マイリー・サイラスがニューアルバム『Something Beautiful』のメインシングル「End of the World」をリリースしました。このアルバムは5月30日に発売されました。
これまでに公開された先行曲「Prelude」や「Something Beautiful」は、アルバムへの序章として機能していましたが、本作『End of the World』こそが本命の一曲とされています。
ABBAと70年代ディスコ・ポップの再解釈
「End of the World」は、かつてのヒット曲「Flowers」と同様に1970年代のサウンドを再発明した作品です。今回は、ABBA風のサウンドが基調となっています。
歌い出しのメロディは「マンマ・ミーア」を彷彿とさせ、アコースティックギターを交えたディスコ・ポップのプロダクションは、まさにスウェーデンの名曲群の系譜に連なるもの。
しかし、サビでは一気にスケールが拡大し、M83やColdplayのようなストラトスフェリック(成層圏的)なサウンドへと突き抜けていきます。
世界の終わりをテーマにしたポップの傑作
「End of the World」は、“世界の終わり”をテーマにしたもうひとつの素晴らしいポップソングです。
マイリーのメッセージは、「天国が7月4日に彗星のように落ちてくるその時まで、人生を楽しもう」というもの。
政治的な背景もうかがえる内容ではありますが、それ以上に印象的なのは、歌詞にちりばめられた音楽的引用です。
ビートルズからニルヴァーナ、そして彼女自身まで、さまざまなポップアイコンが登場します。
豪華制作陣とのコラボレーション
「End of the World」の作詞・作曲には、マイリー本人のほか、Alvvays(オールウェイズ)のメンバーであるモリー・ランキンとアレック・オーハンリーが参加。
マイリーは今回もトップクラスのクリエイターたちと共に制作を行っており、
先行曲『Prelude』にはFoxygen(フォクシージェン)のジョナサン・ラドー、『Something Beautiful』にはThe War On Drugsのアダム・グランデュシエルがそれぞれ参加しています。