12月7日土曜日
皆様おはようございます。毎日ハッピーですか?体調はGOODですか?温かくしてお過ごしですか?
今日は「大雪」「クリスマスツリーの日」「世界KAMISIBAIの日」です。
まず「大雪」から。
「大雪」とは「たいせつ」と読み、二十四節気の一つとなります。
「二十四節気」という言葉を聞いてもピンとこないという人はおおく、あまり知られていない日 本語かもしれませんね。
しかし、日本には季節を表現するための暦がたくさん存在していて、「二十四節気」についても季節を表現するための暦の一つなんです。
日本には「四季」のような言葉があってこれは春夏秋冬のように四つの季節を表現するための言 葉ですが、「二十四節気」については更に季節を細かく表現することが出来るのです。
「二十四節気」は一年間を二十四に分けることで、四季よりもさらに細かく季節の移り変わりをわかるようにしたものだと考えてもらえばわかりやすいです。
「二十四節気」以外にも更に季節を細かく表す「七十二候」や、「雑節」「五節句」といった暦もあります。
「大雪」についてどのような季節なのかというと「雪が激しく降り始めるころ」とされていて、「暦便覧」によると「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」とされています。
「大雪」は二十四節気の中でもそこそこの知名度がありますが、もっと有名なものには祝日にもなっている「春分」「秋分」や、日照時間が最も長くなる「夏至」、日照時間が最も短くなる「冬至」などがあります。
12月7日から「大雪」が始まり、次の二十四節気である「冬至」を迎えるまでの期間が「大雪」となっています。
冬の凍った路面を歩くのはツルツルと滑ってしまってとても危ないですよね。
毎年ニュースで凍った路面で滑って転んでしまい、お尻の骨を折ってしまったりする人が報道されています。
そんな凍った路面でも滑って転ばなくなる方法を紹介します。
まず、よく「ペンギン歩き」といった言い方をしますが、このペンギン歩きがとても重要で、靴の裏全体を使ってしっかりと路面を踏むことが大事になります。
凍った路面に向かってななめに足をおろすとその方向に滑ってしまうため、路面に対して垂直に靴の裏全体でしっかりと踏みしめることが重要です。
また、身体自体の重心は前に置くようにしましょう。
転ぶパターンとしては後ろに転んで尻もちをついてしまうパターンがとても多いですよね。
これは重心が後ろにあるからで、少し前かがみになっていつもよりも少しだけ重心を前に置くことを意識してください。
更に歩幅を短くすることでかなり安定して歩くことが出来ます。
凍った路面を歩く時にはぜひ以上の事を意識してみてくださいね。
真っ白に降り積もった雪を見ると、かき氷みたいで食べてみたくもなりますよね。
実際に子供のころに雪を食べてみた人もいるかもしれませんが、実は雪を食べるのはあまり良くないと言われています。
というのも、雪は空気中の塵を核として、その周りの水分が結晶化して出来ています。
その雪の核である塵には、汚染物質も含まれている可能性があるのです。
また、「酸性雨」という言葉があるように、「酸性雪」も存在するのです。
石炭や石油などの燃料から出た酸性物質は大気汚染の原因ともなっており、それが雨や雪となって空から降ってきていると考えたら少しぞっとしますよね。
雨を飲んでみようと思わないのと同じで、雪もそれなりに汚いのです。
今はPM2.5など大気汚染が深刻化する中なので、あまり口にしない方が良さそうです。
*大雪とは
大雪とは二十四節気の1つで、「雪が盛んに降る頃」を意味します。太陽の位置を表す黄経で255度の時を言い、新暦では12月7日~8日ごろで年によって変わります。
中国で元代(13世紀-14世紀)に書かれた『月令七十二候集解』は「大雪」について「大者、盛也、至此而雪盛矣」(大は盛という意味。この時期になって雪は盛となる)と説明しています。
◆大雪は二十四節気の1つ
二十四節気とは古代中国で作られた暦で、日本では平安時代から使われています。上の図のように1年を24等分し、それぞれに名前を付けたものです。
二十四節気は太陽の運行に基づいており、1年で最も昼の長い日を夏至、1年で最も昼の短い日を冬至、昼と夜の長さが同じ日を春分・秋分とし、この4つを春・夏・秋・冬の中心として決めた暦です。この4つの節気は合わせて「二至二分」と呼ばれています。
この二至二分が二十四節気を決めるうえでの基準となっています。
立冬はこの秋分と冬至のちょうど中間の日で、暦の上ではこの日から冬が始まります。
冬の節気は立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒となっており、大雪は冬の3番目の節気です。
また、立春・立夏・立秋・立冬の4つを「四立」と言い、それぞれ春夏秋冬の始まりの日として重要な節気となっており、二至二分と四立を合わせて「八節」と言います。
◆2024年の大雪はいつ?
二十四節気のそれぞれの節気には、その日1日を意味する場合と、次の節気までの期間を意味する場合があります。
2024年の大雪であれば、以下のようになります。
・日付としての2024年の大雪は12月7日。
・期間としての2024年の大雪は12月7日~12月20日まで。
◆春夏秋冬の決め方
夏至は昼の時間の最も長い日、冬至は昼の時間の最も短い日です。
けれども夏至に最も暑くなり、冬至に最も寒くなるかというとそうではなく、実際にはそれより1~2か月ほど遅れて最も暑い日、最も寒い日がやってきます。
ただし二十四節気はこの「夏至を夏の中心」「冬至を冬の中心」そして「昼と夜の長さが同じ春分・秋分を春の中心と秋の中心」として1年を4等分し、春夏秋冬を決めました。
そのため「立春と言われてもまだまだ寒く、冬と感じる」ということが起こります。
◆二十四節気と七十二候
「二十四節気」は、古代中国で作られた農事を指導するために作られた暦で、春秋戦国時代(BC.770~BC.221)黄河流域で作られたと言われます。中国では暦として月の運行に基づいた「太陰暦」が使われていましたが、これですと実際の季節とズレが生まれてしまうため、太陽の運行の軌跡を24等分した「二十四節気」や、それをさらに約5日ごとに分割した「七十二候」が作られました。このようにして季節の変化をきめ細かくとらえて農事に生かしたのです。
この「二十四節気」は日本では平安時代に取り入れられました。日本と中国とでは位置も気候も異なり、中国の二十四節気は必ずしもすべてが日本の気候に合うものではありませんでしたが、私たちの生活に根付き、大多数の日本人が農業とは無縁になった現代でもテレビのニュースなどで「今日から立春です」などと使われています。
1年には春夏秋冬4つの季節がありますが、古代中国人はそれをさらに24の「節気」に分けました。1年を24に分けるならそれぞれ約15日、その節気にはまたそれぞれ3つの「候」を設け、3×24で72候、約5日で1つの候としてそれぞれの候にその季節の特徴を表す言葉をつけました。
日本は平安時代からこの二十四節気を暦の中に取り入れましたが、これだけでは日本の気候の説明には足りないので、「雑節」というものを設けました。雑節には、節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日などがあります。
さらに「七十二候」については江戸時代の天文暦学者・渋川春海が日本の気候に合わせて改訂版を出し、その後明治時代に「略本暦」が出てそれまでの「七十二候」を大幅に変えました。現在使われている日本の七十二候はこれが元になっており、上の図に書かれているのもこの七十二候です。
なお2016年に中国の「二十四節気」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
◆大雪の七十二候(日本)
閉塞く冬と成る。
日本の大雪の七十二候は以下のようになります。
大雪の七十二候 |
||
内容 |
時期 |
|
初候 |
閉塞く冬と成る |
12月7日頃 |
次候 |
熊穴に蟄る |
12月12日頃 |
末候 |
鱖魚群がる |
12月16日頃 |
いよいよ冬になったことを実感し、山では熊が冬眠、鮭が産卵のために生まれ故郷の川を遡ってくる季節です。
◆針供養
ちょうど大雪の頃、12月8日は「針供養」の日です。2月8日にやる地域もあり、固定した日があるわけではありません。長年使った縫い針に感謝し、固いものを縫って苦労してくれた恩に報いてこんにゃくや豆腐など軟らかいものに挿し、近くの神社や寺で供養をしてもらいます。江戸時代に始まった習慣です。
江戸の女性たちは、貧しい生活を支えてくれた大切なものが折れたり錆びたりしても捨てられなかったのでしょう。その気持ちを寺社が供養という形で受け止めてくれたのでしょうね。使い捨ての時代になってもまだこの行事は続いています。それにしても日本人の宗教意識というものは(針供養をしてもらう現代女性たちはそれが宗教意識だとは思っていないかもしれませんが)独特です。
◆大雪の「旬の食べ物」
◎柿
柿には様々な種類がありますが、採れる時期は9月~12月ごろ。
◎リンゴ
リンゴには様々な品種がありますが、11月~1月ごろは様々な品種で旬の時期を迎えます。
◎ミカン
冬の果物と言えばミカン。和歌山、愛媛、静岡などで多く栽培されています。旬の時期は12月~2月ごろ。
◎ユズ
ユズが取れるのは11月~12月。ユズは柑橘類の中でも酸味が強いため、搾って焼き魚に掛けるなど、主に調味料として使われます。
冬至になるとお風呂にユズを浮かべ、柚子湯に入るという習慣があります。
◎サツマイモ
寒くなってくるとサツマイモのおいしい季節になります。10月~1月ごろが旬の時期。スーパーなどで見かけるようになります。
◎ごぼう
ごぼうの旬の時期は11月~12月ごろで、冬の煮物料理などによく使われます。
◎大根
大根は品種改良などの結果、一年中見かけるようになりましたが、本来の旬の時期は12月~1月ごろ。大雪の頃よりおいしい大根が出回り始めます。
寒い時期に昔から食べられてる「ふろふき大根」などは冬の季語になっています。
また、この時期になるとおでんの具としても親しまれています。
◆大雪の「季節の花」
◎モミジ
大雪の頃は各地で紅葉が見られます。見ごろの時期は11月中旬~12月下旬ごろ。
◎シクラメン
様々な品種のあるシクラメンの開花期は10月~3月ごろ。冬の間は見かけることができます。
◎サザンカ
サザンカはツバキとよく似た花ですが、サザンカのほうが先に咲きます。開花期は10月上旬~1月下旬ごろ。
◎ポインセチア
ポインセチアは11月ごろから開花し、クリスマスのころに出回るため「クリスマスフラワー」とも呼ばれます。開花期は11月~2月。
◎セイヨウヒイラギ
セイヨウヒイラギが赤い実を付けるのは11月~12月。クリスマスの時期に飾りなどとして出回るため、「クリスマスホーリー」とも呼ばれます。
次に「クリスマスツリーの日」について。
なぜ12月7日が「クリスマスツリーの日」なのかというと、1886(明治19)年12月7日に横浜・明治屋に日本初のクリスマスツリーが飾られたことが由来となっています。
12月になると街の中もクリスマスムード一色となっていて、色々な場所がイルミネーションで装飾されていて、歩いているだけでも楽しくなってきますよね。
毎年この時期になると、芸能人が商業施設などで巨大なクリスマスツリーの点灯式を行なっているのも恒例となっています。
子供のころも美味しい料理が食べられたりすることからクリスマスが待ち遠しい時期であり、大 人にとっても恋人や家族と楽しい時間を過ごせることから、この時期には気持ちがウキウキとしていますよね。
実はクリスマスが祝われるようになったのは、クリスマスツリーが飾られるようになった少し前のことであり、日本で初めてクリスマスのお祝いが行われたのは、1875(明治8)年に原胤昭が設立した原女学校だったとされています。
このお祝いでは日本初のサンタクロースも登場したそうで、この時に登場したサンタクロースは裃を着用し、大小の刀を指して鬘をかぶった日本風のサンタクロースだったそうです。
そもそもなぜクリスマスツリーをクリスマスに飾るのかを知っていましたか?
クリスマスがキリストが生まれた日であることからキリストに関係がありそうですが、実はクリスマスツリーとキリストは関係がないそうなんです。
クリスマスに気を飾るようになった最初のきっかけは、北ヨーロッパに住んでいた原住民が冬至 のお祭りにカシの木を飾っていたことだったとされています。
カシの木は真冬の過酷な時期でも枯れずに緑色が強い木であることから、永遠に枯れることのない命の象徴だとされていたのです。
そして、その原住民達にキリスト教を布教しようとしたキリスト教徒によって、カシの木をモミの木にすり替えられていき、木の三角形の頂点がキリストであり、下の2つの頂点が人間と生霊だと教えられました。
やがて、キリスト教の信仰が広まっていき、そのままクリスマスにも木が飾られるようになり、クリスマスツリーとなったのです。
クリスマスツリーは北ヨーロッパの原住民にキリスト教を布教するために、その土地の風習とキリスト教を結びつけたことから始まったのでした。
クリスマスツリーには星やベル、リンゴなど、様々なオーナメントで飾り付けされていますよね。
実はこれらはただ可愛いから、という理由ではなく、一つ一つにきちんと意味があるのです。
・星…キリストが産まれた時に輝いたとされる「ベツレヘムの星」。「輝き」や「希望」を意味します。
・ベル……キリストの誕生を知らせる為に使ったベル。これは喜びのベルとも言われ、邪気払いの意味も持つそうです。
・リボン……「永遠の結び」という願いが込められています。
・ステッキ……羊飼いが迷った羊を群れに連れ戻す際に使ったことから。聖書ではキリストは度々羊飼いに例えられています。「助け合い」を意味します。
・リンゴ……有名なアダムとイブの物語にも出てくる食べ物であることから。知識の樹の実であるリンゴは「豊かな実り」や「幸福」を意味しています。よく飾られている丸いオーナメントボールもリンゴをイメージしています。
・ライト……キリストは「夜を照らす光」と呼ばれており、それを表しています。昔はろうそくでした。
・靴下……サンタクロースのモデルとなった聖ニコラスが貧しい家に硬貨を投げ込んだ際にたまたま靴下に入ったことから。クリスマスはキリスト教の祭事であるだけに、キリストにまつわるものがほとんどなのです。
見ているだけで楽しいクリスマスツリーも、たくさんの願いが込められていました。
*皆様のご自宅では「クリスマスツリー」飾りましたか?今年くらいは・・・いいと思います。よ!
最後に「世界KAMISHIBAIの日」について。
なぜ12月7日が「世界KAMISHIBAIの日」なのかというと、「紙芝居文化の会」が2001年12月7日に創立されたことが由来となっています。
「紙芝居文化の会」には日本独自の文化である紙芝居を愛する人を始めとして、興味のある人や実際に演じてみたい人などが参加しています。
また、日本人だけでなく国境を越えて様々な国の外国人も参加しているそうです。
「世界KAMISHIBAIの日」については、会員が紙芝居を研究して学び合い、その魅力を日本のみならず世界中へと広めることが目的の記念日です。
「紙芝居」と表記せずに、あえて「KAMISHIBAI」とアルファベット表記しているのにも理由があります。
紙芝居は国境を越えるものとして、紙芝居を通じて国内だけではなく国際交流も深めたいとの願いから「KAMISHIBAI」としたのです。
日本独自の文化に注目をしてもらえて、人種を越えて興味を持ってもらえるのはとても嬉しいことですよね。
日本に存在する昔話の中でも「桃太郎」は特に有名ですよね。
誰もが桃太郎のストーリーを知っていて、桃から産まれた「桃太郎」だと思っているかもしれませんが、実は違うのです。
現代で語られている桃太郎のストーリーは子供向けにアレンジされたものなんですね。
実際の桃太郎は桃から産まれておらず、おじいさんとおばあさんが桃を食べたことによって若返り、子作りをして産まれたというストーリーとなっています。
このお話は「桃」という果物が不老長寿を象徴するものであり、弥生時代に中国から伝わって神聖なものされてきたことから影響を受けているのです。
しかし、桃太郎という昔話がいつ誕生したのかは定かではなく、一般的には室町時代の末期頃に作られたものだと考えられています。
桃太郎が子供向けにアレンジされたのと同じく、さるかに合戦についても内容が激変しています。
さるかに合戦とは元々、猿に親を殺されてしまった子供の蟹が復讐をするというお話になっていますよね。
しかし、子供向けにアレンジされた結果、親の蟹は怪我をする程度で死なないという内容になりました。
更に、蟹の子供たちが「栗」「臼」「蜂」「牛糞」と強力して猿を討つ内容でしたが、猿も怪我をするだけになったそうです。
そして、最終的に猿が反省して謝ったことにより和解し、最終的にはみんなで仲良く平和に暮らし始めるという内容に・・・
「合戦」という言葉も戦争を連想させることから「さるかにばなし」となっていますが、なんでも規制をすれば良いという問題でもないですよね。
*紙芝居、今でも図書館などでは開催されていますね。さすがに「駄菓子抜き」でしょうが。
週末もよろしくお願いいたします。
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