大人の時間にぴったりな曲?クラフトワークはビートが最高

ビートルズの「エリナー・リグビー」に心を奪われ、カラオケでABBAをうまく歌いこなせない──そんなコメディアンであり司会者、そしてポッドキャスターの彼女が、90年代のダンスヒットの中で「古き良き時代」を思い出す曲とは?

最初に聴いた曲

母が大のビートルズファンだったので、私の幼少期は彼らの音楽に囲まれて育ちました。5歳の頃、学校から帰ると毎日のように『エリナー・リグビー』をかけていたのを覚えています。物語のような歌詞が大好きだったんです。
「ドアのそばの瓶にしまった顔」というフレーズにはゾッとしたし、「すべての孤独な人々」という歌詞には小さな心に強烈に刺さりました。

*「私はクールな人間じゃないんです」… メル・ギエドロイツ
写真:ルパート・ギブソン。

初めて買ったシングル

週に2ペンスしかお小遣いをもらっていなかった70年代、姉とお金を出し合って買ったのが、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』。エプソムのレコードショップで30ペンスの7インチ盤を手に入れました。
『トップ・オブ・ザ・ポップス』で聴いてから夢中になり、1日に7回もかけていたと思います。

カラオケで歌う曲

私は自分のことを「歌が上手い」と思ってるんです。実際は違うんですけどね(笑)。
「ザ・ウィナー」(ABBA)を選んだことがありますが、あれは本当に難しい!
なので、今は「アイ・ラブ・ロックンロール」(ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ)にしています。安心して歌える範囲です。
夫と一緒のときは「ドント・ユー・ウォント・ミー」(ヒューマン・リーグ)──甥っ子の結婚式で大盛り上がりでした!

なぜか全歌詞を覚えている曲

B&Q(イギリスのホームセンター)にいたとき、突然「セーフティ・ダンス」(メン・ウィズアウト・ハッツ)の全歌詞を覚えている自分に気づきました。
80年代の曲の歌詞は結構覚えているんですが、この曲は完璧に言えると思います。

パーティーでかけたい曲

ご近所さんとのクリスマスパーティーで「ファイアスターター」(プロディジー)をかけるなら、夜10時以降ですね(笑)。
でも「ラジオ・スターの悲劇」(バグルス)は、どんなパーティーにもピッタリです。

実はこっそり好きな曲

夫と娘たちはコールドプレイに辛口なので、私も表向きは「同じ」って顔をしてますけど、本当は大好き。
「アトラス」(映画『ハンガー・ゲーム』のサウンドトラック収録)は、しっかり私のプレイリストに入ってます。

もう聴けなくなった曲

30歳でようやく運転免許を取り、1974年製のパウダーブルーのBMWを購入しました。CDプレイヤーを搭載して、「ヘイ・ボーイ・ヘイ・ガール」(ケミカル・ブラザーズ)を爆音で流してました。
「自分、めっちゃクール」と思ってましたけど……。いや、実際は全然クールじゃなかったんです。

大人の時間にぴったりな曲

クラフトワークの「ヨーロッパ特急(Trans-Europe Express)」──ビートがちょうどいいんです。

泣ける曲

アンダーワールドの「ボーン・スリッピー(Nuxx)」を聴くと、1996年のエディンバラ・フェスティバルを思い出します。
愛する相方パークス(スー・パーキンス)と一緒に、見た目なんか気にせず、ダンスフロアで思いきり踊ってたあの頃。
今や私はもうすぐ57歳──思い出すだけで泣けてきます。

自分の葬式で流してほしい曲

『ジーザス・クライスト・スーパースター』のアルバム全編!
特に「Heaven on Their Minds」が大好き。あのベースライン、たまりません。

https://www.theguardian.com/music/2025/jul/09/mel-giedroyc-honest-playlist-bohemian-rhapsody-safety-dance-abba-chemical-brothers

 

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