八十八夜・メーデー・扇の日・あずきの日「今日は何の日・5月1日」

5月1日水曜日

皆様おはようございます。今日から5月ですね。あっという間に今年3分の1が終わってしまいました。

今日は「八十八夜」「メーデー」「あずきの日」「扇の日」です。

まず「八十八夜」から。

八十八夜といえば「夏も近づく八十八夜」で有名ですよね!
しかし八十八夜について意外に知らない人も多いのではないでしょうか?
実は八十八夜ってその年によって日付が変わってくるんです。
八十八夜は雑節と呼ばれるものの一つであり、季節の変わり目などを表す特定の日の総称です。
2024年の八十八夜は5月1日となります。
八十八夜は季節が春から夏へと移り始める日であり、夏に向けて準備を始めるのに縁起が良い日だとされています。
この頃にはすっかりと寒さも無くなって穏やかな季節となり、農作業にとても適した時期となります。
八十八夜は茶摘みをする時期でもあり、この頃に積んだお茶については新茶であり、不老長寿の縁起の良いお茶だとされています。

淹れたての緑茶って茶葉の種類や発酵具合によっても変わりますが、澄んだ緑色をしていたり黄緑色をしていますよね。
いかにも緑茶らしい色をしていますが、そのまま放置していたり水筒に入れて出かけた後に飲もうとしたら茶色に変色してしまったという経験はありませんか?
これは緑茶が傷んでしまって腐ってしまったわけではありません。
緑茶の緑色はクロロフィルという成分によって成り立っています。
しかし、クロロフィル以外に緑茶に含まれているタンニンという物質が時間が経つのにつれて酸化していきます。
この酸化が緑茶が茶色になってしまう原因なんですね。
緑茶を奇麗な緑色に保っておきたい場合はなるべく空気に触れないようにする必要があります。
ちなみにペットボトルのお茶は時間が経っても変色することはありませんが、これは人工的に作られたビタミンCや添加物を入れることによって酸化を防止しているためとなります。

緑茶といえばカテキンが豊富に含まれていることで有名ですよね。
しかし、緑茶もウーロン茶も紅茶も元は同じ茶葉を使用しているのになぜ緑茶のカテキンばかりが注目されるのかは疑問です。
緑茶は茶葉を発酵させずに飲むものですが、ウーロン茶は茶葉を半発酵、紅茶は完全に茶葉を発酵させます。
実はカテキンの含有量はこの発酵という工程に関係があるのです。
カテキンはこの発酵という工程で減少してしまうことがわかっています。
そのため発酵前の茶葉を使用している緑茶にはカテキンがたくさん含まれているんですね。

*もう「八十八夜」ですね。季節はどんどん夏になっていますね。今年もまたあの「酷暑」「豪雨」がやってくるのでしょうか?

◆立春から数えて88日目の、5月1日~3日頃を八十八夜〔はちじゅうはちや〕と言います。「夏も近づく八十八夜~♪」の歌にもあるように、春から夏に移る節目の日です。霜もなく安定した気候で、農作物の種まきに最良の時期です。

◆八十八という字

八十八夜は、立春から数えて88日目をいいます。”八十八”という字を組み合わせると「米」という字になることから、この日は農業に従事する人にとっては特別重要な日とされてきました。東北や山間村落では豊作を願うため、様々な占いを行います。現在でも禁忌が守られているところもあるようです。
また、昔から「夏も近づく八十八夜」や「八十八夜の別れ霜」などと言われ、八十八夜は霜のなくなる安定した気候の訪れる時期です。春から夏へ移る境目の日として重要視されてきました。八十八夜からは新茶の摘み取りが行なわれます。

◆霜の冷害を防ぐために

お茶の葉は、一度でも霜に当たると駄目になってしまいます。現代のように品種改良がされていない頃は、春に早期の種まきを行うと遅霜が降りて、それまで育ててきた茶葉が台無しになる恐れがありました。そのため昔は藁〔わら〕をひき、霜を防いだようです。霜に対して更に注意を促すために「八十八夜の別れ霜」というような言葉も生まれました。この言葉が示すように、八十八夜は冷害を回避する目安の日となっていたようです。
また、1656年の伊勢神宮で刊行した伊勢暦にはじめて記され、1686年の暦に正式に採用された日本独特の暦日です。それは農家にとっても幕府にとっても、霜害による不作が最も恐ろしかったため、霜の注意を促すために特別に暦に記載されたそうです。

◆夏も近づく八十八夜

「夏も近づく八十八夜~♪…(中略)あれに見えるは茶摘じゃないか~♪」という唱歌にうたわれているように、この時期には茶摘が盛んになり、特に八十八夜の日に摘んだ茶の葉は珍重とされてきました。しかし実際には、産地の温暖差によって茶摘みの時期は異なります。
お茶の歴史は1200年にもなりますが、昔はお茶は高級品とされており、庶民が飲めるようになったのは大正時代からだといわれています。私たちが普段お茶を飲めることは、生活が豊かになったことを象徴しているのかもしれません。

次に「メーデー」について。

なぜ5月1日が「メーデー」なのかというと、1886年5月1日にシカゴの労働者が「8時間労働制」を求めてストやデモを行ったことが由来となっています。
メーデーは日本ではあまり馴染みがないかもしれないですが世界各地で毎年5月1日に行われる祭典となっています。
労働者が自分たちの権利要求をしたり国際連帯の活動をする日でもありますが、ヨーロッパでは夏の訪れを祝う日でもあります。
メーデーは英語では「May Day」となり直訳では「5月の日」となりますが、労働祭とも呼ばれています。
1889年の第二インターナショナル創立大会で5月1日を「国際的な労働者の祭典・万国労働者団結の日」としてメーデーを制定しました。
日本では1920年5月2日に上野公園で初めてメーデーが開催されて全国へと広がりを見せたものの、1936年~1946年の間には政府によって禁止されていました。

5月1日といえばゴールデンウィークの中日になる事も多く、メーデーが祝日であればもっと長く休めるのに・・・そんな風に考えた人もいるのではないでしょうか?
しかし、実はもともとメーデーについても祝日にしようとしていた時期があったのです。
昭和のころからメーデーを祝日にしようという動きはありましたが、バブル崩壊に伴って日本経済が悪化した結果、祝日を増やして労働時間を短くするという事は難しくなってしまいました。
バブル経済が現在でも続いていたり、バブル崩壊ほどの経済の悪化がなければ今頃はメーデーも祝日になっていたのかもしれません。
そして、そもそもメーデー以外にも日本には勤労感謝の日がありますよね。
勤労感謝の日自体がメーデーと趣旨が似ている祝日であることからメーデーが祝日とならなかった経緯もあるそうです。

映画などで飛行機が墜落するシーンでパイロットが無線に向かって「メーデー!」と叫んでいるシーンを見たことがありませんか?
英語の綴りも「MayDay」となり、労働祭と全く同じ単語となります。
しかし同じ綴りであっても実は意味が全く違うんです。
緊急信号として使われるメーデーの語源はフランス語の「ヴネ・メデ(venez m’aider)」とされていて、意味は「私を助けにきて」となります。
これに発音が似ていて覚えやすいことからメーデーという言葉が採用されることとなりました。
緊急信号としてメーデーを発信する際には必ず「メーデー!メーデー!メーデー!」と3回繰り返すという決まりがあります。
これは雑音などで伝わらなくする事を防ぎ、確実に緊急事態を伝えるための工夫となっています。
もちろん一般人についても緊急事態の時には「メーデー!」と緊急信号を送信することも可能です。

*僕が新卒のころはメーデーに参加させられましたが今や「形骸化」してしまいましたね。

次に「扇の日」について。

なぜ5月1日が「扇の日」なのかというと、「源氏物語」において女性が光源氏に扇を贈っていることから、五(こ)一(い)で「恋」という語呂合わせが由来となっています。
「扇の日」については京都扇子団扇商工協同組合によって1990年に制定されました。
扇といえば煽ぐことによって風を起こす道具ですよね!
この扇については「あふぐ(煽ぐ)」という言葉が語源となっていて、あふぐという言葉がどんどん変形したことによって「扇」という言葉になったとされています。
煽ぐということ以外にも舞いであったり芸能にも使われる道具ですよね。
また、扇が末広がりである事から縁起が良いとされていて、引き出物として扇を送る文化もあるそうです。
普段は折りたたんで持ち運ぶこともできますし、高価な物もありますが安価な物もあり夏場の暑い日にちょっと煽ぎたくなった時にも大活躍しますよね。
「扇の日」を機会にして夏場に向けて新しい扇を購入してみるのもいいかもしれませんね。

扇は平安時代にはすでに使われていたものですが、煽いで涼む道具ではなく元々はメモ帳として使われていたって知っていましたか?
日本に現存している最古の扇は「檜扇」と呼ばれるもので、879年ごろに制作されたものであり現在でも京都の東寺に保存されています。
素材は現在のように紙ではなく木で出来ています。
現在では当たり前のように手に入る紙ですが、当時は紙はとても貴重なものでメモなどで使うわけにはいきませんでした。
そのためメモなどは木簡と呼ばれる木に書いていたのです。
しかし木の板1枚ではメモを取るのには不十分だったため、木簡を重ねることにより扇形にして、これをメモ帳として使っていました。
その後は女性の持つ装飾品として使用されるようになり、平安時代の中期には現在使われているような紙製の扇が誕生しました。

実は扇は涼むためだけのものではなく、護身用の武器として使われる事もあったって知っていますか?
もちろん木に紙を張った扇では威力がないため、鉄で出来た鉄扇という扇が使われていました。
正確にいつごろ誕生したものかは不明ですが、戦国時代には存在していたそうで、陣中では涼む目的のほか護身用に武器として使われる事もあったそうです。
確かに鉄製の扇で殴られたいたそうですし、現在もゲームや漫画で扇を武器に戦っているキャラクターもいますよね。
また現在でも護身用の武術として「鉄扇術」と呼ばれるものも存在しています。

*皆様は「扇」で左うちわ(左団扇)な生活を送っていますか?一度でいいから送ってみたいですよね。

最後に「あずきの日」について。

なぜ毎月1日が「あずきの日」なのかというと、日本には毎月1日と15日に小豆ご飯を食べる風習があったことが由来となっています。
「あずきの日」については、あずき製品を取り扱っている三重県津市の井村屋グループ株式会社によって制定された記念日となります。
あずきは日本では古来から食べられており、健康にも良いことから「毎月1日にはあずきを食べる習慣を広める」ということを目的とした日としています。
1月15日の小正月には小豆粥を食べる風習がありますが、これも毎月1日と15日にあずきを食べる風習の一つとなります。
特に小正月の小豆粥には邪気を払ってその年の一年を健康に過ごす願いを込めて食べられるものなんです。
昔から日本では米食が根付いていましたが、米だけではビタミンなどの栄養素が不足しがちなので、あずきでそれを補っていたんですね。
あずきには疲労回復や利尿作用、お通じをよくするなど健康に良い食べ物ですので、ぜひ皆さんも毎月1日にはあずきを使った料理を食べてみてくださいね。

あずきにもいろいろな種類のものがありますが、その中でも「大納言小豆」は高級なものだとされていますよね。
普通のあずきと比べてみても粒が大きくて艶があり、和菓子を作る際にも重宝されています。
古くから大納言小豆は縁起が良いものだとされていますが、その理由をご存じですか?
実は大納言小豆には煮崩れしにくく、腹が割れにくいという特徴があるのです。
昔は大納言といえば位の高い職業であり、多少の無礼な振舞いをしても切腹などをしなくても済む人物でした。
そのことが由来で「切腹をしなくても済む=腹が割れない」ことから、大粒で腹の割れないあずきが大納言小豆と名付けられたのです。
そして、大納言小豆を食べれば切腹をしなくて済むというゲン担ぎが武士などの間で流行し、大 納言小豆は縁起物とされるようになったのでした。

和菓子以外にもあずきはアイスにも使われていたりしますよね。
あずきを使ったアイスの中でも有名な「あずきバー」ですが、
その硬さから鈍器などと呼ばれることもあります。
とある検証では鉱石であるサファイアよりも硬いという数値が出るなど、その硬さには定評があります。
なぜそこまであずきバーが硬いのかというと、安心して食べてもらえるように添加物が一切使われていないからなんです。
普通は乳化剤や安定剤といった添加物をいれて柔らかくしますが、よりお客様に安心してもらえるようにあえて添加物を使っていないんですね。
また、昔に比べて甘さを控え目にするために水分の量を増やしたことから、氷の割合が増えてより硬くなったそうです。
さらに、アイスクリームなどは空気が含まれていることから柔らかいのですが、あずきバーはほとんど空気が含まれていない
ことも硬さの理由の一つのようです。

*僕の亡くなった父は夏になると「あずきのアイスクリーム」を食べていました。不思議に思っていました。しかし、大人になった今、食べてみると美味しいですね。

今月もよろしくお願い致します。

★東山凛太朗オフィシャルサイトグランドオープン!!

https://higashiyamarintaro.net/

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