1988年のオリジナル公演以来、初めて──
カルト的な人気を誇るミュージカル『CHESS』が、ついに今秋、ニューヨークで待望のブロードウェイ再演を果たします。主演はエミー賞ノミネートのリー・ミシェル、トニー賞受賞者アーロン・トヴェイト、そしてニコラス・クリストファーの3人です。
プロデューサー陣は、セリフなしの白黒ティーザービデオとともに、「Let the games begin(さあ、ゲームの始まりだ)」というキャッチコピーを添えて、6月12日(水)に正式にリバイバル公演を発表しました。
正式な開幕日程はまだ未発表ですが、2025年秋よりシューベルト・シアター系列の劇場にてプレビュー公演が開始される予定です。
🎼 音楽と作品の歴史
『CHESS』は、スウェーデンの伝説的ポップグループABBAのベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァースによる音楽、そしてティム・ライスによる歌詞で構成されたアイコニックな作品です。1986年にロンドンのウエスト・エンドで初演され、1988年にブロードウェイ版として改訂のうえ上演されました。
それ以降、世界各地で再演されており、例えば2020年にはモスクワでも上演されましたが、ブロードウェイでのリバイバルは今回が初めてとなります。
🧠 ストーリー概要
物語の舞台はバンコクとブダペスト。冷戦下を背景に、2人のグランドマスターが対峙する世界チェス選手権を中心に展開します。
- フレディ・トランパー(アーロン・トヴェイト):アメリカのCHESS・グランドマスター
- アナトリー・セルギエフスキー(ニコラス・クリストファー):ソ連のライバル
この2人のキャラクターは、実在のCHESS界の伝説──ボビー・フィッシャー(フレディのモデル)、ビクトル・コルチノイやアナトリー・カルポフ(アナトリーの要素)──に着想を得ています。
リー・ミシェルが演じるのは、ハンガリー生まれの審判フローレンス・ヴァッシー。彼女は対局者たちの間で繰り広げられる三角関係に巻き込まれていき、物語は悲劇的な展開へと進んでいきます。
🎬 新プロダクションのクリエイティブ情報
- 脚本(改訂版):ダニー・ストロング(エミー賞受賞、『ドープシック』『Empire』など)
- 演出:マイケル・メイヤー(トニー賞受賞、『春のめざめ』『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』)
🎵 楽曲
代表曲のひとつ「ワン・ナイト・イン・バンコク」は、マリー・ヘッドがヴァースを歌い、アンダース・グレンマークがコーラスを担当したことで知られ、1980年代を代表するヒット曲の一つです。
📰 メディアの反応
このリバイバル発表のニュースは、『ニューヨーク・タイムズ』『バラエティ』『デッドライン』『ピープル』など、主要メディア各紙で大きく報じられ、熱狂的なファンからもすでに大きな注目を集めています。
https://www.chess.com/news/view/chess-musical-gets-broadway-revival