5月20日月曜日
皆様おはようございます。天候が安定しませんね。体調はいかがですか?GOODですか?
今日は「小満」「成田空港開港記念日」「東京港開港記念日」「ローマ字の日」です。
まず「小満」から。
「⼩満」とは「しょうまん」という読み⽅であり、⼆⼗四節気の⼀つです。
⼆⼗四節気は⽇本の⼀年間を⼆⼗四個に分けたものであり、四季を更に細かくしたものだと思ってもらえればわかりやすいですね︕
有名な⼆⼗四節気には春分や秋分、夏⾄や冬⾄などがあります。
気候的には初夏であり、少しずつ蒸し暑さを感じる時期となります。
また初夏でもあるため、⻨の収穫期にもあたります。
⼩満は「全てのものがみちあふれて草⽊に枝はが茂る」とされており、このころにはすっかりと⽊々が⻘々としています。
また、「暦便覧」によると⼩満の欄には「万物盈満(えいまん)すれば草⽊枝葉繁る」とされています。
「盈満」という⾔葉はあまり意味の知られていない⾔葉ですが「物事が満ちあふれること。また、そのさま」という意味があります。
関東以南では気候的にもかなり熱くなってくる時期でもありますので、お出かけの際には⼗分に⽔分を補給するようにしてください。
誰もが1度は体験したことのある不思議な現象に「天気⾬」というものがありますよね。
空を⾒てみても全く雲がなく太陽の光が差し込んでいるはずなのに、⾬が降ってくるなんてどうしてなんだろうって思う⼈も多いはずです。
しかし、実はわかってしまえば天気⾬の仕組みはとても簡単なもので、とある条件によって発⽣することがわかります。
とある条件とは強⾵が吹いていることです。
強⾵が吹いていることによって遥か彼⽅の上空にある⾬雲から振った⾬が、⾬雲のない地域まで⾬が運ばれるのです。
また、⾬雲が⾬を降らせてから、⾬が地上に到達する前に⾬雲が消失してしまった場合にも同様の現象が起きて、晴れているのに⾬が降ったように⾒えるのです。
昔の⽇本⼈は天気⾬のことを神秘的なものとしていたそうですが、理屈がわかってしまえば簡単なことですよね。
夏場になると急にゲリラ豪⾬が発⽣してしまい、外に出ていた場合は⾬宿りを余儀なくされてしまった事ってありませんか︖
筆者も都⼼に住んでいたころにはゲリラ豪⾬に何度か遭遇した経験もあり、急いでいた事からゲリラ豪⾬の中を傘を指して歩き、ずぶ濡れになってしまった経験があります。
⾬宿りするにしても⼀体どれぐらいの間ゲリラ豪⾬が続くかもわからないので、しょうがなく同じ経験をされた⼈も多いのではないでしょうか。
しかし、実はゲリラ豪⾬は1時間程度で⽌むことがわかっているのです。
ゲリラ豪⾬を発⽣させる積乱雲については、1時間程度で消えていく雲のため、それにあわせてゲリラ豪⾬も終わりを迎えます。
最⻑でも1時間程度なのでもちろんそれよりも早く終わることもあります。
1時間ぐらいなら暇を潰す余裕がある場合は、付近のカフェなどに避難して時間を潰すのが無難だといえるでしょう。
*小満とは
小満とは二十四節気の1つで、「作物が膨らむもののまだ収穫はできない時期」を意味します。太陽の位置を表す黄経で60度の時を言い、新暦では5月21日~22日ごろですが年によって変わります。
二十四節気の作られた中国北方では、このころから大麦や小麦など夏の作物が実って穂が膨らんできますが、まだ成熟はしていません。そこでこの季節には「小満」という名がつけられています。
◆小満は二十四節気の1つ
二十四節気とは古代中国で作られた暦で、日本では平安時代から使われています。上の図のように1年を24等分し、それぞれに名前を付けたものです。
二十四節気は太陽の運行に基づいており、1年で最も昼の長い日を夏至、1年で最も昼の短い日を冬至、昼と夜の長さが同じ日を春分・秋分とし、この4つを春・夏・秋・冬の中心として決めた暦です。この4つの節気は合わせて「二至二分」と呼ばれています。
この二至二分が二十四節気を決めるうえでの基準となっています。
立夏はこの春分と夏至のちょうど中間の日で、暦の上ではこの日から夏が始まります。
夏の節気は立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑となっており、小満は夏の2番目の節気です。
また、立春・立夏・立秋・立冬の4つを「四立」と言い、それぞれ春夏秋冬の始まりの日として重要な節気となっており、二至二分と四立を合わせて「八節」と言います。
◆2024年の小満はいつ?
2024年の小満であれば、以下のようになります。
・日付としての2024年の小満は5月20日。
・期間としての2024年の小満は5月20日~6月4日まで。
◆春夏秋冬の決め方
けれども夏至に最も暑くなり、冬至に最も寒くなるかというとそうではなく、実際にはそれより1~2か月ほど遅れて最も暑い日、最も寒い日がやってきます。
ただし二十四節気はこの「夏至を夏の中心」「冬至を冬の中心」そして「昼と夜の長さが同じ春分・秋分を春の中心と秋の中心」として1年を4等分し、春夏秋冬を決めました。
そのため「立春と言われてもまだまだ寒く、冬と感じる」ということが起こります。
◆二十四節気と七十二候
この「二十四節気」は日本では平安時代に取り入れられました。日本と中国とでは位置も気候も異なり、中国の二十四節気は必ずしもすべてが日本の気候に合うものではありませんでしたが、私たちの生活に根付き、大多数の日本人が農業とは無縁になった現代でもテレビのニュースなどで「今日から立春です」などと使われています。
1年には春夏秋冬4つの季節がありますが、古代中国人はそれをさらに24の「節気」に分けました。1年を24に分けるならそれぞれ約15日、その節気にはまたそれぞれ3つの「候」を設け、3×24で72候、約5日で1つの候としてそれぞれの候にその季節の特徴を表す言葉をつけました。
日本は平安時代からこの二十四節気を暦の中に取り入れましたが、これだけでは日本の気候の説明には足りないので、「雑節」というものを設けました。雑節には、節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日などがあります。
さらに「七十二候」については江戸時代の天文暦学者・渋川春海が日本の気候に合わせて改訂版を出し、その後明治時代に「略本暦」が出てそれまでの「七十二候」を大幅に変えました。現在使われている日本の七十二候はこれが元になっており、上の図に書かれているのもこの七十二候です。
なお2016年に中国の「二十四節気」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
◆小満の七十二候(日本)
内容 | 時期 | |
---|---|---|
初候 | 蚕起きて桑を食う | 5月21日頃 | 5月25日頃 |
次候 | 紅花栄う | 5月26日頃 | 5月30日頃 |
末候 | 麦秋至る | 5月31日頃 | 6月4日頃 |
蚕が桑の葉を食べ、紅花が一面に咲き、麦も収穫の時期を迎えている季節です。「麦秋」は収穫の季節を意味する言葉です。
◆小満の初候「蚕起きて桑を食う」
◎蚕とシルク
◎桑の木
◆小満の次候「紅花栄う」
別名を「末摘花(すえつむはな)」とも言い、『源氏物語』の登場人物の名としても有名です。紅花を末摘花と呼ぶのは茎の先端につく花を摘み取って染料にするからです。『源氏物語』に出てくる「末摘花」は不器量な姫君のあだ名ですが、鼻の先が赤かったので主人公・光源氏からこうあだ名されてしまいます。
◆小満の末候に出てくる「麦秋」とは
黒澤明と並んで日本を代表し、海外でも人気の映画監督に小津安二郎がいますが、「紀子三部作」と呼ばれる小津作品の一つに『麦秋』があります。あとの二つは『晩春』と『東京物語』、いずれも日本美人女優史に名を残す原節子が「紀子」役を演じています。1951年の作品。なぜ「麦秋」なのかよくわかりませんが、「晩春」の次の作品が「麦秋」、結婚がテーマの作品ですので「実りのとき」としたのでしょうか?
◆小満の「旬の食べ物」
◎メロン
◎ビワ
◎夏みかん
◆小満の「季節の花」
◎シャクヤク
◎アヤメ
次に「成田空港開港記念日」について。
なぜ5⽉20⽇が「成⽥空港開港記念⽇」なのかというと、1978年5⽉20⽇に千葉県成⽥市に新東京国際空港(現 成⽥国際空港)が開港したことが由来となっています。
実は千葉県に空港を建設する話⾃体は1966年には閣議決定されていましたが、成⽥空港が開港されるまでには12年もの⽉⽇がかかりました。
それは地元の⼈によって協⼒な反対運動が⾏なわれていたからです。
なんと成⽥空港建設の反対運動では死者も出てしまったそうです。
建設が完了してからも当初の開港⽇の4⽇前に過激派ゲリラが突⼊して管制塔の機器が破壊され、開港が5⽉20⽇まで延期されることとなりました。
現在は当たり前のように使われている成⽥空港ですが、様々な出来事が起こった中ようやく開港に辿り着く事が出来たんですね。
開港式典についてももちろん機動隊の戒厳の中で⾏なわれたそうです。
⾶⾏機が離着陸する施設として「空港」や「⾶⾏場」といったものがありますが、「空港」「⾶⾏場」に違いはあるのでしょうか。
空港といえば⼀般の⼈々が利⽤する公共施設であり、レストランやお⼟産屋といった設備が整っていて、ほかの場所へ移動するための交通⼿段などが⽤意されているものが前提となっています。
これは「航空法」「空港整備法」といった法律で定められているもので、以上の条件を満たしているものが「空港」と呼ばれるものになります。
⾶⾏場については特に決まりが存在しているわけではなく、⾶⾏機が離着陸するような施設が整っていれば「⾶⾏場」となるようです。
つまり「空港」は公共施設であって、公共施設ではない⾶⾏機の離着陸場が「⾶⾏場」と呼ばれているわけですね。
空港の滑⾛路はどこまでも真っ平らが続いているものだと思われていますが、実は滑⾛路は真っ平らではないって知っていましたか︖
どんな形をしているのかというと、滑⾛路の両端から中央に向かって少しだけ傾斜がついているのです。
⾃動⾞の免許を持っている⼈は知っているかと思いますが、⾬の⽇に速度を出して運転すると、タイヤと地⾯の間に⾬⽔が⼊り込んでしまい、ハイドロプレーニング現象というブレーキが効かなくなる状態が発⽣します。
⾶⾏機についても例外ではなく、⾶⾏機が離着陸する場合には200キロものスピードを出しているため、⾬⽔がたまってしまうとハイドロプレーニング現象が発⽣します。
しかし、滑⾛路に傾斜をつけることによって滑⾛路の⽔はけをよくして⽔たまりができないように⼯夫されているため、ハイドロプレーニング現象が起きなくなるというわけですね。
*GWの空港は混んでいたそうですね。皆様もそろそろ「解放」して国内外に出ますか?次は夏休みですかね?
次に「東京港開港記念日」について。
なぜ5⽉20⽇が「東京港開港記念⽇」なのかというと、1941年5⽉20⽇に芝浦・⽵芝両埠頭が完成し、外国貿易港として開港指定を受けたことが由来となっています。
実は東京の貿易についてはそれまではそのほとんどが横浜港に依存していました。
しかし、関東⼤震災により東京にも⼤型船が⼊港できる港が必要になったことから東京港が作られました。
⽇本は古くから貿易が⾏われていたので、1941年に初めて東京に貿易港ができたのってかなり意外ですよね。
それまでも江⼾湊と呼ばれる東京港の前進である施設がありましたが、これは運河を利⽤して江⼾中に物資を運ぶためのものであり、⽔深が浅かったことから⼤きな船は⼊港することが出来なかったようです。
東京都では5⽉20⽇を開校記念⽇として様々なイベントを⾏なっているそうです。
普段から何気なく使っている「港」という漢字ですが、そんな⾔葉にもちゃんと語源があるってしっていましたか︖
漢字で書くと「港」と⼀⽂字になりますが、実はひらがなの「み」と「な」と「と」のそれぞれに意味があり、合体したことによって「港」という⾔葉ができたのです。
まずは「み」というひらがなについてですが、これは「⽔」を意味しています。
そして「な」については⽇本の古語で「〜の」という意味となります。
最後に「と」は「⾨」という意味になり、あわせて読むと「⽔の⾨」となります。
つまり「港」の本来の意味は「⽔の⾨」であり、「⽔の⾨」という語源から時代が進むにつれて「港」という⾔葉になっていったのでした。
若者からお年寄りまで、幅広い年代で釣りを趣味にしている⼈って多いですよね。
筆者も何度か親に連れられて漁港などで釣りを経験したことがあります。
川などに⽐べて漁港はとても⿂を釣りやすくまさに⽳場なのですが、実は最近になって釣りを禁⽌している漁港が増えているのはしっていましたか︖
原因はいくつかあるのですが、釣りを楽しんだ⼈たちが持ち込んだ⾷べ物のゴミであったり、釣り餌を⼊れていたゴミから、たばこの吸いがらなど様々なゴミを残していくことが原因の⼀つとして挙げられます。
漁港じゃなくても当たり前ですが⾃分で出したゴミは⾃分で持ち帰るように⼼がけましょう。
また、ルアー釣りをしている際に漁船に錘をぶつけたり引っかけてしまったり、釣り⽷が漁船のスクリューに絡まってしまうなど、地元の漁師の⼈ともトラブルが発⽣しているようです。
釣りを楽しむことは良いことですが、漁師の⽅には迷惑をかけないようにしましょう。
以上の事から釣りを禁⽌としている漁港が増えているため、今後の釣り⼈のマナーによってはますます釣りを楽しめる漁港は減ってしまうかもしれません。
*皆様は「芝浦ふ頭」をお使いになったことがありますか?僕は海外から人が来ると、ここから船に乗って「隅田川のぼり」をし、浅草まで連れていきます。大学の同窓会では「夜のクルージング」で楽しみます。
最後に「ローマ字の日」について。
なぜ5⽉20⽇が「ローマ字の⽇」なのかというと、ローマ字国字論を展開した物理学者・⽥中舘愛橘の命⽇が由来となっています。
本来の⽥中舘愛橘の命⽇は1952年5⽉21⽇だったそうですが、きりのいい20⽇の⽅を記念⽇として採⽤することとなりました。
「ローマ字の⽇」については財団法⼈⽇本のローマ字社(NRS)によって1955(昭和30)年に制定されました。
ローマ字国字論ってあまり聞いたことがありませんよね。
ローマ字国字論とは、⽇本語の主な表記をローマ字にするべきだという主張のことです。
1885年にはローマ字の使⽤を推進する団体として「羅⾺字会」(ろーまじかい)が設⽴されるなど、ローマ字国字論を唱える⼈は⼀定数はいました。
結局はローマ字国字論が採⽤されることはありませんでしたが、もし採⽤されていたならば現在何の違和感も感じずに書いている⽂章が、すべてローマ字になっていたかもしれないんですよね。
英語とローマ字については同じだと思われている⼈もいるかもしれませんが、厳密に⾔えば違うものとなります。
ローマ字についてはもともとは外国⼈のために⽇本語を紹介する⽤途で使われていたものなんです。
例えば猫という⽇本語は英語にするとキャットになりますよね。
⽇本⼈にとっては「猫=キャット」とすぐに結びつきますが外国⼈は読み⽅もわからないため読むことが困難ですよね。
そこで活躍するのがローマ字であって、外国⼈が普段から使っているアルファベットを⽤いて「猫」を「neko」とすることにより、「neko=ネコ」という読み⽅を伝えることが出来て、更に「neko=cat」ということも伝わりやすくなります。
以上のことから、ローマ字は外国⼈に⽇本語を外国⼈にわかりやすくするためのもので、英語は普段外国⼈がアルファベットを使って話している⾔語だということがわかります。
⽇本語と同じで漢字を使う⾔語といえば中国語ですよね。
そんな中国語では辞書をひく際にローマ字を使ってひいているって知っていましたか︖
⽇本語で辞書をひく場合にはひらがなでひきますよね。
しかし、漢字しか使わない中国語ではひらがななど存在しないため、当然ながらひらがなで辞書をひくことができません。
これではわからない漢字を辞書でひくことが出来ないように思えますが、ローマ字での発⾳を覚えておくことにより辞書がひけるようになっているのです。
そのため、中国の学⽣は漢字を覚える際に、ローマ字での読み⽅と発⾳を先に覚えておくそうです。
*僕は生徒に勉強を教えていますが、最近は小学生でも英語を習いますよね?例えば「あつなり」君の場合、小学校ではATUNARIと習いますが、中学に行くとATSUNARIと変化します。「つ」の書き方が小学校では「TU」、中学校では「TSU」となります。なんだか変な英語の教え方ですよね。
今週もよろしくお願いいたします。
★東山凛太朗オフィシャルサイトグランドオープン!!https://higashiyamarintaro.net/