江畑晶慧ドナ率いる新キャストが、笑顔と感動で幕を開ける!
2025年10月19日(日)13時、名古屋四季劇場にてミュージカル『マンマ・ミーア!』の名古屋公演が、盛大に幕を開けました。
名古屋公演としては2015年8月9日(日)以来10年ぶり、通算3度目の(名古屋)公演となり、現・名古屋四季劇場(名古屋市中村区)での最終公演を飾る記念すべき舞台となります(俳優陣敬称略)。
■ 名駅(名古屋駅)から始まる「エーゲ海への旅」
名古屋駅周辺には華やかな広告が掲出され、街全体が『マンマ・ミーア!』一色に包まれました。
多くのお客様がきしめん、味噌煮込みうどん、みそかつ、手羽先唐揚げ、小倉トースト、はてまたひつまぶしを味わいながら劇場へと向かい、開演前のロビーでは期待に胸を膨らませた観客の姿があふれていました(あるいは上演後に召し上がったかもしれませんね)。
ショップやお手洗いには長い列ができ、特に新発売のミニサイズのペンライトは話題を呼びました(支払いは現金・PayPay対応)。
キャストボードの前では写真を撮る方が絶えず、初日カンパニーの名が掲げられた瞬間、会場の熱気はいっそう高まりました。
*上記画像はあくまで筆者のイメージです。




*JR名古屋駅で公開されていた『マンマ・ミーア!』名古屋公演のJ・ADビジョン
*上記画像はあくまで筆者のイメージです。
*名古屋四季劇場のフロントエントランス
■ 5分前までなら自席で写真撮影OK!
このルールに則り、ほとんどの観劇者が写真撮影していました。
皆様もご来場の際にはいかがですか?
*アニメ画像はあくまで筆者のイメージです。
*上記画像をクリックすると写真撮影のルールページに移行します。
■ 初日キャスト(2025年10月19日)
- ドナ:江畑晶慧
- ソフィ:石村知幸
- ターニャ:恒川愛
- ロージー:久居史子
- サム:萩原隆匡
- ビル:渡久山慶
- ハリー:白石拓也
- スカイ:橘友希
- アリ:恵都
- リサ:三島瑞稀
- エディ:ハンドコ アクアリオ
- ペッパー:森田一輝
男性アンサンブル:丹下博喜/中田雄太/清水誠哉/劉昌明 ほか
女性アンサンブル:海宝あかね/守山ちひろ ほか
*名古屋公演初日配役・スタッフ
■ 江畑ドナ、円熟の母としての温かみ
ドナ役の江畑晶慧は、これまでにも高く評価されてきましたが、今回は一段と自然体で円熟した母親像を体現されていました。
実年齢がドナの設定に近づいたこともあり、若き日の勢いに加え、母としての包容力と温かさが舞台上にあふれていました。
「マネー、マネー、マネー」では、圧倒的な歌唱力と力強いシャウトで観客を一気に物語へ引き込み、息をのむほどの集中力が劇場を包みました。
■ 石村知幸ソフィ、可憐で芯のある新しいヒロイン像
ソフィを演じる石村知幸は、『はじまりの樹の神話』『エルコスの祈り』『美女と野獣』などで注目を集めてきた新進女優です。
澄みわたる美しい声で「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」を歌い上げ、清らかさの中に確かな意思を感じさせる自立したソフィを繊細に表現。
かつてのソフィと言えば皆「うぶ」で「つるんつりんのたまごのような」俳優陣が演じていましたが、石村ソフィは、どことなく母親ドナに似た「強がり」で「芯のある」女優だったよううに感じました。
まさに江畑ドナとの“血のつながり”を感じさせるような説得力がありました。
■ 華やかで温かなチームワーク ―― 変化を楽しむ再演
ドナの旧友ターニャ(恒川愛)とロージー(久居史子)は、抜群の掛け合いで観客の笑いを誘いました。
恒川ターニャの気品ある魅力と久居ロージーのコメディセンスが見事に融合し、息の合った名コンビぶりを披露。
サム(萩原隆匡)、ビル(渡久山慶)、ハリー(白石拓也)の“3人の父親候補”もそれぞれに深みがあり、
台詞のやり取りや演技のトーンに細やかな演出の変化が見られました。
「こんにちはー」と軽妙に挨拶を交わす新しい場面には、客席から温かな笑いが起こりました。
■ 若さとエネルギーに満ちた新世代キャスト
スカイ役の橘友希は、『ライオンキング』のシンバなどで知られる実力派。
しなやかなダンスと爽やかな存在感で舞台に新風を吹き込みました。
「ヴーレ・ヴ―」では全キャストが一体となり、圧巻のダンスとサウンドで会場のボルテージを最高潮に。
ABBAナンバーが持つ躍動感と幸福感が、まさに“名古屋の夜”をきらめかせました。
■ NEWヴァージョンの『マンマ・ミーア!』を披露!!
ここで新しくなった箇所を言うのは簡単ですが、それではこれから観劇しにいく方々がつまらなくなると思いますので、ヒントのみお教えします。
・「ハニー、ハニー」:ソフィの親友はどこから出て来るでしょう。
・「マネー、マネー、マネー」:ドナにとってはかつてないほど「試練」な場面になったようです。
・「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」:今まで以上に軽快に明るい感じ。ソフィの会話にも注目を!
・「マンマ・ミーア」:本日、一番爆笑があった場面。なぜでしょうか?
・「チキチータ」:確実にバージョンアップしています。
・「ダンシング・クイーン」:さらにいっそう、より楽しくなっています。
・「レイ・オール・ユア・ラヴ・オン・ミー」:より濃厚になっています。興奮して鼻血を出さないように!ラヴマシーン!!
・「スーパー・トゥルーパー」:映画『マンマ・ミーア!ザ・ムービー』とは明らかに違いますね。
・「ギミー!ギミー!ギミー!」:自分がその場に参加しているような気分にさせられました。
・「ヴーレ・ヴ―」:前半最後の場面。ドキドキしてきました。より洗練されました。
・「アンダー・アタック」:以前より動きが大きくなった気がしました。迫力満載です!
・「ワン・オブ・アス」:『マンマ・ミーア!』の曲中で一番難しい歌。江畑ドナの歌唱力に見惚れます。
・「SOS」:ドナとサムの緊張感が半端ない(ヤバい)です。
・「ダズ・ユア・マザー・ノウ」:今やペッパーの足を広げたジャンプは世界中のペッパー役がどのくらい高く飛べるか競いあっています。果たして名古屋では?
・「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」:「ワン・オブ・アス」同様、難しい歌を萩原サムがどのように歌いこなしているか見もの。
・「アワ・ラスト・サマー」:フランス公演ではバイクが出てくるなど、国によって個性が出ますが、果たして日本では?
・「スリッピング・スルー」:いつ観ても泣きます。果たして今回はいかが?
・「ザ・ウィナー」:江畑ドナのエネルギッシュな歌唱力がどこまでUPしているかが焦点です!まさにド迫力です!!
・「テイク・ア・チャンス」:ここも考えようによっては人間の本能というか「ラヴマシーン」ですが果たして今回は?
・「アイ・ドゥ・アイ・ドゥ」:ソフィとスカイが結婚しないとわかった瞬間に観客はなんと……。
・「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」:ドナが誰かにハグしないのです!えっ?初日だけの間違い?
*その他、最初の方ではギリシャ語以外に他言語での会話が出てきました。何語でしょうか?
■ 海外スタッフとともに磨かれた新たな『マンマ・ミーア!』
今回の公演では、2002年の日本初演以来となる海外クリエイティブスタッフの来日稽古が実現しました。
初演から受け継がれてきた魅力を大切にしながらも、セリフや振付を現代的な感性に合わせて丁寧にアップデート。
作品全体がいっそう明るく、そして瑞々しい輝きを放っています。
またこの日(初日)には筆者の隣に超VIPが!!
「リメンバー・ミー?」と筆者が質問すると……。
ひとときの楽しい会話となりました。
特に新ソフィを「リフレッシュ!」「リフレッシュ」と何度も何度も褒めていたのが印象的でした。
*筆者の座席付近にいらっしゃった方々(あくまでイメージです)。
■ 客席が一体となったカーテンコール
終演後のカーテンコールでは、客席の多くが総立ちに。
ペンライトを振り、「ダンシング・クイーン」のリズムに合わせてキャストと一緒に踊る光景は圧巻でした。
舞台と観客が一体となり、会場全体が幸福感に包まれた瞬間。
熱い拍手と歓声が鳴り止まぬまま、初日の幕は静かに、そして力強く下りました。
本日のカーテンコールは7回!まだまだ行きそうな雰囲気でしたが、新型コロナの頃より「6,7回のカーテンコール」を持って場内アナウンスで止められてしまう傾向があり、少し残念なように思えたのは筆者だけではないでしょう。
■ 『マンマ・ミーア!』ミニペンライトが大好評!!
SHOPはいつも以上に満員でした。その中で「ミニペンライト」の売れ行きが凄かったです(税込み1.000円)。
皆様もご来場の際には1つと言わず、2つ、3つ、いかがですか?
*上記画像をクリックするとミニライトの紹介ページに移行します。

*スタンプラリー開催!画像はあくまで筆者のイメージです。
*上記画像をクリックするとスタンプラリー紹介ページに移行します。
*グッズ売店は行列ができるほどの超満員!
*アニメ画像はあくまで筆者のイメージです。
*ドリンク売り場も盛況!!
■ 公演情報
- 上演期間:2025年10月19日(日)〜2026年2月23日(月・祝)
- 会場:名古屋四季劇場(名古屋市中村区):〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南2-11-11
※同劇場は2026年7月に名古屋市熱田区へ移転予定。『マンマ・ミーア!』が現劇場のフィナーレを飾ります。
- ・JR 「名古屋駅」から徒歩約13分
- ・地下鉄 東山線・桜通線 「名古屋駅」から徒歩約10分
(地下鉄「名古屋駅」からはサンロード地下街を通り、笹島交差点方面へ進むと便利です)。 - ・名鉄 「名鉄名古屋駅」から徒歩約10分
- ・近鉄 「近鉄名古屋駅」から徒歩約10分
期間中は、デジタルスタンプラリーや来場者キャンペーンなど、多彩なイベントも開催されます。
ぜひこの機会に、名古屋でしか味わえない『マンマ・ミーア!』の魅力をご堪能ください。
*上記画像はあくまで筆者のイメージです。
■ 最後に
ABBAの名曲にのせて描かれる母と娘の絆。
世代を超えて愛され続けるこの物語が、名古屋の地で再び輝きを放ちました。
笑いと涙、そして音楽に満ちたステージ――。
劇団四季『マンマ・ミーア!』名古屋公演は、愛と感動に満ちた最高の船出となりました。
*上記画像はあくまで筆者のイメージです。
*舞台撮影:荒井健
*上記画像をクリックすると劇団四季チケットガイドに移行します。

















































