誰しも経験があるでしょう。
ワクワクしながら映画やブロードウェイの舞台を楽しもうとしているのに、後ろの席の人たちが話し続けたり、さらには一緒に歌い出したりして、集中できなくなる――。
「注意したい」と思いつつも、「騒ぎにしたくない」という気持ちがブレーキをかける。
ところが、最近ブロードウェイで上演されたミュージカル『マンマ・ミーア!』の公演中、ある男性はその“理性の声”を完全に無視した。
彼は後ろに座っていた女性たちに激しく怒鳴りつけ、その様子を誰かが撮影。動画は瞬く間に拡散された。
その衝撃的な怒りの独白は、以下の映像で確認できる。
ブロードウェイでは、舞台上だけでなく客席でもドラマが起きる
『マンマ・ミーア!』を観たことがある人なら、どれほど楽しい体験かはよくご存じだろう。
物語は、結婚を控えた若い花嫁が、母親のかつての恋人3人を結婚式に招待し、その中の誰かが実の父親かもしれない――という展開で進んでいく。
全編はスウェーデンのポップ・グループABBAの楽曲で構成されており、「ダンシング・クイーン」や「エス・オー・エス」に合わせて、観客がつい口ずさんでしまうことも珍しくない。
問題の男性の後ろに座っていた女性たちは、
「歌うのは舞台上の俳優だけ」という暗黙のルールを忘れてしまっていたのかもしれない。
あるいは、ブロードウェイ作品を上演する劇場にはふさわしくない言葉遣いをしていた可能性もある。
いずれにせよ、その振る舞いは男性の我慢の限界を超え、休憩時間(インターミッション)に彼は完全にキレてしまった。
「今すぐ警備を呼んでくれ!」
「今すぐ、こっちに警備を呼べ!」。
男性はそう叫ぶ。すると女性の一人が、「私はただ歌っていただけよ」と応じる。
すると男性はさらに声を荒らげ、
「騒ぎを起こしてほしいのか?」
「じゃあ、騒ぎを起こしてやる!」
と怒鳴り散らした。
男性をそこまで怒らせた原因は?
この男性が、なぜここまで激昂したのか、正確な理由ははっきりしない。
再び警備を呼びながら、彼はこう主張している。
「この劇場のこの一帯全員が、あいつらがうるさくて迷惑だって分かってる」。
さらに彼は、
「姪たちの前で汚い言葉を使っていた」
とも訴えた。
もっとも、その数秒前に男性自身が「ブルシット(クソ)」と叫んでいたことは、皮肉としか言いようがない。
その後、男性は案内係(アッシャー)に謝罪し、自分の席を離れていった。
正義の味方か、それとも悪役か?
この男性がヒーローなのか、ヴィランなのか――それは見る人によって意見が分かれるだろう。
ただ一つ確かなのは、彼が「多くの人が心の中では思っていること」を、声に出して――しかも非常に大きな声で――言ってしまった人物だということだ。
その一部始終は、以下の動画で確認できる。
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