リチャーズ高校(※)は学年末を締めくくるにあたり、ABBAの名曲と40名の熱心な学生パフォーマーたちの情熱があふれる、活気に満ちた観客ウケ抜群のミュージカル『マンマ・ミーア!』を上演し、舞台を大いに盛り上げました。
このミュージカルは6月5日・6日・7日の各日午後19時から、イリノイ州オークローンにあるリチャーズ高校(住所:10601 Central Ave.)のHLRパフォーミング・アーツ・センターで上演されました。
*リチャーズ高校の生徒たちは、友情、チームワーク、そして演じる喜びを称えながら、にぎやかなミュージカル『マンマ・ミーア!』で一年を締めくくりました。(提供写真)。
シカゴ・リッジ出身の18歳、出演者のエリン・バーカーさんは、この経験で何よりも心に残ったのは舞台で深めた友情だったと語ります。
「『マンマ・ミーア!』で一番好きなことは、大好きな友だちと一緒に舞台に立てることです」とバーカーさんは話します。「長時間のリハーサルや夜遅くまでの活動も、仲間と一緒ならすべてが価値ある時間になります。この経験を他の誰かと分かち合いたいなんて思いません」。
リチャーズ高校の合唱指導者であるジョシュア・ハマン氏がこの公演の演出を担当しました。ハマン氏はノースウェスタン大学で合唱音楽教育の学位を取得しており、今回『マンマ・ミーア!』を選んだ背景には、前年に上演した伝統的でドラマティックな『アナスタシア』とは対照的な、明るく楽しい作品を届けたいという思いがあったと語っています。
「生徒たちにとっても観客にとっても楽しくて対照的な作品にしたいと思っていました」とハマン氏。「学年末で、授業が終わった後に上演するということもあり、夏にぴったりのショーとして『マンマ・ミーア!』を選びました」。
今回のキャストとスタッフは、1年生から4年生までの生徒で構成され、ノリのよい音楽と振り付けは、彼らにとって特に魅力的な経験となりました。
「この作品の音楽とダンスは、生徒たちにとって本当に楽しいんです」とハマン氏は言います。「ABBAの音楽はとてもキャッチーで、聴いているだけで体が自然と動いて、歌いたくなってしまいます」。
生徒たちは、この体験が舞台の上だけにとどまらない価値を持っていたと語ります。
「『マンマ・ミーア!』に出演して一番うれしいのは、キャストの仲間たちと築いた絆です」とオークローン出身の18歳、エメリー・ルゼンセヴスさんは話します。「曲自体はシンプルかもしれませんが、私や仲間たちは心をこめて思いっきり歌います。『ダズ・ユア・マザー・ノウ』のようなアップテンポでエネルギッシュな曲から、『ザ・ウィナー』のようなバラードまで、私たちは一瞬一瞬を大切にしながら、感情を込めて歌い上げています」。
また、カリュメット・パーク出身の16歳、ドレショーン・マローンさんは、振り付けを覚えることや仲間との関係構築が一番の楽しみだったと語ります。
「ダンスを覚えるのが楽しいし、キャストの仲間たちとの絆を深められるのがいいですね」と彼は話しました。「とても楽しい経験です」。
この公演は、学年の締めくくりにふさわしい、創造力・チームワーク・そして音楽の持つ普遍的な喜びを称える機会となりました。ハマン氏は、幕が下りた後も、このミュージカルが生徒たちにもたらす意義は計り知れないと強調します。
「ミュージカル・シアターは、生徒たちが創造性を発揮し、自分自身を表現できる場を与えてくれます」と彼は言います。「生徒たちは共演者との関係を築き、様々な役割を協力しながらこなしていく中で、ひとりでは成し遂げられない経験を得ることができます。そして、舞台を通じて自信を築いていくのです」。
※リチャーズ高校(Harold L. Richards High School)は、アメリカ・イリノイ州オークローン(Oak Lawn, Illinois)にある公立高校です。
Richards delights audiences with high-energy production of Mamma Mia!