また、ブロードウェイツアーの『レ・ミゼラブル』がアカデミー・オブ・ミュージックに、そして『グリース』がバックスカウンティ・プレイハウス（※）にやってきます。
まだ本格的なシーズンではありませんが、8月にはたくさんのショーが開催されます。フィラデルフィアとその郊外のステージでは、『真夏の夜の夢』のような夏のクラシックが上演され、ブロードウェイツアーがブロードストリートに立ち寄ります。8月の間、ABBAの音楽に合わせてグルーブし、ウィメンズ・シアター・フェスティバル（※）をチェックし、フリンジアーツ（※）のプレビューを楽しむことができるほか、暑さが収まるまで無料のエアコンを満喫できます。8月に見逃せない10の公演を紹介します。
『マンマ・ミーア！』
現在～8月11日｜アカデミー・オブ・ミュージック
ABBAの音楽に乗せて、母と娘、そして彼女の3人の可能性のある父親の物語を描いたキャンピーなクラシックのブロードウェイツアーが今週フィリーにやってきます。ジュークボックスミュージカルとして、ブロードウェイで最も長いランを誇り、ウォルナットストリートシアターでも過去に上演されましたが、このエリアで再び観られるのはしばらく先かもしれません。チケットは26ドルから。
＊ここでは『マンマ・ミーア！』のみ掲載します。
※バックスカウンティ・プレイハウス（Bucks County Playhouse）：アメリカ・ペンシルベニア州ニューホープにある歴史的な劇場です。この劇場は、1939年に開業し、アメリカで最も古いサマーストック劇場の一つとして知られています。元々は製粉所として使用されていた建物が劇場に改装され、その後、演劇やミュージカルなどの公演を行なう場所として、多くの有名俳優やプロダクションが参加してきました。
バックスカウンティ・プレイハウスは、ニューホープの文化的なランドマークであり、地元住民や観光客に人気があります。年間を通じて、さまざまな演劇、ミュージカル、コンサートなどが上演されており、質の高いパフォーマンスを提供しています。また、若手アーティストの育成や、地元の芸術コミュニティの支援にも力を入れています。
※ウィメンズ・シアター・フェスティバル（Women’s Theatre Festival）：女性およびジェンダー多様性をテーマにした舞台芸術を推進し、女性の声や視点を強調することを目的としたフェスティバルです。このフェスティバルは、女性作家、演出家、俳優、技術スタッフなどが集まり、演劇やパフォーマンスを通じてジェンダー平等や女性のエンパワーメントを支援する場を提供します。
ウィメンズ・シアター・フェスティバルでは、新しい戯曲の上演、ワークショップ、パネルディスカッション、リーディングなど、さまざまなイベントが行われ、女性やジェンダーに関連する社会問題を探求し、観客とアーティストが対話できる機会を創出しています。また、フェスティバルは女性のプロフェッショナルネットワークを強化し、次世代の女性アーティストの育成を支援することにも焦点を当てています。
このフェスティバルは、ジェンダー平等の意識を高めるとともに、演劇業界における女性のリーダーシップや影響力を拡大するための重要なプラットフォームとなっています。フェスティバルは、地域ごとに異なる形で開催されることが多く、それぞれの地域の文化やコミュニティに根ざしたプログラムが展開されます。
※フリンジアーツ（FringeArts）：アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアに拠点を置く芸術団体およびフェスティバルで、前衛的で実験的なパフォーマンスアートや舞台芸術のプラットフォームを提供しています。フリンジアーツは、毎年秋に開催される「フィラデルフィア・フリンジフェスティバル」を主催しており、このフェスティバルでは、国内外のアーティストによる多様なパフォーマンスが紹介されます。
フリンジアーツは、演劇、ダンス、音楽、視覚芸術、インスタレーションなど、従来の枠にとらわれない作品を支援し、観客に新しい芸術体験を提供することを目指しています。フェスティバル期間中、フィラデルフィアのさまざまな場所で、公式に選ばれた作品やコミュニティが自発的に参加する「フリンジ」の作品が上演され、都市全体が創造的なエネルギーに満ち溢れます。
フリンジアーツは、単にパフォーマンスを提供するだけでなく、アーティストの育成や地域社会との連携も重視しており、年間を通じてワークショップやトークイベントなどを開催しています。
https://www.phillyvoice.com/philadelphia-theater-guide-august-suburbs-mamma-mia-les-mis-grease/
