本日火曜日、9月2日は、ABBAが40年の空白を経て新録の2曲を発表し、同時に新アルバムとそれに付随する新しいショー『ABBA Voyage』を告知してから、ちょうど4年にあたる日だ。2曲『I Still Have Faith In You』と『Don’t Shut Me Down』は、発表直後に世界各国でトップ10入りを果たした。
ロルシャッハ在住のアドリアン・ケラーは1984年以来の大のABBAファンで、文通友達のレジーナ・グラフンダーが他の2人のファンとともに1990年に設立したファンクラブ『ABBA Intermezzo』の会員でもある。同クラブの印刷版マガジンは世界中に発送されている。アドリアンは創刊号から参加しており、積極的に活動。職業はグラフィックデザイナーで、ここ数年はフルカラー光沢版となったマガジンのレイアウトを担当している。創刊当初、冊子はA4判の白黒印刷で、レイアウトはタイプライターで打ち、写真は手で貼り込んでから複製していたという。
第2号では、早くも読者ストーリーの第1弾としてアドリアンの記事が掲載された。会員数は当初の約30人から、現在では1,500〜2,000人にまで増えている。
ロルシャッハとの結びつきはレイアウトだけではない、もう一つ特別なエピソードがある。アドリアン曰く――
「2018/2019年に、1979年ツアーでチューリヒで行なわれたABBAの“スイスで唯一のコンサート”を特集した際、別のABBAファンからスキャン用にオリジナル写真を受け取りました。写真の裏面を見ると、撮影者の住所スタンプが押されていて、その住所がロルシャッハだったんです。これは本当に特別な発見でした!」。
さらに特別だったのは、過去のグループについて何十年もレポートしてきたところに、4人が再びスタジオに入り新曲を録音している、というニュースが飛び込んできたことだ。
アドリアン:「2018年、私が初めて手に入れたABBAのLP『A wie ABBA』をストックホルムに送り、サインをお願いしました。秋、私の誕生日の数日前に、サインと個人的な献辞入りでレコードが戻ってきたんです。これもとても嬉しいサプライズでした! そしてその後、“今まさに現役のABBA”を扱うマガジンの特集記事や表紙デザインを任せてもらえたことは、私にとって大きな名誉であり喜びでした!」。
「2021年の秋以降は、常に最新の話題やメンバーの新しい写真が次々と届くようになりました。40年の活動休止期間中は、メンバー4人が一緒に写った写真は本当に極めて稀だったのです。特に気に入っているのは、2022年夏の特別号No.97で、4人がロンドンで『ABBAtar(※ABBAのアバター・ショー)』による新しいショーをオープンしたときのもの、そして昨夏のNo.102の表紙で、4人がストックホルム宮殿で国王からヴァーサ勲章を授与されたときのものです。最新号No.105では、ロンドンのABBAアリーナ前に立つフリーダとベニーを掲載しています。2人の来訪で開場3周年が祝われ、私自身もコンサートの観客としてその場に立ち会いました! そして今度の週末は、ヴォルフハルデンとロルシャッハで行なわれる合唱団『Chor über dem Bodensee』によるABBA合唱コンサートが楽しみです。その頃までに風邪が治っていれば、私もステージに立つ予定です!」。