ダンシング・クイーンたち、準備はいいですか?
若くて可愛く、17歳でなくても、『マンマ・ミーア!』の北米ツアーを楽しむことができます!このミュージカルは、3月11日~16日にランドマーク・シアターで上演されます。チケットは44ドルから販売中です。
*『マンマ・ミーア!』25周年記念ツアーのカンパニー。提供写真。
物語は、結婚を控えたソフィが、父親にバージンロードを歩いてもらいたいと願うことから始まります。しかし、問題がひとつ――ソフィは自分の父親が誰なのかを知りません。母親の日記をこっそり読んだソフィは、候補となる3人の男性を特定し、彼ら全員を架空のギリシャの島カロカイリへ招待します。そして結婚式の日までに、自分の父親が誰なのかを突き止めようとするのです。
このミュージカルは、ABBAの名曲を散りばめ、鮮やかなジャンプスーツやエネルギッシュなダンスナンバーが満載!映画版の魅力を忠実に再現しながらも、物語に新たな息吹を吹き込み、観客を魅了します。
*ジャリン・スティール(ターニャ役)、クリスティーン・シェリル(ドナ・シェリダン役、ソフィの母)、カーリー・サコローヴ(ロージー役)が『マンマ・ミーア!』北米ツアーに出演。提供写真。
「舞台ミュージカルには、映画とはまったく違う魅力があります。観客はストーリーと同じ空間にいて、すべてが目の前で繰り広げられるのを見ることができます。生の音楽やダンスとともに、その場のエネルギーを体験できるのがライブシアターの醍醐味ですね」。
そう語るのは、シラキュース大学出身でアリ役を演じるヘイリー・ライトさん。アリはソフィーの親友のひとりです。
高校時代、ライトさんの友人グループでは『マンマ・ミーア!』が大流行していました。しかし、意外なことに「ミュージカル好き」として知られていた彼女自身は、その時点では映画を観たことがなかったとか。
「実はオーディションを受けるまで映画を観たことがなかったんです(笑)。それで、『これは観なきゃダメだ!』と思って、やっと観ました。すぐに夢中になって、『なんで今まで観なかったんだろう?』って思いましたね。私は“遅咲き”のマンマ・ミーア!ファンですが、今ではもう“マンマ・ミーア!”命です!」。
友情が輝くステージ
ライトさんが演じるアリは、物語の中心となる友情トリオのひとり。他の2人は、リサ(レナ・オーウェンズ)とソフィ(エイミー・ウィーバー)です。この3人の絆こそが、ソフィが「父親探しの計画」を観客と共有する“手段”となります。また、女の子同士の友情の大切さを示す役割も果たしています。
「この作品の中で女性の友情の大切さを強調できることが、本当にうれしいです。私はアリとして、ソフィやリサとの絆を描いていますが、それと同時に、舞台外でもエイミーやレナと本当の友達になれたことがとても特別なことだと思っています」。
*『マンマ・ミーア!』の中心となる3人の友情。中央は主人公ソフィ・シェリダン役のエイミー・ウィーバー、左はリサ役のレナ・オーウェンズ、右はアリ役のヘイリー・ライト。提供写真。
ウィーバーやオーウェンズをはじめとするキャストと、舞台外でも深い絆を築いたライトさん。それが、舞台上での演技をより自然にし、楽しく演じることができる理由だといいます。
しかし、毎週違う都市を巡る全国ツアーの生活は、時にハードなもの。ライトさんは、そんな忙しいスケジュールの中で、自分にとってのベストなペースを学びました。
「時々は街に出かけて遊ぶ余裕があります。でも、別の日にはただ休息が必要なこともあります。このツアーを1年以上続けてきて、どこでペースを落とすべきか、だいぶわかってきました」。
新しい都市、新しい発見
ニューヨーク州ロングアイランド出身のライトさんにとって、このツアーは初めての本格的な旅。もともと旅行の機会は少なかった彼女ですが、ツアーを通じて新しい都市を訪れる楽しみを知りました。中でも、お気に入りの都市のひとつはシカゴだそうです。
*ジャスティン・サダース(ペッパー役)、ジャリン・スティール(ターニャ役)、そして『マンマ・ミーア!』25周年記念ツアーのカンパニー。シラキュース大学出身のヘイリー・ライトは左から2番目。提供写真。
『マンマ・ミーア!』の全国ツアーは、シラキュースのランドマーク・シアター(※)で3月11日~16日に上演されます。チケットは44ドルから販売中です。
※ランドマーク・シアター(Landmark Theatre)は、ニューヨーク州シラキュースのサウス・サリナ・ストリート362番地に位置する歴史的な劇場です。 1928年2月18日に「ローズ・ステート・シアター(Loew’s State Theater)」として開業し、当時の豪華な映画館の代表例として知られています。 現在は、演劇、コンサート、ブロードウェイミュージカルなど、多彩な公演が行われるシラキュースの主要なエンターテインメント会場となっています。
この劇場は、建築家トーマス・W・ラムによって設計され、ビザンチンやロマネスク様式を取り入れた豪華な内装が特徴です。 1977年には国家歴史登録財(National Register of Historic Places)に登録され、地域の文化遺産として保存されています。
ランドマーク・シアターは、非営利組織である「Syracuse Area Landmark Theatre(SALT)」によって運営されており、地域社会からの寄付や支援によって維持されています。 劇場内には約2,900席の客席があり、最新の音響・照明設備を備えています。また、劇場の保存と修復のための取り組みも積極的に行なわれています。
訪問者は、劇場の公式ウェブサイトやチケットマスターを通じて、公演スケジュールやチケット情報を確認することができます。 ランドマーク・シアターは、その歴史的な魅力と多彩なプログラムで、シラキュースの文化的中心地として多くの人々に親しまれています。