【連載239】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?

『三反園知事、本当にいいのですか?川内原発、明日、再稼働!阿蘇山噴火から明日で2か月!』

12月7日水曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!

皆様こんにちは。定期検査のためことし10月から運転を停止している鹿児島県にある川内原子力発電所1号機について、九州電力は、今後の検査で問題がなければ、明日8日の夜、原子炉を起動し、運転を再開することにしました。

川内原子力発電所1号機は去年8月、新しい規制基準のもと全国の原発で初めて再稼働し、ことし10月6日からは原子炉を止めて定期検査を行ってきました。

定期検査では、法令に基づいて、原子炉や発電用のタービンなどの設備の検査が行われたほか、三反園知事の要請を受け、熊本地震の影響を確認するなどの「特別点検」も行われました。

九州電力は、今後の検査で問題がなければ、明日8日の夜、原子炉を起動し、運転を再開することにしました。

原子炉を起動したあとも引き続き制御棒などの検査が行われ、すべての検査が終わるのは、来年1月6日の予定です。

今回の運転再開の是非について「熊本地震のあと住民の不安が高まっている」として、原子炉の即時停止や点検を求めてきた三反園知事は、みずからの考えを明らかにしていません。

専門家などに安全性の判断を求める県の検討委員会も、今月16日に必要な予算が可決されたあとに設置するとして、いまのところ設置されておらず、三反園知事に対し、原子炉の起動前に態度を明らかにすべきだという声も出ています。

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熊本地震で被害を受けた熊本城について、熊本市が復旧基本方針の草案をまとめました。早期復旧を目指す天守閣にエレベーターを設置するほか、石垣や建造物の文化財的価値を保ちつつ耐震化を進めるなど七つの基本方針を盛り込みました。明日8日、有識者でつくる懇談会に諮って最終案を固め、国や県を交えた議論を経て正式に方針を決めます。

複数の市関係者が明らかにしました。復興のシンボルとして2019年の復旧を目指す天守閣は、大天守の最上階(6階)につながるエレベーターを設置し、入り口に車椅子用のスロープをつけるなどバリアフリー化を進めます。現状では最上階に行く手段は階段しかないため、エレベーター設置により障害者や高齢者も利用しやすくなります。鉄骨で補強して耐震化も進めます。

全体の約3割の修復が必要な石垣は、建物の基礎になっている部分の復旧を優先します。文化財としての価値を保つため、石垣や建造物の復旧は伝統的な工法を基本としつつ、耐震化などの安全対策に最新技術を採り入れることも検討します。

このほか、熊本地震を機に過去の地震の被害や石垣内部の構造が明らかになったことから、さらに熊本城の調査研究を進め、長期復旧作業に携わる人材を育てることも盛り込みました。城全体の復旧にかかる期間は20年、費用は総額634億円を見込んでいます。

熊本市は、復興を支援する「復興城主」制度を設けけています。1万円以上を寄付した個人や団体には「城主証」が交付され、観光施設が無料になるなどの特典があります。11月1日から受け付けが始まり、既に2万件以上の寄付があり、3億3千万円以上が集まりました。

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阿蘇中岳の36年ぶりの爆発的噴火から、明日8日で2カ月となります。この間、噴火はありません、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は多い状態が続き、高温のガスなどが雲や噴煙に反射して赤く見える「火映」現象は11月12日以降、頻繁に観測されています。火山活動は依然活発として、気象庁は噴火警戒レベル3を維持しています。

福岡管区気象台によりますと、中岳の火山ガスは1日平均千トンを超すと「多い」とされています。爆発的噴火をした10月8日以降、一時的に千トンを下回りましたが、11月16日には3300トンを観測。その前後も2千トンを上回ることが多く、直近の12月5日は1600トンでした。

また、11月12日には昨年4月以来となる火映現象を確認。同日以降も、夜間に高感度カメラで連日のように観測されています。この1カ月の孤立型微動は1日2~24回と少なく、火山性地震は「少ない」「やや多い」状態で推移しています。

ただ、火山性地震のうち、火口周辺の浅い場所でガスの移動などで起きるとみられる「B型地震」は1日十数回と多い日もあります。このため、同気象台は「注意深く見守る必要がある」と警戒を呼び掛けています。

阿蘇火山博物館の須藤靖明学術顧問(火山物理学)は「活動が活発な時の象徴的な現象も観測され、不安定な状態といえる」としています。

1.被災地情報

①熊本空港を民間委託!国・県協議へ

蒲島郁夫知事は昨日6日、熊本地震からの「創造的復興」のシンボルとして、熊本空港(益城町)の国内線と国際線のターミナルビルを新築・一体化し、空港の運営を民間委託する「コンセッション方式」の導入を目指す考えを表明しました。今後、同空港を管理する国との協議に入ります。

同日の県議会一般質問で、自民党の高木健次氏(熊本県合志市区)に答えました。

蒲島知事は国内線ビルについて、1971年の使用開始から45年がたち、「今後も使用し続けるのは限界がある」と指摘。国際線ビルも海外観光客の利用増を見込み、「利便性向上など全面改修が必要だ」と述べました。

新ビルの整備については「民間の専門性やノウハウ、資金などを最大限活用する必要がある」と強調。公費への依存を最小限に抑え、新ビルの設計・建設段階から民間に任せる“熊本型”のコンセッション方式の必要性を訴えました。

熊本空港は現在、国が管制業務や滑走路、駐機場を維持・管理。ターミナルビルは県などが出資する第三セクター「熊本空港ビルディング」(益城町)、駐車場は「空港環境整備協会」(東京)が管理・運営しています。

民間委託が実現すれば、管制業務を除き、受け皿となる会社がビルや駐車場、滑走路などを一体的に管理・運営。効率的な空港経営により、利用者サービスの向上につながるとされています。

最大株主である県の意向に対し、熊本空港ビルディングの村田信一社長は「空港の未来へ向けた経営改革に前向きに取り組みたい」としています。国土交通省空港経営改革推進室は「地元関係者としっかり協議したい」と話しています。

国管理空港の民間委託は、民活空港運営法に基づき、今年7月、国内初のケースとして仙台空港でスタート。福岡空港や高松空港でも検討が進んでいます。

②女川町の地域再生学ぶ!熊本市で交流シンポ

熊本地震と東日本大震災の「被災地交流シンポジウム」が昨日6日、熊本市中央区の県民交流館パレアであり、県内の商店街関係者と宮城県女川町のまちづくり関係者らが地域再生の取り組みについて意見交換しました。

被災地となった両地域がより良いまちづくりのために交流しようと、河北新報社(仙台市)が復興支援事業「今できることプロジェクト」の一環で企画。熊本からは県商店街振興組合連合会のメンバーを中心に約40人、女川町から若手事業者ら4人が出席しました。

女川町は震災前に約1万人だった人口が約6800人に減少。JR女川駅周辺に官民連携によるテナント型商店街や水産業体験施設などを集約し、交流人口を増やしています。

この日は、女川町のメンバーが「町の復興には10年、20年とかかる。その将来を担う30~40代にまちづくりが託され、若者らが奮い立っている」と報告。熊本の若手商店主らが「復興を担う覚悟と気迫を感じました。私たちも地域の課題を共有しながら復興を進めたい」などと感想を述べました。

本日7日は、阿蘇市の門前町商店街や熊本市の健軍商店街などを視察します。

③益城町の高3に5万円支給!国際NGOが支援

国際NGOのセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(東京)は、熊本県益城町の来春卒業予定の高校生を対象に1人5万円を支給するキャンペーンを実施しています。熊本地震の影響で、進学や就職に支障がないように支援する目的。

益城町に住民票がある保護者で

(1)地震で住宅が一部損壊以上

(2)生活保護受給

(3)生活保護が過去1年以内に停止または廃止

(4)世帯員全員の町民税が非課税

(5)児童扶養手当受給

のいずれかにあてはまる世帯が対象。

申請書に証明書と学生証コピー、振り込みを希望する金融機関口座の通帳コピーを添付して、〒101-0047、東京都千代田区内神田2の8の4山田ビル4階、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン国内事業部 高校卒業応援キャンペーン事務局に郵送する。20日必着。認定されれば2~3週間で給付されます。問い合わせは同NGOTEL090(9140)5637。

④仮設で家庭菜園!入居者へ畑を無償貸し出し、西原村

西原村は5日、熊本地震で被災した約300世帯が入居する小森仮設団地そばの畑を借り上げ、入居者に家庭菜園として無償で貸し出す「ふるさと農園事業」を始めまし。この日、オーナーになった入居者が自分の区画を早速訪れ、名札を立てました。

ふるさと農園は、野菜作りを通し、入居者の健康づくりや、被災者の交流の機会にしようと、村が発案しました。同団地から約300メートル離れたカライモ畑約10アールに、全45区画(1区画18平方メートル)を用意し、同団地の入居者に2年間貸し出します。全世帯に利用を呼び掛け、これまでに6人が申し込みました。

初日は、このうちの3人が、曇り空の下、白いロープで区分けされた農園に集合。自分の菜園を見つけ、家族などの名前を書き込んだ小さな板を立てました。家庭菜園が趣味という会社員の山藤前典(さきのり)さん(49)は「根菜や葉物など季節ごとの野菜を植えたい。健康のために散歩がてらに通って、土いじりするのが楽しみ」と笑顔いっぱいでした。

村産業課の堀田隆二係長(46)は「仮設住宅から外出するきっかけにしてもらい、被災者同士のコミュニケーションも図ってほしい」と期待していました。

村は給水タンクも近く設置する予定で、区画に空きがあるため、多くの人の利用を呼び掛けています。同村役場TEL096(279)3111。

⑤サンタ姿で園児にケーキ!島根県から笑顔届ける

被災地にケーキを贈る活動を続ける島根県雲南市の自営業村松憲さん(69)が5日、益城町と西原村の幼稚園など5施設をサンタクロース姿で訪れ、園児らにショートケーキ約750個を贈りました。

村松さんは高校生だった1964年、豪雨で自宅が全壊。当時受けた全国からの支援に恩返ししようと、1977年に活動を始めました。今回訪れた5施設には6月にもケーキを贈り、「クリスマスに必ず来ます」と再会を約束していました。

西原村の阿蘇こうのとり保育園には、職員用も含めケーキ100個を届けました。真っ赤な衣装に白ひげ姿の村松さんは「園児たちに明るさが戻りつつある。本当によかった」と話し、園児に笑顔もプレゼントしました。

⑥企業復興支援で協議会!熊大など7機関

県内企業の熊本地震からの早期復興を支えようと、熊本大と県工業連合会、県など7機関が5日、「熊本産業復興支援プロジェクト協議会」を設立しました。熊大に事務局を置き、研究機関の企業に対する技術提供や情報共有などに取り組みます。

熊本市東区の県産業技術センターで設立総会と記念イベントがあり、県内の企業などから約90人が参加しました。

パネル討論で、同センターの今村徹所長は「熊本は地震が起きやすいという風評を、災害に強いという評判に変えていくべきだ」と強調。同連合会の松本修一理事は「製造業の人材が足りない。県外に就職した人が、地元に帰ってくる仕組みが必要だ」と訴えました。

協議会に県外から参加する北陸先端科学技術大学院大学(石川県)の寺野稔副学長と、産業技術総合研究所(東京都)の安永裕幸(ゆうこう)理事の講演もありました。

⑦労災防止へ安全確認!熊本労働局など安全パトロール

工期に追われがちな年末の労災事故を防ごうと、熊本労働局と熊本労働基準監督署などは5日、熊本市中央区の高野病院建設現場で安全パトロールを実施しました。熊本地震の被災地で公費解体などが本格化するため、安全対策の徹底を呼び掛けています。

労働局によりますと、県内では今年、10月末までに建設現場で4人が死亡、247人が負傷。11月だけで新たに4人が死亡しました。地震の復旧工事に絡む労災事故も69件発生し、3人が亡くなっています。

パトロールでは、転落を防止するための開口部の手すり、足場の安全性などを確認。同局の越智郁男監督課長は「整理整頓されている現場だった。転倒防止のため、床の段差などに注意喚起の表示をしてほしい」と講評しました。

⑧熊本地震作業部会が最終会合!月内に報告書公表

熊本地震の初期対応の課題を検証する政府の中央防災会議が設けた作業部会(主査・河田恵昭京都大名誉教授)は5日、県庁で最終会合を開き、報告書案について協議しました。報告書は今月中旬にもまとめ、公表します。

部会は7月から7回開催。これまで「応急的な住まいの確保や生活復興支援」「避難所生活の改善」「物資支援のあり方」など8項目で議論してきました。

会議は委員20人が出席して非公開で開催。内閣府によりますと、応急仮設住宅の整備について、蒲島郁夫知事らが「木造仮設を公営住宅に流用して撤去費用を抑えるなど、全体の費用を下げる方策を検討すべき」と指摘。「自宅敷地内や屋外での避難など指定避難所以外の避難者を把握する仕組みづくりが必要」などの意見も出ました。

報告書は防災基本計画や各種ガイドラインの改定、法改正などに生かします。

⑨天草エア新機体!GPS利用で荒天に強く

天草市の天草エアラインは昨日6日、悪天候時に天草空港の滑走路の双方向から着陸できるようになると発表しました。従来は一方向のみでしたが、今年2月の機体更新で新たな進入経路が実現し、明日8日から運用します。就航率の改善が期待されます。

同空港の滑走路(千メートル)は、標高100メートルの丘陵地帯にあります。以前の機体「ダッシュ8」は、霧などの視界不良時には南東側からしか進入できない地上無線施設を使って着陸。しかし、南東側は谷に面し低い雲がとどまりやすいため、熊本空港などに着陸地を変更することもありました。

新機体「ATR42-600」は、衛星利用測位システム(GPS)が利用できるため、雲や霧がとどまりづらい北西側から進入できます。

今年4~11月の悪天候による欠航は84便、着陸地変更10便。北西側から進入できれば着陸できたケースも数便あるといい、吉村孝司社長は「市民や観光客の利便性向上につながれば」としています。

⑩年越しそば作りピーク!阿蘇市波野・道の駅

県内有数のソバの産地として知られる阿蘇市波野の道の駅波野「神楽苑」で、年越しそばの製造がピークを迎えています。約2万5千食を県内を中心とした百貨店などへ出荷します。

加工所では、スタッフ6~7人が作業。薄く伸ばしたそばを機械で太さ約2ミリに切りそろえた後、棒にすだれ状に掛けていく。乾燥室で約30分乾燥させた後、袋詰めします。

標高約750メートルの波野地区では約70ヘクタールでソバを栽培。神楽苑によりますと、今年の収穫量は9月の天候不順とイノシシやシカによる食害の影響で昨年の3分の1の約5トンにとどまっています。10月の中岳噴火による降灰被害は少なかったそうです。

古澤新一社長(70)は「味、風味ともに例年通り良好。災害の多い年だったが、年越しそばを食べて心機一転で新年を迎えてほしい」としています。

⑪「ワンペダル」の開発者!玉名市の岱明中で講演

AT車のペダル踏み間違いによる事故を防ごうと11月30日、アクセルとブレーキを一体にした「ワンペダル」を開発したナルセ機材(玉名市岱明町)の鳴瀬益幸社長(81)が岱明中で講演、「日々の努力の積み重ねが成功につながる」と語りました。

「ワンペダル」は、ブレーキとアクセルを一つのペダルで操作できるのが特徴。ブレーキペダルの右側のアクセルレバーを足で横にスライドさせて加速するため、踏み間違いが起きないとのことです。

鳴瀬さんは、車の暴走で事故に遭いそうになった経験をきっかけに開発に取り組んだことを説明。「私は落ちこぼれだったが、小さな課題を一つ一つ解決し、成果につながった」として、コツコツ努力することの大切さを訴えました。

地域で活躍する人に学ぶ「玉名学」の一環で、11年生113人が聴講。松本晶玖(あつき)さんは「勉強も運動も積み重ねが大事だと分かった」と納得の表情でした。

⑫良き年願い大しめ縄 菊池神社に飾り付け 2016年12月06日

菊池市隈府の菊池神社拝殿に昨日6日、長さ約7メートルの大しめ縄が飾り付けられました。重さが約200キロあり、胴回りは最大2メートル。大人約20人が力を合わせて棒とロープで持ち上げました。

同神社の奉賛会、崇敬会、神睦会が正月に向けて奉納。拝殿用を含む大小35本のしめ縄を会員が2日かけて作り、神社ゆかりの巨大ムク「将軍木」や楼門などにも飾り付けました。

同神社によりますと、正月は約10万人の参拝客が見込まれます。奉賛会の河津貞雄会長(92)は「熊本地震からの復興を願って、わらをより上げた。参拝客とともに良き年を迎えたい」と話していました。

⑬避難袋に笑顔の写真を!読もう!新聞コン最優秀賞

日本新聞協会が主催する第7回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の中学生部門で、熊本市立立白川中2年の窪田絢水(あやみ)さんが最優秀賞に選ばれました。心臓病を患いながら「笑いヨガ」を広める熊本市の西嶋敏さん(63)を取り上げた記事を選んで感想をつづり、前向きな提案をして高く評価されました。

コンクールには、47都道府県と海外から計約4万5千点の応募があり、うち中学生部門には約2万点が寄せられました。

記事に登場する西嶋さんは、余命宣告を受けながら笑いとヨガの呼吸法を組み合わせた「笑いヨガ」を実践し、熊本地震で被災後もイベントを開催しています。

自身も被災者の窪田さんは「西嶋さんの『つらい時こそ、笑って』という言葉は、地震で傷ついた私の心の奥深く響き、心から共感したこの記事を選んだ」そうです。記事に関連して「災害時に使う避難袋に、自分や家族、友人が一緒に笑い合っている写真を一枚いれて欲しい」と提案しました。つらい気持ちを少しでも和らげるためだ。それが具体的で誰もが取り組めるとして高く評価されました。

窪田さんは自宅マンションで被災。壁が地震ではがれ、食器の破片や本が床に散乱し、託麻原小学校の体育館に避難し3日間ほど過ごしました。食事は朝夕の2回。拳の半分ほどのおにぎりが一つだったそうです。自宅には寝るスペースがなかったため、同じマンションの空き部屋を他の住民と共同で借り、寝泊まりしました。

その頃、以前住んでいた千葉の友達から「頑張って」というメールをもらいました。「こんなに頑張っているのに、(頑張りが)足りていないと言われているようで……」と思ったそうです。

記事を見たのは5月1日。「つらい時こそ、笑って」という西嶋さんの言葉があった。正直、「とても笑える状況じゃない」と感じました。当時、避難所にいた人たちはストレスからか、イライラしていると感じていたからです。しかし、4月16日の本震直後にマンションから避難する時に近所の女性から笑顔で「大丈夫よ。いつか元通りになるから」と言われ、勇気づけられたことを思い出しました。自分が笑顔になれば周りの人々に少しでも元気を与えられるのではと思ったそうです。

友人から言われて複雑な気持ちになった「頑張れ」の言葉も、西嶋さんが代表を務める「くまもと笑いヨガ倶楽部」では、「顔晴る」と表現していると、記事を読んで知りました。窪田さんは「一生懸命何かに取り組むのではなく、笑顔になることが大事なのだと前向きになれた」と振り返ります。

地震直後は母親との会話が少なくなっていましたが、徐々に増え、新聞記事をきっかけに「地震の時は地域の助け合いが大切だね」「こんな人を見習おう」などと話し合ったそうです。

11月6日には西嶋さんに会いにイベントに行いました。想像していた通りポジティブで陽気なおじちゃんで、「笑いたいときに我慢せず笑えばいい」と言ってもらったとのこと。窪田さんは「次に地震が起こったときは『顔晴れ』と別の人にも声をかけたい」と話していました。

⑭日奈久温泉で晩白柚風呂!

八代市の日奈久温泉旅館組合(松本啓佑組合長、16軒加盟)は10日~1月末まで、11軒の旅館で八代特産の晩白柚(ばんぺいゆ)を浴槽に入れて、入浴客に香りを楽しんでもらうサービスを始めます。2000年に始め今年で17回目。昨日6日には国の登録有形文化財に指定されている旅館「金波楼(きんぱろう)」で、地元の住民たちを招待して晩白柚風呂をPRしました。

直径20センチ、重さ2キロの晩白柚が10個浮かぶ浴槽で、イチゴ農家の山下亜矢子さん(38)は「かんきつ系の香りに包まれると、ふつうのお風呂より心も体も温まる感じがする」と喜んでいました。3月末まで続ける旅館もあります。問い合わせは日奈久温泉観光案内所(0965・38・0267)へ。

2.ここ一週間の地震

2016/12/07 10:32 07日 10:29頃 奄美大島近海 1

2016/12/07 08:21 07日 08:17頃 宮城県沖 2

2016/12/07 06:30 07日 06:27頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/07 06:17 07日 06:12頃 福島県会津 2

2016/12/07 06:03 07日 05:58頃 トカラ列島近海 1

2016/12/07 06:00 07日 05:54頃 トカラ列島近海 1

2016/12/07 05:58 07日 05:53頃 トカラ列島近海 2

2016/12/07 05:52 07日 05:46頃 トカラ列島近海 2

2016/12/07 04:48 07日 04:45頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/07 01:50 07日 01:46頃 熊本県熊本地方 3

2016/12/06 23:26 06日 23:22頃 奄美大島近海 2

2016/12/06 21:38 06日 21:35頃 岩手県沖 1

2016/12/06 20:41 06日 20:38頃 兵庫県南東部 2

2016/12/06 18:23 06日 18:18頃 トカラ列島近海 2

2016/12/06 17:05 06日 17:02頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/06 16:46 06日 16:42頃 トカラ列島近海 1

2016/12/06 12:19 06日 12:16頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/06 12:14 06日 12:12頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/06 10:23 06日 10:20頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/06 09:54 06日 09:51頃 岐阜県飛騨地方 2

2016/12/06 09:21 06日 09:18頃 岐阜県飛騨地方 1

2016/12/06 09:08 06日 09:05頃 岐阜県飛騨地方 3

2016/12/06 06:27 06日 06:24頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/06 04:05 06日 04:02頃 浦河沖 1

2016/12/06 02:52 06日 02:49頃 日向灘 1

2016/12/05 15:33 05日 15:29頃 福島県沖 2

2016/12/05 11:56 05日 11:52頃 熊本県熊本地方 3

2016/12/05 11:24 05日 11:21頃 伊豆大島近海 2

2016/12/05 07:34 05日 07:31頃 神奈川県西部 1

2016/12/05 06:34 05日 06:30頃 トカラ列島近海 1

2016/12/05 06:13 05日 06:09頃 紀伊水道 1

2016/12/05 05:47 05日 05:43頃 福島県沖 2

2016/12/05 02:51 05日 02:48頃 宮城県沖 2

2016/12/05 01:04 05日 01:01頃 栃木県北部 1

2016/12/04 23:57 04日 23:53頃 留萌地方中北部 2

2016/12/04 22:31 04日 22:28頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/04 20:46 04日 20:42頃 福島県沖 3

2016/12/04 18:50 04日 18:47頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/04 14:39 04日 14:36頃 福島県沖 3

2016/12/04 14:36 04日 14:33頃 福島県沖 2

2016/12/04 14:24 04日 14:21頃 鳥取県中部 1

2016/12/04 14:17 04日 14:14頃 沖縄本島近海 1

2016/12/04 12:02 04日 11:59頃 岩手県沖 1

2016/12/04 08:38 04日 08:34頃 福島県沖 2

2016/12/03 08:32 03日 08:29頃 長野県南部 2

2016/12/03 05:56 03日 05:50頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/03 05:19 03日 05:16頃 千葉県北西部 2

2016/12/02 22:13 02日 22:10頃 宮古島近海 1

2016/12/02 18:59 02日 18:56頃 熊本県天草・芦北地方 2

2016/12/02 18:44 02日 18:41頃 日向灘 1

2016/12/02 15:54 02日 15:51頃 福島県沖 1

2016/12/02 15:38 02日 15:35頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/02 10:10 02日 10:07頃 福島県沖 1

2016/12/02 08:07 02日 08:03頃 福島県沖 2

2016/12/02 06:23 02日 06:19頃 熊本県熊本地方 3

2016/12/02 05:26 02日 05:22頃 茨城県北部 1

2016/12/02 04:46 02日 04:42頃 熊本県熊本地方 1

2016/12/02 02:47 02日 02:44頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/01 23:08 01日 23:04頃 愛媛県南予 1

2016/12/01 22:59 01日 22:57頃 奈良県 1

2016/12/01 19:10 01日 19:07頃 鳥取県中部 2

2016/12/01 18:43 01日 18:39頃 福島県沖 1

2016/12/01 16:09 01日 16:06頃 鳥取県東部 1

2016/12/01 15:13 01日 15:10頃 鳥取県東部 2

2016/12/01 15:08 01日 15:05頃 釧路沖 1

2016/12/01 14:16 01日 14:13頃 愛媛県南予 1

2016/12/01 14:06 01日 14:04頃 福島県沖 1

2016/12/01 12:00 01日 11:57頃 熊本県熊本地方 2

2016/12/01 11:16 01日 11:12頃 福島県沖 2

2016/12/01 00:25 01日 00:22頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/30 20:15 30日 20:12頃 福島県沖 1

2016/11/30 17:23 30日 17:20頃 熊本県熊本地方 1

2016/11/30 12:36 30日 12:32頃 福島県沖 2

2016/11/30 11:51 30日 11:46頃 和歌山県北部 1

2016/11/30 08:22 30日 08:19頃 福島県沖 1

2016/11/30 08:10 30日 08:07頃 熊本県熊本地方 1

(続く)

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