『CHESS』ブロードウェイ公演スタート【独占写真】
ゲームは、ついに始まった。
トニー賞受賞者アーロン・トヴェイト(『ムーラン・ルージュ!』)、
エミー賞ノミネートのリア・ミシェル(『ファニー・ガール』)、
そしてニコラス・クリストファー(『スウィーニー・トッド』)が出演する
新生ブロードウェイ版『チェス(Chess)』がついに開幕。
初プレビューを迎えた10月15日(水)を記念して、
雑誌PEOPLEが独占初公開となる舞台写真を公開した。
エンタメ写真家の名手マシュー・マーフィー(Matthew Murphy)によって撮影されたこれらの写真は、
再構築された新しい舞台版の緊張感、ロマンス、そして壮麗なスケール感を見事に捉えている。
正式な開幕は11月16日に予定されている。
*ブロードウェイ版『CHESS』に出演するリア・ミシェル。
クレジット:マシュー・マーフィー撮影。
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*ブロードウェイ版『CHESS』でフレディ・トランパーを演じるアーロン・トヴェイト、
フローレンス・ヴァッシーを演じるリア・ミシェル、
そして『チェス』のキャスト。
写真:マシュー・マーフィー撮影。
これは『CHESS』がブロードウェイで再演されるのは初めてのことだ。
演出はトニー賞受賞者マイケル・メイヤー(Michael Mayer/『スプリング・アウェイクニング』)。
楽曲は、EGOT受賞者ティム・ライス(作詞)と、
ABBAのベニー・アンダーソン&ビヨルン・ウルヴァース(作曲)によるもので、
脚本はドラマ『ドープシック』のクリエイター・ダニー・ストロング(Danny Strong)が担当している。
また、本作はリー・ミシェルにとって、
2022年の『ファニー・ガール』再演で絶賛を浴びて以来、初のブロードウェイ復帰作でもある。
トヴェイト(『ムーラン・ルージュ!』トニー賞受賞)とクリストファー(『ハミルトン』『ミス・サイゴン』出演)は、
いずれも2023年再演の『スウィーニー・トッド』以来のブロードウェイ出演となる。
*ブロードウェイ版『CHESS』でアナトリー・セルゲイフスキーを演じるニコラス・クリストファーとキャスト。
写真:マシュー・マーフィー撮影。
3人の主演陣に加えて出演するのは:
- ハンナ・クルーズ(Hannah Cruz/『Suffs』)
- トニー賞ノミネート俳優 ブライス・ピンクハム(Bryce Pinkham/『紳士のための愛と殺人の手引き』)
- ブラッドリー・ディーン(Bradley Dean/『オペラ座の怪人』)
- トニー賞ノミネート俳優 ショーン・アラン・クリル(Sean Allan Krill/『ジャギド・リトル・ピル』)
また、アンサンブルキャストには以下のメンバーが名を連ねている:
カイラ・バートロメウズ、ダニエル・ビーマン、シェイヴィー・ブラウン、エマ・デガーステット、ケイシー・ガーヴィン、アダム・ハルピン、サラ・ミシェル・リンジー、マイケル・ミルカニン、アレクサンドル・イヴァン・ペヴェク、アリア・ジェームズ、シドニー・ジョーンズ、ショーン・マクラフリン、サラ・ミール、ラモーン・ネルソン、フレドリック・ロドリゲス・オドガード、マイケル・オラリビグベ、カテリーナ・パパコスタス、サマンサ・ポリーノ、レジーン・ソフィア、ケイティ・ウェバー。
*ブロードウェイ版『CHESS』でアービターを演じるブライス・ピンクハムとキャスト。
写真:マシュー・マーフィー撮影。
『チェス』は長年、ブロードウェイで“愛される異端児(アンダードッグ)”と呼ばれてきた作品だ。
物語の舞台は、冷戦時代の緊迫した国際CHESS大会。
アメリカ人グランドマスターフレディ・トランパーと、
ソビエトのライバルアナトリー・セルゲイスキーが対決する中で、
大会の審判を務めるハンガリー出身の女性フローレンス・ヴァッシーが、
二人の間に生まれる愛と政治の板挟みに苦しむ姿を描く。
今回の再演版では、
- アーロン・トヴェイトがフレディ・トランパー役、
- ニコラス・クリストファーがアナトリー・セルゲイスキー役、
- リー・ミシェルがフローレンス・ヴァッシー役を演じる。
*ブロードウェイ版『CHESS』でフレディ・トランパーを演じるアーロン・トヴェイトとキャスト。
写真:マシュー・マーフィー撮影。
『CHESS』は1980年代初期にコンセプト・アルバムとして誕生した。
1984年にリリースされたアルバムには、
「ワン・ナイト・イン・バンコク(One Night in Bangkok)」、
「アンセム(Anthem)」、
「アイ・ノウ・ヒム・ソウ・ウェル(I Know Him So Well)」といったヒット曲が収録され、
商業的成功を収めた。
「ワン・ナイト・イン・バンコク」は1985年、
アメリカ・ビルボード・ホット100で第3位を記録している。
1986年には、トレヴァー・ナン(Trevor Nunn)演出による舞台版がロンドンのウエストエンドで初演され、
3年間にわたり上演。
その壮大なスコアとスタイリッシュな演出で高く評価された。
しかし1988年にアメリカへ渡りブロードウェイで上演された際には、
脚本をリチャード・ネルソンが書き換えたものの、
批評家の反応は賛否両論。
舞台裏での意見対立も相まって、インペリアル劇場での公演はわずか2か月で閉幕した。
それでも『CHESS』は根強い人気を誇り、
世界各地でコンサート版・地方公演・チャリティ上演として繰り返し復活してきた。
特に有名なのは、
2008年ロンドン・ロイヤル・アルバート・ホールで行なわれたテレビ放送コンサート版で、
アダム・パスカル、ジョシュ・グローバン、イディナ・メンゼルが出演したものだ。
また、2018年ケネディ・センター公演では
ラウル・エスパーザ、ラミン・カリムルー、カレン・オリヴォが出演し、
一時はブロードウェイ進出が噂されたが実現には至らなかった。
*『CHESS』のプロモーション写真に登場するアーロン・トヴェイト、リー・ミシェル、そしてニコラス・クリストファー。
写真:リチャード・フィブス撮影。
そして今、『CHESS』はついにブロードウェイの舞台に帰ってきた。
出演者たちはこの瞬間に胸を高鳴らせている。
「『CHESS』はずっと、観客がもう一度ブロードウェイで観たいと願ってきた、
信じられないほど複雑で美しい作品なんです」
― リー・ミシェル(プレスイベントにてPEOPLEへ)。
「この作品には情熱と美しさが詰まっています。
そして今、再びこのブロードウェイの舞台で観客に届けられることは本当に特別。
『CHESS』という作品が本来持つ力を、ようやく皆さんに見せられる気がします」。
🎟️ 『チェス(Chess)』のチケットは現在販売中。
公演は2026年5月3日(日)までの上演が予定されている。
https://people.com/chess-beings-performances-on-broadway-see-exclusive-photos-11830871