで公表。骨子に対する地区別の住民意見交換会を17日から計7回開きます。次回委員会は11月10日。

⑨震災教訓に!半導体各社 資材や部品を相互に融通へ!

一連の熊本地震の発生から来週で半年となりますが、地震の被害で現地の半導体工場が相次いで操業を停止したのを教訓に、ソニーや東芝などのメーカー各社は復旧に必要な資材や部品をお互いに融通する、異例とも言える体制づくりに乗り出すことになりました。

一連の熊本地震では、現地の半導体工場が被害を受けて相次いで操業を停止し、メーカー各社は半導体部品を使うデジタルカメラのメーカーなどへの影響の拡大を防ごうと復旧作業を急ぎました。

しかし、必要な資材や部品が不足したことから、生産再開まで数か月かかるなど復旧の遅れが課題となっていました。

関係者によりますと、この熊本地震を教訓にソニーや東芝、それにルネサスエレクトロニクスなど半導体を手がけるメーカー各社は、全国で災害によって半導体工場が被害を受けた際に、必要な資材や部品をお互いに融通する、異例とも言える体制づくりに乗り出すことになりました。各社は、早ければ来年1月から具体的な準備に入る方針です。

こうした企業による災害への備えは、BCP=事業継続計画と呼ばれ、半導体業界でも本格的な対策が進められることになります。

一方、体制作りにはいわゆるライバルどうしが企業秘密とされる自社の工場の生産設備などの情報を明らかにすることも必要で、企業の枠を越えてどこまで連携を深められるかが焦点となります。

⑩体育館被災の熊本市内14校、ライブ放送導入!

熊本市教委は、熊本地震で体育館が使用できなくなった市内の小・中学校14校に「校内ライブ放送システム」を導入。6日、熊本市東区の託麻西小で全校集会の様子が公開されました。

放送室と各教室を校内LANでつなぎ、映像と音声がリアルタイムで配信される仕組み。東京のソフトウエア会社「富士ソフト」が、被災地支援としてシステムを無償で貸し出しました。

児童らは教室のテレビで倉橋宏明校長(59)らの話を聞きました。「声だけよりも顔が見える方が安心できる」と6年の藤井彩叶(あかな)さん。壁が壊れ、土台に亀裂が入るなどして体育館が使えなくなった同小では、全校集会は校内放送を利用していたそうです。倉橋校長は「顔が見えることで意思疎通しやすくなると思う」と話していました。

市教委によりますと7月末現在、市立小・中・高校の24校で体育館が使用不能だでした。同システムはそのうち希望校に8月末までに配備されました。

⑪復興の歩み映像に!南阿蘇村の観光業者ら協議会設立!

熊本地震で被災した南阿蘇村の観光業者らが6日、「村観光復興プロジェクト交流協議会」を設立しました。復旧のめどが立たない業者も多くあり、復興の記録映像の撮影と、地震から1年後の来年4月16日の上映など、村の未来を描く企画を模索します。

協議会の会員は、事業所の復旧を支援する国の「グループ補助金」で集まりました、宿泊や飲食、商店など幅広い業種の68人。各業者が再開するまでの長期的な復興の歩みを伝えることで、将来にわたって共感してくれる「村のファン」を増やすことを目指しています。

村白水総合センターで同日あった設立総会には会員46人が出席し、河津誠会長(54)が「復旧だけでなく、その先の村の未来を描くために一致団結したい」とあいさつしました。

4月16日の上映に向け、熊本ゆかりの映像作家やアーティストと連携して会員や村の復興の風景を撮影します。資金は、国などの補助金やインターネットで資金を募る「クラウドファンディング」の活用を検討します。

⑫熊本市の仮設住宅が全て完成!9カ所に計541戸!

熊本地震を受け、熊本市が南区城南町に建設していた仮設団地「藤山第2仮設住宅団地」(45戸)が完成し、被災者が6日入居を始めました。市が計画した市内9カ所、計541戸の仮設住宅全てがこれで完成しました。

藤山第2仮設は城南工業団地(同町藤山)内にあり、44世帯110人が入居予定。城南総合出張所で鍵を受け取った入居者たちは、早速間取りをチェックしたり、家財を運び込んだりしました。

熊本市は5月、被害の大きかった東区と南区で仮設建設に着手。460戸ほどを計画していましたが、みなし仮設の少ない地域などで需要が増えたため、東町仮設(東区)と藤山第2を増設しました。計541戸に、533世帯1405人が入居します。

被災者への住宅支援について、市住宅課は「仮設住宅建設はこれで終了となる。今後、被災者が支援を必要とする場合は、市営住宅のあっせんで対応していきたい」としています。

2.ここ一週間の地震

2016/10/09 08:29 09日 08:24頃 父島近海 1

2016/10/09 03:43 09日 03:39頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/09 03:39 09日 03:36頃 釧路地方中南部 2

2016/10/09 03:32 09日 03:28頃 沖縄本島近海 3

2016/10/08 08:25 08日 08:21頃 秋田県内陸北部 1

2016/10/08 07:40 08日 07:36頃 秋田県内陸北部 2

2016/10/08 01:51 08日 01:46頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/10/07 16:40 07日 16:37頃 茨城県北部 1

2016/10/07 09:17 07日 09:14頃 浦河沖 2

2016/10/07 08:37 07日 08:33頃 内浦湾 3

2016/10/07 00:57 07日 00:52頃 台湾付近 1

2016/10/06 23:35 06日 23:32頃 和歌山県北部 2

2016/10/06 15:01 06日 14:57頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/10/06 11:28 06日 11:23頃 千葉県北東部 2

2016/10/06 10:53 06日 10:48頃 和歌山県北部 1

2016/10/05 17:47 05日 17:44頃 熊本県熊本地方 2

2016/10/05 16:33 05日 16:30頃 熊本県熊本地方 2

2016/10/04 23:05 04日 23:01頃 父島近海 2

2016/10/04 18:07 04日 18:04頃 日向灘 1

2016/10/04 14:51 04日 14:45頃 岐阜県美濃中西部 1

2016/10/04 09:29 04日 09:26頃 沖縄本島近海 1

2016/10/04 06:25 04日 06:22頃 釧路沖 1

2016/10/04 00:23 04日 00:20頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/03 21:00 03日 20:55頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/03 20:12 03日 20:09頃 西表島付近 1

2016/10/03 20:11 03日 20:08頃 鳥取県中部 1

2016/10/03 18:50 03日 18:46頃 宮城県沖 2

2016/10/03 17:52 03日 17:48頃 浦河沖 3

2016/10/03 12:28 03日 12:24頃 西表島付近 3

2016/10/03 07:05 03日 07:02頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/03 04:13 03日 04:09頃 日向灘 1

2016/10/03 00:52 03日 00:48頃 千葉県東方沖 1

2016/10/02 21:27 02日 21:23頃 千葉県東方沖 1

2016/10/02 17:45 02日 17:42頃 大阪湾 1

2016/10/02 16:16 02日 16:14頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/02 14:18 02日 14:13頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/02 10:14 02日 10:08頃 岡山県北部 2

2016/10/02 10:12 02日 10:07頃 岡山県北部 1

2016/10/02 08:22 02日 08:19頃 秋田県内陸南部 1

(続く)

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