【連載59】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

6月11日土曜日昼

【熊本地震・震災・ライフライン情報】

皆様こんにちは。昨日FBで熊本地震による住宅被害を13万3095棟と発表しましたが熊本県の災害対策本部によりますと昨日10日午後13時半現在、県内では合わせて13万4875棟の住宅で被害が確認されたことがわかりました。日々被害の数字が乱高下しております。なかなか確定できない状況です。明日はどうなっているのでしょうか?

熊本市の大西一史市長は昨日10日に開かれた市議会で、熊本城の復旧にかかる費用の試算を明らかにしました。熊本城ではおよそ50か所で石垣の崩落が確認されるなど石垣全体の3割に当たる2万3600平方メートルで積み直しが必要とされていて熊本市が試算した結果、復旧にかかる費用は『354億円』に上るとしています。そのうえで大西市長は、熊本城の復旧には長い期間や高い専門技術が必要だとして、石垣や城にあった文化財、それに建造物などの修復を国の直轄事業とすることや、崩れた石の移動なども国から財政的な支援を受けられるよう要望していることを説明しました。大西市長は重要文化財に指定されている建物は時間をかけて修復する必要があるとした一方で天守閣など戦後復元された建物は早く修復できる可能性があるいう認識を示し学識経験者や市民の意見などを踏まえて優先順位を検討したいとする考えを示しました。いずれにしても熊本城が完全に復元されるまでは相当な時間を要するようです。

その熊本城にある建物で下の石垣が地震で大きく崩れ残った石でかろうじて支えられている「飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら)」の倒壊を防ぐ工事が早ければ来週にも始まる見通しになりました。「飯田丸五階櫓」は熊本城の本丸の南西に平成17年に復元されましたが下の石垣が地震で大きく崩れ、崩れなかった石垣の角の石だけでかろうじて支えられています。大丈夫でしょうか?梅雨が本格的になる前に修繕を終えられればいいのですが。

熊本市の定例市議会が昨日10日に開会しました。復旧事業に早く取りかかるため会期は1日だけで採決の結果、復旧費用などを盛り込んだ補正予算案が可決されました。一般会計の総額で190億5200万円余りとなる補正予算案です。内訳は地震で出たがれきを処理する事業や、生活再建のための資金を貸し付ける事業など地震の復旧事業がほとんどで、採決の結果、賛成多数で可決・成立しました。

震度7の揺れを2回観測した益城町では4700棟以上の住宅が全壊や半壊の被害を受け、2000人を超える人が今も避難所での生活を強いられていますが仮設住宅を希望している人たちの入居先が昨日10日、発表されました。町は、町内の9か所に1072戸の仮設住宅の建設を進め希望者は入居したい場所を第3希望まで申請していましたが、抽せんの結果、希望する住宅に入れず残念がる人の姿も多く見られました。何とか被災者全員が入居できる方法はないのでしょうか?

熊本県以外でも関西などで被災者を受け入れるアパート提供(みなし住宅)を積極的に行っていますが、どういうわけか熊本の被災者の方々は「九州を出ようと」せず、九州以外の「みなし住宅」はいつでも誰でも入居できる状態になっています。それでも「地元入居」を希望する方々がほぼ100%なのは土地柄によるものでしょうか?梅雨、そして猛暑と今後、体に鞭打つ季節がやってきます。被災者の方々が避難所やテントではなく一日も早く「仮の住処」が確定されることを願ってやみません。

1.被災地情報

①熊本地震の住宅被害(6月10日現在)!

熊本県は、一連の地震で、これまでにおよそ13万5000棟の住宅で全壊や半壊などの被害が確認されたと発表しました。

熊本県の災害対策本部によりますと、昨日10日午後13時半現在、県内では、合わせて13万4875棟の住宅で被害が確認されています。

このうち全壊は、熊本市で2343棟、益城町で2309棟、御船町で600棟、西原村で497棟など合わせて7417棟です。

また、半壊は熊本市で1万2053棟、益城町で2452棟、御船町で1150棟など合わせて2万2159棟です。

一部破損は、熊本市で6万6932棟、益城町で5209棟、合志市で4676棟、宇土市で4483棟、菊陽町で3608棟など合わせて10万5299棟に上っています。

県は、このほか、南阿蘇村で3005棟、西原村で54棟の住宅が被害を受けているおそれがあるとして確認を進めています。

②熊本城、石垣の復旧費用354億円、熊本市が試算!

一連の地震で大きな被害を受けた熊本城について、熊本市は復旧にかかる費用が354億円に上るとする試算をまとめました。

熊本市の大西一史市長は昨日10日に開かれた市議会で、熊本城の復旧にかかる費用の試算を明らかにしました。

熊本城ではおよそ50か所で石垣の崩落が確認されるなど、石垣全体の3割に当たる2万3600平方メートルで積み直しが必要とされていて、熊本市が試算した結果、復旧にかかる費用は354億円に上るとしています。

そのうえで大西市長は、熊本城の復旧には長い期間や高い専門技術が必要だとして、石垣や城にあった文化財、それに建造物などの修復を国の直轄事業とすることや、崩れた石の移動なども国から財政的な支援を受けられるよう要望していることを説明しました。

大西市長は市議会のあとの記者会見で、重要文化財に指定されている建物は時間をかけて修復する必要があるとした一方で、天守閣など戦後復元された建物は、早く修復できる可能性があるいう認識を示し、学識経験者や市民の意見などを踏まえて優先順位を検討したいとする考えを示しました。

③熊本城の”崩れそうな櫓” 来週にも工事へ!

熊本城にある建物で、下の石垣が地震で大きく崩れ、残った石でかろうじて支えられている「飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら)」の倒壊を防ぐ工事が、早ければ来週にも始まる見通しになりました。

「飯田丸五階櫓」は、熊本城の本丸の南西に平成17年に復元されましたが、下の石垣が地震で大きく崩れ、崩れなかった石垣の角の石だけでかろうじて支えられています。

熊本市は今月7日から、崩れた石の撤去など城の復旧に向けた準備を本格的に始めていて、「飯田丸五階櫓」についても余震などで倒壊する危険性が極めて高いとして、早ければ来週にも倒壊を防ぐ工事を始めることにしました。熊本市によりますと、工事は建物の下に鉄骨を差し込んで一時的に支えたあと、足場を組んで安定させるということで、この作業が終わりしだい、建物の損傷を調べ、修復するか取り壊すか決めるということです。

地震で壊れた熊本城の建物で、工事が行われるのはこれが初めてで、熊本市はほかの建物についても被害状況を早めに調べ、必要な工事に取りかかることにしています。

➃会期1日だけの熊本市議会、 復旧費用など補正予算案可決!

一連の熊本地震で大きな被害を受けた熊本市の定例市議会が昨日10日に開会しました。復旧事業に早く取りかかるため会期は1日だけで、採決の結果、復旧費用などを盛り込んだ補正予算案が可決されました。

熊本市議会は地震で本会議場の天井が一部、崩落するなどしたことから昨日10日の本会議は同じ議会棟にある委員会室で開かれ、防災服姿で出席した議員たちが冒頭1分間、黙とうして地震で犠牲になった人たちを悼みました。

続いて、復旧事業に早く取りかかるため会期を1日だけにすることを決め、一般会計の総額で190億5200万円余りとなる補正予算案を審議しました。議会事務局によりますと、熊本市議会の会期が1日だけになったのは終戦直後の昭和23年に1度例がありますが、それ以降では初めてだということです。補正予算案は、地震で出たがれきを処理する事業や、生活再建のための資金を貸し付ける事業など地震の復旧事業がほとんどで、採決の結果、賛成多数で可決・成立しました。

大西市長は本会議のあと記者会見し「いなまお避難所での生活を余儀なくされている人たちをはじめ、被災した市民の利益を最優先に考え、1日も早い復旧に向け職員一丸となって取り組んでいきたい」と述べました。

⑤熊本・益城町で仮設住宅の入居先発表!

震度7の揺れを2回観測し今も2000を超える人が避難生活を送る熊本県益城町で仮設住宅を希望している人たちの入居先が昨日10日、発表されました。

このうち、71世帯188人が避難生活を送る広安西小学校では町の担当者が入居先を知らせる紙を貼り出し、避難している人たちが自分の番号と照らし合わせて確認していました。

震度7の揺れを2回観測した益城町では4700棟以上の住宅が全壊や半壊の被害を受け、2000人を超える人が今も避難所での生活を強いられています。

町は、町内の9か所に1072戸の仮設住宅の建設を進め、希望者は入居したい場所を第3希望まで申請していましたが、抽せんの結果、希望する住宅に入れず残念がる人の姿も多く見られました。

自宅が全壊し夫婦で避難している82歳の男性は「膝が悪く、妻も心臓に持病があるので、希望の仮設住宅に当たり本当にありがたいです。早く畳の上で眠りたいです」と涙ぐみながら話していました。

仮設住宅への入居は今月14日から順次始まり、益城町は追加で建設する100戸余りの仮設住宅などについて今月下旬から再度、入居希望者を募り、8月上旬までにはすべての希望者の入居を完了させたいとしています。

⑥熊本地震、 麦畑の亀裂を断層の専門家が調査!

一連の熊本地震で震度7の揺れを2回観測した熊本県益城町で、長さおよそ100メートルにわたって麦畑で見つかった亀裂について、専門家の研究チームは、ずれ動いた断層の一部が地表面に現れたとみて昨日10日から詳しい調査を始めました。

調査は、活断層に詳しい京都大学大学院の林愛明教授らの研究チームが、益城町上陳地区の麦畑で行っています。

研究チームによりますと、見つかった亀裂は長さがおよそ100メートル、最大で2メートル40センチ程度横にずれていて、4月16日に2回目の震度7を観測したマグニチュード7.3の大地震でできたとみられるということです。

この地震について政府の地震調査委員会は、複数の活断層からなる「布田川断層帯」の一部と、「日奈久断層帯」の一部が一度にずれ動いて起きたと考えられるとする見解をまとめていて、研究チームは、位置などから亀裂は「布田川断層帯」の一部が地表面に現れたとみています。

研究チームは、重機で溝を堀り、亀裂部分の地下の断面を見ることで、これまでの地震でずれ動いた跡がないかなど、過去の活動の履歴や地下の構造を詳しく調べることにしています。

林教授は「過去にずれ動いた周期が分かれば、今後起きる地震を予測する際の参考になる。また、復興や地域の防災にも役立つと思う」と話しています。

⑦熊本地震、南阿蘇村の水流出で九州電力が調査開始!

一連の熊本地震で熊本県南阿蘇村にある発電所の貯水槽などが壊れて大量の水が流れ出た問題で、九州電力は昨日10日から周辺の地質などを調べる現地調査を始めました。発電所のある斜面では大規模な土砂崩れが起きて住民2人が死亡していて、九州電力は水の流出と土砂崩れとの関連を詳しく調べることにしています。

南阿蘇村の立野地区にある九州電力の水力発電所の黒川第一発電所では、最大で震度6強の揺れを観測した4月16日未明の地震で、貯水槽などが壊れ、25メートルのプール20個分に相当する1万立方メートルの水が流出したとみられています。発電所のある斜面では大規模な土砂崩れが起きて、住宅で2人が死亡していて、地元の住民は水の流出と土砂崩れとの関連を指摘しています。

これを受けて、九州電力は、先月行った目視による調査に続き、昨日10日から土砂の地質などを調べる現地調査を始めました。作業員は重機を使って崩れた土砂を取り除き、調査に使う機器を設置しました。

調査は、斜面の9か所を掘削するなどおよそ3か月にわたって行われる予定で、九州電力は水の流出と土砂崩れとの関連を詳しく調べるとしています。九州電力の江上博和広報グループ長は「水が流れ出たことでご迷惑をおかけしました。1日でも早く関連性を調査して結果を取りまとめたい」と話していました。

土砂崩れの被害が出た地区の山内博史区長は「今となっては、私たちの家が土砂に流されて2人が亡くなったという事実は何ら変わらないので、時間をかけて調査し、結果を出してもらいたい。私たちの思いは、土砂崩れが起きる前の生活に戻してほしいだけで、九州電力は早くそのための話し合いに応じるとともに、公の場で謝罪をしてもらいたい」と話していました。

⑧台湾の市長2人が熊本県に義援金贈呈!

熊本地震で被災した人たちに役立ててもらおうと、台湾南部の高雄市と台南市の市長が熊本県庁を訪れ、蒲島知事に義援金を手渡しました。

熊本県庁を訪れたのは、台湾南部にある高雄市の陳菊市長と台南市の頼清徳市長などおよそ50人です。熊本地震の発生直後から市民に呼びかけて集めたという、日本円で1億5400万円余りの義援金を蒲島知事に手渡しました。

高雄市は熊本県と国際交流促進の覚書を結んでいて、台南市はことし2月の地震で被害が集中したことから、熊本県が義援金を贈っています。高雄市の陳市長は「熊本が1日も早く復旧し、被災した皆さんが元気になるようお見舞い申し上げます。熊本、頑張ってください」と述べました。これに対し、蒲島知事は「感謝の気持ちでいっぱいです。義援金は復旧・復興と被災された皆さんのために大切に使わせていただきます」と応じました。

両市長は明日12日まで熊本に滞在し、地震の被災状況を視察することになっています。

⑨熊本スイカ、今年も子どもたちに!地震に負けず200玉!

熊本県経済農業協同組合連合会(JA熊本経済連)が昨日10日、児童福祉施設にいる子どもたちに食べてもらおうと、熊本産のスイカ200玉を大阪市に寄付した。同日中に27の施設に届く予定です。

JA熊本経済連は2001年から毎年、この季節にスイカを寄付してきました。しかし、4月の地震で熊本県内の選果場の一部も被災。大阪市の担当者は「今年は難しいかも」と思っていましたが、5月に「今年も届けます」と連絡がありました。

同経済連大阪事務所の中野敬悟所長は「熊本の生産者は地震があってもスイカを作り続けてきた。子どもたちも困難に負けずに頑張ってほしい。スイカを楽しみにしている子どもたちも多いだろう」と話しています。大阪からの被災地支援へのお礼も兼ねているとのことです。

⑩「ゼロに戻った阿蘇」記録、地元写真家が撮った被災直後!

熊本県南阿蘇村河陽の写真家、長野良市さん(58)が、一連の地震の直後から撮影し続けた村の姿を「ゼロの阿蘇」と名付けた冊子(A4判12ページ)に収めました。生々しい爪あとを刻んだ写真を通じて「実情を多くの人に伝えたい」といい、本日11日から熊本市で写真展も開きます。冊子を販売した収益の一部を復興に向けた活動資金に充てる考えです。

長野さんは旧長陽村(現在の南阿蘇村)生まれ。大学や写真専門学校を卒業後、1983年から自宅を事務所にして活動しています。4月14日の前震は出先から車で戻る最中。「10分早かったら地割れにはまっていたかもしれなかった」。16日の本震では自室で倒れた本棚に扉をふさがれ、一時閉じ込められました。カメラや機材が壊れましたが、建物は無事でした。

前震の翌朝から、生まれ育った阿蘇の様子を撮り続けています。冊子には、そのうち約40点を収録しました。崩落した阿蘇大橋のたもと、潰れたアパートの前でうなだれる女性など、本震直後には近づけず、報道機関も空撮しかできなかった場所での写真も多くあります。枯渇した水源や流れの変わった滝の震災前との比較など、住民の長野さんにしか写せない視点の写真も。「道路が分断され隣の地区で何が起こったか、住民さえいまだに知らない状態」と語っています。

地震前から、過疎化が進む地域の活性化を仲間と模索していていましたが、「すべてがゼロに戻った気がした」。以前からあったツーリズム振興の一般社団法人を5月に「九州学び舎」と改名し、復興支援や情報発信の組織に模様替えしました。自宅を拠点に、支援者と被災者の橋渡しや情報交換、視察の案内などもこなしています。

長野さんは「まだ、どう自然と対峙すればいいか戸惑っている状態。復興には10年、15年とかかる。これからも撮り続けて発表することで、多くの人に実情を知ってもらい、力を貸してほしい」と話しています。

写真展は19日まで、熊本市東区佐土原1丁目の「なかお画廊」(096-368-9562)で。冊子は1冊500円で、そのうち200円を九州学び舎などを通じた復興支援活動に充てます。問い合わせは九州学び舎(電話0967-67-0132、ファクス0967-67-1540、メールkyushumanabisha@gmail.com)へ。

⑪大地震の発生確率、太平洋側で上昇、政府の新予測地図!

政府の地震調査研究推進本部は昨日10日、今後30年以内に強い地震に見舞われる確率を示す「全国地震動予測地図」の2016年版を発表しました。建物倒壊が始まるとされる震度6弱以上の確率では、太平洋側の南海トラフ巨大地震の震源域周辺で、前回の14年版に比べ最大2ポイント程度上がりました。

確率はすべて今年がつ1月1日時点。4月の熊本地震の被災地では被害の大きかった益城町で8%と比較的低かったですが、マグニチュード(M)7.3の大地震が起きました。同本部地震調査委員長の平田直・東京大教授は「他より確率が低いといって安心できない。危険情報として考えるデータにしてほしい」と話しています。

地図は地震の起きやすさと地盤の揺れやすさの調査をもとに作製。3%以上は「高い」、0.1%~3%未満は「やや高い」とされています。南海トラフなどのプレート境界で起こる地震は内陸の活断層の地震より繰り返す間隔が短く、太平洋側の確率が高くなっています。

太平洋側では、巨大地震が起きず前回から2年経過した分、地震を引き起こす海側と陸側のプレート境界のひずみが増え、確率が上昇。静岡市で68%、津市で62%、和歌山市で57%、高知市で73%など確率が2ポイント高まりました。

主要都市では札幌市0.92%、仙台市5.8%、東京都47%、横浜市81%、名古屋市45%、大阪市55%、広島市22%、福岡市8.1%など。14年版とはプラスマイナス1ポイント以内になっています。

一方、長野県北部から山梨県南部に延びる糸魚川―静岡構造線断層帯について最新の断層評価を反映させた結果、長野市で7.5ポイント低下。長野県内では10ポイント以上上下した地域がありました。

予測地図は、防災科学技術研究所がつくるウェブサイト「地震ハザードステーション」(http://www.j-shis.bosai.go.jp/別ウインドウで開きます)で、250メートル四方に区切って見ることができます。

⑫熊本)夏秋トマト出荷、ハウス倒壊や断水乗り越え!

西日本有数の生産量を誇る阿蘇地域で、夏秋(かしゅう)トマトの出荷が始まりました。熊本地震でハウスの倒壊や断水などの被害を受けましたが、栽培農家の懸命な努力で出荷にこぎ着けました。

JA阿蘇によりますと、阿蘇地域は冷涼な気候を生かした夏秋トマトの栽培が盛んです。今年産のトマトの生産農家は217戸で、作付面積は58ヘクタール。6200トンの生産を計画しています。栽培面積は昨年より2%増え、販売額も昨年の17億8400万円を上回る約20億円を見込んでいるということです。

熊本地震が発生した4月中旬はハウスに苗を植える時期でした。南阿蘇村ではハウスの倒壊により3戸で作付けを断念したほか、地割れや停電、断水などの影響が現在でも残っています。しかし、農家の努力で例年通りの出荷ができるまでに復旧してきました。

昨日10日には、阿蘇市のJA阿蘇中部地区野菜集選果施設で、JAや栽培農家などの関係者、くまモンも出席してトマトの出発式がありました。原山寅雄組合長は「熊本の農産物は高値で取引され、全国の人が応援している」。出荷は11月まで続き、主に九州や中国地方に出荷されます。

生産農家でつくるJA阿蘇トマト生産協議会の山邊康弘会長は「地震の影響で農家は栽培の遅れを取り戻すのに苦労したが、生産はほぼ順調で、出来もいい」と話しています。

⑬J2熊本に配分金前倒し支出など支援策!

Jリーグは9日の臨時理事会で、熊本地震で本拠での試合開催ができずにいるJ2熊本に対して配分金(数千万円の見込み)を通常の8、12月よりも前倒しで支出するなどの支援策を決めました。加えて、今後の財政状況を見て損失を補塡するとのこと。また、災害時などに備えた融資制度を今年度内に新設することも決めました。

2.水道情報

「本日6月11日の給水場所」

『熊本市』

・熊本市上下水道局

『益城町』

・益城町水道センター

*終日解放

『西原村』

・山西小学校

・河原小学校

・西原中学校

*上記3か所は24時間)

『美里町』

・美里町役場中央庁舎

『南阿蘇村』

・旧立野小学校グラウンド

・沢津野公民館

・東急第一別荘

・旧長陽西部小学校前

・コーポイマムラ前

*上記5か所は午前9時~午後18時まで

3.医療

「病児保育の利用、よびかけ」

震災後、体調を崩す子どもも多い中、病気のお子さんを抱えて就職の面接が受けられない、用事が片づけられないなど、お困りの親御さんたちも多いと思います。そうした時に利用できる施設「病児保育室」。生活再建のため働く、お母さん・お父さん、保護者たちに役立ててほしいと、運営サイドでは利用を呼び掛けています。

*『熊本県内』には、全国病児保育協議会に加盟した施設が20あり、現在すべて運営を再開しています。全国病児保育協議会のHPにある施設一覧の項目で近くの施設を探すことができます。

http://www.byoujihoiku.net/

*病児保育室の利用には、まず事前に登録の手続きをして、利用方法の説明を受けることが必要になります。

*『熊本市在住でなくても』、宇城市・合志市・菊陽町・西原村・嘉島町・玉東町・高森町・大津町在住の方であれば、熊本市内8か所の施設を利用することができます。

*いずれも事前登録が必要です。

*開所時間:月曜~土曜の午前8時~午後18時半

*利用料:昼食代込みで1日2000円

*預かれる子ども:生後3か月~小学3年生まで

*問い合わせ:熊本市子ども支援課

*電話:096ー328-2158

4.労働相談

「八代市『特設職業相談窓口』開設」

八代市では、地震に伴い、雇用についての相談を受け付けるため『特設職業相談窓口』が開設されました。今回、八代市に設置された『特設職業相談窓口』は、震災の影響により離職した方など、仕事に関する悩みをお持ちの方が対象の相談窓口です。

*場所:サンライフ八代内(日置町692-1)

八代市職業相談室

*電話:0965ー34ー2354

*受付時間第2月曜日を除く、

毎週月曜日~金曜日の午前9時~午後17時

5.ここ一週間の地震

2016/06/11 09:59 11日 09:56頃 有明海 1

2016/06/11 06:56 11日 06:51頃 宮古島近海 1

2016/06/11 05:01 11日 04:58頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 23:47 10日 23:38頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 21:35 10日 21:32頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/10 21:25 10日 21:21頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 21:12 10日 21:07頃 三陸沖 1

2016/06/10 15:47 10日 15:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 15:45 10日 15:42頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/10 14:09 10日 14:06頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/10 13:22 10日 13:16頃 福島県沖 2

2016/06/10 11:06 10日 10:57頃 石垣島北西沖 1

2016/06/10 04:48 10日 04:45頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/10 00:00 09日 23:56頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 18:47 09日 18:42頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 15:34 09日 15:30頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 13:53 09日 13:48頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 11:28 09日 11:26頃 茨城県沖 1

2016/06/09 10:52 09日 10:49頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/09 07:35 09日 07:32頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/09 00:59 09日 00:55頃 茨城県南部 1

2016/06/08 22:57 08日 22:54頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 19:17 08日 19:14頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 19:01 08日 18:57頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 17:13 08日 17:09頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 17:06 08日 17:01頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/08 16:55 08日 16:52頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/08 16:40 08日 16:37頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/08 16:31 08日 16:28頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/08 14:09 08日 14:06頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/08 13:59 08日 13:55頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/06/08 12:38 08日 12:35頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 12:18 08日 12:15頃 青森県東方沖 1

2016/06/08 12:04 08日 12:00頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 10:51 08日 10:46頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 10:00 08日 09:56頃 種子島南東沖 2

2016/06/08 09:29 08日 09:26頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/08 00:02 07日 23:58頃 日向灘 1

2016/06/07 21:44 07日 21:35頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/06/07 21:06 07日 21:03頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/07 20:53 07日 20:50頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/07 18:01 07日 17:57頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/07 17:47 07日 17:44頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/07 16:56 07日 16:53頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/07 16:26 07日 16:23頃 紀伊水道 1

2016/06/07 14:20 07日 14:17頃 北海道東方沖 1

2016/06/07 13:22 07日 13:19頃 岩手県沖 1

2016/06/07 13:04 07日 13:01頃 茨城県南部 2

2016/06/07 08:32 07日 08:29頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/07 07:58 07日 07:55頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/07 06:27 07日 06:24頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/07 05:50 07日 05:47頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/07 05:23 07日 05:20頃 有明海 1

2016/06/07 03:18 07日 03:15頃 群馬県南部 3

2016/06/07 02:51 07日 02:48頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/06 23:34 06日 23:30頃 福島県沖 2

2016/06/06 19:19 06日 19:16頃 釧路地方中南部 1

2016/06/06 17:03 06日 17:00頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/06 16:50 06日 16:47頃 熊本県阿蘇地方 3

2016/06/06 14:52 06日 14:48頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/06 14:46 06日 14:43頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/06 13:13 06日 13:10頃 有明海 1

2016/06/06 08:31 06日 08:28頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/06 06:44 06日 06:40頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/06 06:25 06日 06:20頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/06 06:24 06日 06:19頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/06 05:34 06日 05:31頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/06 01:44 06日 01:41頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 23:43 05日 23:40頃 茨城県北部 1

2016/06/05 13:59 05日 13:55頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/05 11:51 05日 11:48頃 奄美大島北西沖 1

2016/06/05 10:39 05日 10:36頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:33 05日 06:29頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:12 05日 06:09頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:05 05日 06:02頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/05 06:00 05日 05:56頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/05 05:06 05日 05:02頃 宮城県沖 1

2016/06/05 04:57 05日 04:54頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/05 04:49 05日 04:46頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 18:06 04日 18:03頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/04 15:30 04日 15:27頃 和歌山県北部 1

2016/06/04 15:02 04日 14:56頃 薩摩半島西方沖 3

2016/06/04 12:19 04日 12:15頃 十勝沖 3

2016/06/04 08:15 04日 08:10頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 01:14 04日 01:10頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 01:05 04日 01:01頃 福島県沖 1

2016/06/04 00:51 04日 00:48頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/04 00:12 04日 00:08頃 北海道南西沖 1

(続く)

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