フランク・ディレラの『マンマ・ミーア!』『ジンジャー・ツインジーズ』ほか

フランク・ディレラの今週のシアターおすすめ作品:『マンマ・ミーア!』『ジンジャー・ツインジーズ』ほか

ニューヨーク市には数えきれないほどのエンターテインメントの選択肢があります。その中から何を観るべきか迷うのも無理はありません。そこで、「On Stage」のホストであるフランク・ディレラが、今週絶対に観るべき舞台を厳選。ブロードウェイからオフ・ブロードウェイ、さらにその先まで、最高の作品をご紹介します。

『マンマ・ミーア!』

──まさに「マンマ・ミーア!」再び! ABBAの名曲が満載のジュークボックス・ミュージカルが、2001年に初演を迎えたウィンターガーデン劇場にブロードウェイ作品として戻ってきます。母と娘、そして3人の「父親候補」をめぐる愛すべき物語が描かれるこの人気作品は、8月14日に正式オープンを迎えます。

『ジンジャー・ツインジーズ』

オフ・ブロードウェイでは、オルフェウム劇場で笑いが主役に躍り出ています。ケヴィン・ザックが脚本・演出を務めるこのサマーキャンプを舞台にしたコメディは、『プリティ・ペアレント・トラップ(二人のロッテ)』に新たなひねりを加えた作品です。

俳優のラッセル・ダニエルズはこう説明します。
「『ジンジャー・ツインジーズ』の筋書きはこうです。自分たちが双子だと知らなかった2人の少女が同じサマーキャンプに参加して、そこで初めて自分たちが双子だと気づくんです。実際には今まで会ったことがなかったので、二人で計画を立てるんです」。

「彼女たちはそれぞれ一人の親しか知らず、もう一方の親には会ったことがありません。だから“立場を入れ替えてもう一人の親に会い、二人の親を再び結びつけよう”と決めるんです。それがざっくりとしたストーリーですね」とダニエルズは付け加えました。

チケットは gingertwinsies.com から購入できます。

『Ta-Da!』

グリニッジ・ハウス・シアターでは、ジョシュ・シャープが心温まるユーモラスな一人芝居『Ta-Da!』に出演中です。2000枚以上のパワーポイントスライドを使い、子ども時代、マジック、そしてアイデンティティについて振り返ります。

シャープは語ります。
「僕は子どもの頃、マジックにとても夢中で、子どもマジシャンだったんです。まだ一つも手品を知らなかった頃から、部屋に入ってきて『ターダ!』って言っていたと両親が話しています。つまり、そう、“ゲイ”だったんですよね」。

「実際には“ゲイ”という言葉はめったに口にしないんですけど、作品の内容には多分に含まれています。僕らはその代わりに“ターダ!”って表現を使うんです。いい感じでね」。

詳しくは joshsharptada.com をご覧ください。

『屋根の上のヴァイオリン弾き』

最後に、『屋根の上のヴァイオリン弾き』がスタテンアイランド大学のサマーシアター・シリーズの一環として復活します。COVID以来初めて上演されるこのコミュニティ・プロダクションは、名曲「金持ちなら」「仲人」「サンライズ・サンセット」など、時代を超えて愛される歌を披露します。

公演は今週末に行なわれます。チケットは Eventbrite から購入可能です。

※「Frank DiLella’s theater」 ですが、これは固有の劇場名ではありません。

解説

  • Frank DiLella(フランク・ディレラ) は、ニューヨークを拠点とする有名な演劇ジャーナリスト・テレビ司会者です。

  • 彼はNY1(ニューヨーク・ワン)の舞台芸術専門番組 「On Stage」 のホストを務めており、ブロードウェイやオフ・ブロードウェイの最新情報、俳優や演出家のインタビューなどを長年紹介しています。

  • 記事タイトルにある 「Frank DiLella’s theater picks」 は、直訳すると「フランク・ディレラによる劇場おすすめ作品」という意味で、ディレラ氏がその週に観るべき舞台を選んで紹介しているコラムです。

したがって、「Frank DiLella’s theater」=フランク・ディレラが選んだ劇場関連のおすすめ(作品や企画)」 という意味であり、特定の劇場を指すものではありません。

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