劇団四季『マンマ・ミーア!』、16年ぶりに広島へ!

劇団四季『マンマ・ミーア!』、16年ぶりに広島へ!

― 2026年10月、上野学園ホールでロングラン公演決定 ―

『マンマ・ミーア!』が、ついに広島に帰ってくる。
劇団四季は2026年10月より、上野学園ホールにて『マンマ・ミーア!』のロングラン公演を行なうと発表した。広島での上演は2010年以来、実に16年ぶり、2回目となる(前回は2010年5月23日日曜日~7月19日月曜日・祝日)。

■ 世界中を魅了してきた名作ミュージカル

『マンマ・ミーア!』は、母子家庭で育った娘ソフィが、「父親と一緒にバージンロードを歩きたい」という夢をきっかけに、母ドナの過去を探る中で起こる騒動を描いた感動作。
「ダンシング・クイーン」「マネー、マネー、マネー」「チキチータ」など、ABBAの名曲と物語が見事に融合し、観客を笑顔と涙で包み込む。

1999年にロンドンで初演されて以来、世界中で上演が続き、累計観客動員数は7000万人を超える大ヒット作。日本でも、劇団四季の代表的レパートリーのひとつとして、全国各地で愛されている。

■ 2010年広島公演の熱狂と感動を再び

前回の広島公演は2010年5月から7月までALSOKホールで上演され、57公演・約6万人を動員した。
当時、開幕初日はどしゃぶりの雨にもかかわらず超満員。上演後のパーティでは、『マンマ・ミーア!』国際エグゼクティブプロデューサーのアンドリュー・トレイガス氏が
「今日はロンドンから雨を連れてきてしまいました」と笑いを誘いながら、
「四季の『マンマ・ミーア!』は世界最高のクオリティ」と称賛した。

特に注目を集めたのは――
濱田めぐみが母ドナ役に抜擢されたこと。
日本公演初日から大阪公演までドナを務めた保坂知寿の再来と称され、その歌唱力と包容力ある演技が観客の心をつかみ、大きな話題と称賛を呼んだ。

そのほかのキャストも実力派が勢ぞろいし、息の合った舞台で観客を圧倒した。

■ 2010年広島公演・主な配役

役名 出演者
ドナ・シェリダン 濱田めぐみ
ソフィ・シェリダン 江畑晶慧
ロージー 青山弥生
ターニャ 八重沢真実
サム・カーマイケル 阿久津陽一郎
ビル・オースティン 野中万寿夫/松浦勇治(ダブルキャスト)
ハリー・ブライト 明戸信吾
スカイ 田中彰孝

この布陣が生み出したエネルギーは圧倒的で、観客は笑い、涙し、立ち上がって拍手を送った。
中でも阿久津陽一郎のサム役は、当時スカイ役からの大抜擢でありながら見事に成熟した演技を見せ、「世界で最も情熱的なサム」と絶賛された。

■ 劇団四季が示す「文化による地域再生」

劇団四季の広島公演は、2024年の『キャッツ』に続き10回目となる。
同劇団の活動は単なるエンターテインメントにとどまらず、行政・産業界を巻き込みながら地域文化を活性化させる力を持っている。
この理念は2010年当時から変わらない。冷え込む時代にこそ、文化の灯が地域の希望を照らす。

■ 16年の時を経て、再び“広島の秋”に鳴り響くABBAの名曲たち

世界平和都市・広島を舞台に、再び“ダンシング・クイーン”の旋律が響く。
ABBAの音楽、母と娘の絆、そして観客一人ひとりの人生が重なり合う奇跡の舞台が、この秋、再び幕を開ける。

チケット発売や詳細なスケジュールは後日発表予定。
16年前、あの日の感動を胸に――。
『マンマ・ミーア!』広島公演が、再び新たな伝説を刻む。

📍公演概要
タイトル: 劇団四季ミュージカル『マンマ・ミーア!』
会場: 上野学園ホール(広島市中区)(※)
期間: 2026年10月開幕予定
主催: 劇団四季
原作・音楽: ABBA
上演言語: 日本語
特別協力: 中国放送

*俳優陣敬称略

*当時写真提供:劇団四季

*上記画像はあくまで筆者のイメージです。

※上野学園ホール(うえのがくえんホール)とは、
広島市中区白島北町19-1 にある多目的文化施設で、
旧称「広島郵便貯金ホール」として知られていた歴史あるホールです。

🏛 概要

  • 正式名称: 上野学園ホール(Ueno Gakuen Hall)
  • 所在地: 広島県広島市中区白島北町19-1
  • 収容人数: 約1,730席(固定席)
  • 運営: 学校法人上野学園(東京・上野学園大学を母体とする音楽教育機関)

1980年代に郵政省の施設として建設され、長らく「広島郵便貯金ホール」として親しまれてきました。
その後、2007年に上野学園が命名権(ネーミングライツ)を取得し、現在の名称「上野学園ホール」となりました。

🎭 特徴・用途

  • 音響に優れた設計で、ミュージカル・クラシックコンサート・演劇・講演会など幅広く利用されています。
  • 劇団四季の広島ロングラン公演の会場としても定番で、
    『キャッツ』『ライオンキング』『リトルマーメイド』など多数の名作がここで上演されてきました。
  • ステージ設備は全国でもトップクラスで、可動プロセニアムや照明・音響システムが充実しています。

🚉 アクセス

  • JR新白島駅(アストラムライン・山陽本線)から徒歩約5分
  • 広島電鉄「白島線」 白島駅から徒歩約8分
  • 広島バスセンターからもタクシーで約10分

🌟 備考

上野学園ホールは、
広島の芸術文化を支える象徴的ホール」として位置づけられており、
地元では「音楽と演劇の殿堂」として親しまれています。
劇団四季が広島でロングランを行なう際は、必ずこのホールが選ばれる伝統があります。

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