新しいABBA Voyageショーに行ってきた――そしてこれが一番の驚きだった

ABBA Voyageは、3周年を記念して新たなセットリストで祝福された――私はその体験が終わってほしくなかった。

昨年の誕生日、私はロンドンでABBAのライブを観に行った。もっとも、彼らは実際にはそこにはいなかったのだけれど。彼らはアバター――この場合は「ABBAター(ABBAtars)」だ。携帯電話の使用は禁止されていて、どんな体験になるのか全く想像がつかなかった。ひと言で言えば、「圧倒された」。

*新しいセットリストを見るために、ABBA Voyageに再び行ってきました(出典:Express Online)。

ABBAは、ありえないことをやってのけた。このデジタル体験は、ロンドン東部ストラトフォード近郊に新設された収容人数3,000人の専用アリーナで行なわれる。そのため、理論上はどこにでも移設できるが、しばらくはロンドンを離れる予定はないという。

この公演は2026年まで続く予定であることが発表され、最近、3周年を迎えた。その特別な節目に合わせて、いくつかの新曲がセットリストに追加されたのだ。そして私は「再び観に行かなければ」と決心した。

どんな人気曲が加えられているのか気になっていたが、思い出すだけでもすごい名曲ばかりだった。
「スーパー・トゥルーパー」「エンジェルアイズ」「テイク・ア・チャンス」「ワン・オブ・アス」――まだまだ挙げられる。

*このデジタル体験は、収容人数3,000人の専用会場でABBAターを使用して行なわれています(画像:広報提供)。

ABBA Voyageのコンセプトをご存じない方のために説明すると、この作品は最新のデジタル技術を駆使して、バンド全盛期の魅力を完全再現したプロダクションである。
約1,000人のアニメーターが4人のメンバーの映像をデジタル化し、291個のスピーカーによるサラウンド音響10人編成のライブバンドが組み合わさっている。

さて、その体験について。私はすでに初回の訪問でABBAターに慣れていた――ABBAターは完璧で、現実のパフォーマー以上に「生きている」ように感じられるほどだった。
だが、一番驚いたのは「テイク・ア・チャンス」が始まった瞬間だった

*3周年を記念して、新たな楽曲がこの体験に追加されました(画像:PA提供)。

思わず口が開いてしまった。これは私が大好きな、気分が明るくなる名曲のひとつだ。
息をつく間もなく、次には「マネー、マネー、マネー」が続いた。会場は歓声と叫び声の渦に包まれた。
何千人もの観客と一緒にこの体験を分かち合う喜びは、本当に他では味わえない感動だ。

もちろん、「恋のウォータールー」「ダンシング・クイーン」「ザ・ウィナー」といった定番の名曲も健在で、セットリストから外されていなかったのは幸運だった
公演時間はおよそ1時間30分。しかし、私は「もっと観たい」と感じた。

これは現実と虚構の境界を疑いたくなるような光と音の大スペクタクルだ。
たとえABBAのファンでなかったとしても、誰もが一度は体験すべきショーだと言いたい。
いますぐチケットを予約するべし!

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