11月24日日曜日
皆様おはようございます。朝晩、本格的に寒くなってきましたね。体調にはくれぐれも気をつけましょうね。
今日は「オペラ記念日」「和食の日」「進化の日」です。
まず「オペラ記念日」から。
なぜ11月24日が「オペラ記念日」なのかというと、1894(明治27)年11月24日に東京音楽学校(現在の東京芸術大学)奏楽堂で、明治以降日本で初めてのオペラが上演されたことが由来となっています。
日本で最初に上演されたオペラの演目はグノー作曲の「ファウスト」第1幕であり、オーストリア大使館職員が出演していました。
また、ドイツ海軍軍楽隊長で「君が代」を編曲したことで知られるフランツ・エッケルトが指揮を担当しました。
この上演以降は、1903年に東京音楽学校と東京帝国大学の教師の指導の下で、グルックの「オルフェウス(オルフェオとエウリディーチェ)」が上演されたそうです。
そして、日本人によるオペラの歴史の始まったのは1911年のことであり、帝国劇場が創設されたことによって歌劇部が併設されて、小規模ではありますがオペラの上演が行われるようになりました。
この時代には既に日本人による創作のオペラの作曲と上演が行なわれていたそうです。
現在でも定期的に日本でオペラの上演は行われていますが、まさか100年以上前からオペラが上演されていたのには驚いてしまいますよね。
オペラといえばオペラを題材にした「オペラ座の怪人」が有名ですよね。
「オペラ座の怪人」は映画化もされていますし、ミュージカル作品としてもとても人気であり、ミュージカルの本場であるブロードウェイでもロングラン公演が続けられて、2006年にはキャッツの記録を抜いて今も上演されているそうです。
オペラ座の怪人ではシャンデリアが落下するシーンがかなり印象的となっていますが、実はこれはフィクションではなくて、実際に起きた事件が元ネタになっているってしっていましたか?
シャンデリア落下事故については1896年5月20日に起こったもので、火災の影響からオペラ座に吊るされていたシャンデリアが客席へと落下してしまい、死傷者を出すという事態になりました。
オペラ座の怪人の原作者であるガストン・ルルーはこの事件を取材した新聞記者であり、この事件の内容をオペラ座の怪人の随所にちりばめたんですね。
オペラ歌手といえばふくよかな人が多いイメージがあり、悪くいえば太っている人が多いという印象がありませんか?
しかし、オペラ歌手が太っているというのは完全な偏見なのです。
オペラ歌手はその力強い歌声で長い時には舞台で1時間以上も歌い続けなければなりません。
そのため、身体を鍛えて体力をつけることが必須なため、ただ太っているだけではオペラ歌手は務まらないのです。
最近では体つきがしっかりしていても、スリムなオペラ歌手も増えているそうで、オペラ歌手だからといって誰もが太っているわけではないのです。
また、声のボリュームについても体格に依存するものではなく声帯によってきまるため、身体が大きいからといって特に声のボリュームが上がるわけでも、声が太くなるわけでもありません。
*皆様は「オペラ」を鑑賞したことはありますか?日本人はあまり「オペラ」や「ミュージカル」には関心がない人が多いですよね。たまには鑑賞するのもいいと思いますよ。
次に「和食の日」について。
なぜ11月24日が「和食の日」なのかというと、11月24日が「いい(11)に(2)ほんしょ(4)く」という語呂合わせであることが由来となっています。
「和食の日」については一般社団法人和食文化国民会議によって制定された記念日となります。
一般社団法人和食文化国民会議は日本の食に携わっている企業や生産者、団体、地方自治体、郷土料理保存会、食育団体など多数の会員で構成されています。
秋と言えば食欲の秋とも呼ばれるように、五穀豊穣、実りのシーズンを迎えていますよね。
そして、和食で使われる食材についても食彩が豊かになり、より一層和食の良さが際立つシーズンとなります。
毎年の「和食の日」は、日本の食文化について見直して、和食の文化を保護・継承することを考えるきっかけの日となっています。
日本の伝統文化である和食は、2013年12月にユネスコの世界遺産に登録され、世界に認められる食文化となりました。
寿司には他の料理にはない様々な専門用語が使われるかと思いますので、その一部の意味や由来について解説します。
まずは鉄火巻きなどに使われる「鉄火」という言葉ですが、これはまぐろの赤身のことです。
昔は真剣勝負をする賭博場のことを「鉄火場」と呼んでいたのですが、賭博をしながらでも食べやすいように作られたものなので「鉄火巻き」と呼ぶようになったのです。
続いて「むらさき」についてですが、むらさきとは醤油のことですね。
これは宮中で使われていた言葉であり、醤油の色がむらさき色に見えることから「むらさき」と呼ばれたのが由来です。
最後に「涙」についてですが、涙は「わさび」のことですね。
わさびがたくさん入った寿司を食べるとツーンときて、思わず涙が出てしまうことからわさびを「涙」と呼ぶようになったそうです。
和食の代表である「すき焼き」にまつわる雑学です。
すき焼きを食べる時にはとき卵に食材をつけてから食べるのが伝統的な食べ方になっていますよね。
これは卵をつけることによって味がまろやかに整うためだと思われがちですが、実は最初は別の理由で卵をつけていたのです。
すき焼きが一般的に食べられるようになったのは明治時代以降のことで、最初は火傷をする人がとても多かったそうです。
そのため、火傷をしないための工夫で、卵をつけることで食材の温度をちょうどよくしていたんですね。
そして、結果的にすき焼きと卵の相性は抜群であり、すき焼きを美味しく食べられることから定着していったのでした。
*皆様は「和食派」ですか?「すき焼き」では僕はたまごを使いません。たまごにつけてしまうと本来の肉の味がなくなってしまうからです。皆様はいかがですか?
次に「進化の日」について。
なぜ11月24日が「進化の日」なのかというと、1859年11月24日にダーウィンの「種の起源」の初版が刊行されたことが由来となっています。
「種の起源」の中では生物は自然選択をすることによって、常に環境に適応するように進化し続けてきて、種が分岐して多様な種が生じるということが主張されています。
現在では生物が進化していくことは当たり前のように思われていますが、実はわずか150年ほど前までは全く違う考え方がされていたため、「種の起源」は当時の人にとっては衝撃的な内容だったそうです。
それまで信じられていたものはキュビエによる「天変地異説」というものでした。
「天変地異説」とは、生物が神や自然の力によって造られた存在であり、その種に生まれたものはいつまでも変わることがないという説になります。
当時も昔の生物の化石などが発掘されていたそうですが、それはあらゆる動物の祖先ではなく、神話にあるノアの洪水のような天変地異が発生し、その時代に生きていた生物が絶滅してしまい、現在の生物はまた神や自然の力によって生まれた新しい生物と考えられていました。
このような考え方が一般的だったのにも関わらず、ダーウィンはこの常識を覆した人物だったんですね。
現在は人間の祖先が猿と当たり前のように考えられていますが、この考え方はダーウィンの進化論が元となっていて、昔の人にとっては信じられない内容だったのです。
ダーウィンといえば「種の起源」を刊行するなど「進化論」の生みの親として有名ですよね。
何かと生物のイメージが強いことからダーウィンは生物学者だと思われがちですが、なんとダーウィンは生物学者ではなかったんですね。
それではいったいダーウィンは何の研究を行っていたのでしょうか。
元々ダーウィンは医者の家庭に生まれたのですが、医学関係には全く興味が無かったようで、医学部に入学してからも2年で中退してしまったようです。
その後、牧師となるために他の大学に入学することになりましたが、そこでも牧師になるための勉強をするのではなく、地質学の研究に没頭していました。
地質学が好きだったことから「地質学者」になったダーウィンでしたが、ガラパゴス諸島に地質学の研究のために測量に行ったところ、変種の動物がいるのに気付いたため、これを「種の起源」として発表することになるのでした。
皆さんはダーウィン賞と呼ばれる賞がある事を知っていますか?
この賞は愚かな行為により死亡したり、生殖能力を無くすことによって自らの劣った遺伝子を後世に残さなかったことにより、人類の進化に貢献した人に贈られる賞であり、偉大な賞ではなく皮肉によって贈られる賞なのです。
実際には以下のような人が過去にダーウィン賞を受賞しています。
1.「コブラに噛まれた」と酒場で自慢している間に毒がまわって死亡。
2.戸の中へ落ちたニワトリを助けようと、農夫とその家族達総勢6人が相次いで井戸へ飛び込み、全員死亡(なおニワトリは生存)。
3.恋人の前でカッコいいところを見せようとして、(リボルバー式ではなく)セミオートマチック式の銃でロシアンルーレットを実行し死亡。
4.目の前でエレベーターが閉まったのに腹を立て、電動車いすでエレベーターの扉に突撃し、扉が壊れて転落死。
どれも衝撃的な事故であり、絶対に自分ではダーウィン賞を受賞したくないですよね。
*僕もそうですが「自分の理論」を言って世間からたたかれることはネットがつながっている現代ではかなりきつい仕打ちです。ダーウィンの時代はネットはなかったですが、ダーウィンは迫害されたり、差別されたりして、随分苦しい目にあったことでしょうね。
本日「日曜日」もよろしくお願いいたします。
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