11月22日金曜日
皆様おはようございます。夏から一気に冬ですねえ。暖かくしていますか?体調はGOODですか?
今日は「小雪」「いい夫婦の日」「ボタンの日」です。
まず「小雪」から。
「小雪」とは「しょうせつ」と読み、二十四節気の一つとなります。
二十四節気という言葉については聞いた事がないという人が多く、あまり耳馴染みのない言葉かもしれません。
しかし、実は季節の移り変わりを重要視している日本の文化の中で、二十四節気は色々な場面で登場しているのです。
日本には「四季」という言葉があってこれは春夏秋冬を表す言葉となりますが、「二十四節気」についても更に細かく季節を表す言葉になります。
「二十四節気」は一年間を二十四に分けることによって、さらに細かく季節の移り変わりがわかるようになったものだと考えてもらえればわかりやすいです。
「二十四節気」以外にも季節を表現する言葉として、「七十二候」「雑節」「五節句」といったものが存在しています。
「小雪」がどんな季節なのかというと「わずかながら雪が降り始めるころ」とされていて、暦便覧によると「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」とされています。
「小雪」についてはあまり馴染みのない二十四節気かもしれませんが、他には祝日となっている「春分」や「秋分」、日照時間に関係する「夏至」や「冬至」なども二十四節気の一つとなっています。
これからは更に空気が冷え込んで気温が低くなりますので、暖かくして体調を崩さないようにしてくださいね。
雪は何色をしている?と聞かれればおそらくほとんどの人が「白色」と答えるかと思います。
しかし、実は厳密にいえば雪の色は白色ではないのです。
雪の結晶を観察してみればわかるかと思いますが、雪の一粒一粒に関しては白色をしておらず、無色透明なんです。
それではなぜ地面に積もった雪は透明ではなく白色に見えているのでしょうか。
これは雪の結晶が光を乱反射しているからであって、雪が白色をしているからではないんです。
実は動物でも雪と同じで白色に見えて実は白色ではない動物がいるのです。
その動物は「白クマ」であり、白クマの毛についても光の反射で白く見えているだけであって、本当は透明に近い色をしているのです。
雪は凍っているので、雨が凍ったものが雪だとは思いがちですよね。
ですがそれは間違いで、雨が凍ったら霰(あられ)になります。
霰は氷の塊であるのに対し、雪は氷の結晶なのです。
雪は0℃以下の環境下で大気中に存在するエアロゾル粒子と呼ばれる微粒子を核とし、その周りに結晶を作っていきます。
そして、その結晶が大きく重くなると雪として地上へ降りてきます。
なので、結晶が出来上がるまでの間は空をふわふわと漂っているのです。
また、雪の結晶にはひとつとして同じ形は無いと言われています。
核となる微粒子の違い、温度と湿度の違いによって、微妙に形が変わってくるという理論なんですね。
*小雪とは
寒さが増してきますがまだ雪などは降ってもほとんど積もらず、冬本番の序ノ口といった季節です。
◆小雪は二十四節気の1つ
二十四節気とは古代中国で作られた暦で、日本では平安時代から使われています。上の図のように1年を24等分し、それぞれに名前を付けたものです。
二十四節気は太陽の運行に基づいており、1年で最も昼の長い日を夏至、1年で最も昼の短い日を冬至、昼と夜の長さが同じ日を春分・秋分とし、この4つを春・夏・秋・冬の中心として決めた暦です。この4つの節気は合わせて「二至二分」と呼ばれています。
この二至二分が二十四節気を決めるうえでの基準となっています。
立冬はこの秋分と冬至のちょうど中間の日で、暦の上ではこの日から冬が始まります。
冬の節気は立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒となっており、小雪は冬の2番目の節気です。
また、立春・立夏・立秋・立冬の4つを「四立」と言い、それぞれ春夏秋冬の始まりの日として重要な節気となっており、二至二分と四立を合わせて「八節」と言います。
◆2024年の小雪はいつ?
2024年の小雪であれば、以下のようになります。
・日付としての2024年の小雪は11月22日。
・期間としての2024年の小雪は11月22日~12月6日まで。
◆春夏秋冬の決め方
けれども夏至に最も暑くなり、冬至に最も寒くなるかというとそうではなく、実際にはそれより1~2か月ほど遅れて最も暑い日、最も寒い日がやってきます。
ただし二十四節気はこの「夏至を夏の中心」「冬至を冬の中心」そして「昼と夜の長さが同じ春分・秋分を春の中心と秋の中心」として1年を4等分し、春夏秋冬を決めました。
そのため「立春と言われてもまだまだ寒く、冬と感じる」ということが起こります。
◆二十四節気と七十二候
この「二十四節気」は日本では平安時代に取り入れられました。日本と中国とでは位置も気候も異なり、中国の二十四節気は必ずしもすべてが日本の気候に合うものではありませんでしたが、私たちの生活に根付き、大多数の日本人が農業とは無縁になった現代でもテレビのニュースなどで「今日から立春です」などと使われています。
1年には春夏秋冬4つの季節がありますが、古代中国人はそれをさらに24の「節気」に分けました。1年を24に分けるならそれぞれ約15日、その節気にはまたそれぞれ3つの「候」を設け、3×24で72候、約5日で1つの候としてそれぞれの候にその季節の特徴を表す言葉をつけました。
日本は平安時代からこの二十四節気を暦の中に取り入れましたが、これだけでは日本の気候の説明には足りないので、「雑節」というものを設けました。雑節には、節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日などがあります。
さらに「七十二候」については江戸時代の天文暦学者・渋川春海が日本の気候に合わせて改訂版を出し、その後明治時代に「略本暦」が出てそれまでの「七十二候」を大幅に変えました。現在使われている日本の七十二候はこれが元になっており、上の図に書かれているのもこの七十二候です。
なお2016年に中国の「二十四節気」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
◆小雪の七十二候(日本)
内容 | 時期 | |
---|---|---|
初候 | 虹蔵れて見えず | 11月22日頃 | 11月26日頃 |
次候 | 朔風葉を払う | 11月27日頃 | 12月1日頃 |
末候 | 橘始めて黄なり | 12月2日頃 | 12月6日頃 |
雨の後虹が見えることはなくなり、木枯らしが木々の葉を落とし、橘の実が黄色くなってくる季節です。
次候にある「朔風」の「朔」とは、「一日(ついたち)」という意味と「北」という意味があります。朔風は「北風」、「木枯らし」のことです。
「萩原朔太郎」という「日本近代詩の父」と呼ばれる詩人がいますが、彼は長男で一日生まれだったので「朔太郎」と名付けられたそうです。
末候にある「橘(タチバナ)」は日本古来の野生のカンキツ類、つまりミカンの一種です。常緑樹であったことから、生命力や長寿のシンボルとして昔から珍重され、文化勲章も橘の花をかたどっています。
◆小雪の「旬の食べ物」
◎柿
◎リンゴ
◎サツマイモ
◎ユズ
冬至になるとお風呂にユズを浮かべ、柚子湯に入るという習慣があります。
◎ごぼう
◎大根
寒い時期に昔から食べられてる「ふろふき大根」などは冬の季語になっています。
◆小雪の「季節の花」
◎モミジ
◎菊
◎シクラメン
◎サザンカ
◎ポインセチア
◎セイヨウヒイラギ
次に「いい夫婦の日」について。
なぜ11月22日が「いい夫婦の日」なのかというと、11月22日という日付が「いい(11)ふうふ(22)」という語呂合わせであることが由来となっています。
また、11月が「ゆとり創造月間」の期間中であることも由来となっています。
「いい夫婦の日」については余暇開発センター(現在の日本生産性本部余暇創研)によって制定された記念日となります。
日本生産性本部余暇創研によるとこの日を「普段パートナーに伝えられない想いを伝え、気持ちをカタチにして送る機会にする」という事を目的とした記念日としています。
また、日本中の夫婦によりいっそう素敵な関係を築いてもらいたいとの想いから制定された記念日でもあります。
いずれは翌日に制定されている勤労感謝の日と繋げることによって連休を作るという動きもあるそうです。
現在では離婚率がかなり上昇していて、日本では結婚したカップルの3組のうち1組は離婚してしまうというデータが出ています。
せっかく好きな人と結婚をしたのですから、一生仲良く素敵な夫婦生活を送っていきたいものです。
また、そもそも結婚する人が減っている世の中である事から、いい夫婦の日に結婚する事の素敵さも伝えることによって、離婚する夫婦の減少して結婚するカップルの増加するようになればいいですよね。
実は男性側が公衆トイレを使っている時に、将来的に夫婦円満になれるかどうかを判断することが出来るのです。
どのようにして夫婦円満になれるかどうかを判断するのかというと、公衆トイレで他の人が横に来た時におしっこが出にくくなるかどうかで判断します。
夫婦生活というものはそれまで赤の他人だった人と一つ屋根の下で暮らすことになるため、的度に距離感を取れる力が必要となります。
たとえ夫婦だとしてもいつも近い距離にいるのではなく、時には適度に距離感を取るということが夫婦円満の秘訣なんです。
公衆トイレでおしっこをしている時に隣に人がくるとかなり距離が近く、ここで隣の人が気になっておしっこが出なくなる人は本能的に他人との距離感が取れる人間だとされています。
そのため、逆にいえばここで何にも気にならない人は、他の人との距離感をはかるのが苦手であり、夫婦生活も上手くいかないとされているのです。
仲の良い夫婦のことを「おしどり夫婦」と呼びますよね。
しかし、実際のオシドリはとても浮気性なのです。
オシドリは一夫多妻制で、1年に一度パートナーを変えるのです。
交尾して産卵した直後はオスはメスのサポートをしますが、卵が孵ると、オスは巣から出て行ってしまいます。
私たちが想像する「おしどり夫婦」とはかけ離れたイメージですね。
実は「おしどり夫婦」とは実際のオシドリのことではなく、中国の故事が由来していました。
とある夫婦が王の権力によって引き裂かれてしまい、亡くなった後、向かい合わせに建てられた互いの墓から生えた木にオシドリが棲みついて悲しい声で鳴いていた、という話からです。
きちんと由来を知っていないと、オシドリを見かけた時に幻滅してしまうかもしれませんでしたね。
*皆様は「いい夫婦」ですか?僕も早く結婚したいなあ。
最後に「ボタンの日」について。
なぜ11月22日が「ボタンの日」なのかというと、1870年11月22日にヨーロッパスタイルのネイビールックが日本海軍の制服に採用されたことが由来となっています。
採用された日本海軍の制服の前万には2行で各9個、そして背面には2行で各3個の金地桜花のボタンがつけられていたそうです。
「ボタンの日」については日本のボタン業界によって、1987年に制定された記念日となります。
服飾ボタンの団体である一般社団法人日本釦協会によると「ボタン産業の育成」がこの記念日を制定した目的としています。
日本古来よりボタンのようなものは存在していましたが、現在のようなボタンが日本で一般的に流通するようになったのは明治維新の後だったそうです。
それまではボタンは一般的なものではなく、江戸時代の中期の頃には一部の人にしか知られていませんでした。
「ボタン」という言葉もポルトガル語が由来となっており、江戸時代中期の「安斎随筆」によると「ポルトガル国にてはブタンと言ふ」と記されています。
普段何気なくシャツに袖を通してボタンを締めているかと思いますが、実は男女のシャツには決定的な違いがあります。
それは、男女でボタンのついている向きが左右で逆になっているという違いです。
なぜ男女でボタンの向きが違うのかについては諸説あるそうですが、その中でも特に有名な説を紹介します。
中世ヨーロッパ時代の貴族の女性はとても豪華な服を着用していましたが、自分で着脱することがとても難しかったようです。
そこで、使用人などに手伝ってもらって服を脱ぎ着していたのですが、最初から手伝ってもらうことを前提としてボタンを逆側につけていたのです。
どうせ自分だけでは着脱出来ないのですから、効率良く手伝ってもらうための工夫として女性側のボタンを逆にしたんですね。
正直言って、スーツの袖についているボタンは何かを固定出来る訳でもないですし、いらないなって思うことがありますよね。
諸説あるそうですが、スーツの袖にボタンを付けるように最初に提案したのはナポレオンだとされています。
ナポレオン率いるフランス軍は何度も遠征を行ないましたが、その中でもロシア遠征はとても寒く過酷なものでした。
あまりの寒さに兵士たちの鼻水も止まらなくなったことから、鼻水を軍服の袖で拭うようになりました。
そこで、軍服が汚れてしまうことを嫌ったナポレオンが、軍服の袖にボタンを付けさせたことが現在のルーツとなっているようです。
*「ボタン」は何気に1つなくなっては困るものですよね?最近は生地の裏に「スペアのボタン」がありますけどね。僕はいつもなくさないように1つの袋に「スペアボタン」を入れてしまいます。
本日ハナキンもよろしくお願いいたします。
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