【連載207】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?

『オリンピック前に日本沈没?もあり!?2020年に浮かれている政治家たちに警鐘!』

11月6日日曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!

皆様こんにちは。日本精神神経学会主催の「熊本地震こころのケアフォーラム」が昨日5日、熊本市中央区のホテルで開かれました。約150人が参加。熊本地震で入院患者約200人の受け入れ先確保に奔走した益城病院(益城町惣領)の犬飼邦明理事長(65)が講演し、「早期の心のケアと診療機能の維持が重要」と訴えました。

益城病院は4月14日の前震で停電や断水に見舞われ、病棟も地盤が沈下しました。犬飼理事長は「患者の安全性が確保できない」として199人の入院患者の移送を決意。翌15日早朝から患者の家族やほかの病院と連絡を取り、50人が退院、110人が県内の病院に転院しました。受け入れ先がない39人は県立こころの医療センターに移送しました。

病院の建物は同16日の本震でも倒壊を免れ、5月上旬には外来診療を再開しました。仮設の配水設備などを整備し、7月には入院も受け入れ、現在は大多数の患者が戻ってきたそうです。

犬飼理事長は、診療機能の維持の重要性を強調。「医師だけでなく、看護師や介護士など多職種による総合的な支援が必要になる」と指摘しました。避難所などでの精神科的医療支援や、通院が困難な患者への訪問診療、訪問看護、被災した職員の心の健康維持といった課題も挙げました。

一方、「中長期的な心のケアについて」と題して講演した松本和紀・東北大大学院准教授(49)(精神医学)は、東日本大震災で1年後に自治体職員や医療職員ら支援する側が強いストレスを自覚していた例を紹介。「支援者でありながら被災者でもある。平時からの心の健康対策が必要だ」と話しました。

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熊本地震から半年が過ぎました。全国屈指の温泉地・別府(大分県)の宿泊客数は地震前の水準に回復しました。ただ、回復を後押しした観光割引キャンペーン「九州ふっこう割」が終了する年末以降の反動減を懸念する声もあり、正念場はこれからです。年間約67万人が宿泊し、別府観光をけん引する「杉乃井ホテル&リゾート」の佐々木耕一総支配人に、地震で得た教訓や今後の戦略を聞きました。

◆「積極投資で商品力」

◎被災前後の状況は?

昨年は新食事会場「シーダパレス」が好評で、通年の客室稼働率はほぼ100%を達成しました。「今年も」と思っていたところの地震。宿泊客約1800人を屋外に避難させて、従業員が朝まで付き添いました。建物は窓ガラス400枚近くが割れ、1週間後には修復し終えたのですが、キャンセルが相次ぎ、稼働率は一時20%台まで落ち込みました。ゴールデンウイークの時期は苦しい時でした。

◎回復の道のりは?

余震の不安が続く中で来てもらうには、宿泊する付加価値、つまり「商品力」を上げ、「それでも行きたい」と思ってもらうしかありません。もともと計画していた全天候型プールのリニューアルの投資を2倍にするとともに、屋外食事会場の新設を前倒ししました。地域経済をけん引する責任も感じており、迷いはありませんでした。

一方で予約が埋まりにくい時期を見越して常連客にダイレクトメール(DM)を送ります、新聞広告で割安感のある宿泊プランを出すなど、以前からやっている対策も積み重ねました。「ふっこう割」はやはり大きかったようです。客足はキャンペーンが始まった7月から急回復し、現在は稼働率100%でした。

◆「由布院との連携も」

◎インバウンド(訪日外国人客)への影響は?

うちは円高ウォン安で韓国人団体客が激減した経験から、国内客、個人客に重点を置いており、外国人の比率はもともと10%ほど。地震前後で大きな変化はみられていません。インバウンドは大切ですが、為替などの影響を受けやすく、頼りすぎてはいけないと思っています。

◎「ふっこう割」終了後をどう描くか?

正月休みが明ける頃に多少の影響はあるでしょう。DMなど細かな対策を重ねておくことが重要になります。

九州の温泉地同士が連携して国内外にPRするのも必要です。私は別府と由布院(同県)が連携し、「別府由布院温泉郷」として売り出せないかと考えています。両温泉は車で約20分の距離。数字を単純に足せば、温泉地に関するさまざまなランキングで箱根を抜く。日本一の温泉として全国や海外へPRできるのは大きいのです。それぞれの生い立ちもあって簡単ではありませんが、まずは集客を増やし、日本一に向かって走りながら詰めます。そんなやり方があってもおもしろいのではないでしょうか?

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杉乃井ホテル

大分県別府市の観海寺温泉にある大型リゾートホテル。1944(昭和19)年創業。敷地面積約13万9千平方メートル、総客室数644室、最大収容人数2900人。宿泊棟3棟、全国最大級の展望露天風呂「棚湯」、露天温泉スパ「ザ アクアガーデン」などを備えます。別府を代表する老舗で97年の日韓首脳会談の会場にもなりましたが、団体客の減少などで2001年、約135億円の負債を抱えて経営破綻。加森観光やオリックス不動産のもとで再建しました。現在はオリックスグループの傘下。クリーンエネルギーの利用にも熱心で、敷地内に自前の地熱発電所を持ちます。

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九州・熊本地震の次は阿蘇山大噴火でした。今度は中国地方の鳥取県中部でマグニチュード(M)6・6の大地震が起きました。次はどこで何が起こるのでしょうか? 専門家は、“地震のクセ”について重大指摘します。

「やっぱりきましたね。震源は浅く、典型的な内陸直下型地震でした。2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の前に起きた’08年の岩手・宮城内陸地震とよく似ています」。 鳥取県中部を震源とする地震が10月21日午後14時7分にあり、立命館大学・歴史都市防災研究所の高橋学教授は本誌の取材にそう答えました。

気象庁によりますと、震源の深さは11キロで、地震の規模を表すマグニチュード(M)は6・6と推定されます。最大震度は6弱と大きく揺れました。

同県倉吉市、湯梨浜町、北栄町で自宅の屋根瓦が崩れ落ちるなど家屋損壊は1500件以上にのぼり、全半壊した建物もありました。屋根の修理中に転落して重傷を負うなど22人がケガをしました。現地では一時2900人を数えた避難生活が続きます。

高橋教授が「やっぱり─」と言ったのには理由があります。熊本・阿蘇山が10月8日に爆発的噴火をする約3週間前に九州や中国地方で異変が近いことを察知しメールで知らせてくれていたのです。中国地方については次の記述がありました。

《警固断層(福岡)や菊川断層(山口)、豊後水道(大分・愛媛)―広島―鳥取県西部の断層が動きやすくなっているとおもわれます》(9月14日の高橋教授のメール)

結果を見れば、九州では阿蘇山が36年ぶりの爆発的噴火で1万メートルの噴煙を上げ、鳥取では大地震が起きました。高橋教授は昨春、メディアが箱根山の火山活動で騒ぐのをよそに「九州のほうが危ない」と本誌誌上で警告し、口永良部島(鹿児島)が爆発的噴火するなど“九州連発噴火”を言い当てた実績があります。

高橋教授が指摘「西日本の地震の“クセ”は西から東へ。次は鳥取の東が危ない」

◆地震のクセは西日本と東日本で違う

次はどこで大地震・大噴火が起きるのでしょうか?ここ約1年半を振り返ると、口永良部島噴火→桜島噴火→熊本地震→阿蘇山噴火→鳥取県中部地震と、九州南端から徐々に東に向かうように異変が続いています。西から東へ?!そんな法則があるのでしょうか?。

高橋教授は「それがあるんですよ」と声を大きくします。

「過去の経験から大雑把にとらえると、西日本では西から東へと地震の震源が動いているんです。この法則に従えば、鳥取から東が危ないといえる。ただし、東京以北の東日本は別。法則も異なります。メインコースは北海道→仙台→福島→千葉とまっすぐ南下していくパターンで全体の約8割がこのコースをたどります。残りの2割は仙台から枝分かれして新潟→秋田→北海道南西部とUターンします」。

高橋教授によりますと、国内ではM6以上の地震は5年間で約6~7回、うちM7クラスが約3回、発生しているそうです。西日本で次にM6~7クラスの大地震が発生する可能性が高い地名を挙げてもらいました。

「兵庫、京都、滋賀、岐阜、長野などが危ないとみています。“地震のクセ”ってわりと素直ですからね。熊本や鳥取など西日本全域が乗るユーラシアプレートには相当ひずみが生じています。それに影響されて内陸直下型地震を起こす活断層が動いているとみています」(高橋教授)。

政府の地震調査委員会は鳥取県中部地震の要因について、長さ10キロ以上の未知の活断層がずれたことで地震が起きたとする見解を示しました。10月28日までに震度1~4の余震が258回起きています。気象庁は「同程度の地震は当分続く」と注意を呼びかけています。

どうして大地震に先んじて危険性を知らせることができなかったのでしょうか?高橋教授は「未知の活断層のせいにするのは責任逃れ」と批判します。

「そんなことを言い始めたら、国内は大小さまざまな未知の活断層だらけです。日本列島には約2000の活断層があるとされていますが、実際にはその2~3倍あるとみています。もっと視野を広くもって大局的に活動をみる必要があるでしょう」(高橋教授)。

高橋教授によれば、国内の地震・噴火活動はステージ1~4のサイクルを約70~100年かけて終え、それを繰り返しているとのこと。

「西日本はいまステージ3に入ったところです。ステージ2の口永良部島噴火や阿蘇山噴火を終え、大地震が発生します。鳥取県中部地震はその入り口です。一方、東日本はステージ3の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から5年以上すぎ、ステージ4に入ったとみています。巨大噴火が起こったり、海底隆起し大津波が心配されるアウターライズ地震が起こります。ステージ4が終わらない限り、3・11はまだ続いているんです」と高橋教授は話します。

西日本では、最悪32万人の死者が想定される南海トラフ地震が迫ります。東日本ではこれに加えて首都直下型地震の発生も予測され、タイミングによっては2020年東京五輪の開催どころではなくなるとの見方もあります。

1.被災地情報

①僕も被災、復興に力貸して!出雲でイベント

*過去記事と重複

熊本地震で被災し、避難先の島根県出雲市で転校した高校生が本日6日、同市内で復興支援イベントを開きます。東日本大震災をきっかけに、10歳の頃から得意の絵や歌を生かして被災地支援を続けてきました。今度は当事者の立場で被災地に関心を持ってもらうよう訴えます。

島根県立出雲高校1年の針貝奎輝(はりかいけいき)ソフィアンさん(15)。日本人の母とフランス人の父を持ちます。

熊本県内の志望高校に入学直後の4月14日、熊本城にも近い熊本市内の自宅は大きな揺れで庭に亀裂が入るほどの被害を受けました。県内の親類宅に避難した時、2度目の震度7を経験。「悲鳴も出せなかった。人が死ぬってこんな時かと思った」。

まもなく、知り合いがいる出雲市に避難。自宅は帰れる状態ではなく、今は家族で市営住宅に暮らしていますす。地震の影響で、今でも大きな音を聞くと胸が苦しくなります。先月の鳥取県中部地震も校内で揺れを感じ、気分が悪くなって保健室に行きました。

そんな針貝さんが復興支援に力を入れる理由は「今までやってきたことだから」。

10歳の時だった東日本大震災で、自分と同じ小学生が親を亡くし、震災孤児になったことを知りました。彼らの支えになればと、水彩画の個展を開いたり大学祭で歌を披露したりして参加者に支援を呼びかけました。たまった募金は岩手県を拠点とする支援団体などに送っていました。

「熊本で描いた絵を生かしたらどうか」。今回の復興支援は、その岩手の団体から助言を受けたのがきっかけです。出雲の災害支援グループも実行委員会の立ち上げに協力しました。代表の野津寛延さん(53)は5月に熊本の支援に向かう時、頼まれて針貝さんを車に乗せたのが縁で知り合いました。今回の試みについて、「自分もつらい状況にある高校生が、被災地のために何かしたいというバイタリティーに心打たれた」。

針貝さんは、2012年の九州北部豪雨で被害を受けた阿蘇地域を訪れた時に会った被災者のおばちゃんたちが印象に残っているとのことです。「つらい経験をしたのに笑顔で迎えてくれて逆に元気をもらった。被災者になって、被災地の支援を訴えるという使命感がより強くなった」と話しています。

イベントは午後14時半から出雲市駅南町1丁目のビッグハート出雲で。絵を使ったカレンダー(壁掛け800円、卓上600円)や特製ノート(250円)の売り上げを「ソフィアン基金」と名付けて熊本や東日本、鳥取への支援金にするそうです。自分の震災体験を話すほか、専門家の防災講話、地元のフルート奏者のコンサートもあります。入場無料。問い合わせは野津さん(090・3375・4273)まで。

②バンジー、観光の目玉から一転休止!五木

新しい観光の目玉にと五木村が導入したバンジージャンプが営業を休止しています。運営事業者は来春に再開する予定としていますが、村が進めていたアウトドア観光の「象徴」だっただけに、関係者には戸惑いが広がっています。

村によりますと、運営を委託している群馬県の事業者が申し出て10月17日に営業を休止。常駐していた村内の事務所も引き払いました。運営に必要な資格を持つスタッフの退職が理由だそうです。

バンジージャンプは、若い人や家族連れなどの市場開拓を狙って昨年3月から通年で営業を始めまし。同7月には会場を村中心部に近い小八重(こばえ)橋に移し、約5千万円をかけてジャンプ台などを整備。「九州で唯一ブリッジバンジージャンプが出来る村」とアピールし、県外でも話題となっていました。熊本地震後、一時は月ごとの利用客が前年同時期比で2割程度まで落ち込みましたが、7月は73%の140人、8月は89%(448人)まで持ち直していました。

運営事業者は9月に村を訪れ「来年3月20日から営業再開の予定」と説明。村最大のイベント「第28回五木の子守唄祭」が開かれる今月12~13日と来年の成人式もスタッフを出張させて営業予定だとしています。

村は一帯でアウトドア観光を全面的に売り出そうと、橋の下方の川辺川でのカヤック体験にも力を入れています。このため、影響を心配する声も上がっており、担当者は「運営事業者の約束が果たされることを期待している」と話しています。

③算数を日常に!「生活数理」、大津小で公開授業

「生活数理」という新しい教科の公開授業が4日、大津町立大津小学校であり、県内外の教員ら約100人が視察に訪れました。

生活数理は、算数を実際の生活に生かす力を養う新教科。同校は文部科学省の指定研究開発校として、2014年度から全学年で取り組んでいます。

6年3組の授業は給食がテーマ。「卒業スペシャル献立」として、おかずを「261キロカロリー以内」とすることを条件に、実際に給食センターに提案する献立を練りました。

メニューは「サツマイモと豚バラ肉のみそ炒め」に決まったが、カロリーを計算すると607キロカロリー。これを261キロカロリー以内にするにはどうしたらいいか?「261÷607=0.43だから、全部の材料を0.43倍にする」「豚バラ肉をカロリーの低い鶏胸肉に替える」。班ごとにいろいろなアイデアと計算式を考え、発表しました。

参加した男子児童は「生活数理の授業は、算数を生活にいかせるから好き。楽しみです」と話していました。

文科省の指定研究開発校は全国に43件82校あり、県内では熊本大付属中と大津小が指定されています。大津小は4月の地震で体育館の壁が落ちるなど大きな被害を受け、一時は公開授業も危ぶまれましたが、「予定通りやることが前に進む力になる」と開催にこぎ着けました。指定は来年度で終わります。吉良智恵美校長(60)は「無事に終えることができ、また前に一歩進めたという実感が持てた。来年の本発表に向けて、明日からまた頑張りたい」と話していました。

➃九州プロレス、長崎を元気に!2カ所で今月試合

プロレスで長崎を元気にしたい!NPO法人九州プロレス(福岡市)は今月、県内2カ所で試合を開催します。ほかに施設への訪問も無料で行っており、レスラーたちは「プロレスを長崎の11月の風物詩に定着させたい」と意気込んでいます。

九州プロレスは2008年に旗揚げしました。九州出身のレスラー15人が所属し、九州各地で活動します。設立したのは、自身もレスラーの筑前りょう太理事長(43)。「一番大好きな場所で、一番大好きなプロレスを通して、一番大好きな九州の人たちを元気にしたい」との思いを込めて法人をつくりました。

今月、「長崎を元気にするバイ!ツアー」と銘打ち、県内で試合や施設訪問をします。13日に長崎市の平和会館ホール、27日に島原市の有明体育館で試合を行います

施設への訪問は高齢者施設、障害者施設、児童養護施設、幼稚園、保育園などが対象。レスラー1人が30分訪れて、トレーニングを披露したり、レスラーの体で「筋肉タッチ」をさせてくれたりします。料金は無料で、交通費も必要ありません。今回のツアーはすでに予約がいっぱいだそうです。昨年は150施設を訪問。今年9月には訪問先が通算500施設に達しました。

施設訪問は法人設立時から行ってきたそうです。筑前理事長によりますと、「本当に我々の元気を求めているのは、会場に来られない人なんじゃないか」と思い立ったのがきっかけだとそうです。「じゃあ我々の方から元気をお届けしよう」。

県内では、2年前から長崎市の原爆養護ホームを訪れています。訪問中には、くんちでおなじみのアンコールを意味する「もってこーい」の声がかかることも。筑前理事長は「地域の色を感じられるのはすごく幸せ。今回も『もってこーい』と言われるようなものを披露したい」と話しています。

10月には宮崎で同様の取り組みを行ないました。来年3月には大分へ。「九州7県で定期的にやりたい」と九州行脚を計画中です。「みんなが心を一つにすることができるのがプロレスの良いところ。我々を見て、季節を感じてもらえるようになれば」。

5月以降、熊本県の益城町や南阿蘇村など熊本地震の被災地を訪れ、無料で試合や施設訪問をしています。九州を応援するTシャツを作って2千円で500枚を販売し、全額を被災地に寄付しました。Tシャツは長崎県の試合でも売り出すそうです。

長崎県内での試合は、いずれも午後14時30分開場、同15時試合開始。前売り券は大人3千円、中学~大学生1千円、小学生500円。当日券はそれぞれ500円増し。未就学児は無料。問い合わせは、九州プロレス(092・400・9938)へ。

⑤地震から着想した独創的な研究!県科学展・発明工夫展

第76回県科学研究物展示会(科学展)と第51回県発明工夫展が5日、熊本市東区画図町の市環境総合センターで始まりました。熊本地震から着想した研究やユニークな発明品が並んでいます。9日まで。

科学展は、県内の小中高校の児童や生徒、教職員ら約5万3千人が研究に取り組み、各地区の審査を通過した123点を展示。

県知事賞に選ばれた黒木昭誠君(一武小4年)の「よみがえれ熊本! 円柱・角柱実験」は、熊本地震でドーム型の建物の被害が少なかったことから円形の建物は揺れに強いのではないかと仮説を立てて実験しました。地震による液状化をテーマにした研究も目立ちました。

発明工夫展には、小中学生から412の応募があり、入賞した51を紹介。水槽内のごみだけを吸い取る「水中そうじ機」で県知事賞を獲得した中島煕之君(六栄小6年)をはじめ、生活を便利にする発明品が並んでいました。

入場無料。午前9時~午後17時まで(9日は午後15時まで)。

⑥熊本市現代美術館、所蔵品確認作業公開へ!被災60点対象

熊本市現代美術館(同市中央区)は9,16,24日の3日間、熊本地震で被災した同館所蔵の美術品の状態チェック作業を公開、27日まで展示します。通常は収蔵庫で行う作業で、公開は初めて。

今後の展覧会に出品を予定している絵画など約60点が対象。漫画家井上雄彦さんや、画家の故坂本善三さんの絵画のほか、今年3月に収蔵した安本亀八の生人形(いきにんぎょう)もあります。

同館は地震の影響で一時休館しましたが、5月上旬以降、順次再開。展覧会などの活動が軌道に乗ってきたため、これまで詳細に確認できなかった所蔵美術品の状態を調べます。余震も考慮し、安全性の高い展覧会場で実施するそうです。

学芸員が1点ずつ状態を確認し、調書に記録。その後、入れ替えをしながら展示する。同館は「大切な市民の財産がどう被災したのか、来場者と共有する良い機会になれば」としています。

いずれも午前11時から。入場無料。同館TEL096(278)7500。

⑦復興へ意見交換開始!自宅や集落の再建探る、南阿蘇村

熊本県南阿蘇村の熊本地震からの復興計画策定に向け、住民が家や集落の再建について意見交換するワークショップが4日夜、袴野・長野地区を皮切りに始まりました。26日まで、被害の大きい村西部を7地区に分けて開きます。

初日は村久木野庁舎に仮設住宅などで暮らす24人が集まりました。4班に分かれ、地図に自宅の被災状況を記入。家の再建について「今の場所」「別の場所」「災害公営住宅」などの希望を示しました。

「先祖代々の農地がある」「高齢者が多くコミュニティーの維持が必要」と現地再建を望む意見が大半でしたが、「資金が足りず支援が必要」「土砂災害の危険があり、砂防工事が完了しないと見通しが立たない」という不安の声も出ました。

今後、各地区で意見を集約し、自力再建が困難な住民向けの災害公営住宅の建設や、公費で集落の道路などを整備して自宅現地に改良住宅を建てる集落再生事業など、適用できる復興事業を模索。来年1月の復興計画策定を目指します。

今後のワークショップの日程は次の通り。

◎乙ケ瀬・沢津野区=8日午後19時(久木野庁舎)

◎黒川・牧場・赤瀬区=12日午前10時(同)

◎高野台分譲地=13日午前10時(同)

◎新所区=23日午前10時(大津町老人福祉センター)

◎立野・立野駅区=23日午後14時(同)

◎東急分譲地=26日午前10時(久木野庁舎)

⑧熊本市立図書館で蔵書配布会!仙台市からの寄贈本も

熊本市中央区大江の市立図書館で昨日5日午前9時半から、蔵書の配布会がありました。一般書や児童書約2千冊と、熊本地震後に仙台市から寄せられた児童書など約140冊も無料で配りました。

「読書週間」に合わせ、昨年から実施しています。館が複数冊所蔵しているベストセラーや一定年数が経過した本などを提供。1人10冊まで持ち帰ることができます。

地震を受け、「東日本大震災の時に熊本からも寄せられた善意のお礼に」と、仙台市青葉区の住民が熊本市に寄贈してくれた約250冊の一部も配布しました。こちらは1人1冊まで。

高守清人館長は「同じ被災地から届いた善意。多くの人に手渡した」と話していました。

⑨JP労組が県に義援金!書き損じはがき役立てる

日本郵政グループ労働組合(JP労組)は4日、組合員らが書き損じはがきを集めて換金した184万円を熊本地震の義援金として県に贈りました。

書き損じはがきの回収は、30歳以下の青年部組織「ユースネットワーク」が社会貢献活動として8~9月に実施。全国で集めた約4万枚を切手に交換し、労組などが切手を買い取って現金化しました。

JP労組九州地方本部の鮫島信泰委員長らが県庁を訪問。「若者の思いのこもったお金を復興に役立ててほしい」と、蒲島郁夫知事に目録を手渡しました。

同日は、連合本部の逢見直人事務局長らも同行。10月末までに、全国の組合員のカンパや街頭募金で集めた義援金1億847万円を県に贈りました。連合本部による義援金寄贈は、5月の1億円に続き2度目。

⑩おれんじ鉄道で紅茶堪能!来秋の地紅茶サミット盛り上げイベント、水俣市

来秋開催予定の「第16回全国地紅茶サミットinみなまた」を盛り上げようと企画したイベントが昨日5日、水俣市で開かれました。肥薩おれんじ鉄道に乗って水俣特産の和紅茶とスイーツを味わう催しもあり、親子連れなどが優雅なひとときを楽しみました。

水俣駅~上田浦駅を走った貸し切り列車に18組46人が乗車。佐賀市の和紅茶ブレンダー岡本啓さん(43)の案内で水俣、芦北産の紅茶4種類を味わい、水俣市の洋菓子店が特別に開発したケーキを堪能しました。岡本さんは、紅茶の入れ方も実演し「無農薬で環境に配慮した水俣産の紅茶はロンドンでも人気が高く、世界に誇れる」と話していました。

親子で参加した水俣市丸島町の諌山優さん(31)は「いろいろな紅茶を車内で飲めてすごくおいしかった」。水俣市汐見町のエコパーク水俣では、九州各地の和紅茶や緑茶の試飲販売会などもありました。

⑪中学生ら園児抱え避難!長洲町で訓練

長洲町の有明海沿岸にある長洲中(174人、高木徹校長)が4日、地震と津波を想定した避難訓練を実施し、生徒のほか、地元住民や近くの園児ら約470人が、真剣な表情で校舎屋上へと退避しました。

同中は津波時の町指定避難所で、熊本地震の際は津波注意報を受け、一部の住民が身を寄せました。訓練は4月の地震も踏まえ、生徒たちの共助の意識を高めようと、昨年に続いて地域と合同で行いました。

訓練は、天草沖の有明海で震度6の地震が発生し、1時間後に3メートルの津波が到達すると想定。生徒たちは地震直後に海抜16メートルの屋上に向かい、体育委員24人と教職員が高齢者や園児を介助するなどして誘導しました。避難は20分弱で終えました。

園児を抱きかかえて屋上に上がった1年の黒崎幹大(かんた)さんは「災害時に、どう動くかを事前に確認できてよかった」。高木校長は「地域に『津波のときは長洲中へ』と思ってもらえるよう今後も訓練を続けたい」と気持ちを引き締めていました。

本日6日は、同町上沖洲区が津波避難訓練を行います。

⑫「馬上の花嫁」顔出しパネル、草枕温泉にお目見え

夏目漱石の小説「草枕」に登場する「馬上の花嫁」のシーンを再現した顔出しパネルが3日、玉名市天水町の草枕温泉てんすいにお目見えしました。一帯では草枕ゆかりの地を歩く体験ウオークや物産展も催され、家族連れなどが続々とカメラに納まりました。

パネルは、天水・草枕の里観光協議会が、漱石来熊100年記念のパレードで使った馬の張りぼてを再利用して制作。馬の背にはあでやかな振り袖姿の「那美さん」が腰掛け、「馬子の源さん」が引き綱を握ります。

熊本市東区の坂梨衣央理さん(8)と妹の悠里さん(6)、弟の雅治君(4)は代わる代わるパネルから顔を出してにっこり。子どもたちの様子に目を細めた父親の政貴さん(37)は、「草枕は読んだことがないので、これを機に触れてみたい」と笑顔を見せていました。

⑬絵本積んだキャラバンカー、県内巡回始まる 2016年11月05日

絵本を積んだキャランバンカーで小学校や保育園などを訪ねる「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」の県内巡回が昨日5日、合志市を皮切りに始まりました。26日まで43カ所を回ります。

子どもたちに本に親しんでもらおうと、講談社が1999年に始めました。キャラバンカー2台で約2年かけて全国一周。これまでに約2万カ所、約173万人が参加しました。県内は9回目。

合志市御代志のさくらんぼ保育園では3~6歳の45人が参加。くす玉を割って、2万回達成を祝った後、おはなし隊の佐々木貴美子隊長(56)が「ショコラちゃんのおでかけドライブ」の紙芝居などを披露しました。

特別ゲストの絵本作家、藤本ともひこさん(55)は「バナーナ!」「ばけばけはっぱ」など自身の作品を笑いを交えながら読み聞かせました。

⑭カボチャのランタン、幻想的な光 三角西港 2016年11月05日

カボチャをくりぬいたランタンで光をともす「パンプキンナイト」が昨日5日夜、宇城市三角町の三角西港であり、世界文化遺産の港が幻想的な光に包まれました。

宇城青年会議所が創立40周年を記念し、「子どもたちに地元のことを好きになってほしい」(藤井大慈実行委員長)と初めて企画しました。

三角町の太鼓グループや宇土鶴城中、松橋高の生徒ら約90人が、カボチャをスプーンなどでくりぬいてランタンを手作り。同港の浦島屋前広場に竹灯籠約300個と約250個のランタンを並べました。

日が暮れ始めると、ロウソクの光で「UKI UKI」の文字とハートの形が浮かび上がり、子どもたちから歓声が上がった。会場ではカボチャスープが振る舞われ、太鼓の演奏などステージショーもあった。

園庭では絵本550冊以上を積んだキャラバンカーを開放。熊本入りを前に絵本を入れ替えたばかりで、子どもたちは何冊も手に取っていた。「100万回生きたねこ」を選んだ野口蒼天[そうま]君(6)は「これはママが好きな本。いろんな本が選べて楽しい」と話していた。

同日は熊本市南区の城南図書館・児童館も訪問。図書館や書店など県内15会場では一般参加もできる。おはなし隊TEL03(5395)1152。

2.ここ一週間の地震

2016/11/06 11:36 06日 11:34頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/05 17:01 05日 16:57頃 日向灘 2

2016/11/05 13:48 05日 13:45頃 伊予灘 1

2016/11/05 13:39 05日 13:35頃 秋田県沖 1

2016/11/05 07:01 05日 06:58頃 宮城県沖 1

2016/11/05 02:28 05日 02:23頃 鳥取県中部 1

2016/11/04 22:18 04日 22:15頃 鳥取県中部 1

2016/11/04 12:09 04日 12:06頃 鳥取県中部 1

2016/11/04 09:19 04日 09:16頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/04 07:45 04日 07:42頃 鳥取県中部 1

2016/11/03 20:53 03日 20:50頃 愛媛県南予 1

2016/11/03 13:05 03日 13:01頃 徳島県南部 2

2016/11/03 08:42 03日 08:40頃 鳥取県中部 1

2016/11/03 02:58 03日 02:54頃 鳥取県中部 1

2016/11/02 15:09 02日 15:06頃 秋田県内陸北部 1

2016/11/02 14:44 02日 14:40頃 鳥取県中部 1

2016/11/02 14:36 02日 14:33頃 秋田県内陸北部 3

2016/11/02 14:30 02日 14:27頃 鳥取県中部 2

2016/11/02 12:16 02日 12:13頃 秋田県内陸北部 2

2016/11/02 07:42 02日 07:37頃 福島県沖 3

2016/11/02 07:36 02日 07:32頃 沖縄本島近海 1

2016/11/01 23:02 01日 22:57頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/01 20:24 01日 20:21頃 鳥取県中部 2

2016/11/01 19:09 01日 19:06頃 鳥取県中部 1

2016/11/01 17:54 01日 17:51頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/01 17:03 01日 16:59頃 福島県浜通り 2

2016/11/01 16:34 01日 16:30頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/01 16:10 01日 16:06頃 沖縄本島近海 1

2016/11/01 11:50 01日 11:47頃 鳥取県中部 1

2016/11/01 06:45 01日 06:42頃 鳥取県中部 1

2016/11/01 04:05 01日 04:02頃 千葉県東方沖 1

2016/11/01 03:36 01日 03:33頃 鳥取県中部 2

2016/11/01 02:35 01日 02:32頃 熊本県熊本地方 2

2016/11/01 02:11 01日 02:08頃 鳥取県中部 1

2016/10/31 20:10 31日 20:07頃 鳥取県中部 1

2016/10/31 18:19 31日 18:14頃 鳥取県中部 1

2016/10/31 17:59 31日 17:56頃 愛媛県南予 1

2016/10/31 13:00 31日 12:57頃 鳥取県中部 1

2016/10/31 12:00 31日 11:57頃 新潟県中越地方 1

2016/10/31 11:50 31日 11:46頃 新潟県中越地方 3

2016/10/31 10:42 31日 10:39頃 鳥取県中部 2

2016/10/31 05:51 31日 05:46頃 鳥取県中部 1

2016/10/30 14:24 30日 14:21頃 青森県東方沖 1

2016/10/30 13:16 30日 13:13頃 三重県南部 1

2016/10/30 09:41 30日 09:38頃 長野県北部 1

2016/10/30 08:53 30日 08:50頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/10/30 08:40 30日 08:37頃 熊本県天草・芦北地方 2

2016/10/30 04:18 30日 04:15頃 和歌山県北部 1

2016/10/30 01:23 30日 01:19頃 鳥取県中部 1

(続く)

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