エド・デイヴィー(※)は、テリーザ・メイが2018年の大会スピーチで見せた動きを模倣し、ABBAのクラシックソングに合わせてステージ上で体を揺らしていました。しかし、少なくともテリーザは歌いませんでした。
*サー・エド・デイヴィーは、ステージに登場する際、その瞬間を楽しんでいました(画像:PA)。
今年の最も恐ろしい瞬間、エド・デイヴィーがABBAの「テイク・ア・チャンス」を拍手しながら歌い、体を揺らした姿は、見ていて思わず顔を覆いたくなるような場面でした。
総選挙でトーリー党から多数の議席を奪っただけでは満足せず、リブデム党のリーダーであるデイヴィー氏は、テリーザ・メイが長年保持してきた「最も恥ずかしいABBA関連の大会スピーチウォークオン」の称号を狙いました。
元トーリー党首相であるメイ氏は、2018年の保守党大会でスウェーデンのヒットメーカーABBAの「ダンシング・クイーン」に合わせて軽く体を揺らしたことで、世界中で話題になりました。
しかし、デイヴィー氏のイントロは、彼の歌声によってさらに耐え難いものとなりました。歌声がああ…。
会場では、ブライトンのカンファレンスセンターでパーティーのような雰囲気を醸し出すために、音響システムを通して大音量で曲が流れていました。この会場は、1974年にABBAがユーロビジョンデビューを果たしたホールからわずか5分の距離にあります。
しかし、ライブのテレビ映像ではデイヴィー卿のマイクからの音しか放送されず、結果として彼のアカペラ風の1977年のナンバーワンヒット曲だけが、全国の視聴者に届けられることとなりました。
ナイトの称号を持つエド・デイヴィー氏は、選挙キャンペーン中に数々の話題を集めるスタントで名を知られており、今回の大会にジェットスキーで登場したのがその集大成でした。
スピーチを始めるにあたり、彼はチームがスピーチをウェットスーツ姿で行うように望んでいたと冗談を言いましたが、それではこの場面がさらに恥ずかしいものになるだけでしょう。
「楽しいですよね?集まってお祝いをし、未来を計画し始めるのは、楽しい時間ですが、真剣な目的を持っています。 選挙キャンペーンを思い出させますね。今日、ウェットスーツを着てスピーチしろと言われたんですよ。でも私は、アブセイリング(ロープを使った崖降り)か何もないかだと言いました。だから、こうして勝利を祝ってパーティーをしているわけです。100年以上ぶりに、我々が史上最大の議席数を獲得したんですから」。
もしデイヴィー氏がテリーザ・メイのキャリアの軌跡を辿るなら、来年のスピーチでは声を失ってしまい、サラ・オルニーがホールズののど飴を渡そうとする場面が見られるかもしれません。
※エド・デイヴィー(Sir Edward Jonathan Davey):イギリスの政治家で、自由民主党(リブデム党)の党首です。彼は2019年から党首を務めており、エネルギー政策や環境問題に力を入れてきました。デイヴィーは1965年12月25日生まれで、1997年からキングストン・アンド・サービトン選挙区の国会議員を務めています。
彼は2012年から2015年まで、デイヴィッド・キャメロン内閣でエネルギー・気候変動大臣を務め、再生可能エネルギーの推進や、気候変動対策を重視した政策を展開しました。2020年には「サー(Sir)」の称号を授与され、ナイトの称号を持つ政治家としても知られています。
近年、エド・デイヴィーはリブデム党の再建を目指し、特に保守党から支持を奪う戦略を進めています。彼のリーダーシップのもと、党は総選挙でいくつかの議席を獲得し、注目を集めました。
https://www.mirror.co.uk/news/politics/ed-davey-dances-claps-sings-33689732